IPOに関して各証券会社にメールインタビューしました

各証券会社に、IPOに関するウラ話をメールで聞き、ご返答をいただきました。
ホームページに載っている情報はいわばオモテの情報。
インタビューにより、ウラ話(事情など)を教えてもらいました。
姉妹株式サイト「カブスル」で、株式投資全般のメールインタビューを行っています。
こちらのページでは、IPOに関するものだけを抜粋して載せています。
各証券会社にインタビューできるのも、口座開設のタイアップ企画を行えるのも、庶民のIPOの特徴です。
インタビュー時期が新しいものが、上に来ています。
目次
マネックス証券のIPO裏話(インタビュー)
マネックス証券のIPOは、100% 平等抽選を採用。
1口応募しても100口応募しても当選確率が変わらないのが 魅力です。

マネックス証券は 幹事数も多く、IPOの当選狙いにもオススメです。(カブスルはIPOに22回当選)
2024年1月に実施させて頂いたインタビュー記事のうち、IPOに関するものです。
すべてのメールインタビューでは、NTTドコモの連結子会社化のことや、サポートの良さの秘密などについて伺っています。
幹事数が多い理由はありますか?


マネックス証券は、ネット専業証券として、国内初の単独主幹事をした実績があります。
経験豊富な引受部門があり、お客様にIPOをご提供するため、日々精進しております。
また 幅広い顧客層を持っている点においても、上場する際に会社から信頼をいただけているのではないかと思います。
前受金不要になりませんか?


マネックス証券では多くのお客様にIPOをご利用いただいており、おかげさまで、ここ数年に引受件数実績において全証券会社のトップ5に入ることが出来ております。
上場する会社から、当社が引受けをお任せいただける理由の一つが、「前受金」です。
現時点では前受けの仕組みを変更する予定はございませんが、前受けにご不便を感じられているお客様がいらっしゃることも改善すべき点だと考えておりますので、今後検討はしていきたいです。
本当に公平抽選?


はい!本当に完全、公平抽選です!
マネックスベンチャーズの投資先のIPOで主幹事となりますか?

2021年11月上場のスローガン(9253)のIPO以降、主幹事となる機会がありません。
マネックスベンチャーズで投資している企業が上場する際は、主幹事となる可能性が高いのでしょうか?
【カブスル追記】
2024年6月上場のMFS(196A)の主幹事となりました。

マネックスベンチャーズの投資先に限らず、主幹事を担当するケースはございます。
松井証券のIPO裏話(インタビュー)
松井証券のIPOは、抽選資金が不要で平等抽選を採用している証券会社です。
個人的にはサポート体制にも優れている証券会社だと思っており、投資初心者にもおすすめです。
2024年6月に実施させて頂いたインタビュー記事です。ご返答内容は当時のもの。
メールインタビューでは、松井証券の魅力である初心者への手厚いサポート、人気コンテンツが多いYoutubeでの発信などについても伺っています。
幹事数が増えている理由は?

決算報告書資料で「IPOの引受参入率50%を目指す」という文言が入ってから、幹事数が増加し実績が積み上がっていると思います。
2023年 70社(全体の73%)、2022年 55社(同60%)、2021年56社(同45%)
どういった企業努力で幹事数を増やしていらっしゃるのでしょうか?

当社では専任の営業担当者を置くほかに、独自のネットワークを構築して情報の収集に努めるとともに、当社独自のメリットを発行体に提案するなど、IPO案件の獲得に注力しています。
抽選時の前受金が不要になった背景は?

IPOの抽選時の前受金が不要という一般庶民には有難い制度を採用されていますが、こちらはどのような経緯から採用されたのでしょうか?


こちらはお客様からのご意見、ご要望で、当社のサポート部門が主幹となり、改善に至りました。
本改善で、手続きがシンプルになり、また購入代金は抽選後の用意で済むようになりました。
本当に平等抽選を行っていますか?

一応、疑っている訪問者のみなさんのために、質問させて頂きます(笑)
口座への入金が0円でも配分予定数量の70%は公平に抽選されますでしょうか?


もちろんです!
当社は配分予定数量の70%以上が完全平等抽選です。
抽選は自然乱数を用いて行っています。
また、できるだけ多くのお客様に配分が行われるよう、1 人当たりの購入申込数量に上限を設ける場合もあります。
ワンポイント
- カブスルのひとこと -
IPOは、抽選に当選すれば売買の差額の利益を見込めることから、個人投資家に人気があります。(損失リスクもあります)
2018年 以前の松井証券のIPOは、抽選前に2回の手続きをとる必要があり手間でした。
それが、1回に改善&抽選資金不要になり、とても利用しやすくなりました。
また、平等抽選は投資資金の大小に左右されませんので、一般人でも当選確率が一緒です!
また、松井証券は返答にあった企業努力により、幹事数が年々伸びています。
IPOに参加できる機会が多く、抽選資金を用意する必要がないので、IPO初心者でも気軽に参加しやすいです。
SMBC日興証券のIPO裏話(インタビュー)
SMBC日興証券は、IPOの取扱実績が約8割と多く、主幹事数が多いです。
自社の社員に対し「優秀な人材」と評するのも、自信の表れですね。
2021年5月に実施させて頂いたインタビュー記事です。ご返答内容は当時のもの。
すべてのメールインタビューでは、初心者は重視しておきたい顧客サポートについてや、記事から株を買える日興フロッギーのことなどについても伺っています。
幹事数が多い理由はありますか?

2020年度のIPOの主幹事数は11社と業界トップ水準で、引受金額は596億円でNo1です。
御社の強み(企業努力)は、どのような点にありますでしょうか?

当社には上場前の企業のビジネスや財務面をサポートし、資金調達・上場を支援する強力な組織と優秀な人材を抱えていますので、2021年以降も取扱数を増やしていきたいと思います。
ステージ制度導入した意図について

2019年からダイレクトコースに、ステージ制の抽選が採用されました。

一般的な投資家のIPO当選チャンスが広がり、個人的には喜んでいますが、導入された意図を教えて下さい。


当社の強みであるIPOの取扱銘柄数が多いということで、新規に口座開設されたお客さまや、資産を多く預けていただいているお客さまにメリットを感じていただけるようサービス開始しました。
妻が多くIPOに当選しています。何かコツはありますか?


私の妻が、御社と相性が良いのか、IPOに多く当選させて頂いております。
一応、疑っている訪問者のみなさんの為に、質問させて頂きますが、本当にネット分は公平抽選でしょうか?(笑)

はい。本当にネット分は公平抽選です!
岡三オンラインのIPO裏話(インタビュー)
岡三オンラインは、岡三証券グループとの連携の強化などから、取扱件数がグッと増えたようです。
抽選資金が不要になったのも、顧客へのサービスの一環です。
2021年3月に実施させて頂いたインタビュー記事です。ご返答内容は当時のもの。
すべてのメールインタビューでは、初心者から上級者まで幅広く対応されている豊富なトレードツールや、1日の約定代金の合計が100万円以下の取引手数料無料となった経緯などについても伺っています。
大幅に幹事数が増えた理由を教えて下さい

2020年のIPOの取扱数は39社と、全体の件数の41.9%の取扱数がありました。
2017年から取り扱い件数が伸びていますが、何か企業努力をされているのでしょうか?

より多くのお客様にIPOにご参加いただけるように岡三証券グループとして、岡三証券が幹事となっている銘柄を、個人投資家のお客様の多い岡三オンラインに委託販売という形で提供しております。
委託される場合の基準はありますか?

同グループである岡三証券が主幹事や引受幹事証券になった際に、御社に委託される場合がありますが、何か委託される場合の基準みたいなものはありますでしょうか?

決まった基準などはありません、その都度提供が可能なものを当社に委託していただいております。
なぜ、前受金を不要にしたの?


当社もIPO取扱当初は事前入金制となっていましたが、お客さまから資金効率の悪化を解消してほしいとのご要望を多数受けましたので対応いたしました。
事前入金制では、申込むだけで資金が拘束されてしまい投資機会を逸してしまう可能性がありますので、この点だけでも解消することができればと考え導入いたしました。
入金ゼロでも公平に抽選されますか?


一応、疑っている訪問者のみなさんの為に、質問させて頂きます(笑)
口座への入金が0円でも対象の配分については公平に抽選されますでしょうか?


抽選については取引ルール通り厳格に実施しておりますので、抽選時点では資金の有りなしは関係ありません。
ステージ制とはなっていますが、一度も取引をされたことがないお客様が当選された実績もあり、全てのお客様に当選のチャンスがありますので、ぜひご参加ください。
事前入金は不要となっていますが、入金締切時にはご資金を入れていただかないと当選が無効となってしまう点にはご注意ください。
カブスル補足:入金締切時とは「当選」した後に、購入資金を入金する期限のことです。
SBI証券のIPO裏話(インタビュー)
SBI証券の IPOの幹事数が多い理由を聞きました。(特にIPOで人気の高いIT系)
また、落選でもらえるIPOチャレンジポイントについても聞いています。
IPOチャレンジポイントの当選ラインもお聞きしましたが、発行会社ごとの人気や需給動向に影響を与える可能性があるため、具体的な開示はして頂けませんでした。(SBI証券側としては当然ですね。)
2016年3月に実施させて頂いたインタビュー記事です。ご返答内容は当時のもの。
すべてのメールインタビューでは、非課税制度「NISA」、お得に株主優待をGETできる「優待のつなぎ売り」などについても伺っています。
幹事数が多い理由を教えて下さい

IPOの主幹事数、引受幹事数がネット専業証券の中で一番多いですが、なぜ、そんなに幹事数が多いのでしょうか?
また、主幹事、引受幹事を行う際のこだわりなどはありますでしょうか?
(IT系の企業は当社で・・など)

弊社は、1999年10月日本初のインターネットによる「新規上場株式(IPO)」募集のブックビルディング受付を開始し、2005年8月には新規株式公開における主幹事引受業務を開始しており、設立以来、ネット専業証券の中では唯一、主幹事引受も含め、継続的に引受業務を担ってまいりました。
そのための体制整備(IPOの主幹事引受体制/実績も多数あります)を行っており、その実績から多くの発行会社様から引受・幹事の指名をいただくようになっております。
また、弊社のマーケットにおける個人投資家の売買シェア、特に、IPOが多い新興市場(マザーズやJASDAQ)における個人投資家の売買シェアは非常に高く、そのため、上場後の流動性やIR等も勘案し、弊社を引受証券会社として指名いただくケースもあると聞いております。
前述しております通り、IPOの多くは成長性の高い企業が上場するとされております新興市場(特に、マザーズ)に上場するケースが多いため、弊社の引受実績としては、一般的に成長性の高いと思われるIT系の企業の引受が多数ございます。
また、グループにベンチャーキャピタルを有しており、一般的に成長著しい分野で活躍するベンチャー企業や創業間もないベンチャー企業等への支援も行っていることも特徴の一つかと思われます。
最近では、金融とITの融合である"フィンテック"関連銘柄が市場で注目されておりますが、インターネット証券という弊社ビジネスモデル自体がまさに"フィンテック"そのものであり、こうした先駆的なビジネスモデルを手掛けるベンチャー企業支援をグループを挙げて行っております。
IPOチャレンジポイントを導入したキッカケは?

IPOチャレンジポイントというのは御社独自のシステムですが、導入したキッカケはなんでしょうか?
(外れた方にも楽しんでもらいたい、次の当選チャンスに活かしてほしいなど)

前述のとおり、弊社は日本初のインターネットによる「新規上場株式(IPO)」募集のブックビルディング受付を開始し、設立以来、継続して引受業務を担ってまいりました。
個人投資家に大変人気の高い新規公開株式をインターネットにて継続的に提供しております。
新規公開株式は、人気の高い商品であるため、抽選での配分となるケースが多くなっているため、お客様からのリクエスト等も踏まえまして、当社独自のポイントサービスを提供することといたしました。
具体的には、新規上場株式のブックビルディング後の抽選・配分に外れた回数に応じてIPOチャレンジポイントが加算され、次回以降のIPO申し込み時に、「IPOチャレンジポイント」を使用することによりIPOが当選しやすくなる弊社独自のポイントプログラムサービスになります。

ご質問にありますように、「外れた方にも楽しんでもらいたい、次の当選チャンスに活かしてほしい」など、お客様からのリクエストからこのような独自のポイントサービスを行っております。
IPOに当選するコツはありますか?

IPOに当選するコツがありましたら教えてください(笑)

弊社はIPOの引受社数(全証券会社における引受関与率もトップクラス)も多く、主幹事引受も行っているため、継続的にブックビルディングにコツコツ参加いただくことがポイントの一つかと思います。
また、前述のように、「IPOチャレンジポイント」もご用意しておりますので、当選倍率が高いIPOですが、継続的にブックビルディングにコツコツ参加していただき、「IPOチャレンジポイント」を貯めていただくこともポイントの一つかと思います。
質問して欲しい事項がありましたら、お気軽にお問い合わせまでどうぞ。