黒田グループ(287A):IPO上場情報と初値予想


黒田グループは、液晶ディスプレイ用印刷版、自動化設備、樹脂成形金型、HDD 用部品、電力・電設資材、アルミダイカスト製品の製造・販売およびプリント回路基板の設計・受託開発。エレクトロニクス業界および自動車業界への電子部品、電気材料等の販売を行っている企業です。グループは同社と連結子会社29社で構成。

KMホールディングスによる完全子会社化に伴い、2018年3月に東証一部から上場廃止した黒田電気が、ガバナンス体制の整備、安定的な事業運営を概ね実現し再上場へ。

全株ファンドの売出し、需給が重い、再上場案件というIPOとして不人気のテーマが揃っていますが、一方で配当利回りと累進配当の宣言は魅力的です。マイナス面とプラス面の綱引きになりそう。

※詳細は企業紹介IPOのポイントにて。


黒田グループのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、黒田グループの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ

黒田グループの上場日

C
  • IPO人気:なし
  • オファリングレシオ:やや高い
  • 売出多い
  • 調達金額:大きい

上場日 2024/12/17(火) 証券コード 287A
市場 東証スタンダード 業種 卸売業
Webサイト Webサイト 単元株 100株
Yahoo!ファイナンス 黒田グループ(287A)
時価総額
326億円(公開価格で計算)

黒田グループのブックビルディング内容

ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。

ブックビルディング期間

2024/11/29 (金) ~ 12/4 (水)

仮条件 640円~700円 (抽選資金:6.4万円 ~ 7万円)
当選口数 139,704口
発行済株式数 46,568,020株 オファリングレシオ 29.9%
公募株数 0株 売出株数 12,148,200株
吸収金額 97.7億円 O.A分 1,822,200株
仮条件決定日 11/28 (木) 公開価格決定日 12/6 (金)
購入期間 12/9 (月) ~ 12/12 (木)
備考

【12.6追記】売出は、国内9,496,900株、海外2,651,300株(海外販売の割合 21.8%)

※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。

黒田グループの公開価格と初値

仮条件 640円~700円
公開価格 700円 初値 (初値予想)680円 ~ 840円※11/28 修正
騰落率 -  倍率  -
初値売り損益 (予想利益)-2,000円~14,000円※11/28 修正

※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。

黒田グループの初値予想と予想利益

黒田グループの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。

仮条件と初値予想

仮条件 640円 ~ 700円 ※抽選資金:6.4万円 ~ 7万円
上限は9.4%上ブレ↑
初値予想 680円 ~ 840円※11/28 修正
(1.0倍~1.2倍)
予想利益 -2,000円~1.4万円

想定価格と初値予想

想定価格 640円あたり ※抽選資金:6.4万円あたり
初値予想 580円 ~ 650円 (0.9倍~1.0倍)
予想利益 -6,000円~1,000円
送信中...

初値予想アンケート

黒田グループ(287A)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。

公開価格(700円)を基準価格に修正しています。

有効回答:774   投票期限:2024/12/16 (月) 23:59まで
3倍以上(2,100円以上)
66票  9%
投票済み

2.5倍以上~3倍未満(1,750円以上~2,100円未満)
22票  3%
投票済み

2倍以上~2.5倍未満(1,400円以上~1,750円未満)
26票  3%
投票済み

1.5倍以上~2倍未満(1,050円以上~1,400円未満)
54票  7%
投票済み

1.2倍以上~1.5倍未満(840円以上~1,050円未満)
295票  38%
投票済み

1倍以上~1.2倍未満(700円以上~840円未満)
103票  13%
投票済み

公募割れ(700円未満)
208票  27%
投票済み

黒田グループの主幹事と幹事証券

黒田グループのIPOを取り扱っている証券会社です。

黒田グループの割当数とネット抽選の当選数

目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。

割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。

証券会社 割当率 割当数 ネット
抽選分
主幹事
SMBC日興証券
62.87% 8,783,300株 8,783口※
主幹事
野村證券
33.22% 4,640,800株 4,640口※
みずほ証券 0.87% 121,400株 121口※
大和証券 0.87% 121,400株 121口※
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 0.87% 121,400株 121口※
マネックス証券 0.43% 60,700株 607口※
楽天証券 0.43% 60,700株 607口※
SBI証券 0.43% 60,700株 364口※

大和コネクト証券のネット抽選分は、12口あたりが想定されます。大和証券の約1%

委託幹事であるauカブコム証券は、委託数が公表されていません。

※海外売出し2,651,300株分が含まれているので、実際のネット抽選分は数値より低いです。

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黒田グループの決算情報

単独 財務情報 (単位/百万円)

決算期 2024年3月 2023年3月 2022年3月
売上高 7,272 4,533 4,090
経常利益 4,756 3,581 3,600
当期利益 4,487 2,278 2,902
純資産 26,523 25,190 22,758
配当金
EPS 103.27 48.92 1,246.53
BPS 624.83 537.64 9,774.30
前期比(売上高) 60.4% 10.8%
※配当金、EPS、BPSは(単位/円)

連結 財務情報 (単位/百万円)

決算期 2024年3月 2023年3月
売上高 126,691 139,275
営業利益 5,328 6,487
営業利益率 4.21% 4.66%
経常利益 1,168 4,074
当期利益 378 2,597
純資産 34,144 34,619
EPS 8.70 55.76
BPS 804.34 740.32
前期比(営業利益) -17.9%
前期比(売上高) -9%
※EPS、BPSは(単位/円)
業績

黒田グループのPERとPBR

公開価格(700円)で算出したPERとPBRです。

決算月 PER PBR EPS BPS
2023年3月
(実績/連結)
12.55倍 0.95倍 55.76 740.32
2024年3月
(実績/連結)
80.46倍 0.87倍 8.70 804.34
2025年3月
(予想/連結)
8.14倍 - 85.98 -

黒田グループの配当金と配当利回り

公開価格(700円)と配当金で算出した配当利回りです。

決算月 1株あたり
の配当金
配当利回り 配当性向
2024年3月
(実績)
0円 - -
2025年3月
(予定)
60円 8.57% -

上位株主とロックアップ情報

黒田グループの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。

株主名 株数 売出数 ロック
アップ
ケイエム・ツー・エルピー 42,449,980
97.09%
12,148,200 180日
細川 浩一 代表取締役 297,140
0.68%
(297,140)
-
森 安伸 取締役 137,960
0.32%
(137,960)
-
鈴木 秀和 子会社の取締役 95,520
0.22%
(95,520)
-
尹 棡洙 子会社の取締役 95,520
0.22%
(95,520)
-
小林 郁夫 子会社の取締役 95,520
0.22%
(95,520)
-
Cheng Jit Ann 子会社の取締役 95,520
0.22%
(95,520)
-
95,520
0.22%
(95,520)
-
74,280
0.17%
(74,280)
-
74,280
0.17%
(74,280)
-
※()内の数値は、新株予約権による潜在株式数。

新株予約権の行使期間は2026年7月20日~2034年7月19日

  • 180日のロックアップ期間は、2025年6月14日まで
詳細は目論見書にてご確認ください。

直近の類似IPOの上場結果

黒田グループと同じホットワードのIPOの上場結果です。

「再上場」のIPOの直近の結果です。

  • 2024/06/27 豆蔵デジタルHD
    初値売り損益:1,800円
    (騰落率:1.35%、倍率:1.01倍)
  • 2023/10/25 KOKUSAI ELECTRIC
    初値売り損益:27,600円
    (騰落率:15%、倍率:1.15倍)
  • 2023/06/30 ノバレーゼ
    初値売り損益:-1,000円
    (騰落率:-1.67%、倍率:0.98倍)
  • 2023/04/19 エキサイトHD
    初値売り損益:36,000円
    (騰落率:26.87%、倍率:1.27倍)
  • 2022/12/14 スカイマーク
    初値売り損益:10,200円
    (騰落率:8.72%、倍率:1.09倍)

黒田グループと市場と業種が同じIPOの上場結果です。

「市場:スタンダードまたは東証二部」かつ「業種:卸売業」の直近のIPO結果です。

  • 2023/06/30 ジーデップ・アドバンス
    初値売り損益:617,000円
    騰落率:136.81%、倍率:2.37倍
  • 2023/03/22 SHINKO
    初値売り損益:5,000円
    騰落率:2.27%、倍率:1.02倍
  • 2022/12/26 アルファパーチェス
    初値売り損益:-1,100円
    騰落率:-1.25%、倍率:0.99倍
  • 2022/12/26 ダイワ通信
    初値売り損益:-8,000円
    騰落率:-4.71%、倍率:0.95倍
  • 2019/12/23 カクヤス
    初値売り損益:26,600円
    騰落率:16.63%、倍率:1.17倍

上場日の初値決定前の気配運用

黒田グループ(287A)の初値決定前の気配運用です。

公開価格 上限価格 下限価格
700円
1,610円
(上場1日目)
525円
  • 上限価格:
    更新値幅 35円、更新時間 10分
  • 下限価格:
    通常の更新値幅、更新時間 3分
  • 初値の上限価格:1,650円

引受価額は651円。幹事証券の引受価額は、公募割れ時の目安に(誠意買いとは?

初値を基にした価格で制限値幅(ストップ高/ストップ安)が決まります。

(例)初値が1,200円の場合、制限値幅は300円に。上場日のストップ高は1,500円、ストップ安は900円

黒田グループのIPO分析

KMホールディングスによる完全子会社化に伴い、2018年3月に東証一部から上場廃止し非公開化。

非公開化後、黒田グループを頂点に製造事業、商社事業を大分し、子会社を並列に配置。
従来の売上規模拡大を追求した成長から、それぞれの事業・会社の特性を活かし取引先へ提供する価値(収益性)を高める事業構造に転換。

非公開化後の事業運営の変化

2025年3月期の業績予想(連結)が発表されています。
仮条件の上限価格で算出したPERは8.1倍。前期実績で算出したPERは80.4倍、二期前のPERは12.5倍(PERとPBR

業績予想

予定されている2025年3月期の配当金は60円。仮条件の上限価格で算出した配当利回りは8.57%(配当利回り
DOE(株主資本配当率)は7%を目標とし、数年間は累進配当を予定。配当金目当ての買いが集まりそう。

業績予想

全株ファンドの売出し、需給が重い、再上場案件というIPOとして不人気のテーマが揃っていますが、一方で高い配当利回りと累進配当の宣言は魅力的です。大きなマイナス面と大きなプラス面の綱引きになりそう。

参考までに

業績予想である2025年3月期の予定配当金60円を受けて、評価を「D」から「C」に一段引き上げました。
IPOとしては初値が上昇しづらいものの、配当政策は魅力があります。

評価は下記を考慮して、公募割れのリスクが高い「D」に設定しました。

公募割れのリスクあり
  • 業績は安定的(決算情報
  • 購入単価が低いIPOが好調抽選資金による実績
  • 2025年3月期の配当金は60円の予定。仮条件の上限価格による配当利回りは8.57%。DOE7%目標、数年間は累進配当(配当利回り
  • 需給が重く初値が上昇しづらい
  • オファリングレシオが29.9%とやや高いIPOデータ
  • 市場からの吸収金額が97.7億円とやや大きい
  • ファンドのEXIT感が強い
  • 全株 売出株。公募株なし
  • IPOで人気の低い東証スタンダード市場
  • 同日に3社が上場
  • 12月はIPOが多く、選別される可能性あり
  • 地政学リスクあり。売上高の約39%はタイ、インドネシア、中国に所在する会社の海外販売
  • 2025年3月期の業績予想(連結)(前期比)は、売上高 121,000百万円(-4.5%)、営業利益 5,900百万円(+197.8%)
  • 仮条件の上限価格と2025年3月期の業績予想(連結)によるPERは8.1倍。前期実績で計算したPERは80.4倍、PBRは0.87倍(PERとPBR

う~ん。参加可否が難しいIPO。あまりに高い配当利回りを見ると、個人的には「キケン」というシグナルが灯ります。
数年間の累進配当を宣言しており、減配どころか増配していくと思うのですが・・・。

個人的には上場企業の宣言を信用していないので、100株当選くらいを狙います。

主幹事のSMBC日興証券と、幹事証券の三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、IPO当選後に辞退するとペナルティがありますのでブックビルディングの参加にはご注意を。

ブックビルディングの参加スタンスは Twitterにて発信しています。

庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っていますので、口座開設がまだの方は お得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)

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  • SBI証券
    幹事数は9割以上とかなり多い!
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  • auカブコム証券
    全体の2~3割の委託幹事に
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企業紹介

黒田グループは、液晶ディスプレイ用印刷版、自動化設備、樹脂成形金型、HDD 用部品、電力・電設資材、アルミダイカスト製品の製造・販売およびプリント回路基板の設計・受託開発。エレクトロニクス業界および自動車業界への電子部品、電気材料等の販売を行っている企業です。グループは同社と連結子会社29社で構成。

製造事業の概要 商社事業の概要

KMホールディングスによる完全子会社化に伴い、2018年3月に東証一部から上場廃止した黒田電気が、ガバナンス体制の整備、安定的な事業運営を概ね実現し再上場へ。

事業内容

同社の従業員数は59名、平均年齢は45.7歳、平均勤続年数は10.1年、平均年間給与は934万円。連結の従業員数は2,491名(2024年10月末)

黒田グループのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、黒田グループの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ

現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
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