やや消極的なIPOに当選しちゃったんだけど?
IPOにA証券会社で当選、B証券会社で補欠当選しましたが、どうすればいいでしょうか?
何かアドバイスください。
IPOに積極参加している人には、よくある話。
IPOのブックビルディングは、IPO購入(当選)を目指すために参加するものです。
ところが、気が変わって弱気になるということは、IPO歴が長い私でもあります。

- あれ?思ったより当選が多いんだけど!
- 家族や身内も続々当選しているぞ??
- 損失でそうだなぁ。どうしようかなぁ
普通は喜ぶ当選で、購入を迷うってことは、元々 損失リスクの要素があるIPOなんです。
下記、カブスルの考えを書きたいと思いますが、売買は自己責任でお願いします。
目次
リスクをとってリターンを目指すなら購入、リスク回避なら購入辞退
最初に結論になりますが、表題の通りです。
やや微妙だと思われるIPOに申し込んだのって、こう思われたからじゃないでしょうか?
やや損失リスクがあるけど、リターンも期待できるから申し込んでおこう!
ということで、私からのアドバイスも下記になります。
- 損失リスク覚悟でリターンを目指すなら購入!
- 損失リスクを回避したいなら、購入辞退!
迷うような微妙なIPOの場合、初値は上場時の市況に左右されやすいです。
結論は上記になりますが、「複数当選した場合」「購入辞退についての注意」など、補足的な説明を続けたいと思います。
複数当選は選択肢が増える
損失リスクがあるIPOで複数当選すると、不安が大きくなりますよね?
庶民のIPOにも「複数当選したけど、どうすればいい?」というご質問が多いです。
分かります。わたしも経験あります(笑)
IPOは当選しないのが当たり前なのに、複数当選するってことは人気がないんです(苦笑)
複数当選は選択肢が増えるので、個人的には嬉しいです。
わたしが複数当選した場合は下記のように考えます。
ワンポイント
- A証券会社で100株当選、B証券会社で100株当選
- 積極的:200株購入
- やや積極的:100株購入。100株辞退
- 消極的:200株辞退
- A証券会社で100株当選、B証券会社で100株補欠当選
- 積極的:100株購入。補欠購入を申込む
- やや積極的:100株購入。補欠購入を申し込まない
- 消極的:200株辞退
- SBI証券で複数当選
- 積極的:全株購入
- 消極的:全株辞退
※SBI証券で複数当選した場合は、全株申込みか全株辞退のどちらかしか選択できません。
ご自身が考える積極的/消極的のポジションにより、選択していきましょう。
カブスルはどうするの?という質問も受けますが、当選した場合はTwitter(X)やブログ(IPO)に投稿しています。
なお、興味がなかったり、損失リスクが高いなぁと思っているIPOは最初から参加せず。
補欠当選は運だめしか見送りに
補欠当選した場合、購入の申し込みをして、運に身をゆだねるという方法もあります(笑)
補欠当選は、誰かが当選の辞退をしないと繰上当選しません。

- 繰上げ当選した!
IPOの神様が買えと言っている! - 落選した!
IPOの神様が買うなと言っている!
わたしはこういう遊びがすきなので、やりがちです(笑)
決して勧めているわけではなく、こういうやり方もあるよという紹介ですので、自己責任でお願いします。
もちろん、消極的な場合は補欠当選に申し込む必要はありません。
よく分からずに応募して当選した場合
Twitterを見ていると「よく分からないけど応募した」という つぶやきを結構みかけます。
当選し不安になっている方は「購入辞退」で良いと思います。
なんでもそうですが、よく分からないものは購入しないのがベストです。

大抵のIPOは、なんとなく参加でも大丈夫なんですが、ごくたまにヒドすぎるIPOも出てきます。
業績は赤字、売出し100%、市場からの調達金額が大きすぎる、上位株主にロックアップなし…
このようなIPOは参加しないのがベストですが、参加して損失を出している方をみかけます。
庶民のIPOでは、IPOを五段階で評価していますので、IPO参加の参考にしてみてください。
購入辞退でペナルティがある証券会社は要検討
IPOに当選した場合、購入または購入辞退のどちらかを選択する必要があります。
選択しなかった場合は購入辞退。
証券会社の中には購入辞退をすることで、ペナルティがある証券会社があります。(2023.5.16調べ)
証券会社 | 期間 | ペナルティの内容 |
---|---|---|
松井証券 | 6ヵ月間 |
|
SMBC日興証券 イージートレード |
1ヵ月間 |
|
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 1ヵ月間 |
|
東海東京証券 | 最大1年6ヵ月 |
|
岡三証券 | 明記されず |
|
当選したIPOを購入辞退するときは、ペナルティに注意しましょう。
上記以外の証券会社ではペナルティは見受けられませんが、念の為 購入辞退を選択するときに注意事項が表示されていないか確認しておきましょう。
購入辞退については、下記の記事で詳しく書いていますので参考にしてください。
これまでにIPOで得た利益も考慮する
わたしは、これまでのIPOで大きな利益を得ています。
よって、現在の私はIPOで損失リスクをとれます。
例え、IPOで損失を出してもこれまでに得た利益で相殺できると思っているからです。
まだIPOで利益を得ていない過去のわたしであれば、損失リスクはとれないと思います。
その場合、どのIPOにおいても「消極的」のポジションをとっていると思います。
- これまでIPOで利益を得ている。
やや積極的に参加できる。損失がでても相殺と考える - これまでにIPOで利益を得ていない。
損失リスクは回避するのがベスト
IPO参加の目的は利益を得ること。
どうするか迷ったときは、過去に利益が出ているかも考慮してみましょう。
今年、全体で利益がでているか?なども判断のポイントになるかと思います。
カブスルは利益がでている証券会社であれば、損失リスクも多少とります。
どっちの選択が後悔が大きいか?も考える
微妙なIPOに当選した場合、どちらの選択肢をとると後悔が大きいのか?も考えると良いかもしれません。
- 微妙なIPOを購入
公募割れして損切りし後悔・・・ - 微妙なIPOを当選辞退
初値が上昇し利益を取り損ねて後悔・・・
ココら辺は完全に性格によると思います。
カブスルの場合、手間をかけて申込んだIPOが公募割れして損失をだすことほど、悲しいことはないと考えていますので、大抵は辞退しています。利益を取り損ねても、他で利益をとるからいいやと思っています。
ちなみに、微妙なIPOに当選し購入したけど、公募割れに。
損切りは嫌だから保有(塩漬け)されている方も見かけますが、IPOは過去チャートがなく、底値圏がテクニカル投資で測れないので、ずるずると株価が下がっていく場合もあります。
個人的には短期売買目的でIPOを購入した際は、短期売買で完結させるのがいいかなと思います。
公開価格が上限で決まらなかった場合は特に注意

公開価格が仮条件の上限価格で決まらなかったIPOは、機関投資家の需要が低いことが考えられ、公募割れのリスクが高まります。
仮条件の上限価格で決まらなかったIPOの結果を下記のページで記録していますので、参考にしてみてください。
余談:ソフトバンクのIPO時は相談が多かった

余談ですが、2018年12月に上場したソフトバンクのIPOの時は、お問い合わせが連日数件ずつ来ていました。
それもそのはずで上場直前に大規模な通信障害が起こったりと、わたしが2005年から見てきたIPOの中で、もっともハプニングが多かったIPOです。
また、ソフトバンクを機にIPOをはじめた初心者が多かったこともあると思います。
ソフトバンクのIPOは、微妙なIPOに複数当選しちゃったけど、どうしたらいいんだろう?の代表格でした。