スペースXのIPOに日本から申込できる!2026年6月予定の米国大型IPO
SpaceX(スペースX)のIPOが、個人投資家の間でも大きな話題になっています。
驚きなのは、米国の超大型IPOであるスペースXに、日本国内の証券会社から申込できる予定であることです。
通常、米国IPOは日本の個人投資家にとって上場前に申し込む機会が限られています。ところが今回は、SBI証券、楽天証券、みずほ証券で取扱いが案内されており、国内IPOに参加している投資家にとっても見逃せない案件になっています。
【2026.5.28時点】
SpaceXはSECへS-1を提出。上場予定市場はNasdaqおよびNasdaq Texas、ティッカーは「SPCX」を予定しています。
公開価格、申込期間、国内証券会社ごとの抽選・配分ルールは、今後の正式案内を確認する必要があります。
IPOは業績だけでなく、知名度やテーマ性、需給によって初値が大きく動くことがあります。
スペースXは、イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業として世界的な知名度があります。
日本国内でも宇宙関連の上場企業に資金が向かっており、「スペースX上場」が宇宙関連株への関心を高める材料にもなっています。
さらに、FTSEラッセルが大型IPOを主要指数へ早期に組み入れられるよう規則を変更したことも報じられました。
上場後の需給面では追い風になる可能性がある一方、指数連動ファンドが上場間もない株式を早い段階で買うことへの懸念もあります。
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スペースXのIPOについて、現時点で分かっている情報と、申込前に確認したい注意点をまとめます。
目次
SpaceX(スペースX)とは?
SpaceXは、ロケット打ち上げ、宇宙輸送、衛星通信サービス「スターリンク」などを手がける米国の宇宙開発企業です。
SECに提出されたS-1では、宇宙、通信、AIにまたがる統合的なインフラ企業として説明されています。

SEC提出書類より
2025年の打ち上げ回数は170回、軌道投入質量は2,213トンでした。
(2023年の打ち上げ回数は98回、2024年は138回で、年々増加)
ロケットの再利用により打ち上げコストを下げ、打ち上げ回数を増やしている点がSpaceXの大きな特徴です。
もともとはロケット開発企業として知られていましたが、現在は衛星通信サービス「スターリンク」やAI関連事業も加わり、単なる宇宙ベンチャーではなく、宇宙・通信・AIを組み合わせた巨大インフラ企業として見られています。
スペースXの業績は?
SpaceXの売上高は大きく伸びています。
2025年12月期の売上高は186.7億ドルで、2024年12月期の140.1億ドルから増加しています。

SEC提出書類よりグラフを作成
一方で、2025年12月期は営業損失25.8億ドル、純損失49.3億ドルとなっており、売上成長の一方で先行投資負担も大きいことが分かります。
現時点で利益面を支えているのは、スターリンクを含むConnectivityです。
| セグメント | 2025年 売上高 |
2025年 営業損益 |
特徴 |
|---|---|---|---|
| Space | 40.8億ドル | -6.5億ドル | Falcon、Dragon、Starshipなど宇宙輸送関連 |
| Connectivity | 113.8億ドル | 44.2億ドル | スターリンクを中心とする衛星通信事業 |
| AI | 32.0億ドル | -63.5億ドル | xAI、Grok、AI計算インフラ関連 |
一方、AI事業は赤字が大きく、今後の成長期待と先行投資リスクが同居しています。
衛星通信サービス「スターリンク」が成長
SpaceXの成長を語るうえで重要なのが、衛星通信サービス「スターリンク」です。
2026年3月31日時点で、スターリンクの加入者数は約1,030万人。前年同時期の約500万人から大きく増加しています。
また、スターリンクのブロードバンド・モバイル衛星は約9,600基で、164の国・地域・市場でサービスを提供しているとされています。

SEC提出書類より
AI事業も加わり事業領域が拡大
SEC提出書類では、AI事業もSpaceXの重要な柱として説明されています。
xAIは2023年に設立され、2026年初めにSpaceXが取得したとされています。
AIモデル「Grok」やAI計算インフラを、地上だけでなく将来的には宇宙空間へ広げる構想も示されています。
AI事業は成長余地が大きい一方で、現時点では投資負担も重い分野です。
SpaceXの評価では、宇宙事業・通信事業に加えて、AI事業をどう評価するかも重要になりそうです。
スペースXのIPO概要
現時点で判明しているスペースXのIPOの概要です。詳細が判明次第、こちらのページに追記予定です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通称 | SpaceX(スペースX) |
| ティッカー | SPCX |
| 上場予定市場 | Nasdaq、Nasdaq Texas |
| 公開価格 | 未定 |
| 上場日 | 未定 |
上場後もイーロン・マスク氏が議決権の大きな影響力を持つ見込みであることが記載されています。
スペースXのIPOに申し込める国内の証券会社
現時点で、国内でスペースXのIPO取扱いを案内している証券会社は、SBI証券、楽天証券、みずほ証券です。
報道によると、23社にのぼる幹事証券には米国みずほ証券が加わっており、みずほ証券、楽天証券、SBI証券の3社は、米国みずほ証券からの委託を受けて日本の顧客に販売する見通しです。
| 証券会社 | 取扱い状況 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| SBI証券 | 米国株式IPOとして取扱い予定 | 外国株式口座、申込期間、抽選・配分ルールを確認 |
| 楽天証券 | ブックビルディング対象銘柄として取扱い予定 | 預り金、楽天銀行マネーブリッジ、申込期間を確認 |
| みずほ証券 | IPOページで取扱銘柄や抽選参加を確認 | ネット倶楽部の抽選参加期間を確認 |
特に注目したいのは、SBI証券と楽天証券が、米国株IPO銘柄を取り扱うのは初めてとされている点です。
国内IPOに慣れている投資家でも、米国株IPOの申込は初めてという方が多いと思います。
わたしも米国IPOに国内から申し込むのは初めてなのですが、各社のルールを確認しておきましょう。
IPOの申込には外国株式口座の開設が必要
スペースXは米国株式のIPOです。
そのため、国内株式のIPOと違い、証券会社の総合口座だけでなく、外国株式口座の開設が必要になる可能性があります。
IPOの申込期間は長くありません。申込が始まってから外国株式口座を開設しようとすると、手続きが間に合わない可能性があります。
SBI証券や楽天証券、みずほ証券で参加を考えている場合は、早めに外国株式口座の開設状況を確認しておきましょう。
カブスルは、2025年後半より問題化した「証券会社の不正ログイン」により、SBI証券と楽天証券の外国株式口座を停止しています。同様に外国株口座を停止または廃止した方は、再開または再開設しておく必要があります。
- SBI証券:問い合わせ中
- 楽天証券:ログイン → 「取引やサービスの一時的な利用停止」から解除可能
NISAでもスペースXのIPOに申し込める予定
報道では、抽選に通れば一般口座やNISAの成長投資枠などで購入できる見通しとされています。
ただし、NISAで購入するには、その証券会社でNISA口座を開設している必要があります。
NISA口座は1人1金融機関です。すでに別の証券会社でNISA口座を開設している場合、スペースXのIPOを取り扱う証券会社でNISA購入できるとは限りません。
一般口座での申込になるのか、NISA成長投資枠で申し込めるのかは、申込時に各証券会社の画面で確認しましょう。
(現時点では、特定口座での取扱いについては報道で触れられていません)
国内IPOとは抽選ルールが違う可能性あり
スペースXのIPOは、国内IPOではなく米国株IPOです。
国内IPOでは、100株単位で申し込むことが一般的ですが、米国株は通常1株単位で取引できます。
抽選ルールも国内とは違う可能性が高いです。さらに、配分・購入申込・為替の扱いも国内IPOとは違う可能性があります。
| 項目 | 国内IPO | 米国株IPO |
|---|---|---|
| 申込 単位 |
100株単位が一般的 | 1株単位の可能性 |
| 通貨 | 円 | 米ドル |
| 抽選 ルール |
証券会社ごとの国内IPOルール | 証券会社ごとの米国株IPOルールを確認 |
| 為替 リスク |
基本なし | あり |
| 税制 | 国内株式の扱い | 米国株式の扱い |
資金の用意、購入申込の有無、抽選日、配分ルールは証券会社によって異なる可能性がありますので、申込前に、必ず証券会社の公式案内を確認しましょう。
スペースXのIPO申込に向けて、事前に確認したいチェックリストです。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 取扱証券会社 | SBI証券、楽天証券、みずほ証券などの公式案内を確認 |
| 外国株式口座 | 米国株IPOのため、外国株式口座が必要になる可能性 |
| NISA口座 | NISAで申し込むなら、その証券会社でNISA口座が必要 |
| 申込期間 | ブックビルディング期間と購入申込期間を確認 |
| 必要資金 | 円貨・外貨、預り金、買付可能額の扱いを確認 |
| 抽選ルール | 国内IPOと同じ抽選ルールとは限らない |
| 為替 | 米ドル建てのため、為替変動で損益が変わる |
なお、現時点では各証券会社に詳しい案内がまだ出ておりません。
情報が発表されましたら、このページにも追記予定です。
スペースXのIPOに関する質問
スペースXのIPOは何株くらい申し込めますか?
現時点では、国内証券会社ごとの申込単位や上限株数は分かっていません。
米国株は1株単位で取引できることが多いですが、IPOの申込単位や配分ルールは証券会社ごとに異なる可能性があります。
スペースXのIPOに当選した場合、いつ売却できますか?
売却できるタイミングは、上場日や各証券会社の米国株取引ルールによって異なります。
国内IPOのように初値形成後すぐ売れるのか、米国市場の取引時間から売却可能になるのかは、各証券会社の案内を確認する必要があります。
スペースXのIPOは円で申し込めますか?
米国株IPOのため、円貨決済または外貨決済のどちらに対応するかは証券会社ごとに確認が必要です。
円で申し込める場合でも、実際には為替レートの影響を受ける可能性があります。
スペースXのIPOは補欠当選や繰上当選がありますか?
国内IPOでは補欠当選や繰上当選の仕組みがありますが、米国株IPOで同じ仕組みになるとは限りません。
補欠の有無や購入意思表示の流れは、各証券会社の正式案内で確認しましょう。
スペースXのIPOは公募割れリスクがありますか?
世界的な注目度を考えると、公募割れリスクは低めと見ています。
ただし、公開価格に期待が大きく織り込まれた場合、初値後に利益確定売りが出て株価が下落する可能性はあります。
公募割れよりも、上場後の値動きの荒さに注意したいIPOです。
スペースX IPOが注目される理由
IPOは、業績だけで初値が決まるわけではありません。
知名度が高く、成長テーマが強く、参加したい投資家が多いIPOは、買い注文が集まりやすくなります。
- 世界的に知名度が高い宇宙開発企業であること
- スターリンクの加入者数が急増していること
- ロケット打ち上げ、衛星通信、AIの複数テーマを持つこと
- 米国IPOとしては異例の大型案件になる可能性があること
- 日本国内から申込できる見通しであること


SEC提出書類より
スペースXは、注目度が高まる条件をかなり満たしているため、世界的に投資家の注目度は非常に高くなりそうです。
日本国内の宇宙関連株も、スペースXのIPO観測をきっかけに注目されやすくなっています。
ただし、関連株は先回りで買われると、材料出尽くしで下落することもあります。
スペースXのIPOに直接申し込む場合も、関連株を買う場合も、人気化した後の高値づかみには注意しましょう。
FTSEラッセルの規則変更で指数早期組み入れの可能性
スペースXのIPOをめぐっては、上場後の指数組み入れルールにも注目が集まっています。
ブルームバーグ報道によると、指数算出会社のFTSEラッセルは、上場後間もない大型企業を主要指数により早く組み入れられるよう規則を変更しました。
新方針では、投資可能時価総額がラッセル・トップ500指数の採用基準を上回るIPO銘柄について、上場5営業日後に早期組み入れの対象となります。従来は、対象企業の判定は四半期ごとの見直しで行われていました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 投資可能時価総額がラッセル・トップ500指数の採用基準を上回るIPO銘柄 |
| 早期組み入れ | 上場5営業日後に対象となる可能性 |
| 従来 | 四半期ごとの見直しで判定 |
| 算定方法 | IPO時に取引可能な浮動株数と上場初日の終値をもとに投資可能時価総額を算出 |
スペースXは、750億ドル規模のIPO、時価総額1兆7,500億ドル規模を目指すと報じられており、規模面では指数会社にとっても無視しづらい大型案件です。
ワンポイント
指数に早く組み入れられると、指数連動ファンドなどの買い需要が発生しやすくなります。
そのため、上場後の需給面では追い風になり得ます。
一方で、信頼できる市場価格が十分に形成される前にパッシブファンドが買わざるを得なくなる可能性もあり、短期的な値動きが荒くなるリスクもあります。
また、スペースXの上場先と見込まれるNasdaqも、指数組み入れまでの待機期間を少なくとも3ヵ月から15日に短縮したと報じられています。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスも、規則変更の可能性を検討しているとされています。
IPOとしては「注目度の高さ」に加えて、「上場後に指数連動マネーが入りやすいか」という需給面も見どころになりそうです。
スペースX IPOの注意点とリスク
スペースXは非常に注目度の高いIPOですが、リスクもあります。
- 人気化により公開価格や初値が割高になる可能性
- 大型IPOのため、公開株数が多い場合は需給が重くなる可能性
- 宇宙開発は事故・失敗・規制リスクがある
- AI事業は投資負担が大きく、赤字が拡大する可能性
- 米ドル建てのため為替リスクがある
- 指数早期組み入れ期待で、上場直後の値動きが荒くなる可能性
- 米国株式のため、税制や売却ルールを確認する必要がある
特に初心者が注意したいのは、「有名企業だから必ず儲かる」と考えないことです。
SpaceXは夢のある企業ですが、上場直後の株価は期待が先行しやすく、公開価格や初値が高くなりすぎる可能性があります。
まとめ:話題性は抜群。ただし過熱感には注意
スペースXのIPOは、世界的な知名度、宇宙開発、衛星通信、AIという強いテーマを持つ大型IPOです。
さらに、日本国内の証券会社から申込できる可能性がある点は、個人投資家にとって大きなニュースです。
一方で、米国株IPOのため国内IPOとは申込ルールが異なる可能性があり、外国株式口座、NISA口座、為替、抽選・配分ルールなどを確認する必要があります。
FTSEラッセルの規則変更により、上場後の指数早期組み入れ期待も出ていますが、期待が高まりすぎると株価の変動も大きくなりやすいです。
カブスルのひとこと
スペースXのIPOに国内から申し込めるのは、正直かなり驚きました。
カブスルは上場後に購入しようと思っていたので、抽選に当選すれば公開価格で買えるIPOに国内から参加できるのはありがたいです。
IPOとしては、業績の成長性だけでなく、世界的な知名度とテーマ性の強さから注目度は抜群だと思います。
ただし、注目度が高すぎるIPOは公開価格や初値に期待が織り込まれやすいです。
抽選参加は面白い一方、上場後に高値で飛びつく場合は慎重に見たい案件です。良くも悪くも値動きは荒くなりそうです。

