HENNGE(4475):IPO上場情報
HENNGE(へんげ)は、企業向けクラウドセキュリティサービス「HENNGE One」の提供を行っている企業です。
主にSaaSの形態で、顧客にサービス提供を行なっています。
SaaS(サーズ)は、必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェア、もしくはその提供形態のことです。(IPOで人気のあるホットワード)
「HENNGE One」は、企業が様々なクラウドサービスを利用する際に、単一のIDとパスワードでユーザによる横断的なログインを可能とするID統合機能のほか、特定の場所や端末以外からのログインを制限するアクセス制限機能、メール暗号化や保管、大容量ファイルの送受信といった情報漏洩対策機能等を備えることで、企業に対し利便性と安全性のバランスのとれた現実解を提供する企業向けSaaSです。

HENNGE One経由で、連携するクラウドサービスにログインすることで、IPアドレス制限、Cookie制御、デバイス証明書、二要素認証機能などのアクセス制御機能を付加することが可能となり、不正アクセスのリスクから企業が利用するクラウドサービスを守ることができます。

データを端末に残すことなく、クラウドサービスにアクセスすることができる機能では、スマートデバイスやPCからセキュアにクラウドサービスにアクセス可能な専用Webブラウザを提供します。
文書ファイル、メール添付ファイルなどを端末に保存させない事で、デバイスの紛失やウイルス感染などによる情報漏洩を防いだり、ブラウザに表示されているテキストのコピーを禁止し、情報漏洩の可能性を低減させることができます。

HENNGE Oneにおける契約企業数、契約ユーザ数とARRの推移です。
2014年9月期末 | 契約企業数(社) | 契約ユーザ数(人) | 年間契約金額(千円) |
---|---|---|---|
232 | 275,490 | 562,557 | |
2015年9月期末 | 399 | 436,763 | 880,173 |
2016年9月期末 | 642 | 653,653 | 1,287,671 |
2017年9月期末 | 928 | 1,027,066 | 1,898,405 |
2018年9月期末 | 1,176 | 1,371,131 | 2,551,737 |
直近12か月の平均月次解約率は、契約金額ベースで0.2%以下と低く、サービス稼働率は、直近3か年連続で99.9%以上と非常に高いです。
グループは同社と連結子会社1社で構成。
設立は1996年11月。
従業員数は2019年7月末で149名、平均年齢は35.5歳、平均勤続年数は5.1年、平均年間給与は704.4万円。
HENNGEのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、HENNGEの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
HENNGEの上場日
HENNGEのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2019/9/20 (金) ~ 9/26 (木) |
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仮条件 | 1,200円~1,400円 (抽選資金:12万円 ~ 14万円) | ||
当選口数 | 15,042口 | ||
発行済株式数 | 15,438,000株 | オファリングレシオ | 9.7% |
公募株数 | 50,000株 | 売出株数 | 1,258,000株 |
吸収金額 | 21億円 | O.A分 | 196,200株 |
仮条件決定日 | 9/19 (木) | 公開価格決定日 | 9/27 (金) |
購入期間 | 9/30 (月) ~ 10/3 (木) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
HENNGEの公開価格と初値
仮条件 | 1,200円~1,400円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 1,400円 | 初値 | 2,001円 |
騰落率 | 42.93% | 倍率 | 1.43倍 |
初値売り損益 | 60,100円(2,001円 - 1,400円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
HENNGEの初値予想と予想利益
HENNGEの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
1,200円 ~ 1,400円
※抽選資金:12万円 ~ 14万円
上限は34.6%上ブレ↑ |
---|---|
初値予想 |
2,100円 ~ 2,800円※9/19 修正
(1.5倍~2.0倍) |
予想利益 | 7万円~14万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,040円あたり ※抽選資金:10.4万円あたり |
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初値予想 | 1,500円 ~ 2,100円 (1.4倍~2.0倍) |
予想利益 | 4.6万円~10.6万円 |
初値予想アンケート
HENNGE(4475)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,400円)を基準価格に修正しています。
有効回答:194票 投票期限:2019/10/7 (月) 23:59までHENNGEの主幹事と幹事証券
HENNGEのIPOを取り扱っている証券会社です。
主幹事証券 | |
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引受幹事証券 |
|
委託幹事証券 | |
備考 | 主幹事は野村證券です。 一人一票の平等抽選で資金力に当選が左右されないマネックス証券や、落選しても次回の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。 追加の委託幹事として岡三オンライン証券が決まりました。 |
HENNGEの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 野村證券 |
85.25% | 1,282,300株 | 1,282口 |
クレディ・スイス証券 | 6.95% | 104,600株 | 0口 |
大和証券 | 3.48% | 52,300株 | 130口 |
岡三証券 | 0.86% | 13,000株 | 13口 |
丸三証券 | 0.86% | 13,000株 | 13口 |
いちよし証券 | 0.86% | 13,000株 | 1口 |
エース証券 | 0.86% | 13,000株 | 0口 |
マネックス証券 | 0.43% | 6,500株 | 65口 |
SBI証券 | 0.43% | 6,500株 | 45口 |
委託幹事である岡三オンラインとDMM.com証券は、委託数が公表されていません。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場の三菱UFJ eスマート証券。ポイントが貯まるSBI証券
HENNGEの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2018年9月 | 2017年9月 | 2016年9月 |
---|---|---|---|
売上高 | 2,833,067 | 2,225,646 | 1,723,683 |
経常利益 | 248,661 | 175,133 | 82,527 |
当期利益 | 73,713 | 192,170 | 66,602 |
純資産 | 556,196 | 472,459 | 280,244 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 4.82 | 12.57 | 8,712.93 |
BPS※ | 36.14 | 30.90 | 36,661.98 |
前期比(売上高) | 27.3% | 29.1% | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2018年9月 | 2017年9月 |
---|---|---|
売上高 | 2,834,900 | 2,225,762 |
経常利益 | 219,258 | 155,384 |
当期利益 | 123,331 | 172,421 |
純資産 | 583,525 | 450,604 |
EPS※ | 8.07 | 11.28 |
BPS※ | 37.92 | 29.47 |
前期比(売上高) | 27.4% | ― |

上位株主とロックアップ情報
HENNGEの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 比率 | ロック アップ |
---|---|---|
小椋 一宏 | 27.61% | 90日 |
宮本 和明 | 14.73% | 90日 |
永留 義己 | 13.72% | 90日 |
(株)ブイ・シー・エヌ | 5.91% | 90日/ 1.5倍 |
太陽生命保険(株) | 5.38% | |
HENNGE従業員持株会 | 5.19% | 180日 |
佐野 力 | 4.81% | |
(株)サンブリッジコーポレーション | 4.66% | 90日/ 1.5倍 |
投資事業組合オリックス11号 | 3.05% | 90日/ 1.5倍 |
大和企業投資(株) | 2.30% | 90日/ 1.5倍 |
直近の類似IPOの上場結果
HENNGEと同じホットワードのIPOの上場結果です。
「SaaS」のIPOの直近の結果です。
HENNGEと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。
- 2019/10/01 パワーソリューションズ
… 初値売り損益:311,000円
騰落率:155.50%、倍率:2.56倍 - 2019/09/24 Chatwork
… 初値売り損益:-12,000円
騰落率:-7.50%、倍率:0.93倍 - 2019/09/20 ギフティ
… 初値売り損益:38,000円
騰落率:25.33%、倍率:1.25倍 - 2019/07/18 Link-U
… 初値売り損益:294,000円
騰落率:104.26%、倍率:2.04倍 - 2019/06/28 リビン・テクノロジーズ
… 初値売り損益:510,000円
騰落率:130.77%、倍率:2.31倍
HENNGEのIPO分析
わたしは年に一度、札幌市でデジタル イノベーションという展示会に出席していますが、企業のセキュリティ関連のサービスを提供している企業が非常に多いです。
ということで、ニーズが高い事業内容になります。
HENNGE(へんげ)は変わった社名だなと思いましたが、商号変更されたのは2019年2月。
それ以前は、株式会社ホライズン・デジタル・エンタープライズという名称でした。
参考までに
評価は下記を考慮して、人気が高い「A」に設定しました。
- 購入単価が低い(10万円あたり)。
- IPOで非常に人気のある「Saas」事業。(IPOで人気のあるホットワード)
- 時代にマッチした事業内容で将来性あり。
- 売出しが多い。
- 市場からの吸収金額が15.6億円とやや大きい。(参考:吸収金額による実績)
- 平均月次解約率は0.2%以下、サービス稼働率は99.9%以上。
- 同日に人気IPOのAI CROSSが上場。(資金分散)
9.19 追記。
仮条件の上振れ決定(1,200円 ~ 1,400円)に伴い、初値予想を2,100円 ~ 2,800円に修正。
予想利益は70,000円~140,000円としました。
目論見書の想定仮条件は1,040円。初値予想は1,500円 ~ 2,100円としました。
予想利益は46,000円~106,000円になります。
公募割れリスクは低いです。
積極的に幹事証券から参加して当選を狙いましょう。
ワンポイント
主幹事証券は大手の野村證券。
主幹事はIPOの一連の流れを取りしきる立場にあり、IPOの当選数(割当数)も主幹事が一番多いです。
また、野村證券はIPOの抽選時に抽選資金が必要ありません。
当選した後に購入資金を入金すればよいという、嬉しいシステムを採用している証券会社です。
他にも、平等抽選で資金力に左右されない当選が期待できるマネックス証券や、落選しても次回の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。
追加の委託幹事として岡三オンライン証券が決まりました。
野村證券同様、抽選時に資金が必要ない証券会社です。