エコム(6225):IPO上場情報
エコムは、工業炉の設計から稼働後の保守サービスまで全工程を一貫して行うサービスを展開している企業です。
産業システム事業
「熱処理」を行う工業炉をオーダーメイドで設計、製造。
工業炉には様々な種類があり、それらの工業炉を通じて、アルミ・ガラス・炭素繊維などの素材から、車やスマートフォンの部品などが作り出されています。
メインユーザーは自動車業界。産業システム事業における受注の78.1%に。(直近3ヵ年実績)
保守サービス事業
顧客が保有する工業炉を、安全にかつ省エネルギーで長い間稼働、使用し続けられるように定期・不定期に点検し、時に改修工事の提案などを行う業務。
全国で539社、1,252設備の工業炉のメンテナンスを既に請け負う(2022年12月31日現在)
自社製はもちろん、他社製の工業炉も積極的に点検しており、他社製品のメンテナンス比率は81%(2022年12月31日現在)
2020年10月に新しい定期点検の形として、工業炉にセンサーを設置し、クラウド上に収集した各種燃焼データを遠隔監視するIoTメンテナンスサービス「Miterune(ミテルネ)」をリリース。設備の不具合や故障を事前に予知。
設立は1985年8月
従業員数は2023年1月末で63名、平均年齢は34.6歳、平均勤続年数は10.3年、平均年間給与は489.3万円
エコムのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、エコムの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
エコムの上場日
上場日 | 2023/3/31(金) | 証券コード | 6225 |
---|---|---|---|
市場 | 名証メイン | 業種 | 機械 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | エコム(6225) | ||
時価総額 | 17.4億円(公開価格で計算) 17.7億円(初値で計算) |
エコムのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2023/3/15 (水) ~ 3/22 (水) |
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仮条件 | 1,600円~1,680円 (抽選資金:16万円 ~ 16.8万円) | ||
当選口数 | 1,610口 | ||
発行済株式数 | 1,033,500株 | オファリングレシオ | 15.5% |
公募株数 | 20,000株 | 売出株数 | 120,000株 |
吸収金額 | 2.7億円 | O.A分 | 21,000株 |
仮条件決定日 | 3/13 (月) | 公開価格決定日 | 3/23 (木) |
購入期間 | 3/24 (金) ~ 3/29 (水) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
- IPO管理帳 / IPO管理帳ログイン版
IPOの申込み、当選管理がカンタンに。 - IPOのメール通知システム
ブックビルディングの開始時にメールが届く。
エコムの公開価格と初値
仮条件 | 1,600円~1,680円 | ||
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公開価格 | 1,680円 | 初値 | 1,714円 |
騰落率 | 2.02% | 倍率 | 1.02倍 |
初値売り損益 | 3,400円(1,714円 - 1,680円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
エコムの初値予想と予想利益
エコムの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 | 1,600円 ~ 1,680円 ※抽選資金:16万円 ~ 16.8万円 |
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初値予想 |
1,560円 ~ 1,720円※3/14 修正
(0.9倍~1.0倍) |
予想利益 | -1.2万円~4,000円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,680円あたり ※抽選資金:16.8万円あたり |
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初値予想 | 1,580円 ~ 1,730円 (0.9倍~1.0倍) |
予想利益 | -1万円~5,000円 |
初値予想アンケート
エコム(6225)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,680円)を基準価格に修正しています。
有効回答:109票 投票期限:2023/3/30 (木) 23:59までエコムの主幹事と幹事証券
エコムのIPOを取り扱っている証券会社です。
エコムの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 東海東京証券 |
90.43% | 145,600株 | 145口 |
SBI証券 | 1.74% | 2,800株 | 16口 |
マネックス証券 | 0.87% | 1,400株 | 14口 |
楽天証券 | 0.87% | 1,400株 | 14口 |
松井証券 | 0.87% | 1,400株 | 9口 |
SMBC日興証券 | 0.87% | 1,400株 | 1口 |
岡三証券 | 0.87% | 1,400株 | 1口 |
安藤証券 | 0.87% | 1,400株 | 1口 |
丸三証券 | 0.87% | 1,400株 | 0口 |
極東証券 | 0.87% | 1,400株 | 0口 |
水戸証券 | 0.87% | 1,400株 | 0口 |
委託幹事である岡三オンラインは、委託数が公表されていません。
楽天証券の抽選倍率は、538倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
エコムの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2022年7月 | 2021年7月 | 2020年7月 |
---|---|---|---|
売上高 | 1,501,304 | 1,758,957 | 1,597,023 |
経常利益 | 106,398 | 136,006 | 160,889 |
当期利益 | 101,004 | 149,374 | 141,479 |
純資産 | 2,570,654 | 2,504,465 | 2,574,010 |
配当金※ | 5,000.00 | 5,000.00 | 5,000.00 |
EPS※ | 114.80 | 163.48 | 72,733.91 |
BPS※ | 2,949.69 | 2,841.14 | 1,337,843.14 |
前期比(売上高) | -14.6% | 10.1% | ― |
上位株主とロックアップ情報
エコムの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
髙梨 智志 代表取締役 |
271,500株
30.63%
|
10,000株 | 180日 |
髙梨 今日子 血族 |
212,500株
23.97%
|
10,000株 | 180日 |
東京中小企業投資育成株式会社 |
150,000株
16.92%
|
100,000株 | 180日 |
エコム社員持株会 |
90,500株
10.21%
|
- | |
株式会社ノリタケカンパニーリミテド |
51,000株
5.75%
|
- | 180日 |
しんきん-やらまいか投資事業有限責任組合 |
46,000株
5.19%
|
- | 180日 |
関西電力株式会社 |
30,500株
3.44%
|
- | 180日 |
鈴木 祥吾 取締役 |
11,500株
1.30%
(5,000)
|
- | 180日 |
瀧本 典昭 取締役 |
10,000株
1.13%
(5,000)
|
- | 180日 |
幡野 雄一 取締役 |
6,500株
0.73%
(5,000)
|
- | 180日 |
直近の類似IPOの上場結果
エコムと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
エコムのIPO分析
エコム(ECOM)という社名はEcology(環境)& Combustion(燃焼)から派生する造語。
祖業の保守サービス事業は、定期的な点検実施により、景気に左右されにくい特徴あり。
他社製の工業炉のメンテが主体で、その比率が81%というのも高くていいかも。(他社はメンテの要員不足らしい)
事業内容は悪くないと思うけど、悪いのはIPOラッシュによる資金枯れの時期であることと、名証メイン(旧 名証一部)単独上場の点か・・!?売上高の推移も、1985年創業の老舗らしいかな。
地方上場はIPO時は注目が集まって良いが、その後は流動性(出来高)が低いのが難点。
- エージェント・インシュアランスGP
2022年12月に名証メインへ上場。初値は公開価格の-6.25%に
上場により調達した手取金の使途は、設備投資と長期借入金返済。
参考までに
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。
- 業績は安定的だけど、直近はやや弱い(決算情報)
- 需給が絞られており初値が上昇しやすい
- オファリングレシオが15.5%とやや低い(オファリングレシオによる実績)
- 成長をイメージしにくい事業内容
- IPOで人気の低い地方上場
- 売出比率が85.7%と高い
- 上場の意義がわからない(感じ取れない)
- 3月後半のIPOラッシュによる投資家の資金枯渇。選別される可能性あり
- 同日に3社が上場
- 配当実績あり。年一回の配当金を予定。配当性向は今期8.7%
- 今後の景気動向に左右される事業内容
- 売上高の58%を占める産業システム事業は自動車産業向けがメイン
- 1985年から続く老舗企業
- 想定価格と前期実績(連結)によるPERは14.6倍
3.14追記。仮条件が1,600円 ~ 1,680円に決定。(想定価格の1,680円が上限でやや弱気)
初値予想を1,560円 ~ 1,720円に修正。予想利益は-1.2万円~4,000円です。
目論見書の想定仮条件は1,680円。初値予想は1,580円 ~ 1,730円としました。
予想利益は-1万円~5,000円で、市況によっては公募割れのリスクがあるIPOになります。
上場日の相場環境により、利益にも損失にもなりそうなIPO。(やや損失寄りかも)
カブスルは相場の動向をみて、ブックビルディングに参加するか決めようと思います。
ブックビルディングの参加スタンスは Twitterにて発信しています。
庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っていますので、口座開設がまだの方は お得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)