ブリーチ(9162):IPO上場情報
ブリーチは、レベニューシェア型の報酬体系にて顧客企業のマーケティング支援を行う、シェアリング型統合マーケティング事業を展開している企業です。
主に化粧品、日用品、機能性表示食品等のインターネット通販会社、および美容サロンや金融サービス等を展開する企業に対し、インターネットを通じた売上拡大を支援。
レベニューシェアとは、顧客企業から初期費用やコンサルティング料を受領せず、新規ユーザーの獲得など実際に実現したマーケティング効果に応じて報酬を頂く報酬体系のこと
検索エンジン上位を目指して集客するSEO対策ではなく、LINEやYahooなどのメディアに広告を出稿し、新規ユーザーを顧客企業に集客する手法。初期費用不要ということで利用しやすそう。
設立は2010年4月
従業員数は2023年4月末で94名、平均年齢は27.4歳、平均勤続年数は1.8年、平均年間給与は711.5万円
ブリーチのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ブリーチの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
ブリーチの上場日
上場日 | 2023/7/5(水) | 証券コード | 9162 |
---|---|---|---|
市場 | 東証グロース | 業種 | サービス業 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | ブリーチ(9162) | ||
時価総額 | 335.7億円(公開価格で計算) 401.6億円(初値で計算) |
ブリーチのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2023/6/20 (火) ~ 6/23 (金) |
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仮条件 | 1,250円~1,340円 (抽選資金:12.5万円 ~ 13.4万円) | ||
当選口数 | 71,300口 | ||
発行済株式数 | 25,050,000株 | オファリングレシオ | 28.4% |
公募株数 | 5,000,000株 | 売出株数 | 1,200,000株 |
吸収金額 | 95.5億円 | O.A分 | 930,000株 |
仮条件決定日 | 6/19 (月) | 公開価格決定日 | 6/26 (月) |
購入期間 | 6/27 (火) ~ 6/30 (金) | ||
備考 |
【6.1追記】公募は、国内3,276,200株、海外1,723,800株(海外販売の割合 34.5%)。売出は、国内786,300株、海外413,700株(海外販売の割合 34.5%)。 |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
- IPO管理帳 / IPO管理帳ログイン版
IPOの申込み、当選管理がカンタンに。 - IPOのメール通知システム
ブックビルディングの開始時にメールが届く。
ブリーチの公開価格と初値
仮条件 | 1,250円~1,340円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 1,340円 | 初値 | 1,603円 |
騰落率 | 19.63% | 倍率 | 1.20倍 |
初値売り損益 | 26,300円(1,603円 - 1,340円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
ブリーチの初値予想と予想利益
ブリーチの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
1,250円 ~ 1,340円
※抽選資金:12.5万円 ~ 13.4万円
上限は7.2%上ブレ↑ |
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初値予想 |
1,250円 ~ 1,370円※6/19 修正
(0.9倍~1.0倍) |
予想利益 | -9,000円~3,000円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,250円あたり ※抽選資金:12.5万円あたり |
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初値予想 | 1,300円 ~ 1,500円 (1.0倍~1.2倍) |
予想利益 | 5,000円~2.5万円 |
初値予想アンケート
ブリーチ(9162)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,340円)を基準価格に修正しています。
有効回答:425票 投票期限:2023/7/4 (火) 23:59までブリーチの主幹事と幹事証券
ブリーチのIPOを取り扱っている証券会社です。
ブリーチの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 SMBC日興証券 |
67.39% | 4,805,000株 | 4,805口※ |
主幹事 野村證券 |
31.30% | 2,232,000株 | 2,232口※ |
SBI証券 | 0.43% | 31,000株 | 186口※ |
みずほ証券 | 0.26% | 18,600株 | 18口※ |
マネックス証券 | 0.17% | 12,400株 | 124口※ |
楽天証券 | 0.17% | 12,400株 | 124口※ |
松井証券 | 0.17% | 12,400株 | 86口※ |
岩井コスモ証券 | 0.09% | 6,200株 | 6口※ |
※海外売出し2,137,500株分が含まれているので、実際のネット抽選分は数値より低いです。
楽天証券の抽選倍率は、470倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
ブリーチの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2022年6月 | 2021年6月 | 2020年6月 |
---|---|---|---|
売上高 | 14,606,744 | 8,145,092 | 2,756,835 |
経常利益 | 1,002,897 | 722,705 | 155,303 |
当期利益 | 621,724 | 440,818 | 81,379 |
純資産 | 1,759,779 | 1,157,494 | 659,555 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 31.01 | 22.04 | 406.90 |
BPS※ | 87.69 | 57.70 | 3,294.90 |
前期比(売上高) | 79.3% | 195.5% | ― |
ブリーチのPERとPBR
公開価格(1,340円)で算出したPERとPBRです。
決算月 | PER | PBR | EPS | BPS |
---|---|---|---|---|
2021年6月 (実績) |
60.8倍 | 23.22倍 | 22.04 | 57.70 |
2022年6月 (実績) |
43.21倍 | 15.28倍 | 31.01 | 87.69 |
上位株主とロックアップ情報
ブリーチの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
株式会社大平事務所 代表取締役の資産管理会社 |
14,000,000株
63.20%
|
100,000株 | 180日 |
大平啓介 代表取締役社長 |
5,734,100株
25.89%
|
1,000,000株 | 180日 |
コタエル信託株式会社 |
1,400,000株
6.32%
(1,400,000)
|
- | 180日 |
株式会社イングリウッド |
200,000株
0.90%
|
100,000株 | 180日 |
稲田淳 従業員 |
132,200株
0.60%
(132,200)
|
- | 180日 |
松本卓也 取締役 |
100,300株
0.45%
(100,300)
|
- | 新株予約権 |
ブリーチ従業員持株会 |
65,900株
0.30%
|
- | 180日 |
松井俊昭 取締役 |
62,300株
0.28%
(62,300)
|
- | 新株予約権 |
中川修平 取締役 |
60,200株
0.27%
(60,200)
|
- | 新株予約権 |
株式会社Scoville |
50,000株
0.23%
|
- | 180日 |
- 180日のロックアップ期間は、2023年12月31日まで
直近の類似IPOの上場結果
ブリーチと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:グロース」かつ「業種:サービス業」の直近のIPO結果です。
- 2023/06/29 W TOKYO
… 初値売り損益:400,000円
騰落率:133.33%、倍率:2.33倍 - 2023/06/26 ブリッジコンサルティングGP
… 初値売り損益:281,000円
騰落率:216.15%、倍率:3.16倍 - 2023/06/21 シーユーシー
… 初値売り損益:251,000円
騰落率:130.73%、倍率:2.31倍 - 2023/04/12 ispace
… 初値売り損益:74,600円
騰落率:293.70%、倍率:3.94倍 - 2023/03/31 ココルポート
… 初値売り損益:98,500円
騰落率:31.27%、倍率:1.31倍
ブリーチのIPO分析
レベニューシェア型の報酬体系を採用(成功報酬)しているため、潤沢なマーケティング予算を確保しにくい中小・中堅企業を含め、企業規模を問わずマーケティングDX支援が可能。
売上高の伸びがエグイですね。従業員数も順調に増加。
主な顧客層は、化粧品、日用品、機能性表示食品等のインターネット通販会社、及び美容サロンや金融サービス等を展開する企業ということで、ネット広告と相性良さそう。
ネット広告にはクリック重視で怪しいものも多いですが、同社は社内担当者のチェックに加えて、外部の弁護士や専門機関のレビューも受けており、広告関連法令の遵守もしているよう。まぁ上場する以上、ココ、大事ですよね。
広告業界。調子良いのか悪いのかサッパリわかりません・・。先日、下記のニュースを見ましたが、同社の影響はどうなんでしょうね。サイバーエージェントではAIを活用し、バナー広告の精度を上げているんだとか。
売上高の7割を占めている株式会社アールはインターネット広告代理業を行っています。
目論見書によると、アールの広告主の商材が潜在成長性の高い商材であったことと、同社の支援により売上の高成長に繋がったことから売上高の比率が高まったよう。
アールとの取引における主な取扱商材は、特定の大手企業グループが企画・製造・販売する育毛剤、美容液、機能性表示食品等の数点の特定の商材のよう。
売上高の伸びは高いものの商材によるところが大きく不安定、またグロース市場としては調達する金額も大きくなり需給的にも重そうです。想定価格に割安感も感じないので、評価は低めにしたいと思います。
個人的なイメージですけど、上場せずにコッソリ儲けてた方が良かったんじゃ。
参考までに
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。
- 業績が好調(決算情報)
- 初期費用不要で中小企業も導入しやすいレベニューシェア型の報酬体系(成功報酬)
- 株式会社アールの売上高が7割を占める
- 売上高は取扱商材によるところが大きい
- オファリングレシオが28.4%とやや高い(IPOデータ)
- 市場からの吸収金額が95.5億円と大きい(IPOデータ)
- 新株予約権に係る潜在株式数は2,100,500株で、発行済株式総数の10.5%に相当
- 上位株主は役員関連。売り圧力が低い
- 想定価格と前期実績(連結)によるPERは40.3倍
6.19追記。仮条件が想定発行価格(1,250円)よりやや上振れ決定(1,250円 ~ 1,340円)しましたが、ネット広告の健全化により同社の売上高が減少する可能性が高くなりましたので、初値予想は下方修正しました(1,250円 ~ 1,370円)。予想利益は-9,000円~3,000円です。
目論見書の想定仮条件は1,250円。初値予想は1,300円 ~ 1,500円としました。
予想利益は5,000円~2.5万円で、市況によっては公募割れのリスクがあるIPOになります。
カブスルはブックビルディングをパスします。
【6.6追記】広告主のネット広告の適正化、同社のネット広告の一部取り下げにより、今期以降の売上高が下がる可能性がでてきました。仮条件決定時に初値予想を引き下げる予定です。
ブックビルディングの参加スタンスは Twitterにて発信しています。
庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っていますので、口座開設がまだの方は お得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)