メドレー(4480):IPO上場情報
メドレーは、医療ヘルスケア領域において各種インターネットサービスを開発・提供している企業です。
医療ヘルスケア領域における人材の不足や地域偏在という課題を解決する人材プラットフォーム事業として「ジョブメドレー」を、医療機関の業務効率の改善や患者の医療アクセスの向上等を実現するための医療プラットフォーム事業として「CLINICS」及び「MEDLEY」を展開しています。
主力事業は、売上高の87%を占める人材プラットフォーム事業です。
- 人材プラットフォーム事業
- 2,552,347(千円)(売上高の87%)
求職者側が自ら絞り込んだ条件のもと求人情報を閲覧し、興味のある求人事業所に直接応募した後に面接に向けたコミュニケーションを取ることができるよう設計。
求人事業所と求職者がジョブメドレーのサイト上で、面接設定や内定時の採用条件調整を完結できるようになっています。
ジョブメドレーにおける採用時の成果報酬は、入職者の年収対比で2~13%という水準で価格面で優位。 - 医療プラットフォーム事業
- 352,145(千円)(売上高の12%)
クラウド型電子カルテ「CLINICSカルテ」や予約管理システム「CLINICS予約」の機能拡張を行い、医療機関が予約、診療、会計までを一貫して1つのシステムで管理。
また、医療情報提供サービス「MEDLEY」をメディアとして提供。
- 新規開発サービス
- 28,549千円(売上高の1%)
売上高の集計期間は2018年1月1日~2018年12月31日。
CLINICSオンライン診療は、医療機関がオンライン診療を実施する際に必要な診察予約管理、ビデオチャット、会計及び薬の処方等の機能を提供するオンライン診療システムです。
オンライン診療の終了後、医療機関は、診察費を患者がCLINICS上に登録したクレジットカードに請求し、必要に応じて患者に医薬品や処方箋を送付します。
グループは同社と連結子会社の株式会社NaClメディカルで構成。
設立は2009年6月。
従業員数は2019年9月末で343名、平均年齢は30.4歳、平均勤続年数は1.1年、平均年間給与は462.3万円。
メドレーのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、メドレーの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
メドレーの上場日
メドレーのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2019/11/27 (水) ~ 12/3 (火) |
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仮条件 | 1,280円~1,300円 (抽選資金:12.8万円 ~ 13万円) | ||
当選口数 | 158,240口 | ||
発行済株式数 | 27,624,400株 | オファリングレシオ | 57.2% |
公募株数 | 2,530,000株 | 売出株数 | 11,230,000株 |
吸収金額 | 205.7億円 | O.A分 | 2,064,000株 |
仮条件決定日 | 11/26 (火) | 公開価格決定日 | 12/4 (水) |
購入期間 | 12/5 (木) ~ 12/10 (火) | ||
備考 | 売出し株のうち、国内販売は6,878,400株、海外販売は4,351,600株です。 |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
メドレーの公開価格と初値
仮条件 | 1,280円~1,300円 | ||
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公開価格 | 1,300円 | 初値 | 1,270円 |
騰落率 | -2.31% | 倍率 | 0.98倍 |
初値売り損益 | -3,000円(1,270円 - 1,300円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
公募割れ時の株価下落の目安となる引受価額は、1,202.50円でした。
メドレーの初値予想と予想利益
メドレーの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
1,280円 ~ 1,300円
※抽選資金:12.8万円 ~ 13万円
上限は1.6%上ブレ↑ |
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初値予想 |
1,220円 ~ 1,310円※11/26 修正
(0.9倍~1.0倍) |
予想利益 | -8,000円~1,000円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,280円あたり ※抽選資金:12.8万円あたり |
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初値予想 | 1,200円 ~ 1,290円 (0.9倍~1.0倍) |
予想利益 | -8,000円~1,000円 |
初値予想アンケート
メドレー(4480)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,300円)を基準価格に修正しています。
有効回答:236票 投票期限:2019/12/11 (水) 23:59までメドレーの主幹事と幹事証券
メドレーのIPOを取り扱っている証券会社です。
メドレーの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 大和証券 |
63.24% | 7,102,000株 | 14,204口 |
主幹事 みずほ証券 |
15.93% | 1,788,800株 | 1,788口 |
主幹事 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
15.93% | 1,788,800株 | 1,788口 |
クレディ・スイス証券 | 4.90% | 550,400株 | 0口 |
委託幹事である岡三オンラインは、委託数が公表されていません。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
メドレーの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2018年12月 | 2017年12月 | 2016年12月 |
---|---|---|---|
売上高 | 2,933,043 | 1,712,491 | 729,408 |
経常利益 | -87,829 | 38,012 | -429,041 |
当期利益 | -153,562 | 35,651 | -449,080 |
純資産 | 1,090,468 | 1,230,099 | 52,327 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | -5.88 | 1.41 | -19.41 |
BPS※ | 41.26 | 47.14 | -18.94 |
前期比(売上高) | 71.3% | 134.8% | ― |
上位株主とロックアップ情報
メドレーの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 比率 | ロック アップ |
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瀧口 浩平 | 21.76% | 180日 |
豊田 剛一郎 | 14.01% | 180日 |
グリー(株) | 6.50% | |
MSIVC2012V 投資事業有限責任組合 | 4.94% | |
インキュベイトファンド1号投資事業有限責任組合 | 4.84% | 90日/ 1.5倍 |
山田 進太郎 | 2.77% | 90日/ 1.5倍 |
白崎 杏輔 | 2.77% | 90日/ 1.5倍 |
イーストベンチャーズ投資事業有限責任組合 | 2.77% | 90日/ 1.5倍 |
ニッセイ・キャピタル6号投資事業有限責任組合 | 2.77% | 90日/ 1.5倍 |
日本生命保険相互会社 | 2.63% | 90日/ 1.5倍 |
直近の類似IPOの上場結果
メドレーと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。
- 2019/12/11 マクアケ
… 初値売り損益:116,000円
騰落率:74.84%、倍率:1.75倍 - 2019/10/25 BASE
… 初値売り損益:-9,000円
騰落率:-6.92%、倍率:0.93倍 - 2019/10/08 HENNGE
… 初値売り損益:60,100円
騰落率:42.93%、倍率:1.43倍 - 2019/10/08 AI CROSS
… 初値売り損益:71,000円
騰落率:65.14%、倍率:1.65倍 - 2019/10/01 パワーソリューションズ
… 初値売り損益:311,000円
騰落率:155.50%、倍率:2.56倍
メドレーのIPO分析
目論見書をみると、オンライン診療の医療プラットフォーム事業が目につきますが、売上高の87%は、求職者と事業者を結びつける人材紹介業(人材プラットフォーム事業)です。
オンライン診療は、将来性がとても高い事業ですが同業他社も多く参入しており、同社にとっても今後に期待の事業となっています。
人材プラットフォーム事業の利益で、医療プラットフォームの事業の開発を進めているイメージが個人的にあります。
参考までに
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクが高い「D」に設定しました。
- オンライン診療の将来性に期待。
- 人手不足を解消する事業はIPOで人気あり。
- 市場からの吸収金額が202億円と非常に大きい。(参考:吸収金額による実績)
- 業績が微妙。(上下のブレがある)
- 売出しが多い。(81.6%)
- 上位株主が全株または全株に近い株数の放出。
- 12月はIPOが多く、選別される可能性あり。
特に大株主が今回の上場により、保有株を売り出すのがひっかかりました。
同社の将来性を期待するならホールドするはずですので…。
12月はIPOラッシュが始まり、投資資金が分散されやすくなります。
評価が低くなるIPOは公募割れのリスクが高くなりますので、ブックビルディング参加は慎重にどうぞ。