ベースフード(2936):IPO上場情報
ベースフードは、完全栄養の主食を中心としたBASE FOODシリーズの開発と販売を行なっている企業です。商品製造については外部業者に委託。
(Webサイトより)
- 完全栄養パン「BASE BREAD」
- 完全栄養パスタ「BASE PASTA」
- 完全栄養クッキー「BASE Cookies」
主に自社ECでの直接販売、他社ECを経由してのセット販売、卸販売の3つのチャネルで販売。
2017年2月の販売開始から累計5,000万袋販売を達成。(2022年6月時点)
2022年2月の月間定期購入者数は10万人を突破。
提供商品はサブスクリプションサービス(定期購入)。
パン8袋&クッキー10袋セットで税込み3,196円。4週間ごとにお届け。
(公式サイトより)
コンビニエンスストア(関東、中部、関西)やドラッグストア(全国または一部地域)、スポーツジムでも販売。
設立は2016年4月。
従業員数は2022年9月末で87名、平均年齢は36歳、平均勤続年数は1.2年、平均年間給与は860.5万円。
ベースフードのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ベースフードの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
ベースフードの上場日
ベースフードのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2022/10/31 (月) ~ 11/4 (金) |
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仮条件 | 760円~800円 (抽選資金:7.6万円 ~ 8万円) | ||
当選口数 | 73,683口 | ||
発行済株式数 | 50,869,700株 | オファリングレシオ | 14.4% |
公募株数 | 2,723,100株 | 売出株数 | 3,684,200株 |
吸収金額 | 58.9億円 | O.A分 | 961,000株 |
仮条件決定日 | 10/28 (金) | 公開価格決定日 | 11/7 (月) |
購入期間 | 11/8 (火) ~ 11/11 (金) | ||
備考 |
【11.7追記】売出は、国内2,394,700株、海外1,289,500株(海外販売の割合 35.0%) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
ベースフードの公開価格と初値
仮条件 | 760円~800円 | ||
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公開価格 | 800円 | 初値 | 710円 |
騰落率 | -11.25% | 倍率 | 0.89倍 |
初値売り損益 | -9,000円(710円 - 800円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
公募割れ時の株価下落の目安となる引受価額は、736.00円でした。
ベースフードの初値予想と予想利益
ベースフードの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
760円 ~ 800円
※抽選資金:7.6万円 ~ 8万円
上限は15.8%下ブレ↓ |
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初値予想 |
740円 ~ 840円※10/28 修正
(0.9倍~1.1倍) |
予想利益 | -6,000円~4,000円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 950円あたり ※抽選資金:9.5万円あたり |
---|---|
初値予想 | 890円 ~ 980円 (0.9倍~1.0倍) |
予想利益 | -6,000円~3,000円 |
初値予想アンケート
ベースフード(2936)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(800円)を基準価格に修正しています。
有効回答:448票 投票期限:2022/11/14 (月) 23:59までベースフードの主幹事と幹事証券
ベースフードのIPOを取り扱っている証券会社です。
ベースフードの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
91.31% | 6,727,900株 | 6,727口※ |
野村證券 | 5.22% | 384,400株 | 384口※ |
大和証券 | 1.76% | 129,400株 | 129口※ |
マネックス証券 | 0.57% | 42,200株 | 422口※ |
楽天証券 | 0.57% | 42,200株 | 422口※ |
SBI証券 | 0.57% | 42,200株 | 253口※ |
大和コネクト証券のネット抽選分は、12口あたりが想定されます。(大和証券の約1%)
委託幹事であるauカブコム証券は、委託数が公表されていません。
※海外売出し1,289,500株分が含まれているので、実際のネット抽選分は数値より低いです。
楽天証券の抽選倍率は、25倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
ベースフードの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2022年2月 | 2021年2月 | 2020年2月 |
---|---|---|---|
売上高 | 5,545,758 | 1,522,536 | 423,150 |
経常利益 | -460,985 | -158,052 | -427,256 |
当期利益 | -463,071 | -163,580 | -465,232 |
純資産 | 643,034 | 133,281 | -90,144 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | -18.56 | -6.41 | -1,824,440.84 |
BPS※ | -54.59 | -32.44 | -2,599,664.62 |
前期比(売上高) | 264.2% | 259.8% | ― |
上位株主とロックアップ情報
ベースフードの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
橋本 舜 代表取締役 |
17,700,000株
34.27%
|
8,700株 | 180日 |
グローバル・ブレイン6号投資事業有限責任組合 VC |
8,900,000株
17.23%
|
1,510,000株 | 180日 |
Rakuten Capital S.C.Sp. |
4,200,000株
8.13%
|
712,600株 | 180日 |
グローバル・ブレイン7号投資事業有限責任組合 VC |
3,139,700株
6.08%
|
532,700株 | 180日 |
XTech1号投資事業有限責任組合 VC |
2,100,000株
4.07%
|
356,300株 | 180日 |
金子 裕 |
1,810,900株
3.51%
|
307,300株 | 180日 |
島田 孝文 従業員 |
1,200,000株
2.32%
|
8,700株 | 180日 |
齋藤 竜太 取締役 |
1,200,000株
2.32%
|
8,700株 | 180日 |
山本 陽介 取締役 |
1,200,000株
2.32%
|
8,700株 | 180日 |
THE FUND投資事業有限責任組合 VC |
1,060,100株
2.05%
|
- | 制度 180日 |
- 180日のロックアップ期間は、2023年5月13日まで
直近の類似IPOの上場結果
ベースフードと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:グロースまたは東証マザーズ」かつ「業種:食料品」の直近のIPO結果です。
- 2021/08/27 ジェイフロンティア
… 初値売り損益:-63,000円
騰落率:-15.04%、倍率:0.85倍 - 2016/03/04 ヨシムラ・フードHD
… 初値売り損益:44,000円
騰落率:50%、倍率:1.50倍 - 2014/12/17 フルッタフルッタ
… 初値売り損益:221,000円
騰落率:51.52%、倍率:1.52倍 - 2013/03/15 ウォーターダイレクト
… 初値売り損益:240,000円
騰落率:200%、倍率:3.00倍 - 2012/12/20 ユーグレナ
… 初値売り損益:220,000円
騰落率:129.41%、倍率:2.29倍
ベースフードのIPO分析
以前から上場(IPO)のうわさがあったベースフード。
2016年10月に完全栄養のパスタ「BASE PASTA」のクラウドファンディングを開始。そして、とうとう上場へ。
手軽に朝食などをとりたい方にとって需要ありそうだなと以前から思っておりました。
ちなみにBASE FOODシリーズの販売比率は、パンが87.9%、クッキーが6.7%、パスタが5.4%。(2022年2月期)
売上高の推移や会員数の推移といった詳しい資料、待ってました!・・・が、思ったより売上高はあったものの、営業損失が続いておりました。
BASE BREADは通販のほか、ファミリーマート(東京/神奈川/千葉/埼玉/愛知/大阪/兵庫/京都/奈良)やサンドラッグ(全国)、ゴールドジム(全国)などで購入可能。
2021年3月から関東のコンビニで販売開始ということで、売上高もその時期からガッツリ伸びています。
Twitterで調べると「健康食品として食べるなら」といったコメントが見受けられました。あと、カロリーメイトより腹持ちが良いとも。
カブスルは北海道在住なので、機会があったらサンドラッグで購入して食べてみようと思います。
事業のリスクとして目論見書に「完全栄養」によるものが挙げられています。
- 一食で1日分の基準値の1/3以上を含むことを、ベースフードで「完全栄養」と定義
- 競合他社が「完全栄養」の商品を開発、販売する可能性
- 他社が同社定義の「完全栄養」の基準を満たさない「完全栄養」またはそれに類する商品を販売し、ネガティブなイメージがつく可能性
なかなかの事業リスクですけれども、素直に書いてあるのは好感できます。
こういった事業は顧客に飽きられないよう工夫する必要があり、大変そう。
顧客継続率は93.2%。※顧客継続率は1-(当月解約者/前月定期購入者)で算出
売上高が伸びている割に経常損失も増大していますが、TVCMやネット広告などの販促費に資金を投じているよう。
VCが複数出資しており、VCが保有する株の割合は41.9%とかなり高いです。
ただし、まんべんなくロックアップ(180日間)がかかっていますので、初値には関係なし。
参考までに
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。
- 売上高は右肩上がり。ただし、経常損失続き
- オファリングレシオが14.4%と低い(オファリングレシオによる実績)
- 【11.7追記】グローバルオファリング(海外販売)あり。海外販売比率は35%
- 購入単価が低いIPOが好調(抽選資金による実績)
- 【10.27追記】仮条件が15.8%も下振れして決定。割安感は多少でてきたか?
- 成長をイメージしにくい事業内容
- 想定価格が高い気が。時価総額は483億円
- 市場からの吸収金額が58.9億円と大きい(吸収金額による実績)
- 健康食品は同業他社が多い。他社に模倣される事業リスクあり
- 上場市場の東証グロース市場が軟調(投資資金が抜けている)
- 工場を持たないファブレスメーカー
- コンビニへの導入で売上高増!逆に言えば棚から外れたら大きな売上減に
- 従業員数は2022年9月末で87名、平均年間給与は860.5万円。給与高い??
- ベンチャーキャピタルの保有株が多いが180日間のロックアップあり。所有割合はVC全体で約41.9%
10.27追記。仮条件が想定価格の950円より15.8%下振れて、760円 ~ 800円に。
機関投資家の需要が低いことが予想されますが、価格の引き下げは想定の範囲内。
初値予想を740円 ~ 840円に修正、予想利益は-6,000円~4,000円です。
目論見書の想定仮条件は950円。初値予想は890円 ~ 980円としました。
予想利益は-6,000円~3,000円で、市況によっては公募割れのリスクがあるIPOになります。
う~ん。知名度は高そうですが、IPOとしてはどうでしょうね。
時価総額483億円って、思ったより大きいIPOとなりそうです。仮条件で価格、引き下がるかな??
【10.27追記】仮条件は上限価格で15.8%も下がりました。
カブスルは相場の動向をみて、ブックビルディングに参加するか決めようと思います。
メッチャ個人的な話をすると、健康食品は美味しいと思ったことがなく、健康はテニスなどの運動で・・と思っています。