ジェイフロンティア(2934):IPO上場情報
ジェイフロンティアは、販売促進支援により培ってきた広告代理業のノウハウを基に、主に健康食品を中心とした自社ブランド商品を企画・開発し、自社商品の通販事業を展開。
ヘルスケアセールス事業、メディカルケアセールス事業およびヘルスケアマーケティング事業の3事業。
ヘルスケアセールス事業
同社の主力事業。
健康食品を中心としたヘルスケア分野における「酵水素328選」シリーズなどの自社ブランドの商品の通信販売。
メディカルケアセールス事業
医薬品分野における自社ブランドの商品の通信販売に加えて、調剤薬局店舗の運営および医療プラットフォームサービスの提供。
通販で扱う主な商品は「ホワイピュア」「ホワイピュア 薬用美白クリーム」「トンデケア」「生漢煎®防風通聖散」「生漢煎®八味地黄丸」。
2021年2月より、医療プラットフォームサービス「SOKUYAKU」の提供を開始。
ユーザー(患者)は、エリアや症状、口コミなどに基づき同社提携先の病院・クリニックの検索と、オンライン診療の予約およびビデオチャットによるオンライン診療の受診ができます。
さらに、オンライン診療を終えたユーザーは、「SOKUYAKU」プラットフォームから同社提携先調剤薬局の薬剤師とのビデオチャットによるオンライン服薬指導を受診でき、その後処方薬の宅配サービスを受けられます。
電話による服薬指導と処方箋医薬品の宅配を2020年4月より開始。
ヘルスケアマーケティング事業
主に健康食品をはじめとするヘルスケア商品に関する広告代理業および卸売業を展開。
設立は2008年6月。
従業員数は2021年6月末で45名、平均年齢は37.2歳、平均勤続年数は2.1年、平均年間給与は557.2万円。
ジェイフロンティアのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ジェイフロンティアの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
ジェイフロンティアの上場日
ジェイフロンティアのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2021/8/12 (木) ~ 8/18 (水) |
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仮条件 | 3,950円~4,190円 (抽選資金:39.5万円 ~ 41.9万円) | ||
当選口数 | 8,800口 | ||
発行済株式数 | 4,587,000株 | オファリングレシオ | 19.1% |
公募株数 | 750,000株 | 売出株数 | 50,000株 |
吸収金額 | 36.8億円 | O.A分 | 80,000株 |
仮条件決定日 | 8/10 (火) | 公開価格決定日 | 8/19 (木) |
購入期間 | 8/20 (金) ~ 8/25 (水) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
ジェイフロンティアの公開価格と初値
仮条件 | 3,950円~4,190円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 4,190円 | 初値 | 3,560円 |
騰落率 | -15.04% | 倍率 | 0.85倍 |
初値売り損益 | -63,000円(3,560円 - 4,190円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
公募割れ時の株価下落の目安となる引受価額は、3,854.80円でした。
ジェイフロンティアの初値予想と予想利益
ジェイフロンティアの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
3,950円 ~ 4,190円
※抽選資金:39.5万円 ~ 41.9万円
上限は1.7%上ブレ↑ |
---|---|
初値予想 |
4,500円 ~ 5,720円
(1.1倍~1.4倍) |
予想利益 | 3.1万円~15.3万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 4,120円あたり ※抽選資金:41.2万円あたり |
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初値予想 | 4,500円 ~ 5,720円 (1.1倍~1.4倍) |
予想利益 | 3.8万円~16万円 |
初値予想アンケート
ジェイフロンティア(2934)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(4,190円)を基準価格に修正しています。
有効回答:537票 投票期限:2021/8/26 (木) 23:59までジェイフロンティアの主幹事と幹事証券
ジェイフロンティアのIPOを取り扱っている証券会社です。
ジェイフロンティアの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 SBI証券 |
86.36% | 760,000株 | 4,560口 |
みずほ証券 | 3.64% | 32,000株 | 32口 |
野村證券 | 3.64% | 32,000株 | 32口 |
SMBC日興証券 | 2.73% | 24,000株 | 24口 |
マネックス証券 | 0.45% | 4,000株 | 40口 |
楽天証券 | 0.45% | 4,000株 | 40口 |
松井証券 | 0.45% | 4,000株 | 28口 |
岩井コスモ証券 | 0.45% | 4,000株 | 4口 |
東海東京証券 | 0.45% | 4,000株 | 4口 |
東洋証券 | 0.45% | 4,000株 | 4口 |
アイザワ証券 | 0.45% | 4,000株 | 4口 |
水戸証券 | 0.45% | 4,000株 | 0口 |
委託幹事であるネオモバとSBIネオトレード証券は、委託数が公表されていません。
楽天証券の抽選倍率は、1,418倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
ジェイフロンティアの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年5月 | 2019年5月 | 2018年5月 |
---|---|---|---|
売上高 | 7,106,147 | 6,125,810 | 5,197,572 |
経常利益 | 174,412 | 367,300 | 589,309 |
当期利益 | 96,373 | 6,129 | 399,028 |
純資産 | 842,765 | 745,516 | 739,387 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 25.12 | 1.60 | 207.98 |
BPS※ | 219.25 | 194.13 | 385.07 |
前期比(売上高) | 16% | 17.9% | ― |
上位株主とロックアップ情報
ジェイフロンティアの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
中村 篤弘 代表取締役社長 |
2,467,000株
59.31%
|
50,000株 | 90日 |
(株)篤志 役員等により総株主の議決権の過半数が所有されている会社 |
1,000,000株
24.04%
|
- | 90日 |
竹尾 昌大 |
470,000株
11.30%
(100,000)
|
- | |
古川 一輝 |
191,850株
4.61%
(191,850)
|
- | |
金田 大 |
10,000株
0.24%
(10,000)
|
- | |
柴田 恭志 |
10,000株
0.24%
(10,000)
|
- | |
三浦 弘人 |
5,000株
0.12%
|
- | |
小山 孔司 監査役 |
2,000株
0.05%
(2,000)
|
- | 90日 |
保成 久男 監査役 |
2,000株
0.05%
(2,000)
|
- | 90日 |
木川 和広 |
2,000株
0.05%
(2,000)
|
- |
直近の類似IPOの上場結果
ジェイフロンティアと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:食料品」の直近のIPO結果です。
- 2016/03/04 ヨシムラ・フードHD
… 初値売り損益:44,000円
騰落率:50%、倍率:1.50倍 - 2014/12/17 フルッタフルッタ
… 初値売り損益:221,000円
騰落率:51.52%、倍率:1.52倍 - 2013/03/15 ウォーターダイレクト
… 初値売り損益:240,000円
騰落率:200%、倍率:3.00倍 - 2012/12/20 ユーグレナ
… 初値売り損益:220,000円
騰落率:129.41%、倍率:2.29倍 - 2006/06/12 ファーマフーズ
… 初値売り損益:84,000円
騰落率:36.52%、倍率:1.37倍
ジェイフロンティアのIPO分析
事業内容と売上構成比をみると、2012年から行っている「酵水素328選」シリーズの販売が主力事業であり、今後チカラをいれたいのは、オンライン診療・服薬指導、処方箋医薬品の宅配事業であると思われます。
売上高に占める定期購入売上の比率は76.4%(2020年5月期)
売上の柱がありつつ、コロナ禍で需要がありそうなオンライン診療およびオンライン服薬指導の新規事業に注力するというのは事業的には良さげです。
ただ、医療系の会社ではなく、業種的にも「食料品」として登録されている同社が行うことについては、やや頭に「?」が浮かびますが。
オンライン診療はメディカルケアセールス事業ですが、従業員が4名、アルバイトまたはパートが6名。
2019年3月に「酵水素328選生サプリメント」の広告表現について、消費者庁より措置命令および その結果として2020年3月に同庁より課徴金納付命令を受けています。(消費者庁の資料)
ダイエット食品などにありがちですね・・。
上場により調達した資金の使途はこちら。
- 広告宣伝費。
- 研究開発費(新商品の企画・開発・研究費)。
- 研究開発費(医療プラットフォームシステムの改修・機能追加)。
- 研究開発費(ECシステムの統合)。
- 人材の採用費および教育研修費。
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
- 業績が好調。(決算情報)
- オファリングレシオが19.1%とやや低い。(オファリングレシオによる実績)
- コロナ禍でも強い事業内容。
- 市場からの吸収金額が36.8億円と大きい。(吸収金額による実績)
- 上位株主の顔ぶれが弱い。
- オンライン診療およびオンライン服薬指導が今後どこまで伸びるか。
- 株価が高い値嵩株。損益が上下に大きく振れやすい。利ザヤ狙いの投資家に人気あり。
- 株式市場がやや不安定。(調整あるかも)
8.10追記。仮条件が3,950円 ~ 4,190円に決定。(やや弱気)
初値予想は変更なし。予想利益は3.1万円~15.3万円です。
目論見書の想定仮条件は4,120円。初値予想は4,500円 ~ 5,720円としました。
予想利益は値がさ株のため、幅があるんですが3.8万円~16万円としました。
カブスルは幹事証券にてIPOに参加します。
ワンポイント
主幹事証券は、IPOで人気のIT系の主幹事を務める機会が多いSBI証券です。
主幹事証券は割当数が多いので、当選数も多くなります。
また、落選しても次回の当選チャンスに活かせるポイントがもらえます。
カブスルは16回 IPOに当選しています。
他にも、平等抽選で資金力に左右されない当選が期待できるマネックス証券やSMBC日興証券がおすすめです。
カブスルはこちらの3社だけでIPOに62回当選しています。(全当選数の65.3%)
また、野村證券と松井証券はブックビルディング時の抽選資金が不要です。
当選した後に購入資金を入金すればよいという、嬉しいシステムを採用。
追加の委託幹事としてSBIネオトレード証券が決まりました。
野村證券同様、抽選時に資金が必要ないので気軽に参加できる証券会社です。
余裕があれば、幹事数が増えてきた楽天証券や岩井コスモ証券も、おすすめです。
上場後の補足
SBI証券主幹事のIPOの公募割れは、2019年10月上場のBASE(4477)以来。
引受価額は3,854.8円。
寄り付き前に確認すると、3,850円の板に8万株の買い注文があり、これがいわゆる誠意買い(下支え買い)ですが、こちらを下抜け、大幅に下落しました。