DMM.com証券はIPO管理帳に掲載しないの?
取り扱いが正式に決まった時点で載せています。
DMM.com証券のIPOの申し込みは、ちょっと特殊です。
申込可能ですが、その申込を取り消されるパターンが多いので割当が「確定」するまで載せていません。
こちらで、その意味をご説明します。
2020年6月に記事化しましたが、いまだに改善されません・・・。
目次
DMM.com証券のIPOの特徴
DMM.com証券は、2019年2月からIPOの取扱いをはじめました。
特徴はこちら。
- 資金量に左右されない公平抽選。
- IPOの資金が不要。
- 委託幹事団としてIPOを取り扱う。
IPOの内容を見ると、IPOに参加しやすい内容となっています。
実際にカブスルも、こちらの内容に魅かれて口座開設しました。
IPOの申込みはできるが、取り消しが多い
DMM.com証券の取扱い状況を観察し、下記のことに気付きました。
- ほぼ全てのIPOに申込み可能。
- 申込み可能日は、ブックビルディング開始日の数営業日前!
- ブックビルディング開始後。
- 割当がなかった場合、「割当なし」として申込みを取り消される。
- 割当があった場合、申し込みに応じた抽選が行われる。
「割当なし」とは、IPO株を配分してもらえないということです。
配分してもらえないので、わたしたち顧客の分も回ってきません。
よって、申込みは無効として取り消されるんです。
例えるなら、未入荷の商品をネット上に掲載。
注文を受けているが、仕入れがない場合、注文をキャンセルするんです!
ひどくないですか!?(苦笑)
取り消しになったIPOの一例
取り消しとなった例として、2020年3月に上場したIPOサーバーワークスを見てみましょう。
- サーバーワークスのブックビルディング期間は、2/26 (火) ~ 3/4 (月)
- DMM.com証券のIPO申込は、2/22 (金) 11時 ~ 3/4 (月) 17時
スケジュールを見ると、ブックビルディング開始は2/26 (火) ですが、DMM.com証券ではそれより前の2/22 (金)から申し込みを受け付けています。
ブックビルディングは5日間あるので、割当が決まってからIPOの申し込みを受け付ければいいのに、割当が決まる前から受付をしているんです。
その後、サーバーワークスの割当がなく、申込が取り消されています。
つまり、無駄に申込んだことになります。
DMM.com証券は「現在取扱中」のIPOから申し込む
DMM.com証券のIPO一覧ページには、何故か2つの一覧が掲載されています。
(2021.5.27時点)申込受付中の銘柄一覧 | 申込できるIPOの一覧。 割当がなければ取り消しに。 |
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現在取扱中の銘柄一覧 | 割当が決まったIPOの一覧。 【抽選が行われる】 |
現在取扱中の銘柄一覧と書かれた欄にあるIPOが、割当が決定し抽選が行われるIPOです。

つまり、私たちがブックビルディングに参加するのは、こちらで紹介されているものだけで大丈夫です。
その他の申込は、申し込んでも取り消しになる可能性があります。
IPO管理帳は取扱いが確定してから掲載
もうお分かりかと思いますが、DMM.com証券の場合、
- IPOの申し込み可能 = 受け付けるが抽選しないかもしれない。
といった、他の証券会社とは違うIPOの運用ルールとなっています。
IPO管理帳は、ブックビルディングの申しや当選後の購入忘れをチェックするためのものです。
みなさんに、便利に使ってもらいたいと思って提供しています。
みなさんの余計な手間を減らす為、DMM.com証券は、取扱が決定してからIPO管理帳に掲載しているんです。
参考までに
こちらのご質問、非常に問い合わせが多いです。
とある質問者さまに理由を教えてもらいました。
どうやら、IPOに申し込めると紹介しているメディアがあるようです。
(抽選や当選するとは言っていない笑)
- 申込みはできるが、取り消しが多いことを知っている。
→ 確信犯。訪問者の手間を減らすことを考えていません。 - 申込みはできるが、取り消しが多いことを知らない。
→ 知識が足りない。たぶん自分で申し込んでいない。
どちらの理由にせよ、申し込んでも時間の無駄になることを貴方にさせています・・・。
IPOがはじまると庶民のIPOへの質問が多くなり、非常に迷惑しています!
DMM.com証券、運用方法は見直して欲しいですね!