Spiber(スパイバー)の上場はいつ?植物由来のタンパク質素材を開発する企業

Spiber(スパイバー)

Spiber(スパイバー)の上場(IPO)は、たびたび話題になる未上場企業のひとつです。

Spiberは、植物由来原料をもとにした新世代バイオ素材の開発を手がける企業です。かつては「クモの糸」由来の研究で注目されましたが、現在はその研究開発を土台に、より広い用途を見据えた構造タンパク質素材の社会実装を進めています。

2025年末には、ソフトバンクグループ孫正義氏の長女・川名麻耶氏が率いるBOLDとの事業支援契約を公表。さらに2026年4月には、旧Spiberの一部事業を承継した新生Spiberが新体制で始動しました。


一方で、直近は業績面や事業再編の動きもあり、現時点ではIPO観測そのものより、まずは事業基盤の立て直しと収益化の進展を見極める段階とみられます。

2026.4.1 旧Spiberの一部事業を承継した「新生Spiber」が新体制で始動
2025.12.23 ソフトバンクグループ孫正義氏の長女・川名麻耶氏が率いるBOLDと事業支援契約を締結
2025.5.21 2024年12月期は営業収益4.14億円、営業損失48.90億円、当期純損失295.17億円

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上場(IPO)が期待されている「Spiber(スパイバー)」とは、いったいどんな会社なのか確認していきましょう。

Spiber(スパイバー)とは?

Spiber株式会社は、2007年に大学発のバイオベンチャーとして起業。

企業名を初めて聞く方も多いかと思いますが、植物由来原料をもとにした次世代素材の開発企業として注目されています。

Spiberが注目されている理由は、独自の発酵技術を活用した構造タンパク質素材「ブリュード・プロテイン™」の開発です。

サトウキビなどの植物を原料に、微生物に与えて発酵させることで、繊維を生成しています。
植物由来の人工タンパク質素材で、この新素材を使えば、石油由来の原料を使わずにポリエステルやナイロンのような質感を再現できます。

植物由来原料をもとに微生物発酵でつくられる点が特徴で、衣料用途に加え、さまざまな素材分野での展開が期待されています。

スパイバーは世界的なテーマとなっているSDGs(持続可能な開発目標)に取り組んでいる企業としても注目を集め、後ほど紹介する各企業ともコラボしています。

2026年4月には、旧Spiberの一部事業を承継した新生Spiberとして新たに始動しました。

石油由来の原料を使わず。環境にやさしい植物由来のたんぱく質素材

原料を化学資源に依存しにくく、石油由来原料への依存度を下げやすい点が特徴です。
環境負荷の低減につながる可能性がある素材として注目されています。

繊維に動物の毛皮もつかわないので、アパレルブランドからも注目されています。

自然への深い観察と研究を経て、私たちが新たに開発したブリュード・プロテイン™は、植物由来の原料をもとに微生物発酵(brewing)というプロセスを経てつくられます。

化石燃料などの枯渇資源に頼ることないこの素材は、次なる時代の基幹素材として自然と人間、そして人類社会におけるサステナブルな未来を醸成する、新しいひとつの選択肢となると信じています。

SpiberのWebサイトより抜粋

2022年11月には、資生堂と同社の「ブリュード・プロテイン繊維」を使った化粧品原料を共同で開発。
主力のブランドである「マキアージュ」の製品に採用へ。

ブリュード・プロテイン繊維は、サトウキビやトウモロコシ由来の糖類など植物由来のバイオマスを主原料として微生物による発酵プロセスで生産される構造タンパク質繊維。

研究開発の原点はクモの糸

Spiberは以前、「クモの糸」の構造に着想を得た人工タンパク質素材の研究で広く知られました。

その後は、特定のクモ糸再現にとどまらず、植物由来原料をもとに微生物発酵で生産する構造タンパク質素材へと領域を広げています。

現在のSpiberを理解するうえでは、クモの糸はあくまで研究開発の原点であり、事業としてはより広い新世代バイオ素材の展開を目指している点がポイントです。

Spiberの事業内容と将来性

新素材ブリュードプロテインは、アパレル業界との相性が良く、「ザ・ノース・フェイス」を展開するゴールドウインと製品を共同開発しています。

  • スパイバーの糸を使ったジャケットなど(2022年)
  • ウール混紡のセーターなど(2020年)
  • オーガニックコットン混紡でなめらかな風合いのTシャツなど(2019年)

そのほかに、2019年からアデランスとも新毛髪素材の共同研究開発をしております。

人工タンパク質素材の用途が広がれば、アパレル以外の分野にも展開余地があるとみられます。

参考:かつては国内有力ユニコーン候補として注目

Spiberは、未上場企業でありながら国内有力スタートアップの一社として注目されてきました。

  • 企業価値が10億ドル(約1,500億円)以上
  • テクノロジーで新しいビジネスモデルを目指す
  • 非上場
  • 起業から10年以内

日本経済新聞のNEXTユニコーン調査によると、国内において推計企業価値が1,500億円を超える企業は5社。(2024年12月)

社名 事業内容 推計企業価値
(億円)
プリファード・ネットワークス 深層学習による制御技術 3,463
スマートニュース ニュースアプリ 2,128
Sakana AI AI開発 1,938
SmartHR クラウド人事労務ソフト 1,840
スパイバー 構造タンパク質素材 1,695
TBM 紙・プラスチック代替素材 1,361
五常・アンド・カンパニー Fintech 1,336
Mujin 産業用ロボット向け知能ロボットコントローラー 1,186
ティアフォー 自動運転ソフト 1,012
STORES Fintech 947

NEXTユニコーン調査by 日経新聞

こうした推計企業価値は当時の参考値ですが、Spiberが国内有力スタートアップの一角として見られていたことは確かです。

Spiber(スパイバー)の株(IPO)を購入する方法

Spiber(スパイバー)の株を購入するには、大きく分けて二通りの方法があります。

  1. 株式市場に「上場した後」に購入をする
  2. 株式市場に「上場する前」に購入をする(IPO)

上場後に株を買う

一般的なSpiber(スパイバー)の株の購入方法で、上場後は証券会社から誰でも購入できます。

上場前に購入する(IPO)

IPOとは?

企業が株式市場に新たに上場することを「IPO」といいます。

幹事証券にて抽選や割当により、上場前の株式を購入できます。

IPOは、上場前(公開価格)で購入した株価よりも、上場後にはじめてついた株価(初値)が上がる場合が多いです。

人気が高いIPOほど、買い注文が集まり株価が上昇するので利益額も大きくなります。

Spiberは注目度の高い未上場企業ですが、足元ではまず事業再編後の立て直しと収益化の進捗確認が重要になっています。

ワンポイント

上場前にIPOで購入できれば初値との価格差を狙える可能性はありますが、SpiberについてはまずIPOの具体化自体を待つ段階です。

ブリュード・プロテインは、植物由来原料をもとに微生物発酵で生産する構造タンパク質素材です。環境配慮型素材として注目されやすい一方、現時点では事業基盤の安定化を確認するフェーズにあります。

そのため、現状では「今すぐIPOが近い企業」というより、中長期で動向を追う未上場企業として見ておくのが自然でしょう。

IPOが決まるのはいつ?

一般的には上場日の約1ヶ月前にIPOが承認されます。

Spiber(スパイバー)のIPO(上場)が正式に東京証券取引所に承認されると、IPOの具体的なスケジュールが決まります。

  • 上場日
  • 仮条件(必要な抽選資金)
  • 主幹事証券

庶民のIPOでは、今後あらためて上場が具体化した際に、Spiber(スパイバー)のIPO期待度や想定ポイントを整理していきます。

メール通知システム

上場が決まりましたらIPOスケジュールに掲載します。

IPOの承認やブックビルディングの開始が登録されたメールアドレスに送られてくるIPOのメール通知システムを利用すると、IPOの新規承認後にメールで通知されますので便利です。利用料は無料です。


事前に証券会社の口座開設を

Spiber(スパイバー)のIPOは、現時点では具体的なスケジュールが見えている段階ではありません。

今後は、事業再編後の進展や資金面の動きなど、IPO判断に関わるニュースがありましたら追記していきます。

IPOの承認からブックビルディング開始までは、大体、2週間ほど空くのが一般的ですが、この期間を早めようという動きがあります。
書類の不備があると思わぬ日数がかかるため、早めの口座開設がおすすめです。

証券会社の口座開設は無料です。
主要な証券会社は口座開設を事前にしておきましょう。

事前に口座開設を行っておくと、スパイバーに限らず今後のIPO案件全般のブックビルディングに参加できます。

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Spiberの報道を時系列で紹介

スパイバーに関する過去の報道を時系列にまとめています。

なお、下記は当時の報道内容です。現在のSpiberは、クモの糸研究を原点としつつ、より広い構造タンパク質素材の事業展開を進めています。

(2026.04.01)新生Spiberとして新体制で始動

2026年4月1日、Spiberは旧Spiberの一部事業を承継した「新生Spiber」として、新たな経営体制のもとで始動したと公表しました。

公表文では、US事業など一部を除く事業を譲り受けたと説明されています。現在は、IPO時期を論じるよりも、まず新体制下での事業継続と収益化の進展を確認したい局面です。

(2025.12.23)BOLDとの事業支援契約を公表

2025年12月23日、Spiberはソフトバンクグループ孫正義氏の長女・川名麻耶氏が率いるBOLDとの事業支援契約を公表しました。

報道によると、条件充足後に2026年上半期をめどに支援を行う予定とされています。事業支援先として注目を集めた一方、当面はIPOそのものより、事業立て直しの進捗が重要になりそうです。

(2019.02.07)TV番組での質疑応答

Spiberの関山 取締役兼代表執行役が、日経モーニングプラスに出演され質問に答えていました。

事業に関することから、上場に関する質問がありましたので紹介します。
といっても、慌ててメモ書きしたので大雑把です。

質問や返答は原文そのままではなく、概要になります。()内はカブスルの補足です。
番組では丁寧な返答で人柄の良さも出ていました。原文ではないのでご容赦を。

(スタジオにふわふわのマフラーが登場)

タンパク質の素材。高級カシミヤのように、軽くてあたたかい。
(動物や石油を使わず環境にやさしい)

いつ、消費者に届くのか?

来年(2020年)か再来年(2021年)には消費者の手元に届く。

(質問わすれました)

データをとって試行錯誤。日本の加工メーカーのOBも参画してくれている(ボランティア)。
知見を提供してくれるのは70代も多く、親よりも年上。

外国人労働者もVTRで見えた

社員の一割は外国人。

本社は山形県鶴岡市。不便はないか?

田舎だけどデメリットはなく、研究に興味がある人だけ当社にくる。スクリーニングにもなる。
 (スクリーニングは絞り込みという意味)

エクイティファイナンス(資金調達)の合計は?

増資後の資本金は224億円。

何故、タイに工場を?

発酵プロセスである植物由来の糖はタイが世界第二位。また、自動車やアパレルなどのサプライチェーンが整っている。

資金調達の一環として上場も視野に入れているか?

IPO(上場)は検討したい。タイの生産工場からスケールアップもしたい。

慌ててメモ書きをしたので間違っている個所もあるかもしれません。

(2018.11.28)タイで生産工場。クールジャパンが30億円の出資

2018年11月28日の日経新聞の記事から一部を抜粋します。

「クモの糸」のスパイバー、クールジャパン機構から約30億円

官民ファンドの海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)から約30億円を調達した。
タイで進める量産工場の立ち上げにあてる。

(中略)

タイ東部にあるイースタン・シーボード工業団地に発酵、精製の設備を導入し、2021年の商業生産を予定する。
生産能力は最大で年数百トン規模を見込む。
精製したたんぱく質を日本に持ち込み、繊維や生地に加工する。

「クモの糸」のスパイバー、クールジャパン機構から約30億円

クールジャパン機構が素材分野に出資するのは初めてのようです。
日本のファッションブランドの海外進出にも繋がるとみて出資をきめたそうです。

(2018.02.15)スキージャケットのプロトタイプを出展

世界最大級のウインタースポーツ展示会に、人工合成クモ糸繊維「Q/QMONOS(ロゴ)®」を使用したスキージャケットのプロトタイプが展示されました。

スキージャケットのプロトタイプ

GOLDWINの世界最大級のウインタースポーツ展示会「Outdoor Retailer + Snow Show 2018」(アメリカ)、「ISPO Munich 2018」(ドイツ)に出展より。

「Q/QMONOS(ロゴ)®」は、Spiber株式会社の登録商標(登録第5618107号、及ひ゛登録第5625912号)です。

共同開発は、中堅のスポーツアパレルメーカーの株式会社ゴールドウインです。

ゴールドウイン

ゴールドウイン(8111)は東証一部に上場しています。

株価については期待先行で既に上昇しています。

(2016.09.16)車の負担を軽減する新コンセプトシート

2016年9月16日のトヨタ自動車のアナウンスです。

LEXUS、パリモーターショーでコンセプトシート「Kinetic Seat Concept」を世界初公開

LEXUSは、フランス・パリで9月29日(木)~10月16日(日)に開催される2016年パリモーターショー*1に、乗員身体にかかる負担を軽減する新コンセプトシート「Kinetic Seat Concept」を出展する。

Kinetic Seat Conceptは、長時間運転による疲労の低減や、旋回時の運転しやすさ向上を目指してデザイン・開発された全く新しい形状・機能を有しており、乗員の腰の動きに合わせてシート座面と背面が動き、歩行やジョギングに近い人体の動きをシート上で実現する。これにより、旋回時や凹凸のある路面を走行した際、乗員頭部の動きが抑制され目線が安定し、運転しやすさや快適性が向上。また、腰の動きが身体に適度な刺激を与えるため、長時間運転時の筋疲労を抑える。

LEXUS、パリモーターショーでコンセプトシート「Kinetic Seat Concept」を世界初公開

まるでスパイダーマンのような椅子になっています。派手ですが、カッコいいですね。

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