トヨコー(341A):IPO上場情報と初値予想


トヨコーは、老朽化したインフラのメンテナンスを目的とした技術開発を行う企業です。

工場・倉庫のスレート屋根を補強・断熱する「SOSEI工法」と、高出力レーザーを活用したサビ・塗膜除去技術「CoolLaser工法」。循環型社会の実現に貢献することをミッションに掲げ、メンテナンスの省人化・環境負荷の低減を目指しています。

SOSEI工法

リピート率が80%と高く安定収益の工場・倉庫の屋根改修のSOSEI事業と、研究開発費がかかるものの軌道に乗せたいCoolLaser事業があり、長期投資なら個人的に面白そうかなと感じています。

ただ、直前の黒字化とその黒字化を継続するにはCoolLaser事業の成功が必須。
ということで短期投資(需給)で価格が決まる初値は弱そうです。長期投資するには次の年度の決算もみたいです。

※詳細は企業紹介IPOのポイントにて。


トヨコーのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、トヨコーの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ

トヨコーの上場日

C
  • 業績:不安
  • オファリングレシオ:高い
  • 売出多い
  • 調達金額:大きい
  • ロックアップ:なし

上場日 2025/3/28(金) 証券コード 341A
市場 東証グロース 業種 建設業
Webサイト Webサイト 単元株 100株
Yahoo!ファイナンス トヨコー(341A)
時価総額
95.1億円(仮条件の上限で計算)

トヨコーのブックビルディング内容

ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。

ブックビルディング期間

2025/3/12 (水) ~ 3/18 (火)

仮条件 700円~730円 (抽選資金:7万円 ~ 7.3万円)
当選口数 42,550口
発行済株式数 13,026,600株 オファリングレシオ 32.6%
公募株数 1,000,000株 売出株数 2,700,000株
吸収金額 29.7億円~31億円 O.A分 555,000株
仮条件決定日 3/11 (火) 公開価格決定日 3/19 (水)
購入期間 3/21 (金) ~ 3/26 (水)
備考

公募・売出株の一部は、海外市場で販売される予定。

※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。

トヨコーの公開価格と初値

仮条件 700円~730円
公開価格 3/19 (水)に決定 初値 (初値予想)710円 ~ 880円※3/11 修正
騰落率 -  倍率  -
初値売り損益 (予想利益)-2,000円~15,000円※3/11 修正

※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。

トヨコーの初値予想と予想利益

トヨコーの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。

仮条件と初値予想

仮条件 700円 ~ 730円 ※抽選資金:7万円 ~ 7.3万円
上限は4.3%上ブレ↑
初値予想 710円 ~ 880円※3/11 修正
(1.0倍~1.2倍)
予想利益 -2,000円~1.5万円

想定価格と初値予想

想定価格 700円あたり ※抽選資金:7万円あたり
初値予想 680円 ~ 840円 (1.0倍~1.2倍)
予想利益 -2,000円~1.4万円
マネックス証券

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初値予想アンケート

トヨコー(341A)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。

仮条件の上限(730円)を基準価格に修正しています。

有効回答:198   投票期限:2025/3/27 (木) 23:59まで
3倍以上(2,190円以上)
76票  38%
投票済み

2.5倍以上~3倍未満(1,825円以上~2,190円未満)
13票  7%
投票済み

2倍以上~2.5倍未満(1,460円以上~1,825円未満)
4票  2%
投票済み

1.5倍以上~2倍未満(1,095円以上~1,460円未満)
8票  4%
投票済み

1.2倍以上~1.5倍未満(876円以上~1,095円未満)
16票  8%
投票済み

1倍以上~1.2倍未満(730円以上~876円未満)
22票  11%
投票済み

公募割れ(730円未満)
59票  30%
投票済み

トヨコーの主幹事と幹事証券

トヨコーのIPOを取り扱っている証券会社です。

トヨコーの割当数とネット抽選の当選数

目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。

割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。

証券会社 割当率 割当数 ネット
抽選分
主幹事
SMBC日興証券
98.59% 4,195,000株 4,195口※
みずほ証券 0.47% 20,000株 20口※
大和証券 0.47% 20,000株 20口※
松井証券 0.18% 7,500株 52口※
SBI証券 0.18% 7,500株 45口※
マネックス証券 0.12% 5,000株 50口※

大和コネクト証券のネット抽選分は、2口あたりが想定されます。大和証券の約1%

※海外売出分が含まれているので、実際のネット抽選分は数値より低いです。

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トヨコーの決算情報

単独 財務情報 (単位/千円)

決算期 2024年3月 2023年3月 2022年3月
売上高 1,095,495 1,117,392 1,046,423
経常利益 -157,578 -113,650 -558,174
当期利益 -158,469 -114,846 -898,111
純資産 328,459 -226,137 -111,365
配当金
EPS -15.26 -11.49 -457.26
BPS 29.83 -22.63 -55.71
前期比(売上高) -2% 6.8%
※配当金、EPS、BPSは(単位/円)

連結 財務情報 (単位/千円)

決算期 2023年3月
売上高 1,119,953
経常利益 -117,877
当期利益 -119,196
純資産 -215,706
EPS -11.93
BPS -21.90
前期比(売上高)
※EPS、BPSは(単位/円)
業績

トヨコーのPERとPBR

仮条件の上限(730円)で算出したPERとPBRです。

決算月 PER PBR EPS BPS
2023年3月
(実績/連結)
- - -11.93 -21.90

トヨコーの配当金と配当利回り

仮条件の上限(730円)と配当金で算出した配当利回りです。

決算月 1株あたり
の配当金
配当利回り 配当性向
2024年3月
(実績)
0円 - -

上位株主とロックアップ情報

トヨコーの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。

株主名 株数 売出数 ロック
アップ
豊澤 一晃 代表取締役 5,083,025
38.53%
(150,000)
250,000 180日
豊澤 弘康 1,135,000
8.60%
535,000 180日
白井 元 取締役 984,410
7.46%
(140,000)
250,000 180日
建装工業株式会社 500,000
3.79%
-
株式会社トヨコー従業員持株会 464,850
3.52%
- 180日
大和ハウスグループ共創共生1号投資事業有限責任組合 VC 428,500
3.25%
-
鈴与建設株式会社 425,000
3.23%
210,000 180日
鈴木 紀行 取締役 390,000
2.96%
(140,000)
- 180日
従業員 312,685
2.37%
(140,000)
-
前田建設工業株式会社 300,000
2.27%
300,000
※()内の数値は、新株予約権による潜在株式数。
  • 180日のロックアップ期間は、2025年9月23日まで
詳細は目論見書にてご確認ください。

直近の類似IPOの上場結果

トヨコーと市場と業種が同じIPOの上場結果です。

「市場:グロースまたは東証マザーズ」かつ「業種:建設業」の直近のIPO結果です。

  • 2024/06/28 ロゴスHD
    初値売り損益:0円
    騰落率:0%、倍率:1.00倍
  • 2020/03/25 ヴィス
    初値売り損益:-6,600円
    騰落率:-8.05%、倍率:0.92倍
  • 2020/03/17 ドラフト
    初値売り損益:-35,900円
    騰落率:-22.72%、倍率:0.77倍
  • 2018/07/05 キャンディル
    初値売り損益:62,000円
    騰落率:52.54%、倍率:1.53倍
  • 2016/11/18 フィル・カンパニー
    初値売り損益:269,000円
    騰落率:205.34%、倍率:3.05倍

トヨコーのIPO分析

建設後50年を経過する橋梁が年々増加。橋梁の維持管理において、現状主流である事後保全(設備に不具合が生じてから交換等を行うこと)から予防保全(設備に不具合が生じる前に修繕等を行うこと)にシフトしていく事の必要性が国土交通省にて提言されています。
工場・倉庫の立替えはコストが高いので改修を行っている同社は需要がありそう。

建設後50年以上経過する道路橋の割合

今年1月に発生した下水道管の破損が原因とされている埼玉県八潮市の道路陥没事故により、インフラの老朽化問題が浮き彫りとなり、市場でもインフラ関連企業への関心が高まっています。

2024年3月期は2%の減収。経常損失が続いてましたが、CoolLaser事業の売上が拡大し、2024年12月期は3Q時点で黒字化。
決算期を変更しており、2024年12月期は移行期間として4月~12月の9ヶ月決算。

決算期 売上高
(千円)
前期比 経常損失
(千円)
自己資本
比率
2020年3月 809,694 - -180,686 46.84
2021年3月 921,168 +13.8% -333,472 18.83
2022年3月 1,046,423 +13.6% -558,174 -7.37
2023年3月 1,117,392 +6.8% -113,650 -16.91
2024年3月 1,095,495 -2.0% -157,578 17.10
2024年12月
(3Q累計)
1,538,127 +40.4% 247,409 -

高出力レーザーによるサビ・塗膜除去を行うCoolLaser事業。既存のブラスト工法に比べ、産業廃棄物の排出がなく環境負荷を抑えつつ作業者の安全性も確保できます。装置が売れるとメンテナンスの需要もあり将来性はありそう。

決算期 CoolLaser事業
売上高 (千円)
2024年3月 36,727
2024年9月
(中間)
106,050
2024年12月
(3Q累計)
316,250

ただ、米国への展開もあわせて業績への期待先行になるので、投資は長期目線が必要になるかも。

リピート率が80%と高く安定収益の工場・倉庫の屋根改修のSOSEI事業と、研究開発費がかかるものの軌道に乗せたいCoolLaser事業があり、長期投資なら個人的に面白そうかなと感じています。

ただ、直前の黒字化とその黒字化を継続するにはCoolLaser事業の成功が必須。
ということで短期投資(需給)で価格が決まる初値は弱そうです。長期投資するには次の年度の決算もみたいです。

参考までに

評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。

公募割れのリスクあり
  • 業績は経常損失が続いていたが、2024年12月期3Q時点で黒字に転換(決算情報
  • 工場・倉庫の老朽化に伴い、改修ニーズは確実に増加
  • インフラ関連企業への関心が高まっている
  • 安定事業で稼ぎ、成長事業に投資し将来の成長事業に
  • 需給が重く初値が上昇しづらい
  • オファリングレシオが32.6%と高いIPOデータ
  • 市場からの吸収金額が31億円とやや大きいIPOデータ
  • 配当実績なし
  • 上位株主のベンチャーキャピタルロックアップなし(上場後の売り圧力)
  • 売出比率が73%と高い
  • 3月のIPOラッシュによる投資家の資金枯渇。選別される可能性あり
  • CoolLaser事業の技術開発には引き続き投資が必要
  • 施工人員の確保。自社の施工管理者が現場を担当(責任施工)
  • 建設業界の労働力不足。特に屋根工事は危険が伴う
  • 3億円分の親引けにより需給がその分絞られる予定

3.11追記。仮条件が想定発行価格(700円)より4.3%の上振れ決定(700円 ~ 730円)しましたが、変わらず公募割れリスクがありそうです。予想利益はほぼ変わらずの-2,000円~1.5万円です。

目論見書の想定価格は700円。初値予想は680円 ~ 840円としました。
予想利益は-2,000円~1.4万円で、市況によっては公募割れのリスクがあるIPOになります。

カブスルは幹事証券にてIPOに参加します。面白そうなので当選し仮に公募割れしても気長に持ってみようかなと。

ワンポイント

主幹事はSMBC日興証券です。
IPOの一連の流れを取りしきる立場にあり、IPOの当選数が一番多いです。

IPOの割当の一部は資金力に左右されない平等抽選を採用しています。カブスルは24回 IPOに当選。

他にも、平等抽選で資金力に左右されない当選が期待できるマネックス証券や、落選しても次回の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。

カブスルはこちらの3社だけでIPOに89回当選しています(全当選数の50.0%)

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特に松井証券はIPOの引受部門にチカラを入れており、幹事数が増えています(5割目標)

委託幹事として、大和コネクト証券が決まりました。

委託幹事は目論見書に掲載されないので気づかれず、大和コネクト証券の認知度もまだ低いので狙い目です!(カブスルは4回当選)

ブックビルディングの参加スタンスは Twitterにて発信しています。

庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っていますので、口座開設がまだの方は お得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)

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企業紹介

トヨコーは、老朽化したインフラのメンテナンスを目的とした技術開発を行う企業です。

工場・倉庫のスレート屋根を補強・断熱する「SOSEI工法」と、高出力レーザーを活用したサビ・塗膜除去技術「CoolLaser工法」。循環型社会の実現に貢献することをミッションに掲げ、メンテナンスの省人化・環境負荷の低減を目指しています。

SOSEI事業

SOSEI工法は、瞬間硬化する特殊な樹脂を老朽化した屋根上に吹き付け補強する工法。
2層目まで吹き付ける事で、作業員がスレート屋根上に乗っても踏み抜けない強度が生まれるため、この範囲に作業員が乗り、転落事故を防ぎながら新たな範囲を施工する工法の特許を取得しています。

SOSEI工法

1層目に断熱効果のあるウレタンフォームを吹く事で、夏場の屋根裏温度が最大20℃程度低下するため、空調の効率化を通じて電気代やCO2排出量が削減し、脱炭素化の時代に向けても相応しい工法に。

2006年に独自開発。主に自動車や電機メーカーの工場を修繕。

CoolLaser事業

CoolLaserは、これまで工場内部で切断工程や溶接工程に使われていた高出力レーザーをクリーニング用途に応用し、橋梁や鉄塔などの分厚いサビ・塗膜除去を行う事ができる技術。

CoolLaser工法

想定顧客は橋梁分野(道路・鉄道)、鉄塔分野(通信・送電)、海事(海運・ドック)、その他(プラント・保管)に関連する企業や団体。

設立は1996年3月
従業員数は39名、平均年齢は43.4歳、平均勤続年数は5.6年、平均年間給与は628.1万円(2025年1月末)

トヨコーのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、トヨコーの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ

現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
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