キットアライブ(5039):IPO上場情報
キットアライブは、企業のクラウドシステム導入時における設計・開発・保守のワンストップサービス、SaaS型製品販売企業向けの技術検証・開発・公開・運用支援サービスを行っている企業です。親会社はテラスカイ。
札幌アンビシャスへの上場。
Salesforceの開発および運用保守を行う「Salesforce導入支援」、Salesforce上で優れたビジネスアプリケーションを提供することができるマーケットプレイスである「AppExchange」で販売されるSaaS型アプリケーション構築を支援する「Salesforce製品開発支援」の2つのサービスが中核事業。
SalesforceはクラウドベースのCRM(顧客管理システム)を提供している世界No.1の企業。
「北海道から日本のクラウドビジネスを支える」が同社設立の想いのよう。
設立は2016年8月。
従業員数は2022年7月末で47名、平均年齢は32.4歳、平均勤続年数は3.2年、平均年間給与は544.5万円。
キットアライブのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、キットアライブの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
キットアライブの上場日
キットアライブのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2022/9/7 (水) ~ 9/13 (火) |
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仮条件 | 1,230円~1,410円 (抽選資金:12.3万円 ~ 14.1万円) | ||
当選口数 | 3,130口 | ||
発行済株式数 | 1,253,000株 | オファリングレシオ | 24.9% |
公募株数 | 50,000株 | 売出株数 | 263,000株 |
吸収金額 | 4.4億円 | O.A分 | 0株 |
仮条件決定日 | 9/5 (月) | 公開価格決定日 | 9/14 (水) |
購入期間 | 9/16 (金) ~ 9/22 (木) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
キットアライブの公開価格と初値
仮条件 | 1,230円~1,410円 | ||
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公開価格 | 1,410円 | 初値 | 1,666円 |
騰落率 | 18.16% | 倍率 | 1.18倍 |
初値売り損益 | 25,600円(1,666円 - 1,410円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
キットアライブの初値予想と予想利益
キットアライブの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 | 1,230円 ~ 1,410円 ※抽選資金:12.3万円 ~ 14.1万円 |
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初値予想 |
1,620円 ~ 1,840円※9/5 修正
(1.1倍~1.3倍) |
予想利益 | 2.1万円~4.3万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,410円あたり ※抽選資金:14.1万円あたり |
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初値予想 | 1,700円 ~ 1,970円 (1.2倍~1.4倍) |
予想利益 | 2.9万円~5.6万円 |
初値予想アンケート
キットアライブ(5039)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,410円)を基準価格に修正しています。
有効回答:180票 投票期限:2022/9/27 (火) 23:59までキットアライブの主幹事と幹事証券
キットアライブのIPOを取り扱っている証券会社です。
キットアライブの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
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主幹事 アイザワ証券 |
84.12% | 265,900株 | 265口 |
SBI証券 | 3.48% | 11,000株 | 66口 |
岡三証券 | 3.48% | 11,000株 | 11口 |
マネックス証券 | 2.97% | 9,400株 | 94口 |
東洋証券 | 2.97% | 9,400株 | 9口 |
北洋証券 | 2.97% | 9,400株 | 0口 |
委託幹事である岡三オンラインは、委託数が公表されていません。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
キットアライブの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2021年12月 | 2020年12月 | 2019年12月 |
---|---|---|---|
売上高 | 577,056 | 478,035 | 374,557 |
経常利益 | 116,280 | 92,469 | 69,710 |
当期利益 | 77,363 | 61,644 | 45,627 |
純資産 | 373,454 | 296,091 | 234,446 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 64.31 | 51.24 | 19,125.68 |
BPS※ | 238.30 | 173.99 | 61,896.90 |
前期比(売上高) | 20.7% | 27.6% | ― |
上位株主とロックアップ情報
キットアライブの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
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株式会社テラスカイ 親会社 |
700,000株
48.21%
|
80,000株 | 180日 |
嘉屋 雄大 代表取締役社長 |
400,000株
27.55%
(200,000)
|
- | 180日 |
Salesforce Ventures LLC. |
170,000株
11.71%
|
110,000株 | 180日 |
株式会社ウイン・コンサル |
100,000株
6.89%
|
40,000株 | 180日 |
北洋SDGs推進投資事業有限責任組合 VC |
33,000株
2.27%
|
33,000株 | |
関 崇匡 取締役 |
25,000株
1.72%
(25,000)
|
- | |
内田 みさと 取締役 |
10,000株
0.69%
(10,000)
|
- | |
菅野 大輔 従業員 |
2,000株
0.14%
(2,000)
|
- | |
中島 菜緒子 従業員 |
2,000株
0.14%
(2,000)
|
- | |
藤谷 修平 従業員 |
2,000株
0.14%
(2,000)
|
- |
直近の類似IPOの上場結果
キットアライブと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:札幌アンビシャス」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。
キットアライブのIPO分析
札幌アンビシャスへの上場は、2019年6月上場の日本グランデ以来で3年ぶり。
スタートアップや中小企業といった小規模のSalesforce(セールスフォース)導入支援に強み。
受注金額1,000万円未満のものが426件で全体の96.2%を占める。
顧客企業と接する機会を増やし、下流工程だけではなく上流工程の業務を担当する能力を早期に身に付けることで、経験年数が短くとも顧客提供価値と生産性を上げており、売上総利益は高いです。
Salesforceの導入支援事業。IPOでよく見かけますね。
IPO | キットアライブ(5039) | サークレイス(5029) | フレクト(4414) | Sharing Innovations(4178) |
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事業内容 | 小規模のSalesforce導入支援に強み | Salesforceを中心としたクラウド導入支援 | クラウドインテグレーションによるDX支援、SaaS型モビリティ業務最適化 | システム開発ならびにクラウドインテグレーションによるDX支援 |
上場日 | 2022年9月 | 2022年4月 | 2021年10月 | 2021年3月 |
時価総額 百万円 |
1,766 想定価格 |
2,952 公開価格 |
7,246 公開価格 |
10,573 公開価格 |
公開価格 | 1,410円あたり | 720円 | 2,550円 | 2,850円 |
初値 騰落率 |
- | 2,320円 (222.2%) |
5,810円 (127.8%) |
4,650円 (63.1%) |
吸収金額 | 4.4億円あたり | 6.2億円 | 14.8億円 | 30.2億円 |
オファリングレシオ | 24.9% | 21.0% | 20.4% | 28.5% |
こうしてみるとSalesforceの導入支援事業は人気高いですね。
ただ、キットアライブは札幌アンビシャスへの上場になるので、東証マザーズやグロース市場のような高騰はしづらそうですが。
カブスルの地元は北海道。売上高も堅調に伸ばしているようですし、同社設立の想いである「北海道から日本のクラウドビジネスを支える」を地元企業として応援したいです。
キットアライブの社名の由来はkita liveで「北に生きる」。ロゴにも雪の結晶が。
キットアライブの本社は札幌市。北海道にはシリコンバレーならぬサッポロバレーがあります(笑)
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
(東証グロース市場だったら「A」評価をつけていました)
- 業績が好調(決算情報)
- IPOで人気のあるSalesforceの導入支援事業事業
- 売上総利益率が高い
- IPOで人気の低い地方市場
- 札幌アンビシャス上場としては吸収金額が大きい
- 2022年12月期の業績予想(前期比)は、売上高690百万円(+20%)、税引き利益75百万円(-3%)
- 想定価格と前期実績によるPERは21.9倍
- 親会社はテラスカイ。上場時の売出しにより子会社から関連会社となる予定(親子上場)
- 同業他社が多いが同社は小規模の導入支援に特化
- 上位株主は役員関連。売り圧力が低い
9.5追記。仮条件が1,230円 ~ 1,410円に決定。(想定価格の1,410円が上限でやや弱気)
初値予想を1,620円 ~ 1,840円に修正。予想利益は2.1万円~4.3万円です。
目論見書の想定仮条件は1,410円。初値予想は1,700円 ~ 1,970円としました。
予想利益は2.9万円~5.6万円です。
カブスルは幹事証券にてIPOに参加します。
主幹事は珍しくアイザワ証券。
今回はネット取引のブルートレード口座からもIPOに申込めます。
IPO抽選時の資金不要の証券会社なので参加してみるのも一手です。
岡三証券のネット取引サービス岡三オンラインも、同様に抽選金不要でIPOに参加できます。(口座開設タイアップ中)
1人1票の平等抽選で、資金力に左右されない当選が期待できるマネックス証券や、落選しても次回以降の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。
カブスルはこちらの2社だけでIPOに47回当選しています。(全当選数の40.9%)