ビザスク(4490):IPO上場情報
ビザスクは、ビジネス知見を有するアドバイザーと顧客をマッチングし、1時間単位の電話や対面でのインタビューを設営するサービスを提供している企業です。
- コンサルティング会社が業界全体に対する理解を深め、市場動向を確認するための調査。
- 投資ファンド・機関投資家などの金融機関が投資を検討する際の業界調査やデュー・デリジェンス。
- 事業法人が商品開発の過程で新技術などについて理解を深めるための情報収集。
メインサービスは、フルサポート形式のスポットコンサル設営サービス「ビザスクinterview」。
(2019年2月期の全社取扱高1,000百万円の81%を占める)
専任の担当者が顧客からの依頼事項(対象業界・アドバイザーの属性・想定される質問・期限等)を確認。
サービスの登録者や外部ネットワークを含めた適任者をリサーチし、顧客の要望にマッチするかを必要に応じてアドバイザーにも直接確認したうえで、顧客に対してアドバイザーを提案し、インタビュー実施のアレンジまで全面的にサポートします。
同社の保有するデータベースは、各アドバイザーの職歴に加え、個々人が有するビジネス知見の情報を保持するという特徴を有しています。
知見提供取引をマッチングする際の様々なやり取りがデータベースに保持されることから、事業の成長に合わせて、データベースの情報量と質が拡大・充実し、それが更なる依頼増につながっていくという好循環型のビジネスモデルとなっています。
設立は2012年3月。
従業員数は2019年12月末で88名、平均年齢は31.4歳、平均勤続年数は1.7年、平均年間給与は487.1万円。
ビザスクのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ビザスクの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
ビザスクの上場日
ビザスクのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2020/2/20 (木) ~ 2/27 (木) |
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仮条件 | 1,300円~1,500円 (抽選資金:13万円 ~ 15万円) | ||
当選口数 | 25,540口 | ||
発行済株式数 | 8,185,000株 | オファリングレシオ | 31.2% |
公募株数 | 500,000株 | 売出株数 | 1,721,000株 |
吸収金額 | 38.3億円 | O.A分 | 333,000株 |
仮条件決定日 | 2/19 (水) | 公開価格決定日 | 2/28 (金) |
購入期間 | 3/2 (月) ~ 3/5 (木) | ||
備考 |
2.28追記。売出しのうち海外売出し分は566,200株。 |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
ビザスクの公開価格と初値
仮条件 | 1,300円~1,500円 | ||
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公開価格 | 1,500円 | 初値 | 1,310円 |
騰落率 | -12.67% | 倍率 | 0.87倍 |
初値売り損益 | -19,000円(1,310円 - 1,500円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
公募割れ時の株価下落の目安となる引受価額は、1,387.50円でした。
ビザスクの初値予想と予想利益
ビザスクの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
1,300円 ~ 1,500円
※抽選資金:13万円 ~ 15万円
上限は28.6%下ブレ↓ |
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初値予想 |
1,470円 ~ 1,800円※2/19 修正
(1.0倍~1.2倍) |
予想利益 | -3,000円~3万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 2,100円あたり ※抽選資金:21万円あたり |
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初値予想 | 2,100円 ~ 2,940円 (1.0倍~1.4倍) |
予想利益 | 0円~8.4万円 |
初値予想アンケート
ビザスク(4490)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,500円)を基準価格に修正しています。
有効回答:247票 投票期限:2020/3/9 (月) 23:59までビザスクの主幹事と幹事証券
ビザスクのIPOを取り扱っている証券会社です。
主幹事証券 | |
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引受幹事証券 |
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備考 | 一人一票の平等抽選で資金力に当選が左右されないマネックス証券やSMBC日興証券、落選しても次回の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。 また、野村證券は、抽選時に資金が必要ない証券会社で気軽に参加できます。 |
ビザスクの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
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主幹事 みずほ証券 |
66.05% | 1,687,000株 | 1,687口 |
大和証券 | 13.12% | 335,000株 | 837口 |
SMBC日興証券 | 9.04% | 231,000株 | 231口 |
野村證券 | 4.42% | 113,000株 | 113口 |
東海東京証券 | 4.42% | 113,000株 | 113口 |
マネックス証券 | 1.47% | 37,500株 | 375口 |
SBI証券 | 1.47% | 37,500株 | 262口 |
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
ビザスクの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2019年2月 | 2018年2月 | 2017年2月 |
---|---|---|---|
売上高 | 614,204 | 264,047 | 100,205 |
経常利益 | 24,075 | -58,049 | -121,221 |
当期利益 | 27,488 | -58,579 | -122,386 |
純資産 | 46,170 | 18,682 | 77,261 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 3.58 | -7.62 | -796.27 |
BPS※ | -56.46 | -62.25 | -2,495.70 |
前期比(売上高) | 132.6% | 163.5% | ― |
上位株主とロックアップ情報
ビザスクの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 比率 | ロック アップ |
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端羽 英子 | 51.56% | 90日 |
A-Fund Ⅱ, L.P. | 11.59% | 90日/ 1.5倍 |
DACベンチャーユナイテッド・ファンド1号投資事業有限責任組合 | 9.67% | 90日/ 1.5倍 |
花村 創史 | 4.95% | |
CA Startups Internet Fund1号投資事業有限責任組合 | 4.24% | |
DBJキャピタル投資事業有限責任組合 | 2.46% | |
みずほ成長支援投資事業有限責任組合 | 2.46% | |
CA Startups Internet Fund2号投資事業有限責任組合 | 2.04% | 90日/ 1.5倍 |
平林 芳彦 | 1.42% | |
瓜生 英敏 | 1.22% | 90日 |
直近の類似IPOの上場結果
ビザスクと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。
- 2019/12/25 AI inside
… 初値売り損益:900,000円
騰落率:250%、倍率:3.50倍 - 2019/12/20 スペースマーケット
… 初値売り損益:71,600円
騰落率:121.36%、倍率:2.21倍 - 2019/12/18 JTOWER
… 初値売り損益:102,000円
騰落率:63.75%、倍率:1.64倍 - 2019/12/18 ユナイトアンドグロウ
… 初値売り損益:193,500円
騰落率:152.36%、倍率:2.52倍 - 2019/12/17 フリー
… 初値売り損益:50,000円
騰落率:25%、倍率:1.25倍
ビザスクのIPO分析
知見プラットフォームという面白い事業を展開しています。
国内の東証一部上場企業を中心に顧客基盤を広げ、2019年2月期における法人クライアント口座数は329口座、うち約半数が事業法人の顧客です。(販売実績の20.1%は株式会社ボストン・コンサルティング・グループ)
事業内容はオモシロイものの、IPOの内容が需給的に悪く、評価が分かれそうなIPOです。
参考までに
評価を公募割れリスクのある「C」へ変更しました。
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
- 上場による知名度アップで、業績への貢献期待。
- 2012年設立のベンチャー企業
- ベンチャーらしい業績内容で、直近に黒字化。(決算情報)
- 経営陣への評価が高い。
- 市場からの吸収金額が33.2億円~38.3億円と大きい。(吸収金額による実績)
- 売出しが多い。(82.4%)
- ベンチャーキャピタルの保有株が多い。また、上場時の売出割合も高い。(上場がゴール?)
2.19追記。仮条件が想定価格(2,100円)より下振れ決定(1,300円~1,500円)。
これに伴い初値予想を1,470円 ~ 1,800円に修正。
予想利益は-3,000円~3万円と、マイナス方向に拡大修正しました。
仮条件の引き下げは、機関投資家などからの需要が薄かったのが原因かと思われます。また、コロナウィルスによる悲観相場も影響しているかもしれません。
仮条件の引き下げと売出株の減少により、市場からの吸収金額が当初予定の半分近くまで下がりました。
目論見書の想定仮条件は2,100円。初値予想は2,100円 ~ 2,940円としました。
予想利益は0円~8.4万円になります。
事業内容とIPOの内容、どちらで評価するかでガラっと変わりそうです。
カブスルは、オモシロイと思っていますので幹事証券にて積極的にIPOに参加します。
上場後の補足
前日のNYダウは、2,000ドル超という過去最大の下げ幅を記録しました。
これにより、日経平均も前日比で一時 800円も下げました。
上場タイミングが残念ながら最悪で、引受価額の1,387円を下回る初値となりました。