レナサイエンス(4889):IPO上場情報
レナサイエンスは、老化関連疾患(がん・糖尿病・呼吸器疾患・循環器疾患)、女性・小児の疾患、新型コロナウイルス感染症など、医学的あるいは社会的にも重要な課題を解決すべく、研究開発や事業に取り組んでる企業です。
(Webサイトより)
世界保健機関(WHO)では、高齢化や生活習慣に伴う重要な疾患を「非感染性疾患(NCDs)」として位置付け、がん・糖尿病・呼吸器疾患・循環器疾患が対象となっています。
同社の開発品目は、このNCDs4疾患を全て対象としており、先進国のみならず新興国でも重要な医薬品を開発。
(Webサイトより)
新型コロナウイルス肺炎治療薬
新型コロナウイルス肺炎治療薬(内服薬)を開発中で、第一三共とオプション契約を締結しています。
(2020年10月に前期第II相医師主導治験を国内で開始。2021年3月末に前期第II相試験を終了)
(Webサイトより)
国内の治験と並行して、米国、トルコ共和国でも同薬剤を用いて医師主導治験(第Ⅱ相試験)を実施しています。
COVID-19による肺炎患者。自宅待機時の悪化を防ぎ、入院患者の重症化を予防し、そして後遺症を減らす治療薬が必要。
設立は2000年2月。
従業員数は2021年7月末で5名、平均年齢は36.2歳、平均勤続年数は2.3年、平均年間給与は634.8万円。
レナサイエンスのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、レナサイエンスの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
レナサイエンスの上場日
レナサイエンスのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2021/9/7 (火) ~ 9/13 (月) |
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仮条件 | 630円~670円 (抽選資金:6.3万円 ~ 6.7万円) | ||
当選口数 | 33,941口 | ||
発行済株式数 | 12,269,000株 | オファリングレシオ | 27.6% |
公募株数 | 2,240,000株 | 売出株数 | 711,400株 |
吸収金額 | 22.7億円 | O.A分 | 442,700株 |
仮条件決定日 | 9/6 (月) | 公開価格決定日 | 9/14 (火) |
購入期間 | 9/15 (水) ~ 9/21 (火) | ||
備考 |
【8.18追記】公募は、国内1,529,300株、海外710,700株(海外販売の割合 31.7%)。売出は、国内485,700株、海外225,700株(海外販売の割合 31.7%)。 |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
レナサイエンスの公開価格と初値
仮条件 | 630円~670円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 670円 | 初値 | 976円 |
騰落率 | 45.67% | 倍率 | 1.46倍 |
初値売り損益 | 30,600円(976円 - 670円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
レナサイエンスの初値予想と予想利益
レナサイエンスの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
630円 ~ 670円
※抽選資金:6.3万円 ~ 6.7万円
上限は6.3%上ブレ↑ |
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初値予想 |
700円 ~ 980円
(1.0倍~1.5倍) |
予想利益 | 3,000円~3.1万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 630円あたり ※抽選資金:6.3万円あたり |
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初値予想 | 700円 ~ 980円 (1.1倍~1.6倍) |
予想利益 | 7,000円~3.5万円 |
初値予想アンケート
レナサイエンス(4889)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(670円)を基準価格に修正しています。
有効回答:379票 投票期限:2021/9/23 (木) 23:59までレナサイエンスの主幹事と幹事証券
レナサイエンスのIPOを取り扱っている証券会社です。
レナサイエンスの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 SMBC日興証券 |
74.79% | 2,538,300株 | 2,538口※ |
大和証券 | 13.04% | 442,700株 | 442口※ |
SBI証券 | 8.69% | 295,100株 | 1,770口※ |
東洋証券 | 0.87% | 29,500株 | 29口※ |
丸三証券 | 0.87% | 29,500株 | 29口※ |
いちよし証券 | 0.87% | 29,500株 | 2口※ |
極東証券 | 0.87% | 29,500株 | 0口※ |
大和コネクト証券のネット抽選分は、44口あたりが想定されます。(大和証券の約1%)
※海外売出し936,400株分が含まれているので、実際のネット抽選分は数値より低いです。
【9.14修正】売出分の割当数が発表されたので、表を修正しました。
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抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
レナサイエンスの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2021年3月 | 2020年3月 | 2019年3月 |
---|---|---|---|
売上高 | 209,802 | 72,014 | ― |
経常利益 | -90,728 | -183,802 | -150,515 |
当期利益 | -100,054 | -184,095 | -150,944 |
純資産 | 561,533 | 621,587 | 805,682 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | -10.19 | -18.75 | -4,682.64 |
BPS※ | 57.01 | 63.30 | 24,616.03 |
前期比(売上高) | 191.3% | ― | ― |
上位株主とロックアップ情報
レナサイエンスの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
宮田敏男 取締役 |
3,420,000株
34.05%
|
500,000株 | 180日 |
大和日台バイオベンチャー 投資事業有限責任組合 VC |
2,341,200株
23.31%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
宮田あや |
1,200,000株
11.95%
|
- | 180日 |
宮田萌美 |
1,050,000株
10.45%
|
- | 180日 |
加藤敬子 |
600,000株
5.97%
|
154,300株 | 180日 |
宮田光世 |
480,000株
4.78%
|
57,100株 | 180日 |
THVP-1号投資事業有限責任組合 VC |
360,000株
3.58%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
SMBC社会課題解決投資事業有限責 任組合 VC |
150,000株
1.49%
|
- | 継続保有 180日 |
KSP5号投資事業有限責任組合 VC |
120,000株
1.19%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
宮田一慶 |
120,000株
1.19%
|
- | 180日 |
ロックアップ解除となる株価(1.5倍)は、1,005円です。
直近の類似IPOの上場結果
レナサイエンスと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:医薬品」の直近のIPO結果です。
- 2021/06/22 ペルセウスプロテオミクス
… 初値売り損益:13,500円
騰落率:15.52%、倍率:1.16倍 - 2021/04/22 ステラファーマ
… 初値売り損益:25,200円
騰落率:54.78%、倍率:1.55倍 - 2020/12/28 クリングルファーマ
… 初値売り損益:48,000円
騰落率:48%、倍率:1.48倍 - 2020/12/25 ファンペップ
… 初値売り損益:6,500円
騰落率:10%、倍率:1.10倍 - 2020/08/03 モダリス
… 初値売り損益:132,000円
騰落率:110%、倍率:2.10倍
レナサイエンスのIPO分析
東北大学発スタートアップのバイオベンチャー。
大学など研究機関等との共同研究を通して自社シーズの医療応用の可能性を広げ、多くの診療科や医療機関と医師主導治験を実施することで、多くのモダリティにわたる革新的な医療シーズの橋渡しを具現化できるベンチャー企業です。
同社は、新型コロナウイルスの肺炎治療薬(内服薬)を開発・治験中で、注目度が高くなりそうです。
バイオベンチャー企業は研究開発により赤字体質であり、IPOでは人気がありませんでしたが、直近の類似IPOの結果をみると、悪くない初値をつけています。
公募株・売出株ともに海外販売ありで、どの程度海外への需要があるのかも注目されそう。
新型コロナウイルスの肺炎治療薬のインパクトが強いですが、医師と医療機関、AI技術を有するITベンダー、出口の製薬・ヘルステック企業間を結ぶハブとなりえる、AI医療ソリューションの分野も面白そうです。
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
- 社会定義が高い事業内容。
- バイオベンチャーはIPOで不人気だが、直近の類似IPOの結果は良好。
- 購入単価が低いIPOが好調。(抽選資金による実績)
- グローバルオファリング(海外販売)あり。
- 業績は赤字。(研究開発の先行投資)
- 成長をイメージしにくい事業内容。
- ベンチャーキャピタルの保有株が多く、公開価格の1.5倍でロックアップ解除(売り圧力)。その他は役員などの親族。
- 新型コロナウイルス肺炎治療薬が治験中。
- 従業員は5名。
- 株式市場がやや不安定。(調整あるかも)
9.6追記。仮条件が想定発行価格(630円)より6.3%の上振れ決定(630円 ~ 670円)しましたが、最近の相場の軟調ぶりを受け初値予想は変更せず。予想利益は3,000円~3.1万円です。
目論見書の想定仮条件は630円。初値予想は700円 ~ 980円としました。
予想利益は7,000円~3.5万円です。
カブスルは幹事証券にてIPOに参加しますが、バイオベンチャーは市況によっては公募割れのリスクもあります。
ワンポイント
主幹事はSMBC日興証券です。
IPOの一連の流れを取りしきる立場にあり、IPOの当選数が一番多いです。
また、資金力に左右されない平等抽選を採用していますので当選確率は一緒です。
カブスルは18回 IPOに当選。
他に、落選しても次回の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。
カブスルはこちらの2社だけでIPOに45回当選しています。(全当選数の47.9%)
追加の委託幹事として、CONNECTが決まりました。(委託幹事は気づかれないことが多い)
CONNECTは、IPOの取り扱いが2020年12月で認知度がまだ低く、狙い目です!(カブスルは1回当選)