アシロ(7378):IPO上場情報
アシロは、法律・弁護士業界とインターネットを結びつけた事業を展開している企業です。
グループが有するデジタル技術やウェブマーケティングノウハウを活用して、インターネット上で法律情報や弁護士情報等を提供する「リーガルメディア関連事業」が主要事業。(売上高の99%)
ユーザーはリーガルメディア・派生メディアとも原則として無料で閲覧することができ、メディアへ広告出稿をする弁護士・企業などの顧客から広告収入を得るビジネスモデル。
ほかに、法律事務所や法務人材を必要としている企業に対して、弁護士有資格者を紹介し、双方の求人ニーズ及び転職ニーズをマッチングする人材紹介サービスを提供するリーガルHR事業を行っています。
従業員数は2021年5月末で39名、平均年齢は29.9歳、平均年間給与は516.9万円。
グループは同社と連結子会社1社で構成。
アシロのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、アシロの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
アシロの上場日
アシロのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2021/7/2 (金) ~ 7/8 (木) |
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仮条件 | 1,120円~1,160円 (抽選資金:11.2万円 ~ 11.6万円) | ||
当選口数 | 48,336口 | ||
発行済株式数 | 6,829,000株 | オファリングレシオ | 70.7% |
公募株数 | 829,000株 | 売出株数 | 3,374,200株 |
吸収金額 | 56億円 | O.A分 | 630,400株 |
仮条件決定日 | 6/30 (水) | 公開価格決定日 | 7/9 (金) |
購入期間 | 7/12 (月) ~ 7/15 (木) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
アシロの公開価格と初値
仮条件 | 1,120円~1,160円 | ||
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公開価格 | 1,160円 | 初値 | 1,480円 |
騰落率 | 27.59% | 倍率 | 1.28倍 |
初値売り損益 | 32,000円(1,480円 - 1,160円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
アシロの初値予想と予想利益
アシロの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
1,120円 ~ 1,160円
※抽選資金:11.2万円 ~ 11.6万円
上限は3.6%上ブレ↑ |
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初値予想 |
1,130円 ~ 1,200円※7/2 修正
(1.0倍~1.0倍) |
予想利益 | -3,000円~4,000円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,120円あたり ※抽選資金:11.2万円あたり |
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初値予想 | 1,290円 ~ 1,510円 (1.2倍~1.3倍) |
予想利益 | 1.7万円~3.9万円 |
初値予想アンケート
アシロ(7378)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,160円)を基準価格に修正しています。
有効回答:632票 投票期限:2021/7/19 (月) 23:59までアシロの主幹事と幹事証券
アシロのIPOを取り扱っている証券会社です。
アシロの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
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主幹事 野村證券 |
93.05% | 4,497,600株 | 4,497口 |
SBI証券 | 1.74% | 84,000株 | 504口 |
マネックス証券 | 0.87% | 42,000株 | 420口 |
楽天証券 | 0.87% | 42,000株 | 420口 |
松井証券 | 0.87% | 42,000株 | 293口 |
岡三証券 | 0.87% | 42,000株 | 42口 |
岩井コスモ証券 | 0.87% | 42,000株 | 42口 |
いちよし証券 | 0.87% | 42,000株 | 4口 |
委託幹事である岡三オンラインとLINE証券は、委託数が公表されていません。
楽天証券の抽選倍率は、99倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
アシロの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年10月 | 2019年10月 | 2018年10月 |
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売上高 | 1,463,427 | 1,156,730 | 831,693 |
経常利益 | 219,004 | 121,325 | 1,592 |
当期利益 | 100,343 | 30,559 | -55,540 |
純資産 | 863,441 | 763,103 | 732,545 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 16.72 | 5.09 | -2,777.02 |
BPS※ | 143.83 | 127.11 | 36,603.59 |
前期比(売上高) | 26.5% | 39.1% | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年10月 |
---|---|
売上高 | 1,478,705 |
経常利益 | 323,408 |
当期利益 | 207,982 |
純資産 | 1,120,153 |
EPS※ | 34.66 |
BPS※ | 186.69 |
前期比(売上高) | ― |
上位株主とロックアップ情報
アシロの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
J-STAR二号投資事業有限責任組合 VC |
2,755,500株
39.25%
|
1,961,500株 | 90日/ 1.5倍 |
中山 博登 代表取締役社長 |
1,836,000株
26.15%
(696,000)
|
- | 90日 |
MIDWEST MINATO, L.P. |
1,029,600株
14.67%
|
732,900株 | 90日/ 1.5倍 |
Pacific Minato II, L.P. |
954,900株
13.60%
|
679,800株 | 90日/ 1.5倍 |
川村 悟士 取締役 |
165,000株
2.35%
(165,000)
|
- | 制度ロックアップ |
河原 雄太 取締役 |
90,000株
1.28%
(30,000)
|
- | 90日 |
宮﨑 淳平 |
60,000株
0.85%
|
- | |
竹田津 惇 取締役 |
30,000株
0.43%
(30,000)
|
- | 制度ロックアップ |
丸田 泰広 従業員 |
30,000株
0.43%
(30,000)
|
- | |
増山 雄大 |
30,000株
0.43%
(30,000)
|
- |
直近の類似IPOの上場結果
アシロと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:サービス業」の直近のIPO結果です。
アシロのIPO分析
社名の由来は、世界最深地点で生存が確認された深海魚の名前(ヨミノアシロ)。
企業理念は、「アシロに関わる人を誰よりも深く幸せにすることで、よりよい社会の実現に貢献する」。
上場により調達した資金(公募株)は、主に広告媒体費(Yahoo!やGoogleへの広告出稿)に利用されるようです。
公開株のうち、売出株が8割を占めておりベンチャーキャピタルが上場時に売り出します。(資金はVCに)
弁護士×IT(ネット)と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは、東証マザーズ上場の弁護士ドットコム(6027)。(2014年12月に上場)
知名度は弁護士ドットコムのほうが高いので、アシロは広告出稿により知名度を高めていく戦略なんでしょうか。
運営しているリーガルメディアは「ひっかかって欲しいキーワード+弁護士+ナビ」という戦略で、ごくごく基本的なWeb戦略です。
昔はこれだけでネット検索で上位表示したんですが、今の検索システムではあまり通用しないかも。(ハッキリいうと手法が古い)
有料広告の掲載枠数などは伸びているようです。
弁護士ドットコムは、法律相談サイトの運営だけでなく、ハンコいらずの電子契約サービス「クラウドサイン」を運営しており、投資家の注目度が高いです。ということで個人的に投資するなら売上が綺麗に伸びている弁護士ドットコムかな。
(弁護士ドットコムの決算資料より)
IPO的には規模が大きく不人気になる要素が多いです。(VCの売出し案件感も強い)
何か同社ならではのサービスや将来性を見せて欲しいかなと思います。
参考までに
7.2追記。
直近IPOの値動きが悪い事、なかでも東証マザーズで上場規模の大きいIPOの初値が苦戦していることをふまえ、評価を一段下げ「C」にしました。
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
ただし、仮条件が引き下げられば評価も「C」に下げるかもしれません。
- IPOで人気のあるIT関連企業。
- 購入単価が低いIPOが好調。(抽選資金による実績)
- 市場からの吸収金額が56億円と大きい。(吸収金額による実績)
- オファリングレシオが70.8%と非常に高い。(オファリングレシオによる実績)
- 特定顧客への売上比率が高い。(弁護士法人アディーレ法律事務所と株式会社ベリーベスト)
- 同業他社が2014年上場の弁護士ドットコム(知名度高い)
- 売出比率が80.3%と高い。
- 新株予約権に係る潜在株式数は1,020,000株で、発行済株式総数の17%に相当。
- ベンチャーキャピタルのEXIT感が強い。
- 2021年10月期の業績予想(前期比)は、売上高1,482百万円(+0.2%)、営業利益341百万円(+2.6%)。
- 株式市場がやや不安定。(地合い復活するか?)
7.2追記。直近IPOの値動きが悪い事、なかでも東証マザーズで上場規模の大きいIPOの初値が苦戦していることをふまえ、評価を一段下げ「C」にしました。
初値予想も1,130円 ~ 1,200円に修正。
予想利益は-3,000円~4,000円と公募割れのリスクもあります。
6.30追記。仮条件が想定発行価格(1,120円)より3.6%の上振れ決定(1,120円 ~ 1,160円)しました。
直近IPOが弱いのを考慮し、初値予想を1,290円 ~ 1,450円に修正しました。予想利益は1.3万円~2.9万円です。
目論見書の想定仮条件は1,120円。初値予想は1,290円 ~ 1,510円としました。
予想利益は1.7万円~3.9万円です。
カブスルは幹事証券で参加しますが、IPOの地合いが回復しなければ当選しても辞退するかもしれません。
ワンポイント
主幹事証券は大手の野村證券。
主幹事はIPOの一連の流れを取りしきる立場にあり、IPOの当選数(割当数)も主幹事が一番多いです。
また、野村證券はIPOの抽選時に抽選資金が必要ありません。
当選した後に購入資金を入金すればよいという、嬉しいシステムを採用している証券会社です。
他にも、平等抽選で資金力に左右されない当選が期待できるマネックス証券や、落選しても次回の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。
こちらの2社だけでIPOに42回当選しています。
松井証券と岡三オンライン証券は 野村證券同様、ブックビルディング時の抽選資金が不要です。
2020年の幹事数は18社で、全体の2割のIPOに申込可能でした。
追加の委託幹事としてLINE証券が決まりました。
2021年5月末からIPOの取り扱いを発表したばかり。いまならライバルが少なく、IPO当選の狙い目になります。
余裕があれば、幹事数が増えてきた楽天証券や岩井コスモ証券も、おすすめです。