HOUSEI(5035):IPO上場情報
HOUSEIグループは、同社と連結子会社2社の計3社で構成。下記の事業を展開。
- メディア事業
新聞社や出版社をはじめとするメディア業界向け情報システム開発・運用・保守事業 - プロフェッショナルサービス事業
製造業・金融業等の各種事業者向けの情報システム開発・運用・保守事業 - プロダクト推進事業
自社開発の情報システム・ソフトウエア・クラウドサービスを提供する事業 - 越境EC事業
中国の消費者向けに日本製品を販売し、そのためのクラウドサービスを提供 する事業
現代表取締役社長の管祥紅が、商業印刷システムや新聞・出版社向けトータルシステムを手掛ける中国・北京北大方正集団公司の日本マーケット開拓を目的に東京都品川区西五反田において設立。
同社の設立は1996年3月。
従業員数は2022年5月末で157名、平均年齢は41.4歳、平均勤続年数は8年、平均年間給与は602.8万円。
HOUSEIのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、HOUSEIの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
HOUSEIの上場日
HOUSEIのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2022/7/11 (月) ~ 7/15 (金) |
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仮条件 | 380円~400円 (抽選資金:3.8万円 ~ 4万円) | ||
当選口数 | 20,849口 | ||
発行済株式数 | 6,754,000株 | オファリングレシオ | 30.8% |
公募株数 | 850,000株 | 売出株数 | 963,000株 |
吸収金額 | 8.3億円 | O.A分 | 271,900株 |
仮条件決定日 | 7/7 (木) | 公開価格決定日 | 7/19 (火) |
購入期間 | 7/20 (水) ~ 7/25 (月) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
HOUSEIの公開価格と初値
仮条件 | 380円~400円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 400円 | 初値 | 580円 |
騰落率 | 45.00% | 倍率 | 1.45倍 |
初値売り損益 | 18,000円(580円 - 400円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
HOUSEIの初値予想と予想利益
HOUSEIの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
380円 ~ 400円
※抽選資金:3.8万円 ~ 4万円
上限は4.8%下ブレ↓ |
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初値予想 |
480円 ~ 630円
(1.2倍~1.6倍) |
予想利益 | 8,000円~2.3万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 420円あたり ※抽選資金:4.2万円あたり |
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初値予想 | 480円 ~ 630円 (1.1倍~1.5倍) |
予想利益 | 6,000円~2.1万円 |
初値予想アンケート
HOUSEI(5035)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(400円)を基準価格に修正しています。
有効回答:360票 投票期限:2022/7/27 (水) 23:59までHOUSEIの主幹事と幹事証券
HOUSEIのIPOを取り扱っている証券会社です。
HOUSEIの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 みずほ証券 |
88.71% | 1,849,500株 | 1,849口 |
SBI証券 | 8.70% | 181,300株 | 1,087口 |
楽天証券 | 0.87% | 18,100株 | 181口 |
マネックス証券 | 0.43% | 9,000株 | 90口 |
松井証券 | 0.43% | 9,000株 | 63口 |
いちよし証券 | 0.43% | 9,000株 | 0口 |
あかつき証券 | 0.43% | 9,000株 | 0口 |
楽天証券の抽選倍率は、144倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
HOUSEIの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2021年12月 | 2020年12月 | 2019年12月 |
---|---|---|---|
売上高 | 3,909,220 | 3,351,004 | 3,013,305 |
経常利益 | 227,752 | 270,708 | 202,804 |
当期利益 | 211,891 | 188,003 | 24,305 |
純資産 | 2,112,222 | 1,900,331 | 1,712,328 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 35.89 | 31.84 | 4.12 |
BPS※ | 357.76 | 321.87 | 290.03 |
前期比(売上高) | 16.7% | 11.2% | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2021年12月 | 2020年12月 |
---|---|---|
売上高 | 4,102,113 | 3,399,769 |
経常利益 | 284,829 | 270,229 |
当期利益 | 271,442 | 219,665 |
純資産 | 2,354,362 | 1,942,380 |
EPS※ | 45.98 | 37.21 |
BPS※ | 398.77 | 328.99 |
前期比(売上高) | 20.7% | ― |
上位株主とロックアップ情報
HOUSEIの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
佰瑞祥鴻(香港)有限公司 |
2,347,000株
38.28%
|
350,000株 | 180日 |
KSK合同会社 |
2,315,500株
37.76%
|
500,000株 | 180日 |
EPSホールディングス株式会社 |
900,000株
14.68%
|
- | 180日 |
メディカル・データ・ビジョン 株式会社 |
187,500株
3.06%
|
- | 180日 |
篠崎 弘美 |
118,800株
1.94%
(5,800)
|
113,000株 | |
石 自力 取締役 |
30,500株
0.50%
(30,500)
|
- | |
芦野 雄一 |
14,300株
0.23%
(1,300)
|
- | |
胡 奎 執行役員 |
9,800株
0.16%
(9,800)
|
- | |
古市 健 執行役員 |
7,300株
0.12%
(4,300)
|
- | |
羽入 友則 取締役 |
6,500株
0.11%
(6,500)
|
- |
直近の類似IPOの上場結果
HOUSEIと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
HOUSEIのIPO分析
新聞社を中心としたメディア業界向けシステムの構築で培った、システム間の連携や画像処理などの知識・経験に強みがあり、また中国・武漢のオフショア開発拠点にて優秀なIT技術者を多数擁し、高品質なシステムを低コストで提供することが可能。
紙媒体メディアの発行部数の減少を背景に、競合であった大手システム開発会社がこの領域に注力しなくなってきている状況。
同社は組版システム事業から撤退する事業者を当社グループに組み込むことや、いわゆる残存者利益を享受。
ただし、紙媒体のメディア業界は中長期的に縮小していくことは把握しており、紙媒体メディア業界向けの事業に代わる新規事業を確立していくことが急務と考えているよう。
情報システム事業の単一セグメントだったようですが、越境EC事業の量的重要性が増加したことから、第27期連結会計年度より報告セグメントを「情報システム事業」と「越境EC事業」に変更。
主な販売先は聖教新聞社。
うーん。評価と初値予想が難しいIPO。
ただ、前期実績によるPERは9.1倍と「情報・通信業」で考えると割安かなと思います。
割安性と業績、吸収金額で考えると買われそうですが、事業の将来性が掴みづらく、低めの評価にしておきたいと思います。
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
- 購入単価が低いIPOが好調(抽選資金による実績)
- 業績は安定的(決算情報)
- 2022年12月期の業績予想(前期比)は、売上高4,475百万円(+9.1%)、営業利益377百万円(+85.9%)
- 想定価格と前期実績によるPERは9.1倍と、情報・通信業のくくりではかなり割安
- 市場からの吸収金額が8.7億円と小さい(吸収金額による実績)
- 専門性が高い事業内容で競合は撤退
- 成長をイメージしにくい事業分野。新規事業の立ち上げが急務
- オファリングレシオが30.8%とやや高い(オファリングレシオによる実績)
- 上場市場の東証グロース市場が軟調(そもそもグロースっぽくないけど)
- 配当実績なし
- 上場の意義がわからない(感じ取れない)。調達資金は研究開発費用と人件費に利用
- 上位株主は役員関連。売り圧力が低い
目論見書の想定仮条件は420円。初値予想は480円 ~ 630円としました。
予想利益は6,000円~2.1万円です。
IPOには参加しますが、成長性に疑問ありで配当金もなく、長期では持ちづらい。
ただし、想定価格は安すぎくらいの価格で設定しているので、そこくらいが魅力かなと思います。仮条件が引き上げられれば、評価と予想利益は下げるかもしれません。
1人1票の平等抽選で、資金力に左右されない当選が期待できるマネックス証券や、落選しても次回以降の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。
カブスルはこちらの2社だけでIPOに47回当選しています。(全当選数の41.6%)
松井証券はブックビルディング時の抽選資金が不要です。
当選した後に購入資金を入金すればよいという、嬉しいシステムを採用。
松井証券はIPOの引受部門にチカラを入れており、幹事数が増えています。(5割目標)
抽選資金に余裕があれば、楽天証券でも参加しておきたいです。