グッドパッチ(7351):IPO上場情報
グッドパッチは、UI/UX デザイン支援事業を行っている企業です。
Web・スマートフォンサービスなどのデジタルプロダクトに関わる様々なデザインについて、顧客企業にサービスを提供。
- UIとは、ユーザーインターフェイスのこと。
パソコンやスマホの画面にうつるWebサイトのデザインや空白、フォントなど。 - UXとは、ユーザーエクスペリエンスのこと。
Webサイトを見たときに得られる体験や経験。感想。
カンタンに事業を説明すると、見やすく・使いやすいをテーマに、Webサイトやスマートフォンアプリのデザイン・設計をしています。
実績として、宅配の出前館や、ネット印刷のラクスルなど。
- デザインパートナー事業
- 1,323,753(千円)(売上高の78.6%)
- デザインプラットフォーム事業
- 359,515千円(売上高の21.4%)
リモートコラボレーションの可能性を広げるクラウドワークスペース「Strap」など。
売上高の集計期間は2018年9月1日~2019年8月31日。
デザインプラットフォーム事業にある「Strap」は、ホワイトボードを見ながらチーム全員で情報を共有し作業するような空間をオンラインで実現します。
グループは同社と連結子会社2社で構成。
設立は2011年9月。
従業員数は2020年4月末で174名、平均年齢は32.1歳、平均勤続年数は1.8年、平均年間給与は562.7万円。
グッドパッチのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、グッドパッチの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
グッドパッチの上場日
グッドパッチのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2020/6/15 (月) ~ 6/19 (金) |
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仮条件 | 610円~690円 (抽選資金:6.1万円 ~ 6.9万円) | ||
当選口数 | 7,587口 | ||
発行済株式数 | 7,173,260株 | オファリングレシオ | 10.5% |
公募株数 | 308,900株 | 売出株数 | 350,900株 |
吸収金額 | 5.2億円 | O.A分 | 98,900株 |
仮条件決定日 | 6/11 (木) | 公開価格決定日 | 6/22 (月) |
購入期間 | 6/23 (火) ~ 6/26 (金) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
グッドパッチの公開価格と初値
仮条件 | 610円~690円 | ||
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公開価格 | 690円 | 初値 | 2,757円 |
騰落率 | 299.57% | 倍率 | 4.00倍 |
初値売り損益 | 206,700円(2,757円 - 690円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
グッドパッチの初値予想と予想利益
グッドパッチの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
610円 ~ 690円
※抽選資金:6.1万円 ~ 6.9万円
上限は13.1%上ブレ↑ |
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初値予想 |
1,040円 ~ 1,400円※6/11 修正
(1.5倍~2.0倍) |
予想利益 | 3.5万円~7.1万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 610円あたり ※抽選資金:6.1万円あたり |
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初値予想 | 920円 ~ 1,220円 (1.5倍~2.0倍) |
予想利益 | 3.1万円~6.1万円 |
初値予想アンケート
グッドパッチ(7351)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(690円)を基準価格に修正しています。
有効回答:285票 投票期限:2020/6/29 (月) 23:59までグッドパッチの主幹事と幹事証券
グッドパッチのIPOを取り扱っている証券会社です。
グッドパッチの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
グッドパッチの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2019年8月 | 2018年8月 | 2017年8月 |
---|---|---|---|
売上高 | 1,401,731 | 1,163,040 | 643,694 |
経常利益 | 93,693 | -40,072 | -257,912 |
当期利益 | 68,507 | -50,528 | -275,284 |
純資産 | 483,397 | 414,889 | 465,418 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 9.98 | -7.36 | -2,229.61 |
BPS※ | 70.42 | 60.44 | -3,265.22 |
前期比(売上高) | 20.5% | 80.7% | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2019年8月 | 2018年8月 |
---|---|---|
売上高 | 1,683,269 | 1,371,260 |
経常利益 | 83,678 | -11,726 |
当期利益 | 57,389 | -22,219 |
純資産 | 463,396 | 411,024 |
EPS※ | 8.36 | -3.24 |
BPS※ | 67.51 | 59.88 |
前期比(売上高) | 22.8% | ― |
上位株主とロックアップ情報
グッドパッチの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 比率 | ロック アップ |
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土屋 尚史 | 42.43% | 180日 |
DG Lab 1号投資事業有限責任組合 | 10.57% | 90日/ 1.5倍 |
(株)DGベンチャーズ | 10.57% | 90日/ 1.5倍 |
(株)ブルーローズ | 8.24% | 180日 |
FinTechビジネスイノベーション投資事業有限責任組合 | 7.93% | 90日/ 1.5倍 |
SalesforceVentues LLC | 3.08% | 90日/ 1.5倍 |
MSIVC2016V投資事業有限責任組合 | 2.64% | 90日/ 1.5倍 |
實方 ボリス | 2.14% | 180日 |
SMBCベンチャーキャピタル2号投資事業有限責任組合 | 1.62% | 90日/ 1.5倍 |
松岡 毅 | 0.92% | 180日 |
直近の類似IPOの上場結果
グッドパッチと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:サービス業」の直近のIPO結果です。
- 2020/03/31 Macbee Planet
… 初値売り損益:51,800円
騰落率:28.31%、倍率:1.28倍 - 2020/03/30 NexTone
… 初値売り損益:-4,000円
騰落率:-2.35%、倍率:0.98倍 - 2020/03/26 アディッシュ
… 初値売り損益:87,100円
騰落率:70.81%、倍率:1.71倍 - 2020/03/17 リビングプラットフォーム
… 初値売り損益:-35,000円
騰落率:-8.97%、倍率:0.91倍 - 2020/03/13 フォースタートアップス
… 初値売り損益:-14,200円
騰落率:-8.02%、倍率:0.92倍
グッドパッチのIPO分析
売上の7割はデザインパートナー事業(受託事業)。
UI/UXは、いまや事業にとって気を遣うべき大切なポイント。
使い勝手が悪く、見づらければ消費者は再利用しません。
実績をみると、出前館のUI/UXの改良も行っているようです。
一覧のUIが変更されていますが、使い勝手向上って大事ですよね。
(グッドパッチのHPより)
売上高は右肩上がりで、経常利益は2019年(第8期)から黒字転換しています。
主力のデザインパートナー事業は、ヨーロッパ全土でのビジネス展開のために、ドイツに連結子会社であるGoodpatchGmbHを事業拠点があります。
デザインプラットフォーム事業にある「Strap」は、ホワイトボードを見ながらチーム全員で情報を共有し作業するような空間をオンラインで実現します。コロナ禍の上場において認知度の高まりも期待されます。
IT専門の調査会社のIDCによる調査結果によると、UI/UXデザイン支援に関連した領域(UI/UXデザイン市場)については年平均成長率14.4%、市場規模では484億USドル(2018年)から950億USドル(2023年)に拡大すると予測されています。
新型コロナウイルス感染症が及ぼす影響について、同社の認識は次の通りです。(太字はカブスルにて強調)
デザインプロジェクトのリモートワークによる実施(在宅勤務)の原則化やセミナー等のイベントのオンライン実施のほか、フルリモートによるデザイン支援「GoodpatchAnywhere」のさらなる推進、並びに新SaaSオンラインコラボレーションソフトウェアの開発等による対策を講じており、事業の運営を見直すべき事象は現時点において認識しておりません。
参考までに
評価は下記を考慮して、人気が高い「A」に設定しました。
コロナ禍の影響がどこまで続くのか見えず、やや弱気の評価と予想です。(例年ならS評価)
- 業績が好調で黒字転換。(決算情報)
- 市場からの吸収金額が4.6億円と小さい。(吸収金額による実績)
- コロナ禍でプラスに働く事業内容。(EC事業の人気化)
- 購入単価が低い(6万円)。
- UX/UI事業はグローバル競争に必須。
- ベンチャーキャピタルも投資しているが、上場時の売出し少ない。(上昇を見込んでいる?)
- 主力の受託事業は業績がブレやすい。
- 海外展開に期待。
- 新型コロナウィルスの収束が未定。
6.11 追記。仮条件が610円 ~ 690円に決定。(想定価610円より13%上ブレ↑)
初値予想を1,040円 ~ 1,400円に修正。予想利益は3.5万円~7.1万円です。
やや懸念事項としては、現在、株価の上昇の勢いが強いこと。
上場日に相場が反転するとIPOにとっては悪影響がでます。
目論見書の想定仮条件は610円。初値予想は920円 ~ 1,220円としました。
予想利益は3.1万円~6.1万円です。
公募割れリスクは低いと思われます。
積極的に幹事証券から参加して当選を狙いましょう。
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