スマサポ(9342):IPO上場情報
スマサポは、不動産管理業界に向けた複数ソリューション提供と入居者アプリ「totono」を活用したDX推進事業を行っている企業です。
入居者満足度調査サービス「スマサポサンキューコール」
従来不動産管理物件の新規入居者との接点を持たなかった不動産管理会社に対して、入居者との継続的な関係を築く契機として、入居時のお礼や満足度アンケート調査の実施を代行するとともに、生活に必要な各種ライフラインサポート等の案内を手掛けるサービス。売上構造の大半を占める。
入居者の意向などを調査し、新電力やインターネット回線、ウォーターサーバー等の商材提供事業者へ取次ぎ、顧客紹介手数料や取次手数料などを収受。入居者情報を提供した不動産管理会社には対価を支払い。
入居者アプリ「totono」
不動産管理会社と入居者のコミュニケーションをデジタル化するアプリ。
入居者が賃貸借契約を締結してから発生する「入居時点検」「駐車場・駐輪場契約、更新、退去等の各種申請」や「近隣トラブルの相談」等はこれまで紙やFAX、電話で行われていましたが、「totono」を活用することでデジタル化が図れるように。
設立は2012年4月。
従業員数は2022年10月末で63名、平均年齢は33.8歳、平均勤続年数は2.4年、平均年間給与は425.1万円。
スマサポのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、スマサポの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
スマサポの上場日
スマサポのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2022/12/13 (火) ~ 12/19 (月) |
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仮条件 | 720円~800円 (抽選資金:7.2万円 ~ 8万円) | ||
当選口数 | 3,335口 | ||
発行済株式数 | 2,361,700株 | オファリングレシオ | 14.1% |
公募株数 | 150,000株 | 売出株数 | 140,000株 |
吸収金額 | 2.6億円 | O.A分 | 43,500株 |
仮条件決定日 | 12/9 (金) | 公開価格決定日 | 12/20 (火) |
購入期間 | 12/21 (水) ~ 12/26 (月) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
スマサポの公開価格と初値
仮条件 | 720円~800円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 800円 | 初値 | 2,250円 |
騰落率 | 181.25% | 倍率 | 2.81倍 |
初値売り損益 | 145,000円(2,250円 - 800円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
スマサポの初値予想と予想利益
スマサポの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
720円 ~ 800円
※抽選資金:7.2万円 ~ 8万円
上限は5.3%上ブレ↑ |
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初値予想 |
740円 ~ 850円※12/9 修正
(0.9倍~1.1倍) |
予想利益 | -6,000円~5,000円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 760円あたり ※抽選資金:7.6万円あたり |
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初値予想 | 700円 ~ 790円 (0.9倍~1.0倍) |
予想利益 | -6,000円~3,000円 |
初値予想アンケート
スマサポ(9342)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(800円)を基準価格に修正しています。
有効回答:164票 投票期限:2022/12/28 (水) 23:59までスマサポの主幹事と幹事証券
スマサポのIPOを取り扱っている証券会社です。
スマサポの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 みずほ証券 |
82.61% | 275,500株 | 275口 |
大和証券 | 10.43% | 34,800株 | 34口 |
マネックス証券 | 1.74% | 5,800株 | 58口 |
松井証券 | 1.74% | 5,800株 | 40口 |
SBI証券 | 1.74% | 5,800株 | 34口 |
楽天証券 | 0.87% | 2,900株 | 29口 |
岡三証券 | 0.87% | 2,900株 | 2口 |
大和コネクト証券のネット抽選分は、3口あたりが想定されます。(大和証券の約1%)
委託幹事である岡三オンラインは、委託数が公表されていません。
楽天証券の抽選倍率は、1,231倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
スマサポの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2021年9月 | 2020年9月 | 2019年9月 |
---|---|---|---|
売上高 | 2,029,085 | 1,859,572 | 1,437,621 |
経常利益 | -68,768 | 188,624 | 132,409 |
当期利益 | -50,449 | 151,820 | 111,761 |
純資産 | 184,052 | 234,502 | -82,318 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | -23.30 | 71.68 | 5,588.08 |
BPS※ | 85.01 | 108.32 | -4,115.91 |
前期比(売上高) | 9.1% | 29.4% | ― |
上位株主とロックアップ情報
スマサポの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
株式会社CABO DA ROCA |
790,000株
33.31%
|
- | 180日 |
太田 卓利 |
583,300株
24.59%
|
140,000株 | 180日 |
大東建託パートナーズ株式会社 |
140,000株
5.90%
|
- | 180日 |
Hamagin DG Innovation投資事業有限責任組合 VC |
116,700株
4.92%
|
- | 90日 |
小田 慎三 代表取締役社長 |
102,300株
4.31%
(70,000)
|
- | 180日 |
株式会社DGベンチャーズ VC |
70,000株
2.95%
|
- | 90日 |
藤井 裕介 取締役 |
67,300株
2.84%
(50,000)
|
- | 180日 |
太田 玲 |
63,000株
2.66%
|
- | 180日 |
NEXT ONE有限責任事業組合 VC |
51,700株
2.18%
|
- | 90日 |
みずほ成長支援第4号投資事業有限責任組合 VC |
51,400株
2.17%
|
- | 90日 |
- 90日のロックアップ期間は、2023年3月28日まで
- 180日のロックアップ期間は、2023年6月26日まで
直近の類似IPOの上場結果
スマサポと同じホットワードのIPOの上場結果です。
「ダウンラウンド」のIPOの直近の結果です。
スマサポと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:グロース」かつ「業種:サービス業」の直近のIPO結果です。
- 2022/12/23 GENOVA
… 初値売り損益:-4,000円
騰落率:-2.22%、倍率:0.98倍 - 2022/12/20 INFORICH
… 初値売り損益:591,000円
騰落率:128.48%、倍率:2.28倍 - 2022/12/19 トリドリ
… 初値売り損益:123,300円
騰落率:82.20%、倍率:1.82倍 - 2022/11/30 ウェルプレイド・ライゼスト
… 初値売り損益:503,000円
騰落率:429.91%、倍率:5.30倍 - 2022/10/26 Atlas Technologies
… 初値売り損益:88,000円
騰落率:61.11%、倍率:1.61倍
スマサポのIPO分析
現在の収益の大半はスマサポサンキューコール。
将来的には入居者アプリ「totono」を核とした種々のサービス提供を将来的な主力事業へと成長させる方針。
個人的に気になるのは業績の不安定さ。
2021年9月期の赤字は新電力サービスによるもので、LNGなどの輸入価格高騰の影響を受けてのことですが、契約内容を取次契約へと形態を変更。電力高騰の直接的な影響は受けない仕組みに。2017年9月期、2018年9月期も赤字となっていますが、こちらはスマサポサンキューコールのサービスを開始した際の販管費らしい。
2023年9月期は、売上高 2,906百万円(前年比+42.4%)、経常利益 185百万円の予想。
しかし、前期の監査も終わっておらずホント駆け込み上場ですね。
まだハッキリとはしていませんが、例年、最後のIPOは投資資金が集まり やや人気化します。(次のIPOまで2~3ヵ月の期間が空く)
IPO的には需給を絞っており、価格が変動しやすくなっています。
またまたダウンラウンドでの上場となりますが、どうなるでしょう。需給で上に跳ねるか、業績を見て下に行くか。
参考までに
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。
- 購入単価が低いIPOが好調(抽選資金による実績)
- 需給が絞られており初値が上昇しやすい
- オファリングレシオが14.1%と低い(オファリングレシオによる実績)
- 市場からの吸収金額が2.6億円と小さい(吸収金額による実績)
- 例年、最初と最後のIPOは盛り上がる
- 業績が微妙(上下のブレがある)
- 成長をイメージしにくい事業内容
- 前回の資金調達時よりも低い時価総額(価格)で株式を発行するダウンラウンド
- 想定価格と2023年9月の予想実績によるPERは12.6倍。前期実績(未監査)で計算するとPER22.6倍
- 2023年9月期の業績予想(前期比)は、売上高 2,906百万円(+42.4%)、営業利益 185百万円(+237.4%)
12.9追記。仮条件が想定発行価格(760円)より5.3%の上振れ決定(720円 ~ 800円)。
初値予想を740円 ~ 850円に修正。予想利益は-6,000円~5,000円です。
今年最後のIPOということで上限方向の利益をやや大きくしました。
目論見書の想定仮条件は760円。初値予想は700円 ~ 790円としました。
予想利益は-6,000円~3,000円で、市況によっては公募割れのリスクがあるIPOになります。
上場日の相場環境により、利益にも損失にもなりそうなIPO。(やや損失寄りかも)
カブスルは相場の動向をみて、ブックビルディングに参加するか決めようと思います。