SBI証券の抽選対象外ってなに?

SBI証券でIPOに申し込み当選確認をしたら、抽選結果が「抽選対象外」となっていました。

前回は「落選」となっていたのですが、SBI証券の「抽選対象外」ってなんでしょうか?

抽選対象外は、抽選されていません。

SBI証券IPOの抽選結果が「抽選対象外」となる理由(原因)は主に2つです。

  1. 申告した価格が公開価格を下回っている。
  2. 抽選資金が足りない。

以前に身内からも同じ質問を受けたことがありますし、Twitterでもたびたび見かけます。

SBI証券でIPOの抽選結果が「抽選対象外」になる場合

SBI証券でIPOの抽選結果が「抽選対象外」になるのには 2つの理由が考えられます。

  1. 「ブックビルディングの申告価格」が「決定した公開価格」を下回っていた場合。
  2. 「抽選時の買付余力」が足りなかった場合

それぞれ、抽選対象外になるケースを確認しましょう。

1.「申告価格」が「決定した公開価格」を下回っていた場合

「ブックビルディングの申告価格」が「決定した公開価格」を下回っていた場合、IPOの抽選は「抽選対象外」となります。

ちなみにこのケースでは、どの証券会社でもIPOの「抽選対象外」となります。

具体例を紹介します。

(例)IPOの仮条件が2,000円 ~ 2,500円で、単元株が100株の場合。
ブックビルディングに下記の3人が申し込みました。

抽選に参加
  • Xさん:2,000円 で 100株 購入したい
  • Yさん:2,200円 で 300株 購入したい
  • Zさん:2,500円 で 200株 購入したい

後日、決定した公開価格が・・

  1. 2,000円だった場合
    3人共 抽選対象になります。
  2. 2,200円だった場合
    2,200円以上で申告をした Yさん と Zさん の2人が抽選対象になります。
    Xさん は公開価格以下の申告で、抽選対象外になります。
  3. 2,500円だった場合
    2,500円で申告をした Zさん が抽選対象になります。
    Xさん と Yさん は公開価格以下の申告、抽選対象外になります。

2番目の例の場合、ブックビルディングの需要申告時に、Xさんは 2,000円なら買うけど2,200円以上なら買わないと申告をしているので、公開価格が2,200円に決まった際に抽選されないんです。

ワンポイント

人気IPOは仮条件の上限でほぼ決まります。

欲しいIPOに参加するときは、入力間違いを防ぐためにも「ストライクプライス(成行注文)」で申し込むのがベストです。

こちらで注文すると、抽選対象外になることがありません。

2.「抽選時の買付余力」が足りなかった場合

抽選資金が足りない

「抽選時の買付余力」が足りなかった場合、IPOの抽選は「抽選対象外」となります。

SBI証券は、抽選時に口座の買い付け余力が足りているか?が確認されます。

他の証券会社の場合、ブックビルディング申込時や抽選で当選したときに必要となるので、抽選時に資金が足りないといったことが起こりません。

証券会社

抽選資金が確認(拘束)されるタイミング
SBI証券 抽選日
マネックス証券 ブックビルディングの申し込み時
SMBC日興証券 ブックビルディングの申し込み時
岡三オンライン 抽選資金が必要なし

マネックス証券SMBC日興証券は、IPOのブックビルディング申し込み時に抽選資金が拘束されますので、抽選日に資金がないという事はありません。(前受金制度)

SBI証券の場合、「ブックビルディング時」と「抽選日」の買付余力が株式の購入などにより変わってしまうと、抽選資金が足りなくなる場合があります。

(例)買付余力が25万円あり、1日~5日がブックビルディング、8日が抽選日の場合。
(例)IPOの仮条件が「2,000円 ~ 2,500円」で、単元株が100株。


  • ブックビルディング時(3日):2,500円で100株を申し込む。
    ブックビルディング時に資金の拘束はなし。(買付余力は25万円)
  • 申し込み後(5日):欲しい株式を3万円で購入。
    買付余力が3万円減る。(買付余力は22万円)
  • 抽選日(8日):2,500円×100株=25万円の 買付余力が必要だが 22万円しかないので、抽選対象外に。

上記のように、SBI証券では ブックビルディングを行い 抽選日までに株式の購入等を行い 買付余力が減った場合には注意が必要です。

カンタンに説明すると、申込んだIPOの100株以上の抽選資金が用意されていないと、抽選対象外となります。

抽選日がかぶっている場合、抽選の優先順位で抽選対象外に

抽選日がかぶっている場合、抽選の優先順位で抽選が開始されます。

SBI証券による抽選の優先順位はこちら。

  1. 発行決議日順
  2. ブックビルディング開始日順
  3. 上場日順
  4. 銘柄コード順

当選または補欠当選した時点で、抽選資金は拘束されます。

その場合、同日で優先順位が低いIPOの抽選時に抽選資金が足りなくなり、抽選対象外となることがあります。

抽選対象外はIPOチャレンジポイントが付与されない

SBI証券で抽選対象外になると、IPOの抽選に参加できないばかりか、「IPOチャレンジポイント」が付与されません。

当選の可能性を逃がし、なおかつポイントも取り損ねるので、抽選対象外はできるだけ避けたいところです。

なお、IPOチャレンジポイントを利用して抽選対象外になった場合、チャレンジポイントは消失せず戻ってきます。


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