坪田ラボ(4890):IPO上場情報
坪田ラボは、近視、ドライアイ、老眼等の治療に係る医薬品、医療機器などの研究開発を行っている企業です。慶應義塾大学発ベンチャー。
世界では近視は約26億人、ドライアイは約7.5億人、老眼は約18億人の患者数が推定。
ビジネスモデルは、パートナー企業との共同研究開発契約及び実施許諾契約による契約一時金、マイルストーン・ペイメントならびに事業化後のロイヤリティ契約によるロイヤリティで収益化し、その収益を新しい研究に投資することで、新たな価値創造につなげています。
患者との接点を有さず、患者である最終ユーザーにチャネルを持つ大手企業が直接的な顧客となるBtoBのビジネスモデル。
設立は2012年5月。
従業員数は2022年4月末で10名、平均年齢は41.6歳、平均勤続年数は1.2年、平均年間給与は789.4万円。
坪田ラボのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、坪田ラボの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
坪田ラボの上場日
坪田ラボのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2022/6/8 (水) ~ 6/14 (火) |
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仮条件 | 450円~470円 (抽選資金:4.5万円 ~ 4.7万円) | ||
当選口数 | 44,160口 | ||
発行済株式数 | 25,132,700株 | オファリングレシオ | 17.5% |
公募株数 | 2,500,000株 | 売出株数 | 1,340,000株 |
吸収金額 | 20.7億円 | O.A分 | 576,000株 |
仮条件決定日 | 6/7 (火) | 公開価格決定日 | 6/15 (水) |
購入期間 | 6/16 (木) ~ 6/21 (火) | ||
備考 |
【5.20追記】公募は、国内1,901,800株、海外598,200株(海外販売の割合 23.9%)。売出は、国内1,019,300株、海外320,700株(海外販売の割合 23.9%)。 |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
坪田ラボの公開価格と初値
仮条件 | 450円~470円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 470円 | 初値 | 794円 |
騰落率 | 68.94% | 倍率 | 1.69倍 |
初値売り損益 | 32,400円(794円 - 470円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
坪田ラボの初値予想と予想利益
坪田ラボの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
450円 ~ 470円
※抽選資金:4.5万円 ~ 4.7万円
上限は4.4%上ブレ↑ |
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初値予想 |
460円 ~ 570円※6/7 修正
(1.0倍~1.2倍) |
予想利益 | -1,000円~1万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 450円あたり ※抽選資金:4.5万円あたり |
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初値予想 | 430円 ~ 540円 (1.0倍~1.2倍) |
予想利益 | -2,000円~9,000円 |
初値予想アンケート
坪田ラボ(4890)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(470円)を基準価格に修正しています。
有効回答:307票 投票期限:2022/6/22 (水) 23:59まで坪田ラボの主幹事と幹事証券
坪田ラボのIPOを取り扱っている証券会社です。
坪田ラボの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 SMBC日興証券 |
88.70% | 3,916,800株 | 3,916口※ |
SBI証券 | 2.61% | 115,200株 | 691口※ |
みずほ証券 | 2.61% | 115,200株 | 115口※ |
極東証券 | 1.74% | 76,800株 | 0口※ |
三田証券 | 1.74% | 76,800株 | 0口※ |
マネックス証券 | 0.87% | 38,400株 | 384口※ |
楽天証券 | 0.87% | 38,400株 | 384口※ |
岡三証券 | 0.87% | 38,400株 | 38口※ |
委託幹事である岡三オンラインは、委託数が公表されていません。
※海外売出し918,900株分が含まれているので、実際のネット抽選分は数値より低いです。
楽天証券の抽選倍率は、106倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
坪田ラボの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2021年3月 | 2020年3月 | 2019年3月 |
---|---|---|---|
売上高 | 687,502 | 441,612 | 91,132 |
経常利益 | 255,838 | 16,694 | -79,354 |
当期利益 | 201,609 | 3,016 | -79,644 |
純資産 | 591,033 | 330,424 | 297,402 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 8.97 | 0.14 | -372.95 |
BPS※ | 26.11 | 14.75 | 1,337.84 |
前期比(売上高) | 55.7% | 384.6% | ― |
上位株主とロックアップ情報
坪田ラボの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
坪田 一男 代表取締役社長 |
14,820,000株
61.72%
(300,000)
|
1,000,000株 | 180日 |
(株)坪田 役員等により総株主の議決権の過半数が所有されている会社 |
3,200,000株
13.33%
|
- | 180日 |
大高 功 |
1,840,000株
7.66%
|
- | 180日 |
山田 進太郎 取締役 |
450,000株
1.87%
(280,000)
|
50,000株 | 180日 |
近藤 眞一郎 取締役 |
270,000株
1.12%
(220,000)
|
20,000株 | 180日 |
(同)マーズ |
250,000株
1.04%
|
- | 180日 |
原 裕 |
220,000株
0.92%
|
- | 180日 |
(株)ジンズホールディングス |
220,000株
0.92%
|
- | 180日 |
ロート製薬(株) |
220,000株
0.92%
|
- | |
渡邉 敏文 |
210,000株
0.87%
(50,000)
|
20,000株 | 180日 |
直近の類似IPOの上場結果
坪田ラボと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:グロースまたは東証マザーズ」かつ「業種:医薬品」の直近のIPO結果です。
- 2021/09/24 レナサイエンス
… 初値売り損益:30,600円
騰落率:45.67%、倍率:1.46倍 - 2021/06/22 ペルセウスプロテオミクス
… 初値売り損益:13,500円
騰落率:15.52%、倍率:1.16倍 - 2021/04/22 ステラファーマ
… 初値売り損益:25,200円
騰落率:54.78%、倍率:1.55倍 - 2020/12/28 クリングルファーマ
… 初値売り損益:48,000円
騰落率:48%、倍率:1.48倍 - 2020/12/25 ファンペップ
… 初値売り損益:6,500円
騰落率:10%、倍率:1.10倍
坪田ラボのIPO分析
慶應義塾大学発ベンチャー。
近視、ドライアイ、老眼とネガティブな問題を解決する事業内容のせいか、ポジティブなワードを掲げています。
(個人的にはドライアイ気味で老眼にもなりつつあり、ごきげんになれません)
バイオ系のベンチャーは業績面で心配がありますが、同社は黒字体質のよう。BtoBのビジネスモデル。
JINSやロート製薬、大阪ガスなどなど大手企業との共同研究開発契約等の締結実績も多数あり。
バイオレットライトが近視進行を抑制する可能性があることを2017年に論文発表とあるので、JINSで対応メガネが発売されそうですね。同社は以前、PCのブルーライト対策のメガネ販売で成功していますし。
【追記】すでにありました。バイオレットライトを取り込むようです。
売出株の大半は、元慶應義塾大学教授で現代表の坪田一男氏の一族。
評価・・かなり悩みました。
医薬品のIPOの直近二年間の実績が悪くない。こちらは黒字だし。
一方、従業員はわずか10名。平均勤続年数は1.2年。平均年間給与は789.4万円。うーん。わからない。
2021年2月に上場したQDレーザが同業種でしょうか。
上場後、株価は上昇していったものの、直近の株価は初値より↓で公開価格よりは↑の株価となっています。(株価)
バイオベンチャーって業績が上下にふれやすく、この不安定相場で長期で持つのは少し怖い業種になります。
個人的には、初値だけに関していえば割れる可能性も低いのかなとは思っていますが。
参考までに
6.7追記。評価を「C」から一段引き上げて「B」に変更しました。
4社同日上場ですが、すべて評価Cで面白みがなく、相対的にこちらを引き上げました。
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。
- 業績が好調(決算情報)
- 購入単価が低いIPOが好調(抽選資金による実績)
- オファリングレシオが17.5%とやや低い(オファリングレシオによる実績)
- グローバルオファリング(海外販売)あり。海外販売比率は23.9%
- 大手企業への導入実績あり
- 市場からの吸収金額が19.8億円とやや大きい(吸収金額による実績)
- 上場市場の東証グロース市場が軟調(投資資金が抜けている)
- 同日に3社が上場
6.7追記。仮条件が想定発行価格(450円)より4.4%の上振れ決定(450円 ~ 470円)したので、初値予想を460円 ~ 570円に修正しました。予想利益は-1,000円~1万円です。
目論見書の想定仮条件は450円。初値予想は430円 ~ 540円としました。
予想利益は-2,000円~9,000円で、市況によっては公募割れのリスクがあるIPOになります。
上場日の相場環境により、利益にも損失にもなりそうなIPO。
株価が低いので、どちらに動くしても損益は小さそうです。カブスルは参加予定。
ワンポイント
主幹事はSMBC日興証券です。
IPOの一連の流れを取りしきる立場にあり、IPOの当選数が一番多いです。
また、資金力に左右されない平等抽選を採用していますので当選確率は一緒です。
カブスルは18回 IPOに当選。
他にも、平等抽選で資金力に左右されない当選が期待できるマネックス証券や、落選しても次回の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。
カブスルはこちらの3社だけでIPOに68回当選しています。(全当選数の60.7%)
岡三証券のネット取引サービス岡三オンラインは、抽選時に資金が必要ないので気軽に参加できます。