デジタルグリッド(350A):IPO上場情報と初値予想


デジタルグリッドは、再生可能エネルギーを主軸とした電力取引プラットフォーム「デジタルグリッドプラットフォーム(DGP)」を提供する企業です。グループは同社と子会社1社で構成。

GDPは発電する側(発電家)と電気を使う側(需要家)が直接取引可能な電力取引プラットフォーム。

発電家や需要家は初期費用、高度な専門知識、小売電気事業者のライセンスなどを必要とせずに直接、電力取引を開始・継続することが可能になります。東京大学と共同開発したAIモデルを活用。

DGPの概要 DGPの特長

取引参加者に価格発見機能とリスクヘッジ機能を提供。(電力調達コストの原価構造を全て開示)
同社グループは取引電力量に応じて手数料を受領します。

DGPのビジネスモデル

蓄電池を活用したエネルギーマネジメントにも力を入れており、持続可能なエネルギー供給の実現を目指しています。

設立は2017年10月
従業員数は70名、平均年齢は39.6歳、平均勤続年数は2.3年、平均年間給与は983.4万円(2025年2月末)


デジタルグリッドのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、デジタルグリッドの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ

デジタルグリッドの上場日

B
  • 業績:好調
  • オファリングレシオ:高い
  • 売出多い
  • 調達金額:大きい
  • 割安感:やや割安

上場日 2025/4/22(火) 証券コード 350A
市場 東証グロース 業種 電気・ガス業
Webサイト Webサイト 単元株 100株
Yahoo!ファイナンス デジタルグリッド(350A)
時価総額
282.6億円(想定価格で計算)

デジタルグリッドのブックビルディング内容

ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。

ブックビルディング期間

2025/4/7 (月) ~ 4/11 (金)

仮条件 4/4 (金)に決定
当選口数 21,010口
発行済株式数 6,183,300株 オファリングレシオ 33.9%
公募株数 250,000株 売出株数 1,577,000株
吸収金額 96億円あたり O.A分 274,000株
仮条件決定日 4/4 (金) 公開価格決定日 4/14 (月)
購入期間 4/15 (火) ~ 4/18 (金)
備考

売出株の一部は、海外市場で販売される予定。

※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。

デジタルグリッドの初値予想と予想利益

デジタルグリッドの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。

想定価格と初値予想

想定価格 4,570円あたり ※抽選資金:45.7万円あたり
初値予想 5,400円 ~ 5,720円 (1.2倍~1.3倍)
予想利益 8.3万円~11.5万円
マネックス証券

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初値予想アンケート

デジタルグリッド(350A)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。

目論見書の想定価格(4,570円)を基準価格としています。

有効回答:268   投票期限:2025/4/21 (月) 23:59まで
3倍以上(13,710円以上)
35票  13%
投票済み

2.5倍以上~3倍未満(11,425円以上~13,710円未満)
6票  2%
投票済み

2倍以上~2.5倍未満(9,140円以上~11,425円未満)
20票  7%
投票済み

1.5倍以上~2倍未満(6,855円以上~9,140円未満)
105票  39%
投票済み

1.2倍以上~1.5倍未満(5,484円以上~6,855円未満)
37票  14%
投票済み

1倍以上~1.2倍未満(4,570円以上~5,484円未満)
27票  10%
投票済み

公募割れ(4,570円未満)
38票  14%
投票済み

デジタルグリッドの主幹事と幹事証券

デジタルグリッドのIPOを取り扱っている証券会社です。

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デジタルグリッドの決算情報

単独 財務情報 (単位/千円)

決算期 2024年7月 2023年7月 2022年7月
売上高 3,515,034 1,691,183 1,210,109
営業利益 1,547,346 438,026
営業利益率 44.02% 25.9%
経常利益 1,253,372 443,054 36,111
当期利益 972,446 657,034 26,264
純資産 4,228,354 3,255,908 2,598,874
配当金
EPS 163.90 110.74 46.85
BPS 4.19 -159.70 -2,704.39
前期比
(営業利益)
253.3%
前期比(売上高) 107.8% 39.8%
※配当金、EPS、BPSは(単位/円)
業績

デジタルグリッドのPERとPBR

想定価格(4,570円)で算出したPERとPBRです。

決算月 PER PBR EPS BPS
2023年7月
(実績)
41.27倍 - 110.74 -159.70
2024年7月
(実績)
27.88倍 1090.69倍 163.90 4.19
2025年7月
(予想/連結)
17.84倍 - 256.20 -

デジタルグリッドの配当金と配当利回り

想定価格(4,570円)と配当金で算出した配当利回りです。

決算月 1株あたり
の配当金
配当利回り 配当性向
2024年7月
(実績)
0円 - -
2025年7月
(予定)
0円 - -

上位株主とロックアップ情報

デジタルグリッドの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。

株主名 株数 売出数 ロック
アップ
㈱東芝 833,320
11.27%
- 180日
WiL Fund Ⅱ L.P. 666,660
9.02%
333,260 180日
豊田 祐介 代表取締役社長 569,550
7.70%
(232,550)
- 180日
三菱商事㈱ 343,880
4.65%
343,880 全株売出
フーバー・インベストメント㈱ 333,330
4.51%
100,000 180日
㈱FD 333,330
4.51%
- 180日
近清 拓馬 取締役 313,730
4.24%
(88,730)
- 180日
合同会社OTS 250,000
3.38%
- 180日
東急不動産㈱ 250,000
3.38%
- 180日
嶋田 剛久 取締役 241,550
3.27%
(78,550)
- 180日
※()内の数値は、新株予約権による潜在株式数。
  • 180日のロックアップ期間は、2025年10月18日まで
詳細は目論見書にてご確認ください。

直近の類似IPOの上場結果

デジタルグリッドと市場と業種が同じIPOの上場結果です。

「市場:グロースまたは東証マザーズ」かつ「業種:電気・ガス業」の直近のIPO結果です。

  • 2024/04/24 レジル
    初値売り損益:500円
    騰落率:0.42%、倍率:1.00倍
  • 2021/12/22 リニューアブル・ジャパン
    初値売り損益:-13,700円
    騰落率:-7.61%、倍率:0.92倍
  • 2017/02/23 レノバ
    初値売り損益:37,500円
    騰落率:50%、倍率:1.50倍
  • 2014/12/22 イーレックス
    初値売り損益:13,100円
    騰落率:11.20%、倍率:1.11倍
  • 2005/03/04 ファーストエスコ
    初値売り損益:1,750,000円
    騰落率:233.33%、倍率:3.33倍

デジタルグリッドのIPO分析

発電家と需要家が直接取引可能な電力取引プラットフォーム(DGP)。プラットフォームは作ったもの勝ち!

わたしたち投資家からすると、株の売り手と買い手の関係で、どちらも価格は需給で決まります。
電力のメルカリと言われているようですが、個人的には電力の東証かと思いました(笑)

三菱商事、ソニーグループ、三井化学、豊田通商、川崎重工業、東京ガス、九州電力、京セラ、JFEエンジニアリングなど、エネルギー・製造・商社系の大手企業が出資しています。将来の成長を見込んで出資?

電力PF事業の市場規模

2022年7月期に黒字転換。DGPの商用化と取引量の急拡大により収益が増加。
2024年7月期の営業利益率は44.0%、2023年7月期は25.9%と高い。

2025年7月期の業績予想(連結)が発表されています。
想定価格で算出したPERは17.8倍。前期実績で算出したPERは27.8倍(PERとPBR

業績予想

2025年7月期の営業利益率は42.3%と高いです。
売上・利益ともに急成長しており、高利益率のプラットフォームビジネスが魅力的!

上場区分が電気・ガス業ですが、情報・通信業として見られる可能性も全然ありそうで、そうなると来期予想のPER(17.8倍)はもっと許容されそう。ちなみに、消費者向け(個人)の電力切り替えプラットフォームを提供しているENECHANGEは情報・通信業です。

グロース市場の電気・ガス業の平均PERは25.5倍、グロース市場の情報・通信業の平均PERは71.2倍
プライム市場の電気・ガス業の平均PERは6.6倍、プライム市場の情報・通信業の平均PERは23.9倍

デジタルグリッドと近いのは非上場の「みんな電力」と「enechain」ですが、参考までに上場企業のENECHANGEとの違いはこちらです。

指標 デジタルグリッド
(350A)
ENECHANGE
(4169)
事業内容 電力取引プラットフォーム「DGP」の提供、P2P電力取引等 エネルギープラットフォーム事業等
顧客 法人向け(B2B)の電力取引 消費者向け(B2C)が中心
業種 電気・ガス業 情報・通信業
売上高
【百万円】
(前年比)
2022年7月期:
1,210(+585.3%)
2023年7月期:
1,691(+39.7%)
2024年7月期:
3,515(+107.8%)
2025年7月期(予想)
:5,587(+58.9%)
2022年12月期:
3,734(+23.7%)
2023年12月期:
4,379(+17.3%)
2025年3月期(決算期変更):
6,500(+18.7%)
営業利益
【百万円】
(前年比)
2022年7月期:
36(+3.0%)
2023年7月期:
438(+25.9%)
2024年7月期:
1,547(+44.0%)
2025年7月期(予想):
2,362(+42.2%)
2022年12月期:
-1,121
2023年12月期:
-2,125
2025年3月期(決算期変更)
営業利益率 2022年7月期:
+3.0%
2023年7月期:
+25.9%
2024年7月期:
+44.0%
2025年7月期(予想):
+42.2%
赤字
上場市場 グロース市場 グロース市場
設立年 2017年 2015年

同業他社の事業の仕組みは資料がなくよく分からないのですが、デジタルグリッドの目論見書をみると参入障壁が高そうな事業内容です。

参入障壁が高い

グロース上場にしては吸収金額が96億円とかなり重いIPOになります。
株価が高い値嵩株(4,570円)は、価格が少し上下にふれるだけでも損益が大きくなりますが、IPOでは人気があります。

業績堅調で営業利益率が高い点が評価されるのか、需給が重い点がマイナスとして評価されるのか、楽しみなIPOになりそうです。

個人的にはプラス方面に価格が動くとみていますので、積極的に参加していく予定です。

参考までに

評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。

中立
  • 他社が容易に模倣できず参入障壁が高い。電力自由化の最前線
  • 業績が好調(決算情報
  • 2025年7月期の業績予想(前期比)は、売上高 5,587百万円(+58.9%)、営業利益 2,362百万円(+52.7%)
  • 2025年7月期(予想)の営業利益率は42.3%。2024年7月期の営業利益率は44.0%
  • 時代にマッチした事業内容で将来性あり
  • 株価が高い値嵩株。価格が上下に大きく振れやすく、利ザヤ狙いの投資家に人気あり
  • 需給が重く初値が上昇しづらい
  • 市場からの吸収金額が96億円と非常に大きいIPOデータ
  • オファリングレシオが33.9%と高いIPOデータ
  • 新株予約権に係る潜在株式数は1,461,010株で、発行済株式総数の24.6%に相当
  • 配当実績なし
  • 売出比率が86.3%と高い
  • 想定価格と2025年7月期の業績予想(連結)によるPERは17.8倍。前期実績で計算したPERは27.8倍(PERとPBR
  • 上場市場のグロース市場が上場日に崩れないことを願う
  • 夏季と冬季の電力需要が高まる
  • 情報・通信業として見られる(評価される)か

目論見書の想定仮条件は4,570円。初値予想は5,400円 ~ 5,720円としました。
予想利益は8.3万円~11.5万円です。

カブスルは幹事証券にてIPOに参加します。

1人1票の平等抽選で、資金力に左右されない当選が期待できるマネックス証券SMBC日興証券や、落選しても次回以降の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。

カブスルはこちらの3社だけでIPOに93回当選しています(全当選数の50.8%)

松井証券岡三オンライン岡三証券みずほ証券はブックビルディング時の抽選資金が不要です。
当選後に購入資金を入金すれば良いので気軽に参加できます。(松井証券と岡三オンラインは口座開設タイアップ中)

特に今回は株価が高い(値がさ株)ので、抽選資金に45.7万円くらい必要になりそうです。
松井証券はIPOの引受部門にチカラを入れており、幹事数が増えています。(5割目標)

委託幹事として、大和コネクト証券が決まりました。
委託幹事は目論見書に掲載されないので気づかれず、大和コネクト証券の認知度もまだ低いので狙い目です!(カブスルは5回当選)

ブックビルディングの参加スタンスは Twitterにて発信しています。

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  • 三菱UFJ eスマート証券
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デジタルグリッドのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、デジタルグリッドの目論見書から引用しています。
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