2023年のIPO当選利益は76.3万円に。一家で17回の当選

利益確定

2023年のIPO当選は、一家で17回、確定利益は76万3,829円になりました!

今年の前半は好調な初値をつけていたIPOですが、年後半は公募割れのIPOが目立ちました。

年後半はファンドのEXIT系のIPOが目立ち、IPOの主戦場であるグロース市況も弱く、12月に集中していたIPO数も例年より少ない年となりました。(上場を見送った企業が多かったよう)

2023年 2022年 2021年
12月のIPO数
(割合)
15社
(15.6%)
25社
(27.5%)
32社
(25.6%)
年間の件数 96社 91社 125社

また、2023年6月からIPOの成行売りが禁止となり、10月からは公開価格のプロセスの変更により公開価格が仮条件の価格帯の±20%で決まるなどの変更があり、IPO投資を行っており、また説明している身としてはややこしい一年となりました。

直近10年間のIPO利益額

直近10年間のIPO当選回数と利益額です。
IPO投資の年間の利益額としては、6番目に大きい年に。

当選数 利益額
2023年 17回 76万3,829円
2022年 19回 44万8,147円
2021年 19回 146万4,403円
2020年 14回 289万141円
2019年 12回 53万700円
2018年 14回 650万5,900円
2017年 3回 44万8,400円
2016年 6回 26万1,200円
2015年 17回 107万3,700円
2014年 10回 8万2,800円

たまに「IPOが当たりづらくなった」という声が聞こえてくるのですが、個人的にあまりそう感じていません。

ただし、公開価格が低いIPO株が2022年から増えたため、当選したIPO株の利益額が相対的に小さくなっているかなと思います。

2023年の当選IPOと利益額

2023年のIPO当選実績です。

2023年の当選IPO一覧

当選IPOはエクセルで管理しており、データの集計も可能です。
下記のページでダウンロード可能なので、よろしければご利用ください。

2022年の当選IPOの集計データ

申込者ごとの当選実績

カブスルは一家3名でIPOにチャレンジ。
今年も3名ともIPOに当選できました。

当選数 利益額
カブスル 6回 26万9,584円
10回 50万3,160円
こども 1回 -8,915円
IPOチャレンジポイントの仕組み

今年は妻のIPO当選が多い年に。

未成年口座は口座開設できる証券会社が限られており、IPOに参加できるチャンスも少ないので、1回でも当選すると嬉しいです。・・・が、今年はマイナスになってしまいました。(すまん)

妻とこどもは、IPOで得た利益をIPOの抽選資金に再度 回しています。

カブスルの当選IPOの利益は、配当株を購入し配当金を積み上げることに。今年も配当株をいくつか購入。二次的利益に。

幹事・主幹事別の当選回数

IPOで多い話として、「主幹事だけ申し込んでいればいいんじゃないの?」といった話題があります。

カブスルは、当選確率をあげるため主幹事以外からも申込んだ方がいい!と、ず~っと主張しています。

参考までに、2023年の当選IPOを、主幹事とそれ以外で集計しました。

幹事 当選数 利益額
主幹事 4回 35万5,678円
引受幹事
委託幹事
13回 40万8,151円
(100株保有中)

はい。主幹事だけ申し込んでいたら、引受幹事や委託幹事の当選13回は失われ、得られた利益は半分以下になっていました。

当選確率を上げるには、抽選機会を増やすのが王道です!

2023年のIPO当選確率は1.42%

IPO管理帳ログイン版では、自動で申込回数と当選回数をカウントし当選確率を表示しています。

一家全体でIPOに1,193回申し込んで17回の当選。
ってことで、当選確率は1.42%になります。

2023年のIPO当選と申込回数

ちなみに2022年の当選確率は一家で1.61%でした。

IPOの当選確率は、1~2%くらいが目安かな?と思います。

当選確率は決して高くありませんが、宝くじと比較すると期待値は高いんじゃないかと思います。

振り返ってビックリしましたが、SBI証券の当選回数が一家でゼロでした。補欠当選は多かったんですが・・。

妻が今年、SMBC日興証券松井証券に二回ずつ当選しており、ツイています。
抽選資金不要の松井証券SBIネオトレード証券でもしっかりと当選。

IPO管理帳ログイン版の当選回数カウントはこのように振り返りにも便利です。

(参考)IPOの利益額と株の利益額

毎年、必ず聞かれるので株式投資の利益額も書いておきたいと思います。

【2024.1.15追記】年間取引報告書の正しい数値(税引後)と入替えました(特定口座年間取引報告書とは?

12/20時点でエクセルで管理している投資実績です。(配当金もすべて集計しておらず)
後日、年間取引報告書によるきちんとした数値と差し替える予定です。

IPOの利益 株の確定利益
76万3,829円 455万1,710円

株式投資全体では一家で、531.5万円の確定利益(税引後)に。
ちなみに、利益と損失の確定をした金額で含み損益は含めていません。

今年は前半で利益を上げた投資家さんが多いかと思いますが、カブスル一家も同様です。

前半~中盤は銀行株や商社株、配当株、PBR1倍割れ銘柄など、多くの銘柄に分散投資(40~50銘柄くらい)していたんですが、9月から徐々に銘柄数を絞って集中投資気味に切り替えました。今のポートフォリオは個人的に気に入っており、長期投資も見据えています。

2023年の売却集計データ

来年からは新NISAもはじまるということで、新たな投資資金も流れてくるかなと思っています。(ほとんど米国株へ流れそうだけど)

非課税が強調されている新NISAの成長投資枠は、高配当株に人気が集まりそうですが、個人的にジーっと待つのが好きじゃないので、狙っているグロース株に買いチャンスが来たら、非課税枠を使いたいと思います。

今年前半に良い利益確定が出来たのは、前年にリスクをとって買い増しやナンピンをしていた為。

株式投資ではリスクをとらないとリターンを獲得できません。
大きく利益をだすには安い時に買うしかないんです!(結果が分かるのは後日!)

カブスルは2004年から投資投資を行い、IPOの当選と株の売買で資産を増やしてきました。

超低金利時代の現代。資産運用は必須ですので、IPOを経験された方には株式投資も経験して欲しいです。
株式投資は経験を積むごとにリスク管理が上手になり、利益がでやすくなると思います。

カブスルの運用資産

2023年の確定利益による年利は19.2%。日経平均株価は年初(大発会)の始値から年末(大納会)の終値での上昇率29.5%に届いておりませんが、含み益をいれると年利43.7%となり、指数より大きく利益が増えています。

ただ、含み損益は幻と思っていますので、確定実績のみ毎年カウントしています。

2024年のIPOはどうなりそう?

2024年は、ダウンラウンドのIPOが増えそうだなと思っています。
ダウンラウンドとは上場前の資金調達の評価額より、低い評価額(時価総額)でIPOすること。

IPOのメインの上場市場であるグロース市場が不調な今、ダウンラウンドは致し方がないかなと。(企業側の思ったような価値がつかない)

一方、期待できることとしては、市況悪化により上場を延期していた企業が、市況回復により上場申請へ動くこと!

また、グロース市場の上場基準を厳格化しようという動きもあるようなので、いまのうちに・・という企業もでてくるかも。(まぁ、それで上場してくる企業は上場ゴールに近いかもしれませんが)

ここ数年は地政学リスクが高まり、なかなか落ち着いた投資がしづらくなっていますが、IPO投資くらいは当選したら良い利益!になって欲しいです。2023年後半は公募割れも続き、参加意欲が落ちた方もいらっしゃるかも・・。

石灰石を使用した次世代の新素材を取り扱うTBMや、クモの糸をヒントに人工たんぱく質による繊維を開発しているSpiberなど、ワクワクするような事業内容の上場(IPO)を心待ちにしています。

カブスル一家の目標としては、2024年も1名1回以上のIPO当選を目指して、コツコツと申込をしていきます!


年末になり、読者の方から「おかげで今年は利益がでた」や「来年は当選目指します」といったお便りを頂きます。
わざわざご連絡頂きありがとうございます。

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