きずなホールディングス(7086):IPO上場情報
きずなホールディングスは、葬儀売上を構成する葬儀施行業、仲介手数料収入を構成するネット集客業、及びその他のサービスを行っている企業です。
葬儀施行業の売上が全体の92%を占めています。(第二期)
「家族葬のファミーユ」ブランドを中心に、宮崎県の「弔家の灯」、「イマージュ」ブランドなど、地域特性や顧客認知度を考慮した複数のブランドを7道府県で展開しています。
全国33都道府県で、同社グループのサービスを提供。(2019年12月31日時点)
地域集中出店によるドミナント戦略をとっています。
ドミナント化による効率化・相乗効果等により「家族葬のファミーユ」ブランド1号店の出店以来、現在まで撤退はなく、自社出店とM&Aの両面から着実に直営ホール数を増やしています。
同社および連結子会社2社(株式会社家族葬のファミーユ、株式会社花駒)の計3社で構成。
同社は持株会社になります。
きずなHDのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、きずなHDの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
きずなホールディングスの上場日
上場日 | 2020/3/6(金) | 証券コード | 7086 |
---|---|---|---|
市場 | 東証マザーズ | 業種 | サービス業 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | きずなホールディングス(7086) | ||
時価総額 | 79.9億円(公開価格で計算) 76.5億円(初値で計算) |
きずなホールディングスのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2020/2/18 (火) ~ 2/25 (火) |
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仮条件 | 2,200円~2,320円 (抽選資金:22万円 ~ 23.2万円) | ||
当選口数 | 20,092口 | ||
発行済株式数 | 3,444,235株 | オファリングレシオ | 58.3% |
公募株数 | 50,000株 | 売出株数 | 1,697,200株 |
吸収金額 | 46.6億円 | O.A分 | 262,000株 |
仮条件決定日 | 2/14 (金) | 公開価格決定日 | 2/26 (水) |
購入期間 | 2/27 (木) ~ 3/3 (火) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
きずなホールディングスの公開価格と初値
仮条件 | 2,200円~2,320円 | ||
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公開価格 | 2,320円 | 初値 | 2,220円 |
騰落率 | -4.31% | 倍率 | 0.96倍 |
初値売り損益 | -10,000円(2,220円 - 2,320円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
公募割れ時の株価下落の目安となる引受価額は、2,134.40円でした。
きずなホールディングスの初値予想と予想利益
きずなホールディングスの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
2,200円 ~ 2,320円
※抽選資金:22万円 ~ 23.2万円
上限は5.5%上ブレ↑ |
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初値予想 |
2,270円 ~ 2,520円※2/14 修正
(1.0倍~1.1倍) |
予想利益 | -5,000円~2万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 2,200円あたり ※抽選資金:22万円あたり |
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初値予想 | 2,100円 ~ 2,280円 (1.0倍~1.0倍) |
予想利益 | -1万円~8,000円 |
初値予想アンケート
きずなホールディングス(7086)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(2,320円)を基準価格に修正しています。
有効回答:273票 投票期限:2020/3/5 (木) 23:59まできずなホールディングスの主幹事と幹事証券
きずなホールディングスのIPOを取り扱っている証券会社です。
きずなホールディングスの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 野村證券 |
89.58% | 1,799,800株 | 1,799口 |
みずほ証券 | 4.35% | 87,300株 | 87口 |
マネックス証券 | 1.74% | 34,900株 | 349口 |
楽天証券 | 1.74% | 34,900株 | 349口 |
SBI証券 | 1.74% | 34,900株 | 244口 |
いちよし証券 | 0.87% | 17,400株 | 1口 |
楽天証券の抽選倍率は、35倍でした。
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抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
きずなホールディングスの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2019年5月 | 2018年5月 |
---|---|---|
売上高 | 190,842 | 39,534 |
経常利益 | 15,389 | -147 |
当期利益 | 12,432 | -1,921 |
純資産 | 2,642,655 | 2,630,223 |
配当金※ | ― | ― |
EPS※ | 3.66 | -0.57 |
BPS※ | 776.77 | 773.10 |
前期比(売上高) | 382.7% | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2019年5月 | 2018年5月 |
---|---|---|
売上高 | 7,193,505 | 6,417,226 |
経常利益 | 616,237 | 465,621 |
当期利益 | 406,446 | 293,364 |
純資産 | 3,268,689 | 2,856,520 |
EPS※ | 119.75 | 86.43 |
BPS※ | 963.01 | 841.58 |
前期比(売上高) | 12.1% | ― |
上位株主とロックアップ情報
きずなホールディングスの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 比率 | ロック アップ |
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投資事業有限責任組合アドバンテッジパートナーズV号 | 66.89% | 90日/ 1.5倍 |
AP Cayman Partners III, L.P. | 22.87% | 90日/ 1.5倍 |
Japan Fund V, L.P. | 5.91% | 90日/ 1.5倍 |
アドバンテッジパートナーズ投資組合64号 | 1.97% | 90日/ 1.5倍 |
中道 康彰 | 1.44% | |
関本 彰大 | 0.72% | |
岡崎 仁美 | 0.07% | |
下田 啓明 | 0.01% | |
宮本 和信 | 0.01% | |
高尾 幸雄 | 0.01% |
直近の類似IPOの上場結果
きずなホールディングスと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:サービス業」の直近のIPO結果です。
- 2020/03/04 Kids Smile HD
… 初値売り損益:47,200円
騰落率:20.88%、倍率:1.21倍 - 2020/02/25 AHCグループ
… 初値売り損益:135,000円
騰落率:61.36%、倍率:1.61倍 - 2020/02/07 ジモティー
… 初値売り損益:130,000円
騰落率:130%、倍率:2.30倍 - 2019/12/26 スポーツフィールド
… 初値売り損益:577,000円
騰落率:211.36%、倍率:3.11倍 - 2019/12/25 WDBココ
… 初値売り損益:187,000円
騰落率:122.22%、倍率:2.22倍
きずなホールディングスのIPO分析
個人的には「家族葬」に興味を持っており、また利用者も増えていくんではないのかな?と思っております。
以下、目論見書P18より抜粋します。
少子高齢化の進展や地域コミュニティの関係性の希薄化に伴い、葬儀における会葬者数は減少の一途を辿っています。
その中で、従来のように百名を超える会葬者を想定した大ホールにて少人数の葬儀を行うことは「寂しい葬儀」という芳しくない印象を与えて故人や喪主の尊厳を損ないかねません。
また、投資効率の観点からみても、大規模ホールは投資回収が長期間にわたり維持費が高額になる等、投資効率が悪く大きなリスクが内在します。
そこで当社グループは、葬儀施行業において「家族葬」という葬儀カテゴリーに注力し、「一日一組」限定で葬儀を行うことで顧客満足を得るとともに、会葬者数の変化に対応した小規模ホールを展開することで投資効率を高める直営モデルを推進しております。
また、葬儀についてはこれまで料金に対する「不透明感」がありましたが、同社はシンプルな料金プランを採用しています。
IPO的にはマイナス点が多いですが、事業内容には期待しています。
参考までに
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。
- 業績は安定的。(決算情報)
- 事業内容(家族葬)が時代のニーズにマッチ。
- 配当なし。
- 市場からの吸収金額が44億円と大きい。(吸収金額による実績)
- 売出しが多い。(97.1%)
- ベンチャーキャピタルの保有株が多く、公開価格の1.5倍でロックアップが解除(売り圧力)。
2.14 追記。仮条件が想定発行価格(2,200円)より上振れ決定(2,200円 ~ 2,320円)したので、初値予想を2,270円 ~ 2,520円に修正。予想利益は-5,000円~2万円です。
目論見書の想定仮条件は2,200円。初値予想は2,100円 ~ 2,280円としました。
予想利益は-1万円~8,000円で、公募割れのリスクがあるIPOになります。
ベンチャーキャピタルが上位株主に並んでいますが、上場時の売出し比率は4社とも50%です。
つまり、持ち株の半分は売却して半分は保有しています。