プリファード・ネットワークスの上場はいつ?AI半導体や生成AIを手がけるPFN
プリファード・ネットワークス(PFN)は、AI半導体、計算基盤、生成AI基盤モデル、各種ソリューションまでを一貫して手がける日本のAI企業です。
2026年9月、岡野原 大輔社長がブルームバーグの取材に対し、AI半導体事業の量産に必要な資金を確保するため、数年内のIPOを検討していることを明らかにしたと報じられました。
かつては「深層学習の有力ベンチャー」として語られることが多かったものの、足元ではMN-CoreシリーズのAI半導体、PLaMoに代表される生成AI、計算基盤まで含めた事業領域へ広がっています。
2024年12月に190億円、2025年4月に追加50億円を調達。2025年6月にも追加調達を実施し、2026年9月には三菱重工業が第三者割当増資で100億円を出資する予定と公表されています。
プリファード・ネットワークスは2014年3月設立。
これまで根強い上場観測が続いていましたが、今回の報道で「数年内のIPO検討」という具体的な時間軸が示されました。
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上場(IPO)が期待されるプリファード・ネットワークスについて、紹介します。
目次
プリファード・ネットワークスとは?
プリファード・ネットワークスは、AI技術をソフトウェアだけでなくハードウェアまで含めて開発する企業です。
現在の公式説明では、AI chips(AI半導体)、computing infrastructure(計算基盤)、generative AI foundation models(生成AI基盤モデル)、solutions/products(各種ソリューション)の4層を自社で一貫して手がける体制を打ち出しています。
以前から技術者比率の高い会社として知られてきました。
近年はAI半導体や大規模言語モデル、計算基盤まで自前で手がける体制を強めており、研究開発色の強さは現在も大きな特徴です。
技術者の採用基準は非常に高く、応募するのを躊躇してしまいそうな内容です。
- コンピューターサイエンスのすべての分野に精通していること
- 自分の研究分野では世界で一番優れていること
- 誰にも負けない技術的な能力を持っていること
PFNは、AIモデルだけでなく半導体やサーバーまで踏み込んで開発している点に独自性があります。
近年は日本語LLM「PLaMo」やAI翻訳モデル「PLaMo Translate」、AIプロセッサ「MN-Core 2」などを公表しており、事業の軸は深層学習の受託的な活用から、自社技術の製品化・社会実装へと広がっています。
そのため、現在のPFNを語るうえでは「深層学習ベンチャー」というより、AIの垂直統合型企業として見る方が実態に近いです。
プリファード・ネットワークスの共同創業者は同級生
プリファード・ネットワークスの共同創業者である西川 徹氏と岡野原 大輔氏は、東京大学大学院 情報理工学系研究科の同級生。
プログラミングの好敵手だったようです。
2025年11月の役職変更により、西川氏は代表取締役会長、岡野原氏は代表取締役社長に就任しました。
西川氏は中長期戦略や社内外との関係構築などを担い、岡野原氏は技術開発と社会実装をリードする体制となっています。
共同創業者の二人が役割を分担しながら、AI半導体、生成AI、計算基盤などの事業拡大を進めています。
数少ない日本のユニコーン企業の上位企業
ユニコーン企業とは、スタートアップ企業の中でも、急激に発展し存在感を示している企業のこと。
アメリカと中国で世界のユニコーン企業の8割を占めています。
日本でもおなじみのユニコーン企業と言えば、宅配サービスのUber(ウーバー)や、TikTokのバイトダンスなど。
- 企業価値が10億ドル(約1,500億円)以上
- テクノロジーで新しいビジネスモデルを目指す
- 非上場
- 起業から10年以内
日本経済新聞のNEXTユニコーン調査によると、国内において推計企業価値が1,500億円を超える企業は5社。(2024年12月)
| 社名 | 事業内容 | 推計企業価値 (億円) |
|---|---|---|
| プリファード・ネットワークス | 深層学習による制御技術 | 3,463 |
| スマートニュース | ニュースアプリ | 2,128 |
| Sakana AI | AI開発 | 1,938 |
| SmartHR | クラウド人事労務ソフト | 1,840 |
| スパイバー | 人工合成クモ糸の新素材 | 1,695 |
| TBM | 紙・プラスチック代替素材 | 1,361 |
| 五常・アンド・カンパニー | Fintech | 1,336 |
| Mujin | 産業用ロボット向け知能ロボットコントローラー | 1,186 |
| ティアフォー | 自動運転ソフト | 1,012 |
| STORES | Fintech | 947 |
NEXTユニコーン調査by 日経新聞
PFNは国内の未上場AI企業の中でも企業価値上位に位置づけられてきました。日経のNEXTユニコーン調査では、2024年12月時点で推計企業価値3,463億円とされています。
【補足】企業価値の推計値は調査時点のものであり、直近の資金調達や市場環境で変動します。将来のIPO時価総額をそのまま示すものではありません。
- 2018年6月に上場した メルカリの企業価値は1,479億円
プリファード・ネットワークスの現在地
PFNは以前から産業向けAIで注目されてきましたが、足元ではAI半導体・サーバー・LLM・翻訳モデルまで含めた開発体制がより鮮明になっています。
MN-Core 2は2024年にHot Chipsで紹介され、2024年9月にはMN-Server 2やDevkitの提供開始も公表されました。
さらに2025年にはPLaMo Translateを発表し、同年末にはデジタル庁の政府AIプロジェクト「Gennai」での採用も公表されています。
- 2024年8月にSBIホールディングスと資本業務提携を締結し、SBIグループはPFNへ総額100億円を出資
- 2026年9月に三菱重工業と資本業務提携。第三者割当増資で100億円の出資を予定
- 2026年9月、岡野原社長がAI半導体事業の資金確保に向けて数年内のIPOを検討していると報道
IPO検討は具体化していますが、現時点では上場申請や東証による正式承認は確認できていません。
上場時期、市場区分、主幹事証券なども未定です。
プリファード・ネットワークスの報道を時系列で紹介
プリファード・ネットワークスに関する報道を時系列にまとめています。
出資される側かと思いきや、ベンチャー投資も行っているようです。
2020年6月に漫画製作を行う株式会社フーモアに、りそなキャピタル株式会社と共に出資しています。(ビックリ)
(2026.9.16)三菱重工が100億円出資。資本業務提携を締結
三菱重工業とプリファード・ネットワークスは、資本業務提携契約を締結しました。
三菱重工は第三者割当増資により、プリファード・ネットワークスへ総額100億円を出資する予定です。
両社は、社会インフラやナショナルセキュリティなどの分野で、機械・システムの知能化や自律化に向けたAI技術の共同開発を進めます。
AI半導体や生成AIなど研究開発に多額の資金が必要となる中、大企業との資本提携も拡大しています。
(2026.9.8)数年内のIPOを検討。AI半導体の量産に資金が必要
プリファード・ネットワークスが、数年以内のIPO(新規株式公開)を検討していると報じられました。
岡野原大輔社長は、今後量産段階に入るAI半導体事業で多額の資金が必要になることから、IPOによる資金調達を選択肢として検討しているようです。
これまでプリファード・ネットワークスは非上場のまま大型の資金調達を続けてきましたが、AI半導体の開発から量産へ進むことで、必要な資金の規模がさらに大きくなるとみられます。
現時点では上場申請を行った段階ではなく、上場市場や具体的な上場時期、主幹事証券なども明らかになっていません。
(2025.4.30)追加で50億円を資金調達
2024年12月に開始した資金調達ラウンドの追加調達として、第三者割当増資と金融機関からの融資により総額50億円を調達しました。
これにより、2024年12月から続く同ラウンドでの累計調達額は240億円となりました。
調達した資金は、AI半導体や生成AI基盤モデル、計算基盤、AIソリューションなどの開発・事業拡大に活用されます。
(2024.12.23)AI半導体などの開発に190億円を資金調達
SBIグループをリードインベスターとして、第三者割当増資や金融機関からの融資により総額190億円を調達しました。
資金は、AI半導体「MN-Core」シリーズの開発・製造・販売、国産生成AI基盤モデル「PLaMo」の性能強化、大規模な計算基盤の拡充などに充てられます。
AIをソフトウェアだけでなく半導体や計算基盤まで自社で手がけるため、事業拡大には大規模な資金が必要となっています。
(2024.8.26)SBI HDがAI半導体開発で協業。100億円の出資
ネット金融大手のSBI HDが第三者割当増資を引き受ける形で100億円程度を出資。
プリファードのAI半導体の設計ノウハウを取り込み、AI半導体の開発に共同で乗り出します。
プリファード・ネットワークスに出資を決めるなんて流石だなと個人的に思いました。しかも100億円も
SBIとの提携はIPO支援を含む資本業務提携ですが、現時点で主幹事や幹事団が固まっているわけではありません。特定証券会社を有力視しすぎない方が安全です。
(2022.10.26)AIを活用したエンターテインメントアプリの配信を開始
深層学習(ディープラーニング)を活用したスマートフォン向けの新しいエンターテインメントアプリ「進化する少女型情報体 MEMES/ミームズ」の配信を開始しました。

(公式サイトより)
電子世界に発生するキャラクター「ミームズ」と、プレイヤーである人類が「異種間コミュニケーション」を繰り返し、ミームズたちの進化を楽しむアプリ。マイミームの会話には深層学習を活用した自然言語処理を使っており、摂取したキーワードをもとに発話文を自動生成。
プリファード・ネットワークスらしいアプリですねっ!
(2021.02.01)AI塾1,500箇所、子供向けプログラミング
AI開発者は日本で圧倒的に人材が不足していますが、とうとう、プリファード・ネットワークスは人材まで育て始めます(笑)

(プリファード・ネットワークスのWebサイトより)
2020年8月に、学習塾運営のやる気スイッチグループと提携し、首都圏の3教室でプログラミング教室を始めていましたが、2021年春からフランチャイズ展開し、1,500教室を目指すそうです。
プリファード、AI塾1500カ所 子供向けプログラミング(日経新聞)
教育×ITの分野は政府も後押ししており、プリファード・ネットワークスは今後は大学の専門学部並みの内容も提供する計画を立てています。
ほんと…プリファード・ネットワークスは、規模の大きい話ばかりでてきます。
上場していたらストップ高を連発していたんじゃないでしょうか。
ディープラーニング(深層学習)とは?
AIと一言で言っても、その性能は大きく変わり三段階に分けられます。
中でもディープラーニング(深層学習)は第四次産業革命の核と呼ばれています。
「IoT」や「ビッグデータ」も第四次産業革命の核。
ワンポイント
- AIの第一段階:古典的な人工知能
掃除ロボット。将棋やポーカーなどのゲームプログラム。 - AIの第二段階:機械学習(大量のデータを分類する方法を学習)
与えられた情報を元に学習し、自律的に法則やルールを見つけ出す手法やプログラム。
Googleの検索エンジンなど。統計に基づく日常言語の翻訳。 - AIの第三段階:ディープラーニング(深層学習)
生物の神経系の挙動を模して学習できるようにデザインされたプログラム。
(今後に期待)モノを整理できる片付けロボット。病害虫の防除が農薬いらず。
(今後に期待)魚市場の目利きが自動に。薬局の調剤業務をミスなしで配合。
生態系が爆発的に進化したのは「目」を持つようになったからと言われていますが、ディープラーニング(深層学習)もAIが目を持つようになったと言われています。
AI(人工知能)関連のサービスは、成長分野としてIPOでも人気のある業種です。
| 企業 | 騰落率 | 初値売り損益 |
|---|---|---|
| ニューラルポケット | 466.6% (5.6倍) |
42万円 |
| AI inside | 250% (3.5倍) |
90万円 |
| Kudan | 276.3% (3.7倍) |
102万円 |
| HEROZ | 988.8% (10.8倍) |
445万円 |
プリファード・ネットワークスの株(IPO)を購入する方法
プリファード・ネットワークスの株を購入するには大きく分けて二通りの方法があります。
- 株式市場に「上場した後」に購入をする
- 株式市場に「上場する前」に購入をする(IPO)
上場後に株を買う
一般的なプリファード・ネットワークスの株の購入方法で、上場後は証券会社から誰でも購入できます。
上場前に購入する(IPO)
企業が株式市場に新たに上場することを「IPO」といいます。
幹事証券にて抽選や割当により、上場前の株式を購入できます。
IPOは、上場前(公開価格)で購入した株価よりも、上場後にはじめてついた株価(初値)が上がる場合が多いです。
人気が高いIPOほど、買い注文が集まり株価が上昇するので利益額も大きくなります。
幹事証券にて抽選や割当により、上場前の株式を購入できます。
IPOは、上場前(公開価格)で購入した株価よりも、上場後にはじめてついた株価(初値)が上がる場合が多いです。
人気が高いIPOほど、買い注文が集まり株価が上昇するので利益額も大きくなります。
人気IPOは公開価格で購入し、初値で売却するだけで利益を得られる可能性が高いです。
PFNはテーマ性の高い企業ですが、上場時の評価は業績、市況、公開規模で変わります。現時点では正式承認前の観測段階です。
ワンポイント
上場後でもプリファード・ネットワークスの株を購入できますが、上場前の株(IPO)の方が、割安に購入できる可能性が高いです。
AI分野としての注目度は高い一方、公開規模が大きい場合は値動きが落ち着くこともあります。
正式な開示資料が出てから需給や評価を見極めたい案件です。
IPOが決まるのはいつ?
一般的には上場日の約1ヶ月前にIPOが承認されます。
プリファード・ネットワークスのIPO(上場)が正式に東京証券取引所に承認されると、IPOの具体的なスケジュールが決まります。
2026年9月には、岡野原社長が数年内のIPOを検討していると報じられました。
ただし、現時点では上場申請や東証による承認は確認できず、上場時期、市場区分、主幹事証券も未定です。
- 上場日
- 仮条件(必要な抽選資金)
- 主幹事証券
庶民のIPOでは、上場決定後にプリファード・ネットワークスのIPOの期待度を五段階で評価し予想利益を掲載します。
上場が決まりましたらIPOスケジュールに掲載します。
IPOの承認やブックビルディングの開始が登録されたメールアドレスに送られてくるIPOのメール通知システムを利用すると、IPOの新規承認後にメールで通知されますので便利です。利用料は無料です。
事前に証券会社の口座開設を
IPOの承認からブックビルディング(抽選参加)までの期間は、約2週間です。
プリファード・ネットワークスは数年内のIPOを検討していますが、現時点で東証承認は確認できていません。
正式な上場申請・承認が出るまでは、具体的なIPO日程は決まりません。
証券会社の口座開設は無料です。
主要な証券会社は口座開設を事前にしておきましょう。
事前に口座開設を行っておくと、プリファード・ネットワークスのIPOだけでなく その他の人気IPOのブックビルディングにも参加できます。
各証券会社と現金がもらえる庶民のIPO限定の口座開設タイアップ企画を行っています。(タイアップ企画について)
上場前のIPO株を買うには証券会社の口座開設が必要です。口座開設は無料。

