複数の証券会社でブックビルディングに参加していいの?

2つの証券会社に口座開設しています。

IPOの幹事証券に2つとも入っている場合、両方の証券会社にブックビルディングを同時に申し込む事は可能でしょうか?

複数の証券会社からブックビルディングを申し込めます。ただし・・・

IPOの申し込み(ブックビルディング)は本来、IPOの需要を調べています。

「みんな、どの株価(価格)で、どれくらいの数量を買いたいんだろう・・?」

という需要を調べるために、ブックビルディングが行われています。

趣旨的には需要がわかれば一社でOK

ブックビルディングは需要申告という意味で、本来は「IPOの需要を調べる」ために行われています。

よって趣旨的には、一社から申し込んで需要が分かればOKです。

ただし、複数の証券会社から申し込める!

ブックビルディングの本来の意味合いを考えると、原則は一社からですが、現実としては、

複数の証券会社からIPOのブックビルディングに申し込めます。

ワンポイント

IPO当選を狙うなら、複数の証券会社から申し込むのが基本的な戦略となります。

ブックビルディングの重複申し込みをNGとしている証券会社も現在は少ないです。
※2021.2.2時点

カブスルも複数の証券会社からIPOのブックビルディングに申し込んでいます。
当選数が多かった「ゆうちょ銀行」などで複数当選もしております。

IPOの重複申し込みによる罰則はなし

複数の証券会社からIPOのブックビルディングに申し込んでも、証券取引法などの罰則規定はありません

罰則がないので多くの証券会社では、IPOの重複申し込みをNGとしていません。

また、証券会社側もIPOの複数申し込みをチェック(名寄せ)する仕組みを持っておりません。

重複申し込みは、実はややこしい問題

ブックビルディングの重複申し込みをNGとしているのは、正確な需要が分かりにくくなるからです。

ところが、私たちが複数の証券会社から申し込むのは「複数 当選したい!」という思いからです。
つまり、目当てのIPOを複数 欲しいという需要になります。

同じ3社の証券会社からIPOを申し込んでも、下記は意味合いが違います。

  • Aさん:100株だけIPOを欲しいけど当選は難しいから、3社から100株ずつ申し込んだ!
  • Bさん:300株 IPOが欲しいので、3社の平等抽選の証券会社から100株ずつ申し込んだ!

自身の需要(100株欲しい/300株欲しい)を叶えるため、それぞれ3社の証券会社から申し込みをしています。本来は100% 手に入る保障があるなら、1社から欲しい株数の申告をすればOKになります。

つまり、正確な需要を把握するのは とても難しく 解釈なども やっかいなため、IPOの重複申し込みを禁止していない証券会社が多いんです。

参考までに

証券会社によっては申し込み数の上限が決まっていたり、申し込み数自体が100株や200株と事前に決まっている証券会社があります。

300株欲しいのに、上限が100株に決められていると、申告数も100株になります。
つまり、正確な需要を反映できていません。

「正確な需要を調べる」というのは、かなり ややこしい問題なんです。

重複申し込みNGを前面にだしている証券会社は2社

証券会社の中には、ブックビルディング時に重複申し込みをしていないことをチェックボックスで確認させている証券会社があります。

つまり、他証券より重複申し込みのチェックが厳しい証券会社です。

対象となるのは2社。※2021.2.2時点

IPOの申し込み時に「他証券で申し込んでいません」といった欄にチェックを入れる必要があります。

(いちよし証券のチェックボックス)

(むさし証券のチェックボックス)

重複申込をした際のペナルティは?

重複申し込みNGをチェックボックスで確認している証券会社に、質問をしてみました。

  1. IPOの重複申込について。
    御社では、IPOの重複申込をチェックボックスにて禁止していると思います。
    重複申込をしている人をブログなどで見かけますが、ペナルティなどは設けているのでしょうか?
  2. 重複申込を確認する方法について。
    御社では、IPOの申し込み時に「重複申込していません」とチェックをつける必要がありますが、チェック機能は働いているのでしょうか?
    IPOにおいて名寄せのような重複をチェックする仕組みはないと思いますが、御社では別の確認方法をとっているのでしょうか?
    (他証券では重複申込を確認するチェック項目などはありません)

結論から言うと、どの証券会社もこちらの質問にハッキリと返答できていませんでした。
おそらく重複申込みのチェックは難しいと思います。

それでは、各証券会社の返答です。

参考までに

いちよし証券からの回答。

いちよし証券の返答

アッサリした返答をもらいました。まともに答える気ないですね。

続いて むさし証券です。

参考までに

むさし証券からの回答。

むさし証券の返答

返答もアレですが、気になったのはこの一文。
「トレジャーネットへのお問い合わせはご登録のメールアドレスより送信いただきますようお願い致します。」

では、わたしがお問合せを行った画面を見てみましょう。

むさし証券の問い合わせ画面
  • どこに「ご登録のメールアドレスより送信して」と書いてあるの?
  • メールアドレス乗っけているだけだけど?
    普通、一文くらい書きません?(こちらからお問合せくださいなど)
  • いまどきメーラーが立ち上がるお問合せって企業が使う?
    一般企業は、お問合せフォームを用意します。

・・・ヽ(*゜Д゜)ノガォー

肝心の返答内容より、余計な一文の方が文字数多いです。

このままだと証券会社の返答ってそんなもん?と思われそうですので、姉妹サイトのカブスルで紹介している、お問合せの返答が良い証券会社を紹介します。

上記でも紹介していますが、担当者名を名乗らない時点で返答に責任もっていないんです。

重複NGの証券会社のペナルティは、「重複がバレたら当選の取り消し」くらいになっているようです。

2019年2月時点の返答です。
内容が変わっている場合もありますのでご注意ください。

  • いちよし証券ではペナルティはありませんし、重複申込みも申告者に任せているようです。
  • むさし証券では、重複申し込みが発覚したら当選の取り消しを行う場合があるようです。

証券会社は微妙な立場にあり。仮条件はなくせばいい

各証券会社によって、ブックビルディングの仕組みに協力的かどうかの立場が違います。

上にある仕組みを導入している証券会社ほど、ブックビルディングの本来の意図を遵守しようとしているように感じます。

  1. 重複申し込みをしないチェックボックスを設ける。
  2. 前受金制にして、実態のない需要をしないよう促す。
  3. 当選後に辞退することで、ペナルティを設ける。
  4. チェックボックスはないが、重複申し込みをしないよう注意書きを書く。
  5. 抽選資金不要。当選後のキャンセルも自由。

上記の例でいえば「5」が一番、ブックビルディングの重複申し込みに対してゆるい証券会社となりますが、大手の野村證券もこの「5」に該当します。

つまり、ブックビルディングにゆるいからといって、いい加減な証券会社じゃないってことです。

そもそそも最初に書いたとおり、「ブックビルディングにより、正確に需要を知る」というのは、ほぼ不可能だと思います。

個人的な感想です。

正確な需要を図るのが不可能である仕組みを使って、ブックビルディング(仮条件) → 公募価格決定 というのを行っているのが現在ですが、そのうち仮条件という仕組み自体がなくなるかもしれませんね。

個人的には、仮条件をなくして、最初からズバリと公募価格を提示し、その価格で買うのか買わないのかの判断により参加するシステムにすればいいんじゃないかと思います。


以上の事から、現段階では IPOの重複申し込みを行うことは可能ですが、自己責任の上 ご参加ください。※2021.2.2時点

一部の証券会社ではIPOの重複申し込みを不可としていますが、重複が判明した場合「当選の取り消し」となるところが多いようです。


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