ティムス(4891):IPO上場情報
ティムスは、東京農工大学発酵学研究室(蓮見惠司教授)の研究を実用化することを目的に、2005年に設立されたバイオベンチャーです。
アカデミア等の研究機関等の研究開発成果を基盤とした医薬品候補物質の研究開発を行い、グローバルの医薬品市場に展開することが主要な事業内容。
事業モデルは、医薬品開発における研究段階から早期臨床段階までを同社が行い、後期臨床段階からは国内外の製薬会社と提携して開発製造販売権を付与し、提携先製薬会社から開発一時金(マイルストーン)及びロイヤリティ収入等を得るものです。
また、疾患分野によっては、同社が後期臨床段階及び承認取得、さらには販売まで手掛けることも視野に入れています。
主な開発パイプラインの進捗はこちら。
設立は2005年2月。
従業員数は2022年9月末で13名、平均年齢は42.8歳、平均勤続年数は2.6年、平均年間給与は703.5万円。
ティムスのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ティムスの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
ティムスの上場日
上場日 | 2022/11/22(火) | 証券コード | 4891 |
---|---|---|---|
市場 | 東証グロース | 業種 | 医薬品 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | ティムス(4891) | ||
時価総額 | 244.8億円(公開価格で計算) 335.8億円(初値で計算) |
ティムスのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2022/11/7 (月) ~ 11/11 (金) |
||
---|---|---|---|
仮条件 | 640円~670円 (抽選資金:6.4万円 ~ 6.7万円) | ||
当選口数 | 42,909口 | ||
発行済株式数 | 36,534,880株 | オファリングレシオ | 11.7% |
公募株数 | 3,432,800株 | 売出株数 | 298,500株 |
吸収金額 | 28.7億円 | O.A分 | 559,600株 |
仮条件決定日 | 11/4 (金) | 公開価格決定日 | 11/14 (月) |
購入期間 | 11/15 (火) ~ 11/18 (金) | ||
備考 |
【11.14追記】公募は、国内1,302,200株、海外2,130,600株(海外販売の割合 62.1%)。売出は、国内86,800株、海外211,700株(海外販売の割合 70.9%)。 |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
- IPO管理帳 / IPO管理帳ログイン版
IPOの申込み、当選管理がカンタンに。 - IPOのメール通知システム
ブックビルディングの開始時にメールが届く。
ティムスの公開価格と初値
仮条件 | 640円~670円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 670円 | 初値 | 919円 |
騰落率 | 37.16% | 倍率 | 1.37倍 |
初値売り損益 | 24,900円(919円 - 670円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
ティムスの初値予想と予想利益
ティムスの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 | 640円 ~ 670円 ※抽選資金:6.4万円 ~ 6.7万円 |
---|---|
初値予想 |
650円 ~ 710円
(1.0倍~1.1倍) |
予想利益 | -2,000円~4,000円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 670円あたり ※抽選資金:6.7万円あたり |
---|---|
初値予想 | 650円 ~ 710円 (1.0倍~1.1倍) |
予想利益 | -2,000円~4,000円 |
初値予想アンケート
ティムス(4891)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(670円)を基準価格に修正しています。
有効回答:376票 投票期限:2022/11/21 (月) 23:59までティムスの主幹事と幹事証券
ティムスのIPOを取り扱っている証券会社です。
ティムスの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 SMBC日興証券 |
85.77% | 1,671,300株 | 1,671口 |
SBI証券 | 2.13% | 41,600株 | 249口 |
岡三証券 | 2.13% | 41,600株 | 41口 |
みずほ証券 | 2.13% | 41,600株 | 41口 |
大和証券 | 2.13% | 41,600株 | 41口 |
野村證券 | 2.13% | 41,600株 | 41口 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 2.13% | 41,600株 | 41口 |
香川証券 | 1.07% | 20,800株 | 0口 |
楽天証券 | 0.35% | 6,900株 | 69口 |
大和コネクト証券のネット抽選分は、4口あたりが想定されます。(大和証券の約1%)
委託幹事である岡三オンラインとauカブコム証券は、委託数が公表されていません。
楽天証券の抽選倍率は、145倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
ティムスの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2022年2月 | 2021年2月 | 2020年2月 |
---|---|---|---|
売上高 | 1,946,520 | ― | ― |
経常利益 | 1,079,304 | -720,362 | -732,543 |
当期利益 | 1,076,859 | -722,932 | -733,493 |
純資産 | 2,453,001 | 1,126,892 | 748,663 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 53.36 | -171.47 | -6,959.14 |
BPS※ | 74.10 | -403.67 | -9,287.94 |
前期比(売上高) | ― | ― | ― |
上位株主とロックアップ情報
ティムスの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
大和日台バイオベンチャー投資事業有限責任組合 VC |
4,323,320株
12.22%
|
49,600株 | 180日 |
三菱UFJキャピタル4号投資事業有限責任組合 VC |
3,870,320株
10.94%
|
44,400株 | 180日 |
THVP-1号投資事業有限責任組合 VC |
2,907,360株
8.22%
|
33,300株 | 180日 |
ニッセイ・キャピタル9号投資事業有限責任組合 VC |
2,711,080株
7.66%
|
31,100株 | 180日 |
ニッセイ・キャピタル7号投資事業有限責任組合 VC |
2,350,000株
6.64%
|
26,900株 | 180日 |
Xseed High Growth 投資事業有限責任組合 VC |
2,340,000株
6.61%
|
26,800株 | 180日 |
MSIVC2016V投資事業有限責任組合 VC |
1,579,200株
4.46%
|
18,100株 | 180日 |
蓮見 惠司 |
1,548,000株
4.38%
(744,000)
|
- | 180日 |
株式会社新日本科学 |
1,433,320株
4.05%
|
- | 180日 |
ニッセイ・キャピタル10号投資事業有限責任組合 VC |
1,333,360株
3.77%
|
15,300株 | 180日 |
- 180日のロックアップ期間は、2023年5月20日まで
直近の類似IPOの上場結果
ティムスと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:グロースまたは東証マザーズ」かつ「業種:医薬品」の直近のIPO結果です。
- 2022/06/23 坪田ラボ
… 初値売り損益:32,400円
騰落率:68.94%、倍率:1.69倍 - 2021/09/24 レナサイエンス
… 初値売り損益:30,600円
騰落率:45.67%、倍率:1.46倍 - 2021/06/22 ペルセウスプロテオミクス
… 初値売り損益:13,500円
騰落率:15.52%、倍率:1.16倍 - 2021/04/22 ステラファーマ
… 初値売り損益:25,200円
騰落率:54.78%、倍率:1.55倍 - 2020/12/28 クリングルファーマ
… 初値売り損益:48,000円
騰落率:48%、倍率:1.48倍
ティムスのIPO分析
東京農工大学発酵学研究室発のバイオベンチャー。
バイオベンチャーは赤字決算が多い為、IPOで人気が出づらく株式市場の評価も低くなりがちです。
前期(2022年2月)は営業収益がでていますが、バイオジェン社がTMS-007の導出に関するオプション権を行使したことに伴う収益のよう。
2021年の日経バイオテクに面白い記事があるので目を通しておいても良いかも。
我々が上場することで、創業期から支えてくれたベンチャーキャピタル(VC)にたっぷりと儲けてもらいたいと考えている。
(中略)
VCが潤えば、そのお金は再びスタートアップの投資資金に回る。
その循環を回していくことが重要で、次のスタートアップにとってプラスとなる。
おっしゃる通り、社会貢献度が高いものの、研究開発費が膨大になるバイオベンチャーに次々と資金が回って欲しいですよね。
そのVCは上位株主にズラ~っと並んでおりますが、売出株数は少ないです。値上がり益を見込んでいるのでしょうか?
また、ロックアップが180日間かかっています。半年後、大きな売り圧力となるのでご注意を。(VCの所有割合は76.6%)
参考までに
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。
- 社会的意義が高い事業内容
- グローバルオファリング(海外販売)あり。
- 購入単価が低いIPOが好調(抽選資金による実績)
- オファリングレシオが11.7%とやや低い(オファリングレシオによる実績)
- 研究開発費で赤字になりやすいバイオベンチャー
- 市場からの吸収金額が28.7億円とやや大きい(吸収金額による実績)
- ベンチャーキャピタルの所有割合は76.6%。ロックアップ解除後の売り圧力に注意
目論見書の想定仮条件は670円。初値予想は650円 ~ 710円としました。
予想利益は-2,000円~4,000円で、市況によっては公募割れのリスクがあるIPOになります。
既に上場済のバイオベンチャーの株価が冴えないこともあり、公募割れの可能性もありますが、VCが多い割に売出株数が非常に少なく、ロックアップも180日間あり、初値には影響しなさそうです。
カブスルは参加する予定ですし、もし、当選したらVCと同じく半年程度は保有してみようかなと思っています。
主幹事のSMBC日興証券は、当選後に辞退するとペナルティがありますのでブックビルディングの参加にはご注意を。
また、野村證券と岡三オンラインはブックビルディング時の抽選資金が不要です。
追加の委託幹事として、CONNECTが決まりました。(委託幹事は気づかれないことが多い)
CONNECTは、IPOの取り扱いが2020年12月で認知度がまだ低く、狙い目です!(カブスルは2回当選)
ブックビルディングの参加スタンスは Twitterにて発信しています。
庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っていますので、口座開設がまだの方は お得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)