テクニスコ(2962):IPO上場情報
テクニスコは、ヒートシンク製品およびガラス製品などの製造販売を行っている企業です。グループは連結子会社2社、非連結子会社1社で構成。
ヒートシンク製品は、電子部品が機能する際に発生する熱を吸収し放熱して、性能低下や故障を防ぐことを目的とした構成部品であり、半導体レーザー向け、パワー半導体向け、MPU向け等の高機能ヒートシンク製品を提供。
ガラス製品は、光透過性、電気的絶縁性、気密性、耐薬品性などの 特徴を持つ電子部品用ガラスに、微細な形状加工や金属回路形成加工を行い、電子デバイスと組み合わせることで電子デバイスの機能性を上げる構成部品であり、半導体センサーなどの電子デバイスの小型化、高機能化を可能とするための付加価値を有し、各種センサー向け、モバイル機器向け、バイオ・医療向け等の精密ガラス製品を提供。
「切る」「削る」「磨く」「メタライズ」「接合」の加工技術を組み合わせる「クロスエッジ®Technology」が同社の強み。各工程で外注することなく複数加工技術を自ら組み合わせて製品を完成。
広島工場を中心に、中国の蘇州工場およびシンガポール工場を含めたグループ製造体制を構築。
設立は1970年2月
同社の従業員数は2023年5月末で203名、平均年齢は41.9歳、平均勤続年数は12.9年、平均年間給与は763.7万円
テクニスコのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、テクニスコの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
テクニスコの上場日
上場日 | 2023/7/26(水) | 証券コード | 2962 |
---|---|---|---|
市場 | 東証スタンダード | 業種 | 金属製品 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | テクニスコ(2962) | ||
時価総額 | 49.3億円(公開価格で計算) 80.4億円(初値で計算) |
テクニスコのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2023/7/7 (金) ~ 7/13 (木) |
||
---|---|---|---|
仮条件 | 510円~560円 (抽選資金:5.1万円 ~ 5.6万円) | ||
当選口数 | 26,231口 | ||
発行済株式数 | 8,798,100株 | オファリングレシオ | 29.8% |
公募株数 | 2,281,000株 | 売出株数 | 0株 |
吸収金額 | 14.6億円 | O.A分 | 342,100株 |
仮条件決定日 | 7/5 (水) | 公開価格決定日 | 7/14 (金) |
購入期間 | 7/18 (火) ~ 7/21 (金) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
- IPO管理帳 / IPO管理帳ログイン版
IPOの申込み、当選管理がカンタンに。 - IPOのメール通知システム
ブックビルディングの開始時にメールが届く。
テクニスコの公開価格と初値
仮条件 | 510円~560円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 560円 | 初値 | 914円 |
騰落率 | 63.21% | 倍率 | 1.63倍 |
初値売り損益 | 35,400円(914円 - 560円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
テクニスコの初値予想と予想利益
テクニスコの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
510円 ~ 560円
※抽選資金:5.1万円 ~ 5.6万円
上限は24.4%上ブレ↑ |
---|---|
初値予想 |
810円 ~ 1,000円※7/5 修正
(1.4倍~1.8倍) |
予想利益 | 2.5万円~4.4万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 450円あたり ※抽選資金:4.5万円あたり |
---|---|
初値予想 | 630円 ~ 790円 (1.4倍~1.8倍) |
予想利益 | 1.8万円~3.4万円 |
初値予想アンケート
テクニスコ(2962)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(560円)を基準価格に修正しています。
有効回答:246票 投票期限:2023/7/25 (火) 23:59までテクニスコの主幹事と幹事証券
テクニスコのIPOを取り扱っている証券会社です。
テクニスコの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 野村證券 |
97.39% | 2,554,700株 | 2,554口 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 2.61% | 68,400株 | 68口 |
委託幹事であるauカブコム証券は、委託数が公表されていません。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
テクニスコの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2022年6月 | 2021年6月 | 2020年6月 |
---|---|---|---|
売上高 | 4,831,878 | 3,653,388 | 3,342,242 |
経常利益 | 496,234 | 87,575 | 182,552 |
当期利益 | 398,650 | -490,031 | 131,901 |
純資産 | 3,318,978 | 2,920,328 | 3,410,359 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 61.17 | -75.19 | 20.24 |
BPS※ | 509.27 | 448.10 | 523.29 |
前期比(売上高) | 32.3% | 9.3% | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2022年6月 | 2021年6月 |
---|---|---|
売上高 | 5,480,794 | 4,346,629 |
経常利益 | 887,583 | 353,696 |
当期利益 | 802,787 | 277,328 |
純資産 | 3,518,547 | 2,429,944 |
EPS※ | 123.18 | 42.55 |
BPS※ | 539.89 | 372.86 |
前期比(売上高) | 26.1% | ― |
テクニスコのPERとPBR
公開価格(560円)で算出したPERとPBRです。
決算月 | PER | PBR | EPS | BPS |
---|---|---|---|---|
2021年6月 (実績/連結) |
13.16倍 | 1.5倍 | 42.55 | 372.86 |
2022年6月 (実績/連結) |
4.55倍 | 1.04倍 | 123.18 | 539.89 |
2023年6月 (予想/連結) |
28.28倍 | - | 19.80 | - |
2024年6月 (予想/連結) |
16.06倍 | - | 34.87 | - |
上位株主とロックアップ情報
テクニスコの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 比率 | ロック アップ |
---|---|---|---|
合同会社XEホールディングス 代表取締役の資産管理会社 | 5,018,200株 | 77.00% | 90日 |
関家 圭三 代表取締役社長 | 541,000株 | 8.30% | 90日 |
特定有価証券信託受託者野村信託銀行株式会社(信託口2052276) | 190,000株 | 2.92% | 90日 |
テクニスコ従業員持株会 | 175,300株 | 2.69% | |
関家 慶一郎 血族 | 80,000株 | 1.23% | 90日 |
関家 理子 血族 | 80,000株 | 1.23% | 90日 |
特定有価証券信託受託者野村信託銀行株式会社(信託口2052277) | 80,000株 | 1.23% | 90日 |
特定有価証券信託受託者野村信託銀行株式会社(信託口2052278) | 80,000株 | 1.23% | 90日 |
三宅川 泰二 | 60,000株 | 0.92% | |
吉岡 豊吉 専務取締役 | 50,000株 | 0.77% | 90日 |
- 90日のロックアップ期間は、2023年10月23日まで
直近の類似IPOの上場結果
テクニスコと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
テクニスコのIPO分析
中国における高出力の半導体レーザー向けヒートシンクや、米国における車載向けガラス製品の販売等、地域別のニーズに即した製品の提供により、高い海外売上高比率を実現(連結売上高に対し72.9%:2022年6月期)
沿革をみると、現在東証プライムに上場しているディスコ(6146)の研削切断加工技術を研究開発する目的で設立と書かれています。ディスコといえば、半導体、電子部品向け切断・研削・研磨装置で世界首位。株価も絶好調です!(ディスコ(6146)の株価推移)
株式投資は連想ゲーム。株式市場はこういったワードに反応することも(笑)
同社グループは現在、より効率よく熱を吸収し、放熱する高性能ヒートシンク材料の開発に注力。
レーザー用ヒートシンクについては極めて高度な加工精度と品質管理が要求されるもので、これら技術を有する企業はごくわずか。
2023年6月期と2024年6月期の業績予想が発表されています。
今期は減益予想ですが、中国主要取引先からの注文品の引取時期の後倒し要請の影響のよう。
IPOで不人気の地味系の銘柄ということと中国への売上比率が高い点がやや心配。
一方で、地味系IPOは初値で高騰しないものの、上場後に株価を伸ばすIPOもあります。同社もそのタイプか。
価格的には買いやすく来期予想によるPERは12.9倍。上場タイミングはバッチリ。
目論見書をみてもステークホルダーを大事にしていそう(従業員や株主、顧客など)
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
- 業績は上下にふれているが安定的(決算情報)
- 仮条件の上限価格と2023年6月期の予想実績(連結)によるPERは28.2倍。
来期予想だとPER16倍(PERとPBR) - 購入単価が低いIPOが好調(抽選資金による実績)
- 公開株がすべて公募株。売出ゼロ
- 【7.5追記】仮条件が24.4%も上振れして決定。機関投資家に人気あり?
- オファリングレシオが29.8%とやや高い(IPOデータ)
- IPOで人気の低い東証スタンダード市場
- 2023年6月期の業績予想(前期比)は、売上高 5,265百万円(-3.9%)、営業利益 256百万円(-58.6%)。来期は伸びる予定
- 中国リスク
- 上位株主は役員関連。売り圧力が低い
7.5追記。仮条件が想定発行価格(450円)より24.4%の上振れ決定(510円 ~ 560円)したので、初値予想を810円 ~ 1,000円に修正。予想利益は2.5万円~4.4万円です。
目論見書の想定仮条件は450円。初値予想は630円 ~ 790円としました。
予想利益は1.8万円~3.4万円です。
カブスルは幹事証券にてIPOに参加します。
ワンポイント
主幹事証券は大手の野村證券。
主幹事はIPOの一連の流れを取りしきる立場にあり、IPOの当選数(割当数)も主幹事が一番多いです。
また、野村證券はIPOの抽選時に抽選資金が必要ありません。
当選した後に購入資金を入金すればよいという、嬉しいシステムを採用している証券会社です。
ブックビルディングの参加スタンスは Twitterにて発信しています。
庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っていますので、口座開設がまだの方は お得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)