ピー・ビーシステムズ(4447):IPO上場情報
ピー・ビーシステムズは、企業の基幹システムをクラウド化する「セキュアクラウドシステム事業」を主力事業としている企業です。
また、VRシアター4D王の製造販売を行う「エモーショナルシステム事業」も行っています。
IPOとしては、一ヵ月ぶりとなり人気化する要素があります。
- セキュアクラウドシステム事業
- 1,466,179千円(売上高の98.7%)
サーバーの仮想化や強固なセキュリティ環境の構築を行う「プラットフォーム」、仮想化環境に特化し、現場から発生するニーズを満たした機能を製品化して販売を行う「プロダクツ」、顧客が望む独自機能を満たすためのスクラッチ開発(手作り開発)を行う「カスタマイザー」の3つの区分で構成されており、プライベートクラウド構築だけでなく、企業システム全般を対象としたサービスを中堅企業向けに提供しています。
- エモーショナルシステム事業
- 19,546千円(売上高の1.3%)
4D王は特許を取得しており、360度スクリーンに切れ目なく3D映像を投影する特許技術を基にした移設可能なミニシアターです。
円筒形のスクリーンの中に客席が設置され、スクリーンに囲まれた空間に映像が縦横無尽に飛び回り、観客を突き抜ける特殊効果と、映像に同期した立体音響、突風、地面の揺れによって、360度に展開するストーリーに観客を没入させる、独自のVR空間を作り上げる装置。
(公式サイトより)
4D王の常設設置箇所は遊園地を中心として、国内17箇所、海外2箇所、計19箇所です。
博物館や科学館で設置されているほか、工場見学等産業系をはじめとした様々な用途に対応するシミュレーターとしての利用を検討。
売上高の集計期間は2017年10月1日~2018年9月30日。
同社の収益を支えるのは主力事業のセキュアクラウドシステム事業。
エモーショナルシステム事業は、中長期的な成長と主力事業との関係性を構築するのが目的です。
セキュアクラウドシステム事業は、同社のコア技術である仮想化技術をベースにしたクラウドシステムの進展とともに、需要は拡大傾向にあります。
Citrix、Microsoft、VMwareのクラウドソリューションに精通している同社の中でも、Citrixについては仮想化・モビリティ・アプリ/モバイルセキュリティ・データセンターの4つ星分野全てについてCitrix社よりスペシャリスト認定された日本で唯一のCitrixパートナーです。
日本国内のプライベートクラウド市場においては、2017年の市場規模は前年比40.6%増の4,223億円となり、2022年には2兆851億円になると予測されています。
国内プライベートクラウド市場予測、2018年~2022年 by IDC Japan株式会社
エモーショナルシステム事業においては、BtoBtoC分野が顧客ターゲットであり、セキュアクラウドシステム事業とは異なる需要を喚起することができます。
頭に装着するタイプのいわゆるヘッドマウントディスプレイ型のVRとは異なり、軽い3D眼鏡を装着するだけで、一度に16名~100名が同時に視聴・体験・感動を共有できる独自のVRシアターとしての特徴が評価されています。
設立は1997年2月。
従業員数は2019年7月末で46名、平均年齢は45.6歳、平均勤続年数は8.8年、平均年間給与は590.6万円。
ピー・ビーシステムズのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ピー・ビーシステムズの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
ピー・ビーシステムズの上場日
上場日 | 2019/9/12(木) | 証券コード | 4447 |
---|---|---|---|
市場 | 福証Qボード | 業種 | 情報・通信業 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | ピー・ビーシステムズ(4447) | ||
時価総額 | 18.1億円(公開価格で計算) 25.5億円(初値で計算) |
ピー・ビーシステムズのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2019/8/26 (月) ~ 8/30 (金) |
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仮条件 | 1,280円~1,380円 (抽選資金:12.8万円 ~ 13.8万円) | ||
当選口数 | 2,400口 | ||
発行済株式数 | 1,309,200株 | オファリングレシオ | 18.3% |
公募株数 | 150,000株 | 売出株数 | 60,000株 |
吸収金額 | 3.3億円 | O.A分 | 30,000株 |
仮条件決定日 | 8/22 (木) | 公開価格決定日 | 9/2 (月) |
購入期間 | 9/4 (水) ~ 9/9 (月) | ||
備考 | 新規発行による手取り金の使途は、事業拡大に係る採用費及び人件費、社内のサーバ・ストレージ及びネットワーク機器並びにソフトウエア等購入費、長期借入金の返済に充当する予定。 |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
ピー・ビーシステムズの公開価格と初値
仮条件 | 1,280円~1,380円 | ||
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公開価格 | 1,380円 | 初値 | 1,950円 |
騰落率 | 41.30% | 倍率 | 1.41倍 |
初値売り損益 | 57,000円(1,950円 - 1,380円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
ピー・ビーシステムズの初値予想と予想利益
ピー・ビーシステムズの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
1,280円 ~ 1,380円
※抽選資金:12.8万円 ~ 13.8万円
上限は0.7%上ブレ↑ |
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初値予想 |
1,640円 ~ 2,055円
(1.2倍~1.5倍) |
予想利益 | 2.6万円~6.75万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,370円あたり ※抽選資金:13.7万円あたり |
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初値予想 | 1,640円 ~ 2,055円 (1.2倍~1.5倍) |
予想利益 | 2.7万円~6.85万円 |
初値予想アンケート
ピー・ビーシステムズ(4447)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,380円)を基準価格に修正しています。
有効回答:240票 投票期限:2019/9/11 (水) 23:59までピー・ビーシステムズの主幹事と幹事証券
ピー・ビーシステムズのIPOを取り扱っている証券会社です。
主幹事証券 | |
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引受幹事証券 |
|
委託幹事証券 | |
備考 | 抽選で落選しても次回の当選チャンスに活かせるIPOチャレンジポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。 追加の委託幹事として岡三オンライン証券が決まりました。 |
ピー・ビーシステムズの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
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主幹事 JTG証券 |
84.25% | 202,200株 | 202口 |
SBI証券 | 8.75% | 21,000株 | 146口 |
西日本シティTT証券 | 0.88% | 2,100株 | 0口 |
岡三証券 | 0.88% | 2,100株 | 2口 |
東洋証券 | 0.88% | 2,100株 | 2口 |
エース証券 | 0.88% | 2,100株 | 0口 |
委託幹事である岡三オンラインは、委託数が公表されていません。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
ピー・ビーシステムズの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2018年9月 | 2017年9月 | 2016年9月 |
---|---|---|---|
売上高 | 1,485,725 | 1,591,790 | 1,323,399 |
経常利益 | 14,396 | 89,385 | 26,716 |
当期利益 | -87,318 | 91,245 | 47,992 |
純資産 | 36,655 | 123,973 | 32,728 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | -75.33 | 78.71 | 10,036.09 |
BPS※ | 31.62 | 106.95 | 5,646.73 |
前期比(売上高) | -6.7% | 20.3% | ― |
上位株主とロックアップ情報
ピー・ビーシステムズの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 比率 | ロック アップ |
---|---|---|
冨田 和久 | 28.50% | 180日 |
森﨑 高広 | 5.00% | 180日 |
彌永 玲子 | 4.51% | 180日 |
加賀電子(株) | 3.75% | 90日/ 1.5倍 |
(株)ユニリタ | 3.47% | 90日/ 1.5倍 |
日本アジア投資(株) | 3.33% | 90日/ 1.5倍 |
山代ガス(株) | 3.33% | 90日/ 1.5倍 |
(株)ゼネラルアサヒ | 2.91% | 90日/ 1.5倍 |
イメージ情報開発(株) | 2.78% | 90日/ 1.5倍 |
K&Pパートナーズ1号投資事業有限責任組合 | 2.64% | 90日/ 1.5倍 |
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ピー・ビーシステムズのIPO分析
VRやAR関連技術は、今後も技術革新が拡がることが見込まれますが、同社のエモーショナルシステム事業は、本格的な事業の開始以降、未だ営業損益では赤字の状態が継続しています。
ただし同社にとっては、中長期的にセキュアクラウドシステム事業と互いに補完し合う関係を構築して収益構造を安定化させることが目的の事業でもあります。
全体の業績としては、やや浮き沈みがあります。
福証Qボードの上場は、2015年8月に上場したエスケーホーム以来 4年ぶりです。
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
- 約一ヵ月ぶりのIPO
- IPOで非常に人気のある「クラウド」関連事業。
- 業績が微妙。(上下のブレがある)
- 福証としては市場からの吸収金額がやや大きい。
目論見書の想定仮条件は1,370円。初値予想は1,640円 ~ 2,055円としました。
予想利益は27,000円~68,500円になります。
評価としては「B」ですが、一カ月以上間があいたIPOは、待ちわびた投資家により、評価以上に人気化する傾向があります。上場日の株式市況によっては、大幅な上昇も期待できます。
参考までに、管理人は幹事証券にて積極的にIPOに参加します。