キオクシアがIPOの予定。初の承認前提出方式(S-1方式)で上場は2024年12月~2025年6月
キオクシアHDは、メモリ及び関連製品の製造、販売、研究開発等を行っている企業です。グループは連結子会社22社(国内7社、海外15社)および関連会社等6社(国内4社、海外2社)により構成。
NAND型フラッシュメモリは、キオクシアグループが1987年に世界で初めて開発し世界標準となった不揮発性半導体メモリであり、大容量のデータ保存を可能にする記憶用デバイスです。
(電源を切っても記憶が消えないメモリ)
スマートフォンで写真・動画などを保存するために使われる他、身近な電子機器やデータセンター、家庭用ゲーム機向けSSDなどにおいても、欠かすことのできないコアデバイスとなっています。
2023年10月より公開価格決定のプロセスが変更となりました。承認前提出方式(S-1方式)が採用された初のIPOとなります。IPOのポイントでも説明しています。
同社の従業員数は123名、平均年齢は46.2歳、平均勤続年数は14.1年、平均年間給与は1036万円。連結の従業員数は15,161名(2024年9月末)
キオクシアのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、キオクシアの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
キオクシアの上場日
キオクシアが、承認前提出方式(S-1方式)によりIPOの準備中です。
S-1方式については、IPO分析で詳しく紹介します。
上場日 | 2024年12月から2025年6月までの間のいずれかの日 | 証券コード | 未定(6600?) |
---|---|---|---|
市場 | 東証(未) | 業種 | 電気機器 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
キオクシアのブックビルディング内容
ブックビルディングの内容はキオクシアの新規承認時に決定します。
仮条件 | 2024年12月から2025年6月までの間のいずれかの日 | ||
---|---|---|---|
公募株数 | 発行価額は1億円~100億円 | 売出株数 | 未定 |
吸収金額 | - | O.A分 | 未定 |
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キオクシアの主幹事と幹事証券
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キオクシアの決算情報
連結経営指標等
提出会社の経営指標等
上位株主とロックアップ情報
キオクシアの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 比率 | ロック アップ |
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㈱東芝 | 210,300,000株 | 39.68% | 180日 |
BCPE Pangea Cayman, L.P. | 134,112,000株 | 25.31% | 180日 |
BCPE Pangea Cayman2, Ltd. | 77,400,000株 | 14.60% | 180日 |
BCPE Pangea Cayman 1A, L.P. | 48,489,780株 | 5.85% | 180日 |
BCPE Pangea Cayman 1B, L.P. | 30,998,220株 | 4.24% | 180日 |
HOYA㈱ | 16,200,000株 | 3.06% | 180日 |
キオクシアのIPO分析
キオクシアは、日本初の承認前提出方式(S-1方式)によりIPOの準備中です。
2024年11月8日に金融庁に有価証券届出書を提出しました。
これにより、機関投資家との対話が可能になります。
ワンポイント
通常のIPOは、東証が上場を承認した後に有価証券届出書を提出し売出価格などを決定します。
キオクシアは、東証が上場を承認する前に有価証券届出書を提出するので、承認前提出方式(S-1方式)と呼ばれています。
この方式は2023年10月に施行された公開価格決定プロセスの変更により可能となりました。
通常のIPOと比較して、上場承認から上場日までの期間を10日ほど早めることが可能となっています。
キオクシアはNAND型フラッシュメモリー専業で市況の波に業績が左右されやすい事業内容なので、上場タイミングを選択できるS-1方式はキオクシアに合っている上場方式だと個人的には思います。
上場予定は2024年12月~2025年6月となっていますが、12月のIPOを目指しているようです。
上場により調達した手取金の使途としては、今後予測されるメモリ市場の伸長に伴うフラッシュメモリの需要増加に対応する と共に、継続的なコスト競争力の向上を図るために生産規模及び生産効率を最大化することを目的として生産能力増強に係る設備投資を予定。
キオクシアのIPOは紆余曲折ありましたが、新方式を採用し上場タイミングを選択できることで、今回こそ実現しそうです。
なお、上場予定なので中止もありえます。
- 2024.9.24 世界的に半導体株が調整。目標の時価総額1.5兆円に届かないと判断し上場見送り…。早くて年内にIPOを行うと
- 2024.8.23 東証へ上場を申請したとのこと。まだ油断できないのがキオクシア(記事)
- 2024.6.26 東証へ予備申請し10月末の上場を目指すと・・本当か??(記事)
- 2024.4.16 半導体市況回復で2024年内の上場を目指すとの報道あり(記事)
- 2022.10.26 今はIPOに適切な時期じゃないと発言。メモリー市況は厳しい
- 2022.3.24 非公開化を検討。会社2分割案は否決で白紙に。いいかげんにして!
- 2021.11.8 事業を3分割して2年後のIPOを目指すとの報道もあり、大混乱中です(笑)
- 2020.9.26 ブックビルディング終了後、IPOの中止を発表(上場中止したIPO)
2020年10月に上場予定だったキオクシアのIPOの内容はこちらです。
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