サイフューズ(4892):IPO上場情報
サイフューズは、バイオ3Dプリンタを用いた再生医療等製品の開発・製造・販売を行っている、九州大学発の再生医療スタートアップ企業です。
臓器に疾患がある患者から採取した細胞を培養し、患者専用の臓器を製造。
細胞のみから作製した立体的な組織・臓器を新しい「3D細胞製品」として、再生医療分野・創薬分野をはじめとする先端医療の現場へ新しい治療法の選択肢としてお届けすることで、社会に貢献することを目指す。
将来の収益の柱となる再生医療等製品については、現在、再生医療等製品の承認取得を目指して、末梢神経再生・骨軟骨再生・血管再生にかかる主要パイプラインの臨床開発を実施。
設立は2010年8月。
従業員数は2022年9月末で21名、平均年齢は38.5歳、平均勤続年数は4.1年、平均年間給与は713.1万円。
サイフューズのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、サイフューズの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
サイフューズの上場日
サイフューズのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2022/11/15 (火) ~ 11/21 (月) |
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仮条件 | 1,470円~1,620円 (抽選資金:14.7万円 ~ 16.2万円) | ||
当選口数 | 17,586口 | ||
発行済株式数 | 7,168,000株 | オファリングレシオ | 24.5% |
公募株数 | 1,250,000株 | 売出株数 | 279,300株 |
吸収金額 | 28.4億円 | O.A分 | 229,300株 |
仮条件決定日 | 11/11 (金) | 公開価格決定日 | 11/22 (火) |
購入期間 | 11/24 (木) ~ 11/29 (火) | ||
備考 |
【11.22追記】公募は、国内933,500株、海外316,500株(海外販売の割合 25.3%) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
サイフューズの公開価格と初値
仮条件 | 1,470円~1,620円 | ||
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公開価格 | 1,620円 | 初値 | 1,720円 |
騰落率 | 6.17% | 倍率 | 1.06倍 |
初値売り損益 | 10,000円(1,720円 - 1,620円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
サイフューズの初値予想と予想利益
サイフューズの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
1,470円 ~ 1,620円
※抽選資金:14.7万円 ~ 16.2万円
上限は7.2%下ブレ↓ |
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初値予想 |
1,580円 ~ 1,700円※11/11 修正
(1.0倍~1.0倍) |
予想利益 | -4,000円~8,000円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,745円あたり ※抽選資金:17.45万円あたり |
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初値予想 | 1,700円 ~ 1,830円 (1.0倍~1.0倍) |
予想利益 | -4,500円~8,500円 |
初値予想アンケート
サイフューズ(4892)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,620円)を基準価格に修正しています。
有効回答:431票 投票期限:2022/11/30 (水) 23:59までサイフューズの主幹事と幹事証券
サイフューズのIPOを取り扱っている証券会社です。
サイフューズの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
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主幹事 SBI証券 |
86.98% | 1,529,600株 | 9,177口※ |
岡三証券 | 9.56% | 168,200株 | 168口※ |
楽天証券 | 0.86% | 15,200株 | 152口※ |
SMBC日興証券 | 0.86% | 15,200株 | 15口※ |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 0.86% | 15,200株 | 15口※ |
松井証券 | 0.22% | 3,800株 | 26口※ |
東洋証券 | 0.22% | 3,800株 | 3口※ |
アイザワ証券 | 0.22% | 3,800株 | 3口※ |
水戸証券 | 0.22% | 3,800株 | 0口※ |
SBIネオトレード証券 | 0.00% | 0株 | 0口※ |
委託幹事である岡三オンラインとauカブコム証券は、委託数が公表されていません。
※海外売出し316,500株分が含まれているので、実際のネット抽選分は数値より低いです。
楽天証券の抽選倍率は、139倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
サイフューズの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2021年12月 | 2020年12月 | 2019年12月 |
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売上高 | 708,245 | 137,484 | 121,810 |
経常利益 | 144,914 | -327,492 | -369,495 |
当期利益 | 142,905 | -329,501 | -371,504 |
純資産 | 1,900,114 | 1,549,458 | 1,778,959 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 285.53 | -658.34 | -371,133.37 |
BPS※ | -5,183.91 | -5,469.44 | -2,405,548.48 |
前期比(売上高) | 415.1% | 12.9% | ― |
上位株主とロックアップ情報
サイフューズの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
SBI Ventures Two株式会社 VC |
490,500株
7.23%
|
- | 180日 |
秋枝 静香 代表取締役社長 |
460,000株
6.78%
(357,500)
|
53,800株 | 180日 |
富士フイルム株式会社 |
433,500株
6.39%
|
- | 180日 |
ニッセイ・キャピタル7号投資事業有限責任組合 VC |
380,000株
5.60%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
三條 真弘 取締役 |
345,000株
5.09%
(260,500)
|
53,100株 | 180日 |
積水化学工業株式会社 |
340,000株
5.01%
|
- | 180日 |
CYBERDYNE株式会社 |
319,500株
4.71%
|
86,200株 | 180日 |
中山 功一 |
254,000株
3.75%
|
- | 180日 |
三菱UFJキャピタル4号投資事業有限責任組合 VC |
251,500株
3.71%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
株式会社新生銀行 |
223,000株
3.29%
|
- | 180日 |
- 公開価格は1,620円。ロックアップ解除となる株価(1.5倍)は、2,430円
- 90日のロックアップ期間は、2023年2月28日まで
- 180日のロックアップ期間は、2023年5月29日まで
直近の類似IPOの上場結果
サイフューズと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:グロースまたは東証マザーズ」かつ「業種:医薬品」の直近のIPO結果です。
- 2022/11/22 ティムス
… 初値売り損益:24,900円
騰落率:37.16%、倍率:1.37倍 - 2022/06/23 坪田ラボ
… 初値売り損益:32,400円
騰落率:68.94%、倍率:1.69倍 - 2021/09/24 レナサイエンス
… 初値売り損益:30,600円
騰落率:45.67%、倍率:1.46倍 - 2021/06/22 ペルセウスプロテオミクス
… 初値売り損益:13,500円
騰落率:15.52%、倍率:1.16倍 - 2021/04/22 ステラファーマ
… 初値売り損益:25,200円
騰落率:54.78%、倍率:1.55倍
サイフューズのIPO分析
サイフューズ(Cyfuse)の社名の由来は、細胞(Cyto)が融合(Fusion)する。
上位株主、富士フイルムや積水化学工業など大手企業が入っており、売出しもせず。
HALを開発しているCYBERDYNEは27%のみ売出し。
バイオベンチャーの分野は良く分からないんですが、上位株主の動きをみると上場がゴールではなさそうです。
バイオベンチャーならではの問題として、現時点では研究開発費費用が先行して計上。
再生医療等製品が販売されるようになるまで、業績に期待はできなさそう。(2025年以降?)
社会的意義の高い事業内容に共感しての長期投資となるか。
IPO人気は低くなりそうだけど、個人的には応援したい一社です。
バイオベンチャーはIPOの人気度はかなり図りづらいです。
比較対象として、2021年2月に上場した網膜走査型レーザアイウェアの開発を行っているQDレーザ(6613)の初値は2.3倍の価格をつけたものの、現在の株価は初値より25%下落しています。
11月22日に上場するティムス(4891)の初値やその後の株価動向も参考にされそう。
SBI証券にログインすると、同社代表によるネットロードショー(会社説明)が見られます。事業内容が気になる方は是非チェックを。
参考までに
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。
- 社会的意義が高い事業内容
- グローバルオファリング(海外販売)あり。海外販売比率は25.3%
- 【11.11追記】仮条件が7.2%も下振れして決定。割安感は多少でてきたか?
- 研究開発費で赤字になりやすいバイオベンチャー
- 市場からの吸収金額が30.6億円とやや大きい(吸収金額による実績)
- 研究開発費などの先行投資がしばらく続きそう
11.11追記。仮条件が想定価格の1,745円より上限価格が7.2%下振れて、 1,470円 ~ 1,620円に。
機関投資家の需要が低いことが予想されるものの割安感もでてきたので、初値予想を1,580円 ~ 1,700円に修正。
予想利益は-4,000円~8,000円です。
目論見書の想定仮条件は1,745円。初値予想は1,700円 ~ 1,830円としました。
予想利益は-4,500円~8,500円で、市況によっては公募割れのリスクがあるIPOになります。
上場日の相場環境により、利益にも損失にもなりそうなIPO。
カブスルは相場の動向をみて、ブックビルディングに参加するか決めようと思います。