SBI証券の有効申し込み株数とは?
SBI証券にて複数のブックビルディングが同時に行われる場合、先に抽選が行われるIPOが「当選または補欠当選」になると買付余力が当選資金分 拘束され、「ブックビルディング時」より買付余力が減ることになります。
その際、「ブックビルディング時」と「抽選時」に買付余力に金額の差があると どうなりますか?
買付余力内の申込株数のことです。
IPOの資金拘束について下記の質問をしてみました。
買付余力が100万円ある場合
- A社:仮条件 800円~1,000円、抽選日:4/10
- B社:仮条件 1,200円~2,000円、抽選日:4/11
- A社のブックビルディングに 1,000円×1,000株 で参加(100万円分)
- B社のブックビルディングに 2,000円×500株 で参加(100万円分)
4/10にA社に100株当選して買付余力が拘束された場合、B社への抽選の影響はどのようになるのでしょうか?
どちらの結果になるのでしょうか?(みなさんも考えてみて下さい)
- A社の当選分、買付余力が拘束され買付余力は90万円に。
B社のブックビルディングでは100万円分の申告をしているので「抽選対象外」になる。 - A社の当選分、買付余力が拘束され買付余力は90万円に。
B社のブックビルディングでは100万円分の申告をしていたが、買付余力の範囲である90万円分の申告数で「抽選」される。(2,000円×400株)
A 回答
SBI証券による回答です。
お問い合わせの件につきまして、ご回答申し上げます。
ブックビルディングの抽選・配分につきましては、ストライクプライス、または決定した発行価格以上の値でお申し込みいただいたお客様のうち、買付余力の確認ができた有効申し込み株数を対象とし、厳正かつ公正に抽選し、配分いたします。
上記のとおり、ストライクプライス、または決定した発行価格以上の値でお申し込みいただいた場合には、買付余力の確認できた売買単位株数が抽選対象となります。
上記のケースでは、B社のブックビルディングにおいては
2.
A社の当選分、買付余力が拘束され買付余力は90万円に。
B社のブックビルディングでは100万円分の申告をしていたが、買付余力の範囲である90万円分の申告数で「抽選」される。(2,000円×400株)となります。
買付余力に合わせて自動で申し込み数が修正される
SBI証券の回答を見ると、抽選時の買付余力に合わせて自動で需要申告数が修正されるようです。
- 買付余力の範囲内の需要申告数が「有効」
- 買付余力が足りない分の需要申告数は「無効」
つまり、抽選時に1口(100株)以上の買付余力があれば「抽選対象外」となることはなさそうです。
大抵の証券会社では「ブックビルディング時に資金が拘束される」ので申し込み後に資金の心配をする必要はありませんでしたが、SBI証券の場合、資金拘束のタイミングが「抽選時」とタイミングがズレるので、気になっておりました。
SBI証券による抽選の優先順位はこちら。
- 発行決議日順
- ブックビルディング開始日順
- 上場日順
- 銘柄コード順
当選または補欠当選した時点で、抽選資金は拘束されます。