INFORICH(9338):IPO上場情報


INFORICH(インフォリッチ)は、モバイルバッテリーシェアリングサービス「ChargeSPOT」の運営を行っている企業です。グループは同社と連結子会社5社で構成。

主にスマートフォン向けの充電器の貸出サービスで、都市部を中心とした、駅、娯楽施設、コンビニエンスストア、飲食店等に集中して展開。最初の30分未満で165円、6時間未満で330円、48時間未満で660円。

モバイルバッテリーシェアリングサービス

「どこでも借りられて、どこでも返せる」をコンセプトに2018年4月から開始。(ドミナント戦略)

国内のバッテリースタンド設置台数は35,352台、月間レンタル回数892.5千回、月間アクティブユーザー数478.3千人、累計アプリダウンロード数4,234千回。
海外のバッテリースタンド設置台数は、香港3,280台、台湾6,697台、中国本土4,099台、タイ546台。

モバイルバッテリーのバッテリースタンドそのものをシェアリング媒体として広告サービスを提供するサイネージサービスも展開。サイネージ画面を広告枠として、広告主や設置先等に提供し広告収入を得ています。

バッテリースタンド

設立は2015年9月。
同社の従業員数は2022年9月末で93名、平均年齢は34.8歳、平均勤続年数は1.8年、平均年間給与は537.3万円。


INFORICHのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、INFORICHの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ

INFORICHの上場日

B
  • 業績:不安
  • IPO人気:あり
  • オファリングレシオ:低い
  • 当選口数:少ない
  • 公募多い
  • 調達金額:小さい

上場日 2022/12/20(火) 証券コード 9338
市場 東証グロース 業種 サービス業
Webサイト Webサイト 単元株 100株
Yahoo!ファイナンス INFORICH(9338)
時価総額
84.9億円(公開価格で計算)
194.1億円(初値で計算)

INFORICHのブックビルディング内容

ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。

ブックビルディング期間

2022/12/5 (月) ~ 12/9 (金)

仮条件 4,400円~4,600円 (抽選資金:44万円 ~ 46万円)
当選口数 645口
発行済株式数 1,846,620株 オファリングレシオ 3.4%
公募株数 56,100株 売出株数 0株
吸収金額 2.9億円 O.A分 8,400株
仮条件決定日 12/2 (金) 公開価格決定日 12/12 (月)
購入期間 12/13 (火) ~ 12/16 (金)
備考

【12.13追記】公募は、国内46,400株、海外9,700株(海外販売の割合 17.3%)

※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。

INFORICHの公開価格と初値

仮条件 4,400円~4,600円
公開価格 4,600円 初値 10,510円
騰落率 128.48%  倍率  2.28倍
初値売り損益 591,000円(10,510円 - 4,600円)× 100株

※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。

INFORICHの初値予想と予想利益

INFORICHの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。

仮条件と初値予想

仮条件 4,400円 ~ 4,600円 ※抽選資金:44万円 ~ 46万円
上限は4.5%上ブレ↑
初値予想 4,280円 ~ 7,360円※12/2 修正
(0.9倍~1.6倍)
予想利益 -3.2万円~27.6万円

想定価格と初値予想

想定価格 4,400円あたり ※抽選資金:44万円あたり
初値予想 4,100円 ~ 7,040円 (0.9倍~1.6倍)
予想利益 -3万円~26.4万円
送信中...

初値予想アンケート

INFORICH(9338)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。

公開価格(4,600円)を基準価格に修正しています。

有効回答:255   投票期限:2022/12/19 (月) 23:59まで
3倍以上(13,800円以上)
151票  59%
投票済み

2.5倍以上~3倍未満(11,500円以上~13,800円未満)
15票  6%
投票済み

2倍以上~2.5倍未満(9,200円以上~11,500円未満)
14票  5%
投票済み

1.5倍以上~2倍未満(6,900円以上~9,200円未満)
16票  6%
投票済み

1.2倍以上~1.5倍未満(5,520円以上~6,900円未満)
12票  5%
投票済み

1倍以上~1.2倍未満(4,600円以上~5,520円未満)
11票  4%
投票済み

公募割れ(4,600円未満)
36票  14%
投票済み

INFORICHの主幹事と幹事証券

INFORICHのIPOを取り扱っている証券会社です。

INFORICHの割当数とネット抽選の当選数

目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。

割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。

証券会社 割当率 割当数 ネット
抽選分
主幹事
大和証券
91.63% 59,100株 59口※
SBI証券 3.10% 2,000株 12口※
楽天証券 1.71% 1,100株 11口※
岡三証券 1.71% 1,100株 1口※
丸三証券 0.62% 400株 0口※
ちばぎん証券 0.62% 400株 0口※
ひろぎん証券 0.62% 400株 0口※

大和コネクト証券のネット抽選分は、5口あたりが想定されます。大和証券の約1%

委託幹事である岡三オンラインは、委託数が公表されていません。

※海外売出し9,700株分が含まれているので、実際のネット抽選分は数値より低いです。

楽天証券の抽選倍率は、3,279倍でした。

現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンライン松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券


INFORICHの決算情報

単独 財務情報 (単位/千円)

決算期 2021年12月 2020年12月 2019年12月
売上高 993,217 290,488 95,520
経常利益 -2,183,592 -1,811,527 -1,298,804
当期利益 -2,445,272 -1,834,636 -2,914,308
純資産 3,880,688 2,012,111 1,340,145
配当金
EPS -1,585.48 -1,419.52 -17,143.22
BPS -7,344.63 -4,335.73 -10,289.87
前期比(売上高) 241.9% 204.1%
※配当金、EPS、BPSは(単位/円)

連結 財務情報 (単位/千円)

決算期 2021年12月 2020年12月
売上高 1,645,439 561,905
経常利益 -1,946,355 -1,885,341
当期利益 -2,209,555 -1,933,104
純資産 3,675,449 1,660,654
EPS -1,432.64 -1,495.70
BPS -7,597.17 -4,768.19
前期比(売上高) 192.8%
※EPS、BPSは(単位/円)
業績

上位株主とロックアップ情報

INFORICHの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。

株主名 株数 比率 ロック
アップ
秋山 広宣 代表取締役 356,780 17.16% 180日
日本郵政キャピタル株式会社 CVC 115,025 5.53% 90日/
2倍※
GMCM Venture Capital Partners I Inc. VC 108,370 5.21% 90日/
2倍※
ゴールドマン・サックス・リアルティ・ジャパン有限会社 VC 106,500 5.12% 90日/
2倍※
WISELY HARVEST LIMITED VC 105,000 5.05% 90日/
2倍※
MRA Investments Pte,LTD VC 100,900 4.85% 継続保有 180日
コタエル信託株式会社 61,670
(61,670)
2.97% 継続保有 180日
FIVESTAR VC1合同会社 VC 58,175 2.80% 継続保有 180日
HFA2号投資事業有限責任組合 VC 55,245 2.66% 180日/
2倍※
ネクストユニコーン第2号投資事業有限責任組合 VC 52,850 2.54% 継続保有 180日
※()内の数値は、新株予約権による潜在株式数。

※発行価格若しくは売出価格の2倍または11,466円のいずれか高い方以上での売却等を除く

  • 90日のロックアップ期間は、2023年3月19日まで
  • 180日のロックアップ期間は、2023年6月17日まで
詳細は目論見書にてご確認ください。

直近の類似IPOの上場結果

INFORICHと同じホットワードのIPOの上場結果です。

ダウンラウンド」のIPOの直近の結果です。

  • 2022/12/19 トリドリ
    初値売り損益:123,300円
    (騰落率:82.20%、倍率:1.82倍)
  • 2022/12/15 スマートドライブ
    初値売り損益:31,000円
    (騰落率:23.48%、倍率:1.23倍)
  • 2022/10/26 リンカーズ
    初値売り損益:20,300円
    (騰落率:67.67%、倍率:1.68倍)
  • 2022/09/29 プログリット
    初値売り損益:45,000円
    (騰落率:61.64%、倍率:1.62倍)

INFORICHと市場と業種が同じIPOの上場結果です。

「市場:グロース」かつ「業種:サービス業」の直近のIPO結果です。

INFORICHのIPO分析

ChargeSPOTのバッテリースタンド設置台数と月間レンタル数。
国内の投資回収期間は30.5日と短いみたい。

バッテリースタンド設置台数と月間レンタル数

設置に関しては置いたもの勝ちですよね。
よっぽどのことがない限り、わざわざ後発と入替しないでしょうし。サイネージ広告も良さそう。

カブスルは見かけたことはありますが、利用したことはなし。
Twitterのアンケート結果では、「サービスを知っている」の回答のうち、 使ったことがある:14.9%、使ったことがない:85.1%という結果になりました。何度も利用したことある方は5.8%。

オファリングレシオ3.4%と需給をかなり絞っており、上下どちらにも大きく動きそうなIPO
当選口数645口でいつも以上に当たりません。

売上高の推移は好調!・・・ですが赤字も続いています。
2022年12月期の予想は売上高 4,329百万円(前年比163.2%)、経常損失 1,548百万円の予想。

想定価格は4,400円の強気設定!・・・かと思いきや、前回調達時より時価総額(価格)が低いダウンラウンドとなっています。
VCのロックアップの解除条件も、2倍または11,466円のいずれか高い方以上での売却と珍しい設定に。

しかし、株主にVCがズラ~っと並んでいながら、一切 売出株がないのは、投資資金を必ず回収してやるぞという意思が感じられます。
需給がかなり絞られているので、初値形成後に価格が乱高下しやすく、ロックアップ解除でVCの売りが降ってきそうなことには注意です。

赤字額をみると手を出すのは怖く、初値が飛びそうなIPOの内容をみると買いたくなるハイリスク・ハイリターンのなんとも悩ましいIPO。
とはいえ、売り手より買い手が多そうで初値は大丈夫なんじゃないかなぁと思っています。まず、当選口数少なくて当たりませんし・・。

ということで、カブスルは抽選資金44万円を用意して参加します!
IPOラッシュ時で資金がキツイ方は、抽選資金不要の証券会社を利用するのも一手です。

需給と価格から大きく上昇する可能性がありますが、需給が無視され業績を見られた場合、大きく下落する可能性もあります。
繰り返しますが、参加はハイリスク・ハイリターンとなりそうですのでご注意を。

個人的には将来性あるんじゃないかと思っていますが、心配なのは「黒字化するの?」という点ですよね。
そこら辺が目論見書にシッカリ書いてあれば、もう少し買いやすいんじゃないかと思いました。ひょっとしてないのか・・!?ないから需給勝負にしてる!?

いずれにせよ、仮条件の価格発表を待ちたいと思います。
想定価格の4,400円を下回ってくると業績懸念が高いと思われるので、評価と初値予想も下げる予定です。
【12.2追記】仮条件は想定価格を下限として、上限は4.5%とやや上振れしました。

ちなみに、オファリングレシオが低いと初値が飛びやすいのは、データが証明しています。

参考までに

評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。

中立
  • 売上高の伸びが奇麗。成長期待はあるが経常損失が続く
  • 時代にマッチした事業内容で将来性あり
  • オファリングレシオが3.4%と極端に低いオファリングレシオによる実績
  • 市場からの吸収金額が2.9億円とかなり小さい吸収金額による実績
  • 公開株がすべて公募株。売出ゼロ
  • 株価が高い値嵩株。価格が上下に大きく振れやすく、利ザヤ狙いの投資家に人気あり
  • 【12.13追記】グローバルオファリング(海外販売)あり。公募株の海外販売比率は17.3%で割合としては低い
  • 当選口数が645口と非常に少なく、その一部も海外に回るのでさらに当たりづらい
  • 黒字化への道がやや不透明
  • 上場の意義がわからない(感じ取れない)
  • 前回の資金調達時よりも低い時価総額(価格)で株式を発行するダウンラウンド
  • 12月後半のIPOラッシュによる投資家の資金枯渇。選別される可能性あり
  • 需給が絞られており初値が上昇しやすいが、下落もしやすい
  • 2022年12月期の業績予想(前期比)は、売上高 4,329百万円(+163.2%)、営業損失 1,548百万円
  • ベンチャーキャピタルも多く出資しているが、上場時の売出しゼロ。ロックアップ解除の条件も特殊で価格の上昇待ち?

12.2追記。仮条件が想定発行価格(4,400円)より4.5%の上振れ決定(4,400円 ~ 4,600円)したので、初値予想を4,280円 ~ 7,360円に修正。予想利益は-3.2万円~27.6万円です。

目論見書の想定仮条件は4,400円。初値予想は4,100円 ~ 7,040円としました。
予想利益は-3万円~26.4万円です。

カブスルは損失リスクも覚悟して、幹事証券にてIPOに参加します。
なんせ値がさ株は久しぶり。大きな利益を狙える可能性がありますので。

損失リスク覚悟で参加される方は、主幹事の大和証券での参加はもちろんのこと、大和証券の委託幹事となるCONNECTでの参加もオススメです。

委託幹事は目論見書に掲載されないので気づかれず、CONNECT自体の認知度もまだ低いので狙い目です!(カブスルは2回当選)

岡三証券のネット取引サービス岡三オンラインは、抽選時に資金が必要ないので気軽に参加できます。(口座開設タイアップ中)
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そのほかに口座開設数が多いSBI証券楽天証券でも参加可能です。
SBI証券のポイント当選狙いは激戦になることが想定されますので、低ポイントでの利用はやめておきましょう。

ブックビルディングの参加スタンスは Twitterにて発信しています。

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本ページで掲載している画像は、INFORICHの目論見書から引用しています。
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