Arent(5254):IPO上場情報
Arent(アレント)は、主に建設業界およびプラントエンジニアリング業界の大手企業に対し、DXによる業務効率化・生産性向上を実現するためのコンサルティングおよびシステム開発・販売を行っている企業です。
グループは同社と連結子会社1社と持分法適用関連会社1社で構成。
同社グループが提供しているプロダクト共創開発、共創プロダクト販売、自社プロダクトの内容。
パートナー企業との継続的な協同関係を通じて、DXにかかる課題発見から、課題を解決するプロダクトの共同開発、プロダクト販売の事業化までのプロセスを、一気通貫で支援。
プロダクト共創開発
建設業界の大手企業等に対し、DX支援のためのコンサルティング・システム開発(主に準委任契約)を行うメイン事業。売上高の96.4%を占める。
コンサルティングから本開発、さらに事業化後の継続開発まで、長期にわたりパートナー企業と協同。
設立は2012年7月
同社の従業員数は2023年1月末で56名、平均年齢は37.8歳、平均勤続年数は1.6年、平均年間給与は641.3万円
ArentのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、Arentの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
Arentの上場日
上場日 | 2023/3/28(火) | 証券コード | 5254 |
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市場 | 東証グロース | 業種 | 情報・通信業 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | Arent(5254) | ||
時価総額 | 86.7億円(公開価格で計算) 108.5億円(初値で計算) |
Arentのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2023/3/9 (木) ~ 3/15 (水) |
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仮条件 | 1,140円~1,440円 (抽選資金:11.4万円 ~ 14.4万円) | ||
当選口数 | 13,455口 | ||
発行済株式数 | 6,023,280株 | オファリングレシオ | 22.3% |
公募株数 | 700,000株 | 売出株数 | 470,000株 |
吸収金額 | 19.3億円 | O.A分 | 175,500株 |
仮条件決定日 | 3/8 (水) | 公開価格決定日 | 3/16 (木) |
購入期間 | 3/17 (金) ~ 3/23 (木) | ||
備考 |
【3.8追記】売出株は60万株→47万株へ減少。OAも19.5万株→17.55万株へ減少。 公募株のうち279,200株は自己株式の処分。 |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
- IPO管理帳 / IPO管理帳ログイン版
IPOの申込み、当選管理がカンタンに。 - IPOのメール通知システム
ブックビルディングの開始時にメールが届く。
Arentの公開価格と初値
仮条件 | 1,140円~1,440円 | ||
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公開価格 | 1,440円 | 初値 | 1,802円 |
騰落率 | 25.14% | 倍率 | 1.25倍 |
初値売り損益 | 36,200円(1,802円 - 1,440円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
Arentの初値予想と予想利益
Arentの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
1,140円 ~ 1,440円
※抽選資金:11.4万円 ~ 14.4万円
上限は17.7%下ブレ↓ |
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初値予想 |
1,400円 ~ 1,870円※3/9 修正
(1.0倍~1.3倍) |
予想利益 | -4,000円~4.3万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,750円あたり ※抽選資金:17.5万円あたり |
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初値予想 | 2,100円 ~ 2,450円 (1.2倍~1.4倍) |
予想利益 | 3.5万円~7万円 |
初値予想アンケート
Arent(5254)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,440円)を基準価格に修正しています。
有効回答:266票 投票期限:2023/3/27 (月) 23:59までArentの主幹事と幹事証券
ArentのIPOを取り扱っている証券会社です。
Arentの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
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主幹事 みずほ証券 |
86.96% | 1,170,100株 | 1,170口 |
SBI証券 | 6.96% | 93,600株 | 561口 |
野村證券 | 4.35% | 58,500株 | 58口 |
楽天証券 | 0.87% | 11,700株 | 117口 |
岡三証券 | 0.43% | 5,800株 | 5口 |
岩井コスモ証券 | 0.43% | 5,800株 | 5口 |
委託幹事である岡三オンラインは、委託数が公表されていません。
楽天証券の抽選倍率は、174倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場の大和コネクト証券とauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
Arentの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2022年6月 | 2021年6月 | 2020年6月 |
---|---|---|---|
売上高 | 1,170,123 | 908,151 | 761,577 |
経常利益 | 417,140 | 339,201 | 376,282 |
当期利益 | 304,744 | 216,356 | 251,365 |
純資産 | 2,483,307 | 978,663 | 383,209 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 59.76 | 47.03 | 2,280.56 |
BPS※ | 169.07 | 128.22 | 3,446.21 |
前期比(売上高) | 28.8% | 19.2% | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2022年6月 | 2021年6月 |
---|---|---|
売上高 | 1,011,934 | 722,031 |
経常利益 | 14,759 | 45,301 |
当期利益 | -48,048 | -19,520 |
純資産 | 1,990,807 | 841,865 |
EPS※ | -9.42 | -4.24 |
BPS※ | 75.35 | 96.76 |
前期比(売上高) | 40.2% | ― |
上位株主とロックアップ情報
Arentの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
鴨林 広軌 代表取締役 |
2,411,480株
39.98%
|
96,600株 | 180日 |
梅林 真如 |
702,600株
11.65%
(702,600)
|
- | 180日 |
SBI4&5投資事業有限責任組合 VC |
457,840株
7.59%
|
- | 継続保有/ 6ヶ月間 |
佐海 文隆 |
440,000株
7.29%
|
80,000株 | 180日 |
大北 尚永 |
400,000株
6.63%
|
100,000株 | 180日 |
中川 高志 従業員 |
400,000株
6.63%
|
80,000株 | 180日 |
丸山 篤史 従業員 |
400,000株
6.63%
|
80,000株 | 180日 |
SBI4&5投資事業有限責任組合2号 VC |
120,960株
2.01%
|
- | 継続保有/ 6ヶ月間 |
合同会社J&TC Frontier |
112,520株
1.87%
|
- | 180日 |
清水 利恭 従業員 |
92,440株
1.53%
|
18,400株 | 180日 |
直近の類似IPOの上場結果
Arentと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
ArentのIPO分析
Arent(アレント)は、建設業界特化のDXコンサル事業がメイン。
建設業の労働生産性は製造業の約50%であり、業界の高齢化が進んでいる状況に。
同社グループは、建設業界の細分化された多重下請け構造など属人化しブラックボックスと化した高度な暗黙知を見つけ出し、高い数学力、深い業界知識で解き明かし、モデル化する力でシステムへと昇華させます。
今後は、同社グループが開発したプロダクトであるプラント空間設計支援CADツール「PlantStream®」、自動配筋ソフト「LightningBIM自動配筋」について、販売強化および営業体制・戦略の抜本的な見直し・強化も進めていくよう。
建設業界は2024年4月より36協定の厳守が求められます。
労働時間の上限が規制され、法令に違反した企業に罰則が科せられることから建設業界のDX化が注目されています。
個人的には建設DXと聞くと施工管理アプリが思い浮かびます。
2021年3月に上場したスパイダープラスや今後の上場が期待されるアンドパッドなど。スタートアップも多い印象。
一点、気になるのは特定の販売先への依存度が高いこと。
株式会社PlantStreamはArentの持分法適用関連会社。プラントの空間自動設計システムを提案。
【3.8追記】仮条件が上限価格で17.7%も下振れて決定へ。割高感が意識されたのか弱い・・・
仮条件の上限と今期予想(連結)によるPERは37倍とやや割安感は当初よりは出ましたが。
既存株主の売出数も仮条件に不満なのか、やや減っています。
仮条件の大幅引き下げを受けて、評価を「C」に変更します。
2023年6月期の業績予想をみて、今後も業績が伸びていくのか?たんなる強気設定の価格なのか?で投資判断が分かれそう。
参考までに
評価を「B」から「C」に一段、引き下げました。
- 建設業界のDX化は今後の注目事業。働き方改革
- 業績は安定的(決算情報)
- 2023年6月期の連結業績予想(前期比)は、売上高 1,868百万円(+84.6%)、営業利益 523百万円(+115.2%)
- 上場による知名度アップで、業績への貢献期待
- 特定顧客への売上比率(依存度)が高い
- 同業他社が多い
- 市場からの吸収金額が19.3億円とやや大きい(吸収金額による実績)
- 新株予約権に係る潜在株式数は709,200株で、発行済株式総数の12.7%に相当。
- 仮条件の上限と今期予想(連結)によるPERは37倍
- 同日に3社が上場
- 【3.8追記】仮条件は想定価格より弱気に。(上限で17.7%も下振れ)
3.9追記。仮条件が想定価格の1,750円より上限価格が17.7%も下振れて、1,140円 ~ 1,440円に。
機関投資家の需要が低いこと(割高感を意識?)が予想されるので、初値予想を1,400円 ~ 1,870円に修正。予想利益は-4,000円~4.3万円です。
目論見書の想定仮条件は1,750円。初値予想は2,100円 ~ 2,450円としました。
予想利益は3.5万円~7万円です。
カブスルは幹事証券にてIPOに参加しますが、仮条件の大幅引き下げが強烈。公募割れも少し意識したいです。
落選しても次回以降の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。
岡三証券のネット取引サービス岡三オンラインは、抽選時に資金が必要ないので気軽に参加できます。(口座開設タイアップ中)
抽選資金に余裕があれば、楽天証券や岩井コスモ証券でも参加しておきたいです。
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庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っていますので、口座開設がまだの方は お得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)