前期型の資金を後期型に移して2回抽選チャンスがある?

他サイトで前期型であるマネックス証券の抽選が終わったら、後期型の証券会社に資金を移動して申し込めば、2回抽選チャンスがあると書かれていました。

出来なかったんですが、やり方を教えて下さい。

その情報は間違っていますのでご注意を!

他サイトの掲載情報は間違っており、出来ません!

各証券会社には抽選資金を確認するタイミングがあり、実践は不可能です。

正しい情報を掲載させていただきます。

2020年に多くの問い合わせをいただいた内容で、掲載元で現在は修正されている可能性があります。

【注意】後期型の証券会社に資金を移動して申し込もう??

一部のサイトやブログで、前期型と後期型と紹介しているようです。

  • 後期型
    2回申し込むタイプ。購入申込みのあとに抽選があり。
  • 前期型
    通常のタイプで1回だけ申込み。抽選後、当選の場合に購入申込み。

ちなみに、庶民のIPOではこのページ以外で、これらの用語を使っていません。
下記の出来ない情報を掲載している場合がありますので注意しましょう。

※注意。間違った情報です。

  1. 資金が少ない人に朗報!
  2. 前期型(マネックス証券など)のブックビルディングに参加。
  3. 前期型の抽選が終わったら、後期型(楽天証券など)に資金を移動。
  4. 後期型の購入申し込みにだけ参加する。
  5. 同一資金で、前期型も後期型も申込めて当選確率アップ!

この説明を見ると、同一資金で前期型と後期型の2社からIPOのブックビルディングに参加できそうですが…

コレ、間違っている情報なんです。

間違った情報を見た人が、庶民のIPOへお問合せしてくるように…。

  • 投資資金が少ないので、後期型も使って当選機会を増やしたい!
  • 後期型の申し込みのやり方を教えて。
  • 前期型のあとに後期型に申し込めないんだけど?

IPOの当選確率を少しでも上げたい人たちや初心者を困らせているようです。
情報発信者は、自分で実践している情報なら間違っていると気づくはずですが!

仕方ないので庶民のIPOで間違いを指摘することに。ヽ(*゜Д゜)ノガォー

庶民のIPOは、自分で実際に実践している情報のみ掲載。

後期型の入金タイミングをおさらい

一部の証券会社では「購入申し込み」の後に「抽選」を行います。
また、「抽選申込み時」と「購入申込み時」の「2回」手続きが必要になります。

このタイプが一部で後期型と呼ばれています。

庶民のIPOでは、2回申し込むタイプと呼んでいます。
後期型って呼び方は、1回だけ申し込めばいいと勘違いされやすいですしね。

2回申し込むタイプ(後期型)の、入金と資金拘束のタイミングを確認しましょう。

2021.10.28時点
証券会社 【入金】買付余力の確認
【拘束】資金拘束のタイミング
抽選申込み
(需要申告)
1回目
購入申込み
(抽選前)
2回目
抽選時
楽天証券

【入金】

【拘束】  
auカブコム証券

【入金】

【拘束】  
岩井コスモ証券   【入金】
【拘束】
 
GMOクリック証券     【入金】
【拘束】

楽天証券は、1回目(抽選申込み)の時点で入金しておく必要があります。

  • 【1回目】抽選申込み(需要申告)
    ブックビルディング相当額の入金が必要。(参加申込み後は出金可)
  • 【2回目】購入申込み
    ブックビルディング相当額の資金が拘束される。

IPOの参加において「2回」手続きが必要な証券会社の場合、1回目に参加の意思を示さないと2回目に手続きが出来ません。

つまり、2回目の購入申し込み時にだけ資金を移動(入金)して申し込むことなんて出来ません!

厳密には、保有している株式も買付余力に含まれる証券会社もあります。楽天証券は現金のみ。

間違った情報を紹介しているページを上記に照らし合わせると、そのやり方が出来ないことに気づきます。

  1. 資金が少ない人に朗報!
  2. 前期型(マネックス証券など)のブックビルディングに参加。
  3. 前期型の抽選が終わったら、後期型(楽天証券など)に資金を移動。
  4. 後期型の購入申し込みにだけ参加する。
    これが出来ません。1回目の需要申告が必要です。
    また、需要申告には資金が必要。(前期型と同時期)
  5. 同一資金で、前期型も後期型も申込めて当選確率アップ!
    この手順だと無理です。

できると書いている人は、後期型(2回申し込むタイプ)は、2回目だけ申し込めばいいと勘違いしています。(たぶん実践していない)

楽天証券に確認

楽天証券のHPを確認。

楽天証券では「仮条件」にもとづく投資家からの需要をより実態に即したかたちで把握するため、ブックビルディングで申告できる株数を預かり資産の範囲とさせていただきます。 資産残高の評価額合計と、新規公開株式(IPO)の場合は仮条件の上限値(公募・売出(PO)の場合は現在値)を用いて申告可能株数をリアルタイムで判定いたします(申告代金の拘束はおこないません)。 残高が不足している場合はブックビルディングにご参加いただけませんので、ご注意ください。

楽天証券HPより

さらに念の為にメールで質問しましたが、返答も次の通りです。

ブックビルディング申込をご希望の場合、弊社「楽天証券」の預り金が、「ブックビルディング申込株数×申告価格」の金額以上となるようご入金後、お申込み手続きが必要となります。

なお、申告代金の拘束はおこないませんので、お申込み手続き後、出金は可能です。

楽天証券 カスタマーサービスセンターより

やはり、ブックビルディング時点で入金(買付余力)が必要となります。

資金の移動を繰り返すと口座凍結のリスクもあり

庶民のIPOでは、このページにあるような資金の移動を推奨しておりません。

証券会社では入出金の手数料をゼロとしているところがありますが、証券会社側が手数料を負担して、顧客の入出金をゼロとしています。

いわゆる後期型の証券会社からの入出金をIPOの度に頻繁に繰り返した方から、口座を凍結されたと連絡を頂きました。

IPOの度に入出金を繰り返すと証券会社側の手数料負担も大きくなるため、個人的には仕方のない措置かなと思います。

口座凍結の理由の中に入出金を繰り返している旨が書かれておりました。
手数料負担が大きいとは書かれておりません


以上、今回はネット上にある「IPOの間違った情報」に対する記事でした。

わざと間違う人はいないので、おそらく自分で実践しておらず、他ブログの情報を転載しているか、勘違いしているだけかと思います。

カブスルも掲載情報については間違うことがあります。
もし見つけましたらご指摘いただければ幸いです(  ̄∇ ̄)


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