BCC(7376):IPO上場情報
BCCは、IT営業アウトソーシング事業とヘルスケアビジネス事業を行っている企業です。
2つの事業で培ってきたシニアプラットフォームを活用し、大手IT企業とのネットワークを生かし、ヘルスケアDXの構築を目指しています。
ヘルスケアDXとは、ヘルスケア分野において、デジタル技術を生かして、個人・自治体・医療機関・介護施設・企業等をデータでつなぐことで新しい価値を提供する仕組みを作り、個人の健康状態に合わせた予防や治療等による健康寿命の延伸を実現する社会に変革していくこと。
IT営業アウトソーシング事業
IT営業アウトソーシング事業が販売実績の85.3%を占めています。(第7期事業年度)
大手IT企業の営業部門を強化または補完するため、営業人材を中心とした営業支援サービスを提供する営業アウトソーシング事業および中小企業向け新規開拓営業の代理店を中心としたソリューション事業の2つの事業で構成。
営業アウトソーシング事業の構成比は、売上高で90.2%、売上総利益で92.9%。(第8期第2四半期累計)
大手IT企業に対して、IT営業に特化した営業アウトソーシングを提供。契約形態は、大手IT企業に当社従業員が常駐し営業支援を行う「営業派遣」と、大手IT企業に常駐又は当社オフィス内で営業支援を請け負う「業務請負」の2種類。
営業アウトソーシング事業
ヘルスケアビジネス事業
ヘルスケアビジネス事業は販売実績の14.7%を占めています。(第7期事業年度)
介護レクリエーションの普及と介護関係者とのネットワークを構築する介護レクリエーション事業とヘルスケア・リビングラボの取組みを基にしたヘルスケア関連施設の運営およびヘルスケア分野で新規参入・事業拡大を目指す企業へ市場調査やプロモーション支援などを提供するヘルスケア支援事業の2つの事業で構成。
ヘルスケア支援事業の構成比は、売上高で78.4%、売上総利益で71.0%。(第8期第2四半期累計)
ヘルスケア支援事業
設立は2014年1月。
従業員数は2021年4月末で151名、平均年齢は32.7歳、平均勤続年数は4.4年、平均年間給与は367.1万円。
BCCのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、BCCの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
BCCの上場日
BCCのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2021/6/18 (金) ~ 6/24 (木) |
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仮条件 | 1,180円~1,300円 (抽選資金:11.8万円 ~ 13万円) | ||
当選口数 | 2,990口 | ||
発行済株式数 | 1,061,000株 | オファリングレシオ | 28.1% |
公募株数 | 200,000株 | 売出株数 | 60,000株 |
吸収金額 | 3.8億円 | O.A分 | 39,000株 |
仮条件決定日 | 6/16 (水) | 公開価格決定日 | 6/25 (金) |
購入期間 | 6/28 (月) ~ 7/1 (木) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
BCCの公開価格と初値
仮条件 | 1,180円~1,300円 | ||
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公開価格 | 1,300円 | 初値 | 3,350円 |
騰落率 | 157.69% | 倍率 | 2.58倍 |
初値売り損益 | 205,000円(3,350円 - 1,300円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
BCCの初値予想と予想利益
BCCの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
1,180円 ~ 1,300円
※抽選資金:11.8万円 ~ 13万円
上限は7.4%上ブレ↑ |
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初値予想 |
1,900円 ~ 2,300円※6/16 修正
(1.5倍~1.8倍) |
予想利益 | 6万円~10万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,210円あたり ※抽選資金:12.1万円あたり |
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初値予想 | 1,700円 ~ 2,060円 (1.4倍~1.7倍) |
予想利益 | 4.9万円~8.5万円 |
初値予想アンケート
BCC(7376)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,300円)を基準価格に修正しています。
有効回答:227票 投票期限:2021/7/5 (月) 23:59までBCCの主幹事と幹事証券
BCCのIPOを取り扱っている証券会社です。
BCCの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 SBI証券 |
86.96% | 260,000株 | 1,560口 |
みずほ証券 | 4.35% | 13,000株 | 13口 |
松井証券 | 1.74% | 5,200株 | 36口 |
岩井コスモ証券 | 1.74% | 5,200株 | 5口 |
東洋証券 | 1.74% | 5,200株 | 5口 |
JTG証券 | 1.74% | 5,200株 | 5口 |
岡三証券 | 0.87% | 2,600株 | 2口 |
東海東京証券 | 0.87% | 2,600株 | 2口 |
委託幹事である岡三オンラインとネオモバとSBIネオトレード証券は、委託数が公表されていません。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
BCCの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年9月 | 2019年9月 | 2018年9月 |
---|---|---|---|
売上高 | 1,031,042 | 1,004,981 | 824,839 |
経常利益 | 45,074 | 42,053 | 13,559 |
当期利益 | 30,791 | 51,408 | 33,955 |
純資産 | 209,638 | 178,846 | 127,438 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 35.76 | 59.71 | 2,366.23 |
BPS※ | 243.48 | 207.72 | 8,880.75 |
前期比(売上高) | 2.6% | 21.8% | ― |
上位株主とロックアップ情報
BCCの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
伊藤 一彦 代表取締役社長 |
288,000株
31.01%
|
18,000株 | 180日 |
BCC社員持株会 |
102,300株
11.01%
|
- | |
伊藤 貴子 配偶者 |
72,000株
7.75%
|
18,000株 | 180日 |
プラス株式会社 |
60,000株
6.46%
|
- | 180日 |
K&Pパートナーズ1号投資事業有限責任組合 VC |
60,000株
6.46%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
中山 保代 |
48,000株
5.17%
|
18,000株 | 180日 |
みずほ成長支援投資事業有限責任組合 VC |
45,000株
4.85%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
安原 弘之 専務取締役 |
42,600株
4.59%
(12,000)
|
6,000株 | 180日 |
岡林 靖朗 取締役 |
42,600株
4.59%
(12,000)
|
- | 180日 |
荒川 弘也 |
40,500株
4.36%
|
- | 180日 |
ロックアップ解除となる株価(1.5倍)は、1,950円です。
直近の類似IPOの上場結果
BCCと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:サービス業」の直近のIPO結果です。
BCCのIPO分析
2つの事業を行っていますが、IT営業アウトソーシング事業が販売実績の85.3%を占めています。(第7期事業年度)
うち、営業アウトソーシング事業の構成比が約9割。
つまり、大手IT企業に対して「営業派遣」と「業務請負」が事業のメインとなっています。
販売先はインターネットイニシアティブや日鉄ソリューションズ。
日本電気は創業者である伊藤一彦が営業部門に在籍していたようです。(2014年1月にIT営業人材が必要であると考え創業)
ヘルスケアDXによる新たな製品・サービスを創出することを目的としていますが、現時点で事業内容に特に目新しさは感じません。
IPO的にはSBI証券主幹事らしく、東証マザーズの小型案件で需給的に初値が上昇しやすくなっています。
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
- 業績が好調。(決算情報)
- 人手不足を解消する事業はIPOで人気あり。
- 市場からの吸収金額が3.8億円とかなり小さい。(吸収金額による実績)
- 購入単価が低いIPOが好調。(抽選資金による実績)
- オファリングレシオが28.1%とやや高い。(オファリングレシオによる実績)
- 新株予約権に係る潜在株式数は67,740株で、発行済株式総数の7.9%に相当。
- ベンチャーキャピタルの保有株が多く、公開価格の1.5倍でロックアップ解除(売り圧力)。所有割合は約17.6%。
- ヘルスケアDXの実現
- 7月は例年、IPOが少ない。(2020年:7社、2019年:5社)
6.16追記。仮条件が想定発行価格(1,210円)より7.4%の上振れ決定(1,180円 ~ 1,300円)したので、初値予想を1,900円 ~ 2,300円に修正しました。予想利益は6万円~10万円です。
目論見書の想定仮条件は1,210円。初値予想は1,700円 ~ 2,060円としました。
予想利益は4.9万円~8.5万円です。
カブスルは幹事証券にてIPOに参加します。
ワンポイント
主幹事証券は、IPOで人気のIT系の主幹事を務める機会が多いSBI証券です。
主幹事証券は割当数が多いので、当選数も多くなります。
また、落選しても次回の当選チャンスに活かせるポイントがもらえます。
カブスルは16回 IPOに当選しています。
松井証券と岡三オンライン証券、SBIネオトレード証券はブックビルディング時の抽選資金が不要です。
当選した後に購入資金を入金すればよいという、嬉しいシステムを採用。
松井証券の2020年の幹事数は18社で、全体の2割のIPOに申込可能でした。
1株からIPOに参加できるネオモバからも申込が可能になりました。
抽選資金に余裕があれば、岩井コスモ証券でも参加しておきたいです。