ウェルスナビ(7342):IPO上場情報
ウェルスナビ(WealthNavi)は、全自動のおまかせ資産運用サービス「ロボアドバイザー(ロボアド)」を提供している企業で、国内最大手です。
従来、自分自身で行っていた資産運用のプロセスである、目標設定からポートフォリオの構築、発注・積立・再投資、リバランスおよび税金最適化まで、すべてのプロセスを自動化。高度な知識や手間なしに国際分散投資を行うことができます。
スマホやパソコンから、6つの質問に回答し、リスク許容度を設定すると運用プランが提案されます。
口座に入金すると、最短でその日の夜に自動でETF(上場投資信託)を買い付けます。
ロボという響きでやや古く感じるかもしれませんが、世界水準の金融アルゴリズムによりすべて自動で資産運用を行います。
- 富裕層や機関投資家が実践する「長期・積立・分散」の資産運用を、テクノロジーの力で自動化。
- ノーベル賞受賞者が提唱する理論に基づき、6~7つのETFを通じて、世界約50カ国1万1000銘柄に分散投資。
- 資産配分の決定から発注、積立、リバランス、税金最適化まですべて自動。
2020年12月7日時点で預かり資産3,200億円、運用者数22.5万人を突破。
(運用者数とは実際に運用している人数で、口座開設だけしている人は対象外)
設立は2015年4月。
従業員数は2020年9月末で83名、平均年齢は37.7歳、平均勤続年数は2.4年、平均年間給与は727万円。
カブスルも運用中なので同社に詳しいです。詳細はIPOのポイントにて。
ウェルスナビのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ウェルスナビの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
ウェルスナビの上場日
ウェルスナビのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2020/12/7 (月) ~ 12/11 (金) |
||
---|---|---|---|
仮条件 | 1,100円~1,150円 (抽選資金:11万円 ~ 11.5万円) | ||
当選口数 | 171,537口 | ||
発行済株式数 | 44,967,649株 | オファリングレシオ | 38.1% |
公募株数 | 2,500,000株 | 売出株数 | 13,094,300株 |
吸収金額 | 197.2億円 | O.A分 | 1,559,400株 |
仮条件決定日 | 12/3 (木) | 公開価格決定日 | 12/14 (月) |
購入期間 | 12/15 (火) ~ 12/18 (金) | ||
備考 |
【12.14追記】売出は、国内売出し4,517,500株、海外売出し8,576,800株。 |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
ウェルスナビの公開価格と初値
仮条件 | 1,100円~1,150円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 1,150円 | 初値 | 1,725円 |
騰落率 | 50.00% | 倍率 | 1.50倍 |
初値売り損益 | 57,500円(1,725円 - 1,150円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
ウェルスナビの初値予想と予想利益
ウェルスナビの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
1,100円 ~ 1,150円
※抽選資金:11万円 ~ 11.5万円
上限は4.5%上ブレ↑ |
---|---|
初値予想 |
1,240円 ~ 1,450円※12/3 修正
(1.1倍~1.3倍) |
予想利益 | 9,000円~3万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,100円あたり ※抽選資金:11万円あたり |
---|---|
初値予想 | 1,150円 ~ 1,370円 (1.0倍~1.2倍) |
予想利益 | 5,000円~2.7万円 |
初値予想アンケート
ウェルスナビ(7342)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,150円)を基準価格に修正しています。
有効回答:747票 投票期限:2020/12/21 (月) 23:59までウェルスナビの主幹事と幹事証券
ウェルスナビのIPOを取り扱っている証券会社です。
ウェルスナビの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 SBI証券 |
65.46% | 11,228,000株 | 78,595口 |
主幹事 大和証券 |
25.00% | 4,288,400株 | 8,576口 |
みずほ証券 | 4.09% | 701,700株 | 701口 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 4.09% | 701,700株 | 701口 |
野村證券 | 1.09% | 187,100株 | 187口 |
岡三証券 | 0.27% | 46,800株 | 46口 |
大和コネクト証券のネット抽選分は、428口あたりが想定されます。(大和証券の約1%)
委託幹事であるSBIネオトレード証券と岡三オンラインとauカブコム証券とネオモバは、委託数が公表されていません。
海外売出し8,576,800株が含まれているので、実際のネット抽選分は数値より低いです。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
ウェルスナビの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2019年12月 | 2018年12月 | 2017年12月 |
---|---|---|---|
売上高 | 1,552,903 | 881,171 | 207,048 |
経常利益 | -2,057,005 | -1,718,020 | -762,812 |
当期利益 | -2,060,805 | -1,721,820 | -776,375 |
純資産 | 5,260,455 | 3,187,586 | 1,707,806 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | -53.29 | -49.71 | -75.43 |
BPS※ | -485.51 | -298.98 | -439.16 |
前期比(売上高) | 76.2% | 325.6% | ― |
上位株主とロックアップ情報
ウェルスナビの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
柴山和久 代表取締役社長 |
12,164,034株
24.84%
|
121,500株 | 180日 |
AT-I投資事業有限責任組合 VC |
4,496,400株
9.18%
|
3,012,600株 | 90日/ 1.5倍 |
SBIホールディングス(株) |
3,162,540株
6.46%
|
- | 180日 |
Infinity e.ventures Asia III,L.P. VC |
3,129,600株
6.39%
|
2,096,900株 | 90日/ 1.5倍 |
グローバル・ブレイン6号投資事業有限責任組合 VC |
2,921,412株
5.96%
|
1,957,400株 | 90日/ 1.5倍 |
FinTechビジネスイノベーション投資事業有限責任組合 VC |
2,635,896株
5.38%
|
1,766,100株 | 90日/ 1.5倍 |
(株)SMBC信託銀行(特定運用金外信託口 契約番号12100440) |
1,729,446株
3.53%
|
1,158,800株 | 90日/ 1.5倍 |
DBJキャピタル投資事業有限責任組合 VC |
1,372,623株
2.80%
|
526,100株 | 90日/ 1.5倍 |
協創プラットフォーム開発1号投資事業有限責任組合 VC |
1,175,088株
2.40%
|
- | |
(株)SBI証券 |
1,175,088株
2.40%
|
- |
ロックアップ解除となる株価(1.5倍)は、1,725円です。
柴山氏は同社のCEO。よって上位株主は、ベンチャーキャピタル企業が占めています。
直近の類似IPOの上場結果
ウェルスナビと同じホットワードのIPOの上場結果です。
「知名度が高い」のIPOの直近の結果です。
ウェルスナビと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:証券、商品先物取引業」の直近のIPO結果です。
- 2014/09/11 ジャパンインベストメントアドバイザー
… 初値売り損益:322,000円
騰落率:126.27%、倍率:2.26倍
ウェルスナビのIPO分析
ウェルスナビは、同社のWebページやスマホアプリで行っているダイレクト事業と、SBI証券やイオン銀行などの提携パートナーと行っている提携パートナー事業があります。(WealthNavi for SBI証券など)
顧客からの手数料により収益を確保しています。
ロボアドバイザー事業の手数料は、預かり資産の1%(年利)。
上場投資信託(ETF)の売買手数料、リバランス手数料、為替手数料などは不要です。
同社の収益は預かり資産の大小に左右されますが、推移は右肩上がり。
業績については予想通りの赤字。
営業収益は伸びているものの、広告宣伝費に経費をかけています。
解約率は、月次平均で1%以下と低いです。
同社の事業の成功の可否はシンプルに、ロボアドで顧客に利益をもたらすことができるか?これに尽きると思います。
運用成績が良ければ利用者または1人あたりの預ける資産額が増えるでしょうし、悪ければその逆になります。
また、提携パートナーを通すとレベニューシェア(支払い)が発生しますので、ダイレクトの割合を増やしていきたいです。
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
- 知名度が高い。
- 上場による知名度アップで、業績への貢献期待。
- 解約率は月次平均で1%以下。
- 購入単価が低い(11万円)。
- 経常利益は赤字。営業収益(売上)は伸びている。
- オファリングレシオが38.1%とやや高い。
- 市場からの吸収金額が188億円と非常に大きい。(吸収金額による実績)
- ベンチャーキャピタルの保有株が多い。
- 同日に3社が上場。3社ともに将来性高い大型のベンチャー企業で投資資金の分散懸念。
- 12月はIPOが多く、選別される可能性あり。
- 今後の運用成績しだい。
12.3追記。仮条件は1,100円 ~ 1,150円に決定。(想定価格1,100円より4.5%上ブレ↑)
初値予想を1,240円 ~ 1,450円に修正。予想利益は9,000円~3万円です。
初値予想は上方修正しましたが、市況が悪ければ公募割れのリスクもあるIPOになります。
目論見書の想定仮条件は1,100円。初値予想は1,150円 ~ 1,370円としました。
予想利益は5,000円~2.7万円です。
カブスルは幹事証券にて積極的にIPOに参加します。
ワンポイント
主幹事証券は、IPOで人気のIT系の主幹事を務める機会が多いSBI証券です。
主幹事証券は割当数が多いので、当選数も多くなります。
また、落選しても次回の当選チャンスに活かせるポイントがもらえます。
カブスルは16回 IPOに当選しています。
また、野村證券とライブスター証券はIPOの抽選時に抽選資金が必要ありません。
当選した後に購入資金を入金すればよいという、嬉しいシステムを採用している証券会社です。
1株からIPOに参加できるネオモバからも申込が可能になりました。
追加の委託幹事としてauカブコム証券が決まりました。
委託幹事は気づかれないことも多いので可能なら参加しておきたいです。
庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っていますので、口座開設がまだの方は お得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)
- SBI証券
幹事数は9割以上とかなり多い!
口座開設+入金・振替で現金2,000円がもらえる。 - ライブスター証券
抽選資金不要で幹事数が多い
口座開設+取引で現金2,000円がもらえる。 - auカブコム証券
全体の2~3割の委託幹事に
口座開設+投資信託の購入で現金2,000円がもらえる。
カブスルもウェルスナビ(WealthNavi)で運用しています。
10月に20万円を入金してはじめたばかりで、成績は4.45%のプラス。
ただし、同時期の日経平均株価の上昇率は+9.5%。
以下の文章は、ウェルスナビについて以前書いたものを、参考までに転載しています。
ウェルスナビの預かり資産は3,200億円
ウェルスナビは、2016年7月の正式リリースから約4年5ヵ月で、預かり資産3,200億円、口座数35万口座を突破しています。(2020年12月7日時点)
WealthNavi(ウェルスナビ)が預かり資産3000億円を突破(PR TIMES)
規模感が分かりづらいかもしれませんが、老舗の松井証券が3月時点で124万口座ですから、約4年5ヵ月でこの口座数の伸びは凄いです。
また、カブスルがTwitterで「ウェルスナビを利用しているか?」のアンケートを2日間とってみたところ、下記のようになりました。
(有効投票数 279票。ありがとうございます)
- ウェルスナビを利用している 15.0%
- 知っているが、利用していない 44.8%
- 利用していない 40.1%
知名度でいえば、約6割(59.8%)の人が同社のサービスを知っています。
コロナショックを乗り越える
なお、ウェルスナビのHPでは、CEOの柴山氏の運用実績が公開されています。
(ウェルスナビのHPより)
資産は綺麗な右肩上がり。
一時的にガクッと下がっていますが、こちらは2020年2月~3月に起こったコロナショックによるものだと思われます。
注目すべきは、そのコロナショック後に資産を回復させているところです。
ロボアドのサービスがでてきた当初は、ロボアド(AI)は不意の出来事に対応できないと言われていましたが、見事に対応しています。
もっとも、日経平均株価なども同様に回復しているので、ロボアドが優秀だったのかは不明。
とりあえず、保有を続けることで資産は回復しています。
もし、口座開設に興味がある方は、姉妹サイト「カブスル」の記事をご覧ください。
ロボアドのウェルスナビで自動運用を実践!