SMBC日興証券のステージ制とは?一般の当選確率アップに
SMBC日興証券のステージ制とはなんですか?
ステージアップのコツがあったら教えてください。
SMBC日興証券で、平等抽選の落選後に敗者復活戦ができました。
長期保有予定の株をSMBC日興証券で購入することにより、ランクアップも狙えます。
SMBC日興証券で2019年に導入された「ステージ制」は、抽選に落選した申込分を対象に2回目の抽選が行われます。
よって、ステージ制の新設によりIPOの当選チャンスが増えました。
ステージ制の適用条件と、ステージアップするコツをご紹介します。
目次
SMBC日興証券のIPO当選方法は?
SMBC日興証券でIPO当選するには、下記の3通りの方法があります。
配分率とは、全体の当選数量の何割が回ってくるかを数値化したものです。
抽選方法 | 配分率 | 説明 |
---|---|---|
店頭割当 総合コース |
85% | 店頭取引でのIPO申込みです。 営業マンの裁量によりIPO株を配布します。 つまり上位顧客(お得意さん)が優先される。 |
平等抽選 ダイレクコース |
10% | ネット取引でのIPO申込みです。 100株申し込んでも500株申し込んでも、当選確率は一緒の平等抽選です。 一般的にはこちらで当選を狙います。(カブスルも28回当選) |
ステージ制の抽選 ダイレクコース |
最大 5% |
2019年2月より導入。 上記の平等抽選の落選者を対象に2回目の抽選を行います。 抽選票がステージごとにもらえ、その抽選票による抽選になります。 カブスルはステージ制で1回当選 |
配分率でいえば店頭割当が圧倒的に多いですが、営業マンとお付き合いのあるお得意さんより割り当てられますので、一般の方に当選は回ってきづらいです。
一般の方は、ネット取引のダイレクトコースでのIPO当選狙いとなります。
ステージ制の参加条件は3つ
新しく新設されたステージ制の抽選に参加するには、下記の3つの条件すべてを満たしている必要があります。
- 取引コースが、ネット取引のダイレクトコースであること
※対面取引の総合コースには適用されません - ステージが「プラチナ」「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」のいずれかであること
- 平等抽選で落選してること
上記の条件をすべて満たしていれば、自動的にステージ別抽選の対象となります
SMBC日興証券のステージ制の内容は?
平等抽選の落選者に対し、ステージに応じて抽選票が割り当てられます。
SMBC日興証券の公式サイトより
判定条件 | ブロンズ | シルバー | ゴールド | プラチナ |
---|---|---|---|---|
抽選票数 |
1票 | 5票 | 15票 | 25票 |
新規口座開設 | 新規口座開設 3ヵ月以内 |
- | - | - |
預り資産残高 月末残高3ヵ月平均 |
250万円以上 | 1,000万円以上 | 3,000万円以上 | 5,000万円以上 |
信用取引建玉金額 月末残高3ヵ月平均 |
250万円以上 | 1,000万円以上 | 3,000万円以上 | 5,000万円以上 |
信用取引とは、証券会社から資金を借りたり、株を借りて行う取引のことです。
建玉とは、その借りている資金や株の時価になります。
2回目の抽選(ステージ制)では、抽選票による抽選が行われます。
新規口座開設者も3ヵ月のあいだ 抽選票を1票もらえます。
ブロンズクラス以上は、2回目の抽選に参加できますので当選確率がアップします!
ステージが高いほどもらえる票数が多くなるので、当選確率が高くなります。
自分のステージを確認する方法
ご自身がどのステージになっているのか?は、下記の二カ所に掲載されています。
- ログイン後のトップページ
- ログイン → 右上の各種お手続き → 口座情報 → ステージ状況
ランク外だとトップページに何も表示されません。
ステージ状況も「現在のステージ なし」と表示されます。
2回目の抽選に参加できない方
2回目の抽選に参加できない方は、下記の2つに当てはまる方になります。
- 預り資産や信用取引建玉の金額が250万円未満の方
- 新規口座開設から3ヵ月以上が経っている方
ちなみに、抽選票がもらえない人も損をしているわけではありません。
本来は1回の抽選ですが、よりお金を預けている人にチャンスが増えているだけです。
(証券会社も商売なので仕方ないです)
カブスル一家は平等抽選だけでこれまで、SMBC日興証券で28回も当選しています。
1回目の平等抽選の仕組みは変わりませんので、こちらでの当選を目指しましょう。
預かり資産高の判定条件について
SMBC日興証券の公式サイトより、預かり資産高の判定条件を抜粋します。
- お預り資産残高の月末残高の3ヶ月平均を基準とします。
- お預り資産残高は、取引残高報告書の「お預り金銭・証券等残高の評価額合計」の月末残高の直近3ヶ月平均値を判定基準とします。
判定基準となる資産残高は下記です。
資産残高は「ログイン」→「残高の確認」→「資産評価の推移」で確認できます。
参考までに
預けている現金だけでなく、保有している株式や投資信託の残高もカウントされます。
- 現金(MRF/お預かり金)
- 保有株式
- 債券や投資信託など
新しいステージが反映されるのは、月初の第3営業日の翌日になります。
(参考)ブロンズクラスになるには?
カブスルは、2019年2月時点の預かり資産が150万円で、「ランクなし」でした。
参考までに
2月のランクは下記の11月~1月の評価額がランクの判定要素になっています。
平均が250万円未満ですので、カブスルの2月のランクは「なし」となり抽選票がもらえません。
再抽選のチャンスが欲しかったので、一ヵ月でランクを「ブロンズクラス」にランクアップしました。
参考までにその方法を紹介します。
といっても、やったことは単純です。
預り資産残高の3ヵ月の平均を250万円以上にする
これだけです。
3ヵ月間の預り資産残高の平均を250万円以上にするということは、250万円×3ヵ月になるので、
3ヵ月間の預り資産残高の合計が750万円になればいいということです。
ワンポイント
3月にランクアップするには…
- 2月~12月の各資産残高は157万6,842円と同額
- 3ヵ月の合計は、157万6,842円 × 3ヵ月 = 4,730,526円
(目標)750万円 - (現在)4,730,526円 = 276万9,474円
約277万円を、月末までに入金すれば3月にブロンズクラスになります。
新しいステージが反映されるのは、月初の第3営業日の翌日。
上記の方法で3月の判定日に無事、ブロンズクラスにランクアップしました!
計算が面倒な方は、必要な入金額を計算するエクセルを作成しましたのでご利用ください。
ページ下部に用意しています。
ランク決定後に資産残高を減らした
2月に300万円を追加で入金しました。
平均の預かり資産残高は250万円を超えています。
3月にランクが決定したあとは、預かり資産残高を250万円に減らしました。
預かり資産残高を250万円以上に設定しておけば、ブロンズクラスの1票は毎回 獲得できます。
出金した資金は、他の証券会社に入金しました。
長期保有予定の株をSMBC日興証券で購入する
カブスルは最初は入金によるステージアップを目指しましたが、現在は預かり資産に注目して優遇特典を受けています。
預かり資産とは現金や保有株の評価額のこと。
ということで、長期保有予定の株をSMBC日興証券で購入・保有しています。
口座の入金と長期保有予定の株を徐々に増やし、現在はシルバークラスとなり再抽選の票を5票もらっています。ゆうちょ銀行に入金しても預金金利は年0.1%とほとんどつかないので、SMBC日興証券に入金しています。
長期保有予定の株を購入し、銀行口座の預金をSMBC日興証券へ移すことにより、ランクアップが狙えるかと思います。
他社の保有株を移管するのも一手
各証券会社で保有している株式は、他の証券会社に「移管」することが可能です。
他の証券会社で長期保有をしている株式を、SMBC日興証券に移管することで、SMBC日興証券の預り資産残高が増えます。
他社の特定口座で保管している株を、SMBC日興証券の特定口座に移管する場合、SMBC日興証券が移管手数料を負担してくれるようです。(SMBC日興証券のWebより)
SBI証券などのネット証券の場合、特定口座の同一名義での株式の移管手数料(出庫手数料)は無料になります。また、特定口座の取得単価はそのまま引き継がれます。
詳しくは移管元の情報をご確認ください。
三井住友銀行のバンク&トレードを活用
三井住友銀行に口座をお持ちの方は、SMBC日興証券との口座連携サービスである「バンク&トレード」も活用したいです。
バンク&トレードを契約することで、三井住友銀行口座の残高もお預かり資産残高にカウントされます。
つまり、銀行預金がステージのランクに反映されるのでステージアップがしやすいです。
SMBC日興証券の平均残高を算出するエクセルファイル
ブロンズクラスの1票をもらうには、預り資産残高(月末残高3ヵ月平均)を250万円以上にするのが一般的な方法です。
前々月、前月の残高と現在の残高を入力することにより、「あといくら入金すれば平均で250万円になるのか?」を計算するエクセルファイルを作りました。(ほかの金額も計算)
もし、平均残高の計算方法が分からなくて困っている場合はご利用ください。
下記の3つを入力してください。
- 前々月の残高を入力
- 前月の残高を入力
- 現在の残高を入力
現在の残高は「ログイン」→「残高の確認」で確認できます。
前々月、前月の残高は「ログイン」→「残高の確認」→「資産評価の推移」で確認できます。
SMBC日興証券の平均残高を算出するエクセルファイル(zip)
「いくら入金すれば平均が●●万円に?」に表示されている金額が、入金に必要な金額になります。
なお、上記のエクセルの金額は参考までにして下さい。
数値よりは多めに入金されることをお勧めします。(心配性)
ステージ制での当選は分かる?
通常抽選での当選か?ステージ制での当選か?は、詳細をみれば分かります。
2022年12月に、優遇抽選で初当選しました。
抽選結果欄に「優遇当選」と書かれています。
ステージ制は金持ち優遇制度ではない
わたしの考えですが、どちらかというと一般の方に当選チャンスが広がった制度だと思います。
ステージ制が導入される前と、導入後の当選確率を比較してみたいと思います。
(例)全体の当選数量が100口あった場合。
- ステージ制導入前
- 店頭割当:90口
- 平等抽選:10口
お得意さんに90口当選し、抽選で一般の人も含めて10口当選します。
(一般人は最大で10口当選の可能性あり)
- ステージ制導入後。
- 店頭割当:85口
- 平等抽選:10口
- ステージ制:5口
お得意さんに85口当選し、抽選で一般の人も含めて10口当選します。
さらに2回目の抽選で、お金持ちや一般の人も含めて5口当選します。
(一般人は最大で15口当選の可能性あり)
ステージ制の導入により、お得意さんが優遇される店頭配布は5%減っています。
一般の人はもらえる抽選票が「1票」とはいえ、当選チャンスが増えているんです。
ステージ制の場合、ブロンズクラスは1票もらえ、プラチナコースは25票もらえます。
つまり、当選確率に25倍の差ができます。また、票をもらえない方もいます。
残念ですが、こればっかりは証券会社側も商売をしており、預け残高などで証券会社側に貢献している人が優遇されるのは仕方ありません。
ですが、上記を考慮すると どちらかというと一般の人の当選チャンスが増えているんです。
ステージ制の当選はオマケと考えよう。配分率は0%~5%
SMBC日興証券のステージ制の配分率は、最大5%を目途と明記されています。(2020.11.13時点)
SMBC日興証券に確認したところ、ステージ制での配分率は0%~5%という回答をいただきました。
配分の基準についても質問しましたが、そちらについては非公開のようです。
公表されていないので、過去のIPOの割当数を調べてみました。
どうやら、この時点では「ゼロ」か「5%」の二極で分かれているようです。
配分数がゼロになっているIPOは、SMBC日興証券の割当数(当選口数)も100口以下になっています。
データが少ないですが、この時点では100口がラインとなっているかもしれません。
(余談)シルバークラスにランクアップ。フル板も使えるように
後日、預金からSMBC日興証券へ資金を移し、シルバーランクへアップしました。
(2020年12月時点でステージ制による当選はまだありません)→ 2022年12月にステージ制で初当選
シルバーランクへアップしたことで、SMBC日興証券のフル板サービスが無料で利用できるようになりました。
フル板とは、すべての気配値が見られる板のことです。
これが見られると、売買の需給が一致している価格が分かるので、いつ頃初値がつくかも分かります。
2,000円の価格に「寄」という文字がありますが、こちらが需給の合致価格となります。
通常の板だと、気配値の前後の価格がすべてみられません。(同じ銘柄です)
それ以上(以下)の価格は、OVER(UNDER)で表示されます。
SMBC日興証券は、主幹事や引受幹事証券になる機会が多く、おすすめの証券会社です。
カブスル一家もこれまでIPOに28回 当選している証券会社です。