T.S.I(7362):IPO上場情報
T.S.Iは、京都府や滋賀県を中心にサービス付き高齢者向け住宅の建築、および介護サービスの提供を行っている企業です。
サ高サービスは様々な形態がありますが、同社は介護体制がしっかりしており、自立~重度の方までを対象とする「介護特化型」にて事業を運営。要介護2~3程度の介護が必要な方を主たる顧客層として想定。
利用者が介護保険でまかないきれない部分について生活支援サービスのオプション(有償)を利用することで、介護保険で10割(全額)負担となる場合に比べて、同一サービスを低価格で受けることができるのが同社の特徴。
不動産事業は、サービス付き高齢者向け住宅「アンジェス」の設計・建築。
グループは同社と連結子会社である北山住宅販売で構成。
設立は2010年2月。
従業員数は2020年12月末で260名、平均年齢は45.8歳、平均勤続年数は2.6年、平均年間給与は367.5万円。
T.S.IのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、T.S.Iの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
T.S.Iの上場日
T.S.Iのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2021/3/3 (水) ~ 3/9 (火) |
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仮条件 | 1,700円~2,000円 (抽選資金:17万円 ~ 20万円) | ||
当選口数 | 4,600口 | ||
発行済株式数 | 1,528,000株 | オファリングレシオ | 30.1% |
公募株数 | 300,000株 | 売出株数 | 100,000株 |
吸収金額 | 9.2億円 | O.A分 | 60,000株 |
仮条件決定日 | 3/1 (月) | 公開価格決定日 | 3/10 (水) |
購入期間 | 3/11 (木) ~ 3/16 (火) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
T.S.Iの公開価格と初値
仮条件 | 1,700円~2,000円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 2,000円 | 初値 | 4,000円 |
騰落率 | 100.00% | 倍率 | 2.00倍 |
初値売り損益 | 200,000円(4,000円 - 2,000円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
T.S.Iの初値予想と予想利益
T.S.Iの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
1,700円 ~ 2,000円
※抽選資金:17万円 ~ 20万円
上限は29%上ブレ↑ |
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初値予想 |
2,400円 ~ 2,800円※3/1 修正
(1.2倍~1.4倍) |
予想利益 | 4万円~8万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,550円あたり ※抽選資金:15.5万円あたり |
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初値予想 | 1,860円 ~ 2,170円 (1.2倍~1.4倍) |
予想利益 | 3.1万円~6.2万円 |
初値予想アンケート
T.S.I(7362)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(2,000円)を基準価格に修正しています。
有効回答:260票 投票期限:2021/3/18 (木) 23:59までT.S.Iの主幹事と幹事証券
T.S.IのIPOを取り扱っている証券会社です。
T.S.Iの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
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主幹事 野村證券 |
93.04% | 428,000株 | 428口 |
SBI証券 | 1.74% | 8,000株 | 48口 |
大和証券 | 1.74% | 8,000株 | 20口 |
SMBC日興証券 | 1.74% | 8,000株 | 8口 |
東海東京証券 | 0.87% | 4,000株 | 4口 |
西村証券 | 0.87% | 4,000株 | 0口 |
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
T.S.Iの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2019年12月 | 2018年12月 | 2017年12月 |
---|---|---|---|
売上高 | 1,962,572 | 1,573,901 | 1,188,796 |
経常利益 | 120,027 | 46,058 | -12,480 |
当期利益 | 88,958 | 56,957 | -13,826 |
純資産 | 126,165 | 37,207 | 272 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 72.44 | 46.38 | -1,234.31 |
BPS※ | 102.74 | 30.30 | 22.19 |
前期比(売上高) | 24.7% | 32.4% | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2019年12月 | 2018年12月 |
---|---|---|
売上高 | 2,385,476 | 2,172,316 |
経常利益 | 107,219 | 60,693 |
当期利益 | 76,503 | 78,297 |
純資産 | 135,049 | 58,546 |
EPS※ | 62.30 | 63.76 |
BPS※ | 109.98 | 47.68 |
前期比(売上高) | 9.8% | ― |
上位株主とロックアップ情報
T.S.Iの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
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北山忠雄 代表取締役社長 |
658,000株
53.58%
|
100,000株 | 90日 |
北山優吾 取締役 |
128,000株
10.42%
|
- | 90日 |
北山千賀子 配偶者 |
100,000株
8.14%
|
- | 90日 |
北山裕美 血族 |
100,000株
8.14%
|
- | 90日 |
北山雄三 血族 |
100,000株
8.14%
|
- | 90日 |
北田翔士 |
30,000株
2.44%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
北山由紀子 |
25,000株
2.04%
|
- | 90日 |
吉国潤子 従業員 |
15,000株
1.22%
|
- | 90日 |
中村眞里 取締役 |
5,000株
0.41%
|
- | 90日 |
髙岡まり子 取締役 |
5,000株
0.41%
|
- | 90日 |
直近の類似IPOの上場結果
T.S.Iと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:サービス業」の直近のIPO結果です。
- 2021/03/16 ヒューマンクリエイションHD
… 初値売り損益:138,500円
騰落率:65.33%、倍率:1.65倍 - 2020/12/29 オンデック
… 初値売り損益:295,000円
騰落率:190.32%、倍率:2.90倍 - 2020/12/24 東京通信
… 初値売り損益:123,400円
騰落率:98.72%、倍率:1.99倍 - 2020/12/18 インバウンドテック
… 初値売り損益:160,000円
騰落率:28.07%、倍率:1.28倍 - 2020/12/16 Fast Fitness Japan
… 初値売り損益:75,000円
騰落率:33.33%、倍率:1.33倍
T.S.IのIPO分析
T.S.Iという社名から、なんとなくIT系の企業を想像しましたが、ターミナルケアー・サポート・インスティチュートの頭文字をとっているようです。人生の終末期を心身共にご自宅で安心して暮らせるようにサポート。
入居者とスタッフ、または入居者同士の関わりを多くするために毎日レクリエーションも実施。
高齢者の方が強く感じやすい、孤独・不安を少しでも取り除くことができるよう、人との関わりを多く持てる安心した生活の場を提供。
2010年2月創業で意外と歴史が浅いですが、拠点数は着実に増えています。
上位株主の顔ぶれをみても、創業者一族の会社になります。
社長の北山忠雄氏や二親等内の親族の所有株式数を含めると発行済株式総数の89.7%を所有。
上場により調達した資金の使途は、連結子会社への投融資として充当する予定(土地取得や物件の設備資金)。
上場の意義が高いとは思えませんが、社会的意義は高い事業内容なので企業としては応援しております。
IPOとしては小型案件なので初値は上昇しやすいと思います。
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
- 高齢化社会に向けて介護事業は社会的意義が高い。
- 業績が好調。(決算情報)
- 市場からの吸収金額が7.1億円と小さい。(吸収金額による実績)
- ベンチャーキャピタルなし。
- IPOで人気のない業種。
- オファリングレシオが30.1%とやや高い。(オファリングレシオによる実績)
- 創業家一族で発行済株式総数の89.7%を所有。
- 上場の意義がわからない。(感じ取れない)
- 新型コロナウィルスの収束が未定。
3.1追記。仮条件が想定発行価格(1,550円)より29%と大幅に上振れ決定(1,700円 ~ 2,000円)したんですが、やや不安定な市況も考慮し初値予想を2,400円 ~ 2,800円に修正しました。予想利益は4万円~8万円です。
目論見書の想定仮条件は1,550円。初値予想は1,860円 ~ 2,170円としました。
予想利益は3.1万円~6.2万円です。
カブスルは幹事証券にてIPOに参加します。
ワンポイント
主幹事証券は大手の野村證券。
主幹事はIPOの一連の流れを取りしきる立場にあり、IPOの当選数(割当数)も主幹事が一番多いです。
また、野村證券はIPOの抽選時に抽選資金が必要ありません。
当選した後に購入資金を入金すればよいという、嬉しいシステムを採用している証券会社です。
他にも、平等抽選で資金力に左右されない当選が期待できるSMBC日興証券や、落選しても次回の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。
東海地方の上場でおなじみの東海東京証券も幹事証券に入っていますので、お見逃しなく。
追加の委託幹事としてDMM.com証券が決まりました。
抽選時に資金が必要ない証券会社ですし、口座開設で株式新聞が無料で見られます。