BRANU(ブラニュー)(460A):IPO上場情報と初値予想


BRANU(ブラニュー)は、建設業界の99%を占める中小建設業者に対し、SaaS型の統合業務ツール「CAREECON Plus」や、採用支援・マッチングメディアなどを組み合わせたプラットフォームを展開している企業です。

受注経路の偏り、採用ノウハウの不足、採算管理の不透明さなど、経営面での課題を抱える中小建設業に向けて、Web集客から業務効率化、人材確保までを一体で支援する「CAREECON Platform」によって、経営の土台を強化しています。

事業内容

建設業特化のマッチングメディア「CAREECON」では、ユーザー登録や案件掲載機能を無償提供し、自社構築メディアへの導線と集客を支援しています。
登録ユーザー数は4,785ユーザー、月間のページビュー数は230,418PV(2024年10月末時点)

建設業マッチングメディア「CAREECON」の運用

「CAREECON Plus」は中小建設企業の集客、採用、施工、経営を一元支援するSaaSで、IT人材が不在でも導入しやすいのが特徴。利用企業にはカスタマーサクセスが伴走し、定着支援とアップセルによるLTV向上も狙える構造になっています。

CAREECON Plus

設立は2009年8月
従業員数は108名、平均年齢は29.5歳、平均勤続年数は2.7年、平均年間給与は507.6万円(2025年9月末)


BRANUのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、BRANUの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ

BRANU(ブラニュー)の上場日

A
  • 業績:好調
  • IPO人気:あり
  • オファリングレシオ:やや高い
  • 割安感:やや割安

上場日 2025/12/1(月) 証券コード 460A
市場 東証グロース 業種 情報・通信業
Webサイト Webサイト 単元株 100株
Yahoo!ファイナンス BRANU(ブラニュー)(460A)
時価総額
44.1億円(公開価格で計算)
74.5億円(初値で計算)

BRANU(ブラニュー)のブックビルディング内容

ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。

ブックビルディング期間

2025/11/13 (木) ~ 11/19 (水)

仮条件 930円~980円 (抽選資金:9.3万円 ~ 9.8万円)
当選口数 12,995口
発行済株式数 4,500,000株 オファリングレシオ 28.8%
公募株数 500,000株 売出株数 630,000株
吸収金額 12.7億円 O.A分 169,500株
仮条件決定日 11/11 (火) 公開価格決定日 11/20 (木)
購入期間 11/21 (金) ~ 11/27 (木)

※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。

BRANU(ブラニュー)の公開価格と初値

仮条件 930円~980円
公開価格 980円 初値 1,655円
騰落率 68.88%  倍率  1.69倍
初値売り損益 67,500円(1,655円 - 980円)× 100株

※初値や利益の数値はあくまで予想であり、将来の実際の結果を保証するものではありません。
※予想利益は公開価格(仮条件の上限価格)を基に試算しています。

BRANU(ブラニュー)の初値予想と予想利益

BRANU(ブラニュー)の初値予想と予想利益です。

※初値や利益の数値はあくまで予想であり、将来の実際の結果を保証するものではありません。
※予想利益は仮条件の上限価格(想定価格)を基に試算しています。

仮条件と初値予想

仮条件 930円 ~ 980円 ※抽選資金:9.3万円 ~ 9.8万円
上限は5.4%上ブレ↑
初値予想 1,230円 ~ 1,670円※11/11 修正
(1.3倍~1.7倍)
予想利益 2.5万円~6.9万円

想定価格と初値予想

想定価格 930円あたり ※抽選資金:9.3万円あたり
初値予想 1,170円 ~ 1,400円 (1.3倍~1.5倍)
予想利益 2.4万円~4.7万円
マネックス証券

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初値予想アンケート

BRANU(ブラニュー)(460A)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。

公開価格(980円)を基準価格に修正しています。

有効回答:679   投票期限:2025/11/30 (日) 23:59まで
3倍以上(2,940円以上)
328票  48%
投票済み

2.5倍以上~3倍未満(2,450円以上~2,940円未満)
30票  4%
投票済み

2倍以上~2.5倍未満(1,960円以上~2,450円未満)
53票  8%
投票済み

1.5倍以上~2倍未満(1,470円以上~1,960円未満)
108票  16%
投票済み

1.2倍以上~1.5倍未満(1,176円以上~1,470円未満)
54票  8%
投票済み

1倍以上~1.2倍未満(980円以上~1,176円未満)
38票  6%
投票済み

公募割れ(980円未満)
68票  10%
投票済み

BRANU(ブラニュー)の主幹事と幹事証券

BRANU(ブラニュー)のIPOを取り扱っている証券会社です。

BRANU(ブラニュー)の割当数とネット抽選の当選数

目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。

割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。

証券会社 割当率 割当数 ネット
抽選分
主幹事
みずほ証券
91.30% 1,186,500株 1,186口
楽天証券 2.61% 33,900株 339口
SBI証券 2.61% 33,900株 203口
岡三証券 1.74% 22,600株 22口
丸三証券 0.87% 11,300株 0口
水戸証券 0.87% 11,300株 0口

委託幹事である岡三オンラインは、委託数が公表されていません。

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BRANU(ブラニュー)の決算情報

単独 財務情報 (単位/千円)

決算期 2024年10月 2023年10月 2022年10月
売上高 1,412,031 1,146,019 489,404
営業利益 100,179 51,068
営業利益率 7.09% 4.46%
経常利益 96,746 48,964 -58,307
当期利益 65,483 47,796 -83,585
純資産 172,097 106,614 58,817
配当金
EPS 16.37 11.95 -417,925.49
BPS 43.02 26.65 294,088.78
前期比
(営業利益)
96.2%
前期比(売上高) 23.2% 134.2%
※配当金、EPS、BPSは(単位/円)
業績

BRANU(ブラニュー)のPERとPBR

公開価格(980円)で算出したPERとPBRです。

決算月 PER PBR EPS BPS
2023年10月
(実績)
82.01倍 36.77倍 11.95 26.65
2024年10月
(実績)
59.87倍 22.78倍 16.37 43.02
2025年10月
(予想)
16.49倍 10.78倍 59.44 90.90
※(予想)欄のPBRおよびBPSは、会社公表の業績予想を基に算出した参考値です。

BRANU(ブラニュー)の配当金と配当利回り

公開価格(980円)と配当金で算出した配当利回りです。

決算月 1株あたり
の配当金
配当利回り 配当性向
2024年10月
(実績)
0円 - -
2025年10月
(予定)
0円 - -
※(予定)欄の配当性向は、会社公表の業績予想および予定配当金を基に算出した参考値です。

上位株主とロックアップ期間

BRANU(ブラニュー)の上位10名の株主構成とロックアップ期間です。

株主名 株数 売出数 ロック
アップ
名富 達也 代表取締役 2,140,000
50.83%
630,000 180日
株式会社名富 代表取締役の資産管理会社 1,800,000
42.75%
- 180日
露木 将也 取締役 44,000
1.05%
(24,000)
- 180日
宇都宮 久之 取締役 42,000
1.00%
(42,000)
- 180日
従業員 21,000
0.50%
(21,000)
-
毒島 大輔 元取締役 20,000
0.48%
- 180日
片山 雄輔 元取締役 20,000
0.48%
- 180日
従業員 17,500
0.42%
(17,500)
-
従業員 16,000
0.38%
(16,000)
-
従業員 14,000
0.33%
(14,000)
-
※()内の数値は、新株予約権による潜在株式数。
  • 180日のロックアップ期間は、2026年5月29日まで
詳細は目論見書にてご確認ください。

直近の類似IPOの上場結果

BRANU(ブラニュー)と市場と業種が同じIPOの上場結果です。

「市場:グロース」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。

  • 2025/11/04 NE
    初値売り損益:0円
    騰落率:0%、倍率:1.00倍
  • 2025/10/24 インフキュリオン
    初値売り損益:-12,000円
    騰落率:-7.14%、倍率:0.93倍
  • 2025/10/23 サイバーソリューションズ
    初値売り損益:53,400円
    騰落率:38.70%、倍率:1.39倍
  • 2025/10/17 ユーソナー
    初値売り損益:35,000円
    騰落率:17.50%、倍率:1.18倍
  • 2025/10/03 オーバーラップHD
    初値売り損益:-11,700円
    騰落率:-7.09%、倍率:0.93倍

BRANU(ブラニュー)のIPO分析

中小建設業の課題をSaaSで解決する、建設DXプラットフォームを展開。

CAREECON(フロー型/全体の56.7%)、CAREECON Plus(ストック型/同43.3%)の売上構成比です。
個人的には建設業に特化した人材マッチング「キャリコンジョブ」の売上も気になりましたが、フロー側に集計されているっぽいです。

販売実績

ARR等の推移です。解約率は掲載されておらず。

指標 2022/10期 2023/10期 2024/7期3Q累計
営業人員数 34 47 55
営業人員一人当たり
売上高(千円)
33,706 30,043
(-10.9%)
36,025
(+19.9%)
CAREECON
登録ユーザー数
3,996 4,785
(+19.8%)
5,572
(+16.4%)
ストック型サービス
ARR(千円)
488,185 585,329
(+19.9%)
818,234
(+39.8%)
ストック型サービス
ライセンス契約社数
2,029 2,401
(+18.3%)
2,742
(+14.2%)

2025年10月期の業績予想が開示されており、仮条件の上限価格で算出したPERは16.4倍、PBRは10.7倍と試算しています。
前期実績で算出したPERは59.8倍、PBRは22.7倍です(PERとPBR

業績予想

業績予想に基づく営業利益率は15.6%と高く、前期の7.1%より改善しています。

同業他社との比較です。業態が近いのは、施工管理アプリを提供するスパイダープラスか。BRANUは時価総額こそ小さいものの、営業利益をしっかりと確保しており、収益面での実力がうかがえます。加えて、施工管理にとどまらず、採用支援や集客支援など、建設業全体の経営課題を広くカバーしている点も強みです。

企業名 BRANU
(460A)
スパイダープラス
(4192)
Arent
(5254)
上場市場 グロース グロース グロース
時価総額 44.1億円(仮条件上限) 146億円 266億円
事業内容 建設DX「CAREECON/CAREECON Plus」 現場・図面管理SaaS「SPIDERPLUS」 建設・プラントDXコンサル/自社ソフト
売上高 21.2億円
(2025/10 予想)
40.7億円
(2024/12 実績)
40.3億円
(2025/6 実績)
営業利益 3.3億円
(2025/10 予想)
-5.1億円
(2024/12 実績)
16.9億円
(2025/6 実績)
営業利益率 15.6% - 41.9%
配当利回り 0.0% 0.0% 0.0%
PER 16.4倍(想定) - 17.3倍
優待 なし QUOカード なし

中小建設業向けにDXプラットフォームを展開し、売上・営業利益・ARRが順調に成長(営業利益率15.6%)。
主要サブコン各社も好業績が相次ぎ、建設関連全体に対する投資家の注目度が高まりやすい地合いです。

グロース市場の地合いや需給次第ではありますが、建設DXというテーマ性や業績の伸びから、IPOとして一定の人気を集める可能性があります。

参考までに

以下の点を考慮し、IPO人気の高い「A」評価(初値予想1.3倍~1.7倍前後)に設定しました。

人気が高い
  • 建設DX(施工管理・採用・集客)に特化した事業で、業界課題と時代のニーズに合致
  • 業績が好調(決算情報
  • 2025年10月期の業績予想(前期比)は、売上高 2,121百万円(+50.2%)、営業利益 331百万円(+231.3%)
  • 営業利益率は15.6%の予想で、前期の営業利益率7.1%より改善
  • ストック型モデル(CAREECON Plus)が順調に成長しARR・契約社数が拡大中
  • 購入単価が低いIPOが好調抽選資金による実績
  • サブコン大手の好決算が相次ぎ、建設関連銘柄への資金流入も期待される
  • 上場による知名度アップで、業績への貢献期待
  • オファリングレシオは28.8%とやや高めIPOデータ
  • SaaSの重要指標である解約率(チャーンレート)が非開示
  • 配当実績がなく、株主還元姿勢がまだ見えない
  • 上場市場の東証グロースが軟調(配当株が人気高い)
  • 上位株主は役員関連。売り圧力が低い
  • 仮条件の上限価格と2025年10月期の業績予想によるPERは16.4倍、PBRは10.7倍と試算(PERとPBR
  • 中小企業の建設DX導入は進行中だが、ITリテラシー格差に左右されやすい

11.11追記。仮条件が930円 ~ 980円に決定(想定価格は930円に対して最大5.4%の上振れに)
初値予想を1,230円 ~ 1,670円に修正し、予想利益を2.5万円~6.9万円としました。

目論見書の想定仮条件は930円。初値予想は1,170円 ~ 1,400円としました。
予想利益は2.4万円~4.7万円です。

※初値や利益の数値はあくまで予想であり、将来の実際の結果を保証するものではありません。

公募割れリスクは低いと思われるIPO。
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主幹事証券のみずほ証券と、委託幹事の岡三オンラインはブックビルディング時に抽選資金が不要です。
当選後に購入資金を入金すれば良いため、気軽に参加できます。(岡三オンラインは口座開設タイアップ中)

そのほかに楽天証券SBI証券でも参加が可能です。

※本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。
※数値は予想であり、将来の結果を保証するものではありません。

ブックビルディングの参加スタンスは X(Twitter)にて発信しています。

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本ページで掲載している画像は、BRANUの目論見書から引用しています。
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