ブロードバンドセキュリティ(4398):IPO上場情報


ブロードバンドセキュリティは 企業における情報漏洩の予防や防止、セキュリティ機器の24時間365日体制での遠隔監視、未知のマルウエア検知によるネットワーク遮断等により、情報漏洩リスクから企業を守ることを目的としたセキュリティサービスを主要な事業としている企業です。

マルウエアとは、不正かつ有害な動作を行う意図で作成された悪意のあるソフトウエアや悪質なコードの総称。ウイルスもマルウエアに含まれます。

  • セキュリティ監査・コンサルティングサービス売上高の23.3%
    クレジットカード業界におけるグローバルセキュリティ基準であるPCI DSS(※)の監査資格を法人として保有しており、クレジットカードデータを取り扱っている企業に対して、セキュリティ監査を実施しています。
    また、企業がPCI DSS準拠監査を通過するために、実際の姿とあるべき姿に違いがある場合には、それが何であり(GAP分析)、どう対処するべきかといったコンサルティングサービスを提供しています。
  • 脆弱性診断サービス売上高の26.6%
    企業のWebサイトに対し、同社のエンジニアが、外部からの侵入や、内容の書き換えが可能かどうか、擬似攻撃をかける事で、Webサイトの安全性を診断するサービスを提供しています。
    この診断サービスは、健康診断と同じように幾つかのサービスメニューを用意し、複合的なアプローチによりWebサイトを診断した上で、脆弱性の抽出とその解決策を提案しています。
    企業にとって、その脆弱性を排除することは運営上、欠かせないことです。
    本サービスを利用することで、悪意ある攻撃を受ける前に、自社を防御する上での問題点を特定することが可能です。
  • 情報漏洩IT対策サービス売上高の50.1%
    同社のサーバ群や独自に開発したソフトウエアなどを使用し、企業の情報漏洩対策(予防、監視、発見、遮断等)のためのサービスを提供しています。具体的には、以下の8つのサービス。
    1. セキュリティ機器マネージドサービス
      24時間365日体制で顧客の代わりに様々なセキュリティ機器を運用・監視するサービス。
    2. セキュアメールサービス
      企業が安全かつ安心してメールを利用出来るように設計された様々な機能を搭載したクラウド型のサービス。
    3. マルウエア検知サービス
      未知のウイルスへの感染の可能性のあるファイルを一度仮想領域に展開し、コード自体を読みこんでウイルスに感染しているかどうかを判定するクラウド型のウイルス検知サービス。
    4. 標的型メール攻撃訓練サービス(開封率調査)
      顧客企業が「標的型メール攻撃」にどの程度耐性を持つのかを調査するサービス。
    5. ウイルス感染チェックサービス
    6. SIEM構築及び運用支援サービス
      ウイルスに感染した際、外部に送信される前にその動きを検知して漏洩を防ぐためのサービス。
    7. フォレンジックサービス
      万一企業が情報漏洩を起こしてしまった場合に、速やかにネットワークから該当端末やサーバを切り離して、それ以上情報が漏洩しないようにし、感染経路の特定(原因調査)および漏洩した情報の特定、影響範囲の特定等、企業が行うべき様々な漏洩対応に関するサポートを行うサービス。
    8. インターネット分離クラウドサービス
      マルウエア対策の一環として、業務用システムとインターネットを利用するWeb閲覧やメール送受信を異なる環境に置き、業務用システムを悪意あるプログラムから守る「インターネット分離」をクラウド型で提供するサービス。

売上高の集計期間は平成29年7月1日~平成30年3月31日。

※国際カードブランド5社(American Express、Discover、JCB、Master Card、VISA)が共同で設立したPCI SSC(PCI Security Standards Council)により運用・管理されているカード情報セキュリティの国際統一基準の名称。

情報セキュリティ業界は、ランサムウエアと呼ばれる身代金要求型のマルウエア事件が起きたり、教育機関からの情報漏洩があったりと、昨年に引き続き情報窃取の攻撃とそれに伴う被害が後を絶たず、企業からの対策要請が拡大したようです。

企業は、ネットワークで繋がっている情報を守る使命があり、年々その需要は高まっています。

情報セキュリテイ対策はIPOでも人気のあるテーマとなっています。

また、クレジットカード業界のセキュリティ基準であるPCI DSSへの準拠性監査サービスについても、経済産業省が2018年(平成30年)3月を一つのターゲットにしていたこともあり、過去最高の受注件数となっています。(同社はPCI DSSの監査資格を法人として保有。)

クレジットカード業界ではPCI DSS準拠を経済産業省が今まで以上に強く勧めている背景もあり、2020年の東京オリンピックまでに日本のITセキュリティを強化しようとする動きは一段と活発になってます。

設立は平成12年11月です。
従業員数は平成30年7月末で183名、平均年齢は40.53歳、平均勤続年数は5.69年、平均年間給与は657万円です。


ブロードバンドセキュリティのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ブロードバンドセキュリティの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ

ブロードバンドセキュリティの上場日

S
  • 業績:好調
  • IPO人気:あり
  • オファリングレシオ:やや低い
  • 調達金額:小さい

上場日 2018/9/26(水) 証券コード 4398
市場 JASDAQ スタンダード 業種 情報・通信業
Webサイト Webサイト 単元株 100株
Yahoo!ファイナンス ブロードバンドセキュリティ(4398)
時価総額
28.9億円(公開価格で計算)
77.2億円(初値で計算)

ブロードバンドセキュリティのブックビルディング内容

ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。

ブックビルディング期間

2018/9/5 (水) ~ 9/11 (火)

仮条件 690円~750円 (抽選資金:6.9万円 ~ 7.5万円)
当選口数 8,050口
発行済株式数 3,855,730株 オファリングレシオ 20.8%
公募株数 400,000株 売出株数 300,000株
吸収金額 6億円 O.A分 105,000株
仮条件決定日 9/3 (月) 公開価格決定日 9/12 (水)
購入期間 9/13 (木) ~ 9/19 (水)

※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。

ブロードバンドセキュリティの公開価格と初値

仮条件 690円~750円
公開価格 750円 初値 2,001円
騰落率 166.80%  倍率  2.67倍
初値売り損益 125,100円(2,001円 - 750円)× 100株

※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。

ブロードバンドセキュリティの初値予想と予想利益

ブロードバンドセキュリティの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。

仮条件と初値予想

仮条件 690円 ~ 750円 ※抽選資金:6.9万円 ~ 7.5万円
上限は10.7%下ブレ↓
初値予想 1,500円 ~ 1,750円※9/5 修正
(2.0倍~2.3倍)
予想利益 7.5万円~10万円

想定価格と初値予想

想定価格 760円 ~ 840円 ※抽選資金:7.6万円 ~ 8.4万円
初値予想 1,650円 ~ 1,950円 (2.0倍~2.3倍)
予想利益 8.1万円~11.1万円

ブロードバンドセキュリティの主幹事と幹事証券

ブロードバンドセキュリティのIPOを取り扱っている証券会社です。

主幹事証券
引受幹事証券

備考

投資資金に関係ない一人一票制の「公平抽選」で 庶民でも当選確率が期待できる「マネックス証券」や抽選に外れても次回の当選チャンスに活かせる「IPOチャレンジポイント」が付与される「SBI証券」がおすすめです。

公募割れリスクも低いと想定されますので、積極的に幹事証券のブックビルディングに参加して当選を狙いたいところです。

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ブロードバンドセキュリティの決算情報

単独 財務情報 (単位/千円)

決算期 2016年6月 2016年6月 2015年6月
売上高 3,067,424 2,690,939 2,322,266
経常利益 152,082 87,133 -94,788
当期利益 145,928 86,021 -101,014
純資産 221,292 75,364 -10,656
配当金
EPS 42.23 24.89 -0.29
BPS 64.04 21.81 -0.03
前期比(売上高) 14% 15.9%
※配当金、EPS、BPSは(単位/円)

直近の類似IPOの上場結果

ブロードバンドセキュリティと同じホットワードのIPOの上場結果です。

「情報セキュリティ」のIPOの直近の結果です。

  • 2018/06/21 SIG
    初値売り損益:266,500円
    (騰落率:133.25%、倍率:2.33倍)
  • 2017/04/25 アセンテック
    初値売り損益:395,000円
    (騰落率:197.50%、倍率:2.98倍)
  • 2017/03/28 No.1
    初値売り損益:189,000円
    (騰落率:120.38%、倍率:2.20倍)
  • 2016/12/21 セグエグループ
    初値売り損益:380,000円
    (騰落率:223.53%、倍率:3.24倍)
  • 2016/09/27 チェンジ
    初値売り損益:179,900円
    (騰落率:149.92%、倍率:2.50倍)

ブロードバンドセキュリティと市場と業種が同じIPOの上場結果です。

「市場:JASDAQ スタンダード」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。

  • 2018/06/21 SIG
    初値売り損益:266,500円
    騰落率:133.25%、倍率:2.33倍
  • 2017/11/29 トレードワークス
    初値売り損益:1,140,000円
    騰落率:518.18%、倍率:6.18倍
  • 2017/09/20 ニーズウェル
    初値売り損益:218,000円
    騰落率:130.54%、倍率:2.31倍
  • 2017/06/30 SYS HD
    初値売り損益:297,000円
    騰落率:116.02%、倍率:2.16倍
  • 2016/12/27 ティビィシィ・スキヤツト
    初値売り損益:310,000円
    騰落率:221.43%、倍率:3.21倍

ブロードバンドセキュリティのIPO分析

ITセキュリティ市場は、依然として標的型メール攻撃や企業システムの脆弱性を突いて情報を窃取しようとする攻撃があとを絶たず、情報セキュリティ対策が重要な経営課題としてあげられるようになりました。

また、クレジットカード業界ではPCI DSS準拠を経済産業省が今まで以上に強く勧めている背景もあり、2020年の東京オリンピックまでに日本のITセキュリティを強化しようとする動きは一段と活発になってます。

仮条件は800円あたりが想定されています。抽選に必要な資金は8万円となり参加しやすいIPOとなります。

IPOの騰落率は人気に左右されますので、人気があるかどうかはとっても大事な要素になります。
大手の予想待ちですが、評価は高くなるんじゃないでしょうか。

参考までに

2018.9.5 追記。仮条件の決定(下ブレ)に伴い、想定の初値予想は「1,500円 ~ 1,750円」に修正されました。
予想上限にて「初値売り」をすると10万円の利益になりそうです。

2018.8.27 追記。評価は 最も高い「S」となりました。

想定の仮条件は「760円 ~ 840円」。 想定の初値予想は「1,650円 ~ 1,950円」となっています。
予想上限にて「初値売り」をすると11.1万円の利益になりそうです。

公募割れリスクも低いと想定されますので、積極的に幹事証券のブックビルディングに参加して当選を狙いたいところです。

ブロードバンドセキュリティのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ブロードバンドセキュリティの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ

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