日本オーエー研究所(5241):IPO上場情報と初値予想
日本オーエー研究所は独立系システム開発会社として、官公庁向けシステム開発を行う「公共系事業」と、銀行、生命保険会社、証券会社向けにシステム開発を行う「金融・法人系事業」を行っている企業です。名証ネクスト上場。
価格面を安いとみるか、魅力がないとみるかは難しいところ。経常利益にもブレあり。
上場数が多い12月だと、注目度も相対的に低くなりそうです。
日本オーエー研究所のIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、日本オーエー研究所の目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
日本オーエー研究所の上場日
上場日 | 2024/12/23(月) | 証券コード | 5241 |
---|---|---|---|
市場 | 名証ネクスト | 業種 | 情報・通信業 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | 日本オーエー研究所(5241) | ||
時価総額 | 4.4億円(仮条件の上限で計算) |
日本オーエー研究所のブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2024/12/6 (金) ~ 12/12 (木) |
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仮条件 | 510円~550円 (抽選資金:5.1万円 ~ 5.5万円) | ||
当選口数 | 2,070口 | ||
発行済株式数 | 804,000株 | オファリングレシオ | 25.7% |
公募株数 | 120,000株 | 売出株数 | 60,000株 |
吸収金額 | 1億円~1.1億円 | O.A分 | 27,000株 |
仮条件決定日 | 12/4 (水) | 公開価格決定日 | 12/13 (金) |
購入期間 | 12/16 (月) ~ 12/19 (木) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
- IPO管理帳 / IPO管理帳ログイン版
IPOの申込み、当選管理がカンタンに。 - IPOのメール通知システム
ブックビルディングの開始時にメールが届く。
日本オーエー研究所の公開価格と初値
仮条件 | 510円~550円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 12/13 (金)に決定 | 初値 | (初値予想)530円 ~ 580円※12/5 修正 |
騰落率 | - | 倍率 | - |
初値売り損益 | (予想利益)-2,000円~3,000円※12/5 修正 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
日本オーエー研究所の初値予想と予想利益
日本オーエー研究所の初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
510円 ~ 550円
※抽選資金:5.1万円 ~ 5.5万円
上限は3.5%下ブレ↓ |
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初値予想 |
530円 ~ 580円※12/5 修正
(1.0倍~1.1倍) |
予想利益 | -2,000円~3,000円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 570円あたり ※抽選資金:5.7万円あたり |
---|---|
初値予想 | 550円 ~ 590円 (1.0倍~1.0倍) |
予想利益 | -2,000円~2,000円 |
初値予想アンケート
日本オーエー研究所(5241)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
仮条件の上限(550円)を基準価格に修正しています。
有効回答:174票 投票期限:2024/12/22 (日) 23:59まで日本オーエー研究所の主幹事と幹事証券
日本オーエー研究所のIPOを取り扱っている証券会社です。
日本オーエー研究所の割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 JTG証券 |
88.70% | 183,600株 | 183口 |
SBI証券 | 4.35% | 9,000株 | 54口 |
楽天証券 | 2.61% | 5,400株 | 54口 |
岡三証券 | 2.61% | 5,400株 | 5口 |
丸三証券 | 1.74% | 3,600株 | 0口 |
委託幹事である岡三オンラインは、委託数が公表されていません。
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日本オーエー研究所の決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2023年12月 | 2022年12月 | 2021年12月 |
---|---|---|---|
売上高 | 2,731,001 | 2,404,281 | 2,560,310 |
営業利益 | 41,466 | 64,024 | ― |
営業利益率 | 1.52% | 2.66% | ― |
経常利益 | 37,411 | 57,493 | 99,149 |
当期利益 | 26,895 | 39,628 | 69,556 |
純資産 | 557,341 | 538,013 | 490,430 |
配当金※ | 13 | 13 | - |
EPS※ | 39.32 | 58.27 | 104.13 |
BPS※ | 814.83 | 786.57 | 734.18 |
前期比(営業利益) | -35.2% | ― | ― |
前期比(売上高) | 13.6% | -6.1% | ― |
日本オーエー研究所のPERとPBR
仮条件の上限(550円)で算出したPERとPBRです。
決算月 | PER | PBR | EPS | BPS |
---|---|---|---|---|
2022年12月 (実績) |
9.44倍 | 0.7倍 | 58.27 | 786.57 |
2023年12月 (実績) |
13.99倍 | 0.67倍 | 39.32 | 814.83 |
2024年12月 (予想) |
5.28倍 | - | 104.12 | - |
日本オーエー研究所の配当金と配当利回り
仮条件の上限(550円)と配当金で算出した配当利回りです。
決算月 | 1株あたり の配当金 |
配当利回り | 配当性向 |
---|---|---|---|
2022年12月 (実績) |
13円 | 2.36% | 22.3% |
2023年12月 (実績) |
13円 | 2.36% | 33.1% |
2024年12月 (予定) |
18円 | 3.27% | - |
上位株主とロックアップ情報
日本オーエー研究所の上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
奥山 宏昭 代表取締役社長 |
550,700株
80.50%
|
60,000株 | 180日 |
奥山 伸子 |
98,000株
14.33%
|
- | 180日 |
田村 信裕 |
19,200株
2.81%
|
- | 180日 |
川東 卓時 取締役 |
3,200株
0.47%
|
- | 180日 |
田中 進吾 取締役 |
3,200株
0.47%
|
- | 180日 |
関谷 久 取締役 |
3,200株
0.47%
|
- | 180日 |
町野 公彦 取締役 |
3,200株
0.47%
|
- | 180日 |
尾形 朋輝 監査役 |
3,200株
0.47%
|
- | 180日 |
㈱CIJ |
100株
0.01%
|
- | 180日 |
- 180日のロックアップ期間は、2025年6月20日まで
直近の類似IPOの上場結果
日本オーエー研究所と同じホットワードのIPOの上場結果です。
「東京プロマーケット」のIPOの直近の結果です。
- 2024/10/21 伸和HD…
初値売り損益:-12,000円
(騰落率:-7.27%、倍率:0.93倍) - 2024/03/21 STG…
初値売り損益:129,500円
(騰落率:67.45%、倍率:1.67倍) - 2023/12/04 アスマーク…
初値売り損益:-15,000円
(騰落率:-6.52%、倍率:0.93倍) - 2023/09/25 ジェイ・イー・ティ…
初値売り損益:-21,000円
(騰落率:-4.54%、倍率:0.95倍) - 2023/06/26 ブリッジコンサルティングGP…
初値売り損益:281,000円
(騰落率:216.15%、倍率:3.16倍)
日本オーエー研究所のIPO分析
2022年12月に東京プロマーケットに上場しましたが2024年12月22日に上場廃止し、翌日の12月23日に名証ネクスト市場に上場へ。
2024年12月期の業績予想が発表されています。
仮条件の上限価格で算出したPERは5.2倍。前期実績で算出したPERは13.9倍、PBRは0.67倍(PERとPBR)
予定されている配当金は18円。仮条件の上限価格で算出した配当利回りは3.27%(配当利回り)
時価総額が4.4億円と非常に小さいです。手取金の使途は、技術系人材の採用・育成費、及び借入金の返済に充当。
特に大きな特徴がなく、公募割れが連続している地方市場(名証)への単独上場ということで、想定価格をかなり低く抑えているようです。
情報・通信業にしてはPERが低い状態。
価格面を安いとみるか、魅力がないとみるかは難しいところ。経常利益にもブレあり。
割安&配当利回りが3.27%あるということで、短期ではなく中長期目線の投資もありなのかもしれませんが、このような株は情報・通信業以外だと市場にゴロゴロ転がっています。上場数が多い12月だと、注目度も相対的に低くなりそうです。
参考までに
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。
- 需給が絞られており初値が上昇しやすい
- 仮条件の上限価格と2024年12月期の業績予想によるPERは5.2倍。前期実績で計算したPERは13.9倍、PBRは0.67倍(PERとPBR)
- 2024年12月期の配当金は18円の予定。仮条件の上限価格による配当利回りは3.27%(配当利回り)
- 購入単価が低いIPOが好調(抽選資金による実績)
- 成長をイメージしにくい事業内容
- 上場の意義がわからない(感じ取れない)
- 流動性に心配がある地方単独上場。今年の結果も悪い
- 12月はIPOが多く、選別される可能性あり
- 売上高は安定的だが経常利益が上下にブレている(決算情報)
- 前期の営業利益率は1.52%。二期前の営業率は2.66%
- 売上高の84.1%がNTTデータ・アイを中心とするNTTデータグループ
12.5追記。仮条件が510円 ~ 550円に決定。(想定価格は570円。上限価格で3.5%の下振れに)
初値予想を530円 ~ 580円に修正し、予想利益を-2,000円~3,000円としました。
地方単独上場のIPOは軒並み公募割れをしています。(上場市場ごとの実績(2024年))
同社は価格を割安に抑えたと思いますが、それでもロードショーでの反応は悪かったようです。
目論見書の想定価格は570円。初値予想は550円 ~ 590円としました。
予想利益は-2,000円~2,000円で、公募割れのリスクがあるIPOになります。
利益となっても損失となっても、特に大きくは動かなそうなIPOです。カブスルはパスする予定。
ブックビルディングの参加スタンスは Twitterにて発信しています。
庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っていますので、口座開設がまだの方は お得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)
企業紹介
日本オーエー研究所は独立系システム開発会社として、官公庁向けシステム開発を行う「公共系事業」と、銀行、生命保険会社、証券会社向けにシステム開発を行う「金融・法人系事業」を行っている企業です。
公共系事業、金融・法人系事業の案件受注は、直接クライアントより受注するのではなく、発注者である官公庁や金融機関から資本力や実績を有するメーカーやシステムインテグレーターに発注され、同社が受注・納品。
TOKYO PRO Marketから名証ネクストへ鞍替え上場。
設立は1983年5月
従業員数は223名、平均年齢は37歳、平均勤続年数は8.4年、平均年間給与は501.3万円(2024年10月末)