ユーピーアール(7065):IPO上場情報
ユーピーアールは、パレットなどの物流機器のレンタルおよび販売などを主力事業とし、将来の成長事業としてIoTサービスを行っている企業です。
パレットとは、荷物の保管や構内作業、輸送のために使用される薄い箱型の荷台です。
木製・プラスチック製・金属製など用途ごとに多彩な種類が存在。
実物は見たことあるんじゃないでしょうか。
- 物流事業売上高の91.7%
パレットなど物流機器のレンタル及び販売、アクティブタグを搭載しクラウド上でパレットの管理を可能とするスマートパレットのレンタル、現場でのあらゆる作業に従事する作業者の腰・身体的負担を軽減するアシストスーツのレンタル及び販売。
全国展開し、国内12の営業所と174のデポで運営。(平成31年3月末現在)
- コネクティッド事業売上高の8.3%
IoT事業部とビークルソリューション事業部で構成。
IoT事業部は、位置情報端末とデータ閲覧のwebサイトをパッケージにした「なんつい」や「ワールドキーパー」を主力商品に据え、物流業界を中心に位置情報ソリューションを提供。
ビークルソリューション事業部は、カーシェアリングシステムのレンタル及び販売、カーシェアリング自主運営、カーシェアリング運営受託等のカーシェアリングサービスを提供。
売上高の集計期間は平成29年9月1日~平成30年8月31日。
なんついは、「輸送する貴重品の所在地をリアルタイムに確認でき高品質な輸送サービスの提供」をコンセプトに、開発された「なんでも追跡システム」です。
ワールドキーパーは、国際貨物に対応した「海外版なんつい」で、位置情報だけでなく、輸送される貨物の環境データの収集、温度センサー、衝撃センサーを搭載しています。
コネクティッド事業については、競合先との価格競争によりセグメント損失を計上していますが、物流と融合した「物流IoT」として、同社グループの成長事業として位置づけています。
セグメント損失は、陳腐化商品を廉価で販売したことによる売上総利益の悪化が主な要因。
グループは同社と連結子会社6社で構成。
設立は昭和54年3月。
従業員数は平成31年3月末で164名、平均年齢は37.1歳、平均勤続年数は7.2年、平均年間給与は660万円。
ユーピーアールのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ユーピーアールの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
ユーピーアールの上場日
ユーピーアールのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2019/5/27 (月) ~ 5/31 (金) |
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仮条件 | 3,130円~3,300円 (抽選資金:31.3万円 ~ 33万円) | ||
当選口数 | 5,294口 | ||
発行済株式数 | 1,532,000株 | オファリングレシオ | 34.5% |
公募株数 | 384,000株 | 売出株数 | 76,400株 |
吸収金額 | 17.4億円 | O.A分 | 69,000株 |
仮条件決定日 | 5/23 (木) | 公開価格決定日 | 6/3 (月) |
購入期間 | 6/4 (火) ~ 6/7 (金) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
ユーピーアールの公開価格と初値
仮条件 | 3,130円~3,300円 | ||
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公開価格 | 3,300円 | 初値 | 4,000円 |
騰落率 | 21.21% | 倍率 | 1.21倍 |
初値売り損益 | 70,000円(4,000円 - 3,300円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
ユーピーアールの初値予想と予想利益
ユーピーアールの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
3,130円 ~ 3,300円
※抽選資金:31.3万円 ~ 33万円
上限は5.4%上ブレ↑ |
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初値予想 |
3,450円 ~ 4,130円※5/23 修正
(1.0倍~1.3倍) |
予想利益 | 1.5万円~8.3万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 3,130円あたり ※抽選資金:31.3万円あたり |
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初値予想 | 3,300円 ~ 3,900円 (1.1倍~1.2倍) |
予想利益 | 1.7万円~7.7万円 |
ユーピーアールの主幹事と幹事証券
ユーピーアールのIPOを取り扱っている証券会社です。
主幹事証券 | |
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引受幹事証券 |
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備考 | 主幹事は野村證券です。 他にも、1人1票の平等抽選で 資金力にかかわらず当選が期待できるSMBC日興証券、抽選で落選しても次回の当選チャンスに活かせるIPOチャレンジポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。 松井証券も野村證券同様、抽選時に資金が必要ない証券会社です。 現在、最大5千円がキャッシュバックされるお得なタイアップ企画も行っています。 |
ユーピーアールの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 野村證券 |
91.31% | 483,400株 | 483口 |
東海東京証券 | 2.61% | 13,800株 | 13口 |
SMBC日興証券 | 1.74% | 9,200株 | 9口 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 1.74% | 9,200株 | 9口 |
松井証券 | 0.87% | 4,600株 | 32口 |
SBI証券 | 0.87% | 4,600株 | 32口 |
ひろぎん証券 | 0.87% | 4,600株 | 0口 |
auカブコム証券 | 0.00% | 0株 | 0口 |
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
ユーピーアールの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2018年8月 | 2017年8月 | 2016年8月 |
---|---|---|---|
売上高 | 10,075,634 | 9,133,007 | 8,862,560 |
経常利益 | 808,042 | 277,624 | 648,401 |
当期利益 | 577,010 | 153,697 | 360,320 |
純資産 | 4,073,890 | 3,592,242 | 3,403,944 |
配当金※ | 50.00 | 50.00 | 50.00 |
EPS※ | 502.62 | 133.88 | 4,879.93 |
BPS※ | 3,548.68 | 3,129.13 | 59,302.17 |
前期比(売上高) | 10.3% | 3.1% | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2018年8月 | 2017年8月 |
---|---|---|
売上高 | 10,367,224 | 9,312,073 |
経常利益 | 803,401 | 269,820 |
当期利益 | 566,949 | 155,454 |
純資産 | 4,120,710 | 3,652,556 |
EPS※ | 493.86 | 135.41 |
BPS※ | 3,572.09 | 3,164.29 |
前期比(売上高) | 11.3% | ― |
直近の類似IPOの上場結果
ユーピーアールと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証二部」かつ「業種:サービス業」の直近のIPO結果です。
- 2018/03/19 共和コーポレーション
… 初値売り損益:92,100円
騰落率:57.92%、倍率:1.58倍 - 2017/12/25 要興業
… 初値売り損益:20,000円
騰落率:26.67%、倍率:1.27倍 - 2017/03/23 グリーンズ
… 初値売り損益:10,000円
騰落率:7.14%、倍率:1.07倍 - 2017/03/22 フルテック
… 初値売り損益:63,000円
騰落率:105%、倍率:2.05倍 - 2016/12/19 船場
… 初値売り損益:-9,700円
騰落率:-7.52%、倍率:0.92倍
ユーピーアールのIPO分析
個人的に、事業の取り組み方が好きな企業です。
昭和54年創業の老舗企業で中心事業の物流事業を行いながら、次世代の成長事業として物流IoTにチカラを入れています。
物流事業は、トラックドライバーの高齢化や人手不足が深刻化する中で、物流に対する関心が高まったことにより、パレット輸送の引合が増加しており、レンタル事業、販売事業の業績に追い風となっています。
IoTサービスは、大口案件の受注には至っていないものの、将来に繋がる案件を着実に受注しています。
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
- 昭和54年から続く老舗企業。
- 業績が好調で安定的。
- IPOで人気の低い東証二部市場。
- 将来性の高い事業にチャレンジしている。
- 抽選資金31万円のやや値がさ株(株価が高い株)。
5.23 追記。仮条件が想定より上振れ決定(3,130円~3,300円)に伴い、初値予想を3,450円 ~ 4,130円に修正しました。
予想利益は15,000円~83,000円としました。
目論見書の想定仮条件は3,130円。初値予想は3,300円 ~ 3,900円としました。
予想利益は17,000円~77,000円です。
将来へのチャレンジ精神があり個人的に好きな企業ですが、好き嫌いが分かれそうなIPOです。
主力事業は地味で調達金額もやや大きい為、IPOとしては個人的な予想よりも下の評価になるかもしれません。
ワンポイント
主幹事証券は大手の野村證券。
主幹事はIPOの一連の流れを取りしきる立場にあり、IPOの当選数(割当数)も主幹事が一番多いです。
また、野村證券はIPOの抽選時に抽選資金が必要ありません。
当選した後に購入資金を入金すればよいという、嬉しいシステムを採用している証券会社です。
松井証券も主幹事の野村證券同様、抽選時に資金が必要ない証券会社です。
現在、最大5千円がキャッシュバックされるお得なタイアップ企画も行っています。