かんぽ生命保険のPOは購入するべき?

かんぽ生命保険

2015年11月に上場した「かんぽ生命保険」。

2019年4月に追加の売出による「PO」を行う事が決定しました。

買うべきか?買わないべきか迷っている方へ、参考までに検証したいと思います。

最初に結論を言えば、無理してPOに参加する必要がありません


庶民のIPOで紹介している「IPO」と「PO」はまったくの別物です。
IPOとPOの違いは説明が長くなりますので、下記でご確認ください。

かんぽ生命保険がPOを行う目的

一般的に「PO」を行う目的として「資金の調達」が挙げられます。

ただし、今回の場合はチョット違います。
郵政民営化法で日本郵政には、子会社であるかんぽ生命保険ゆうちょ銀行株式の早期処分が義務づけられています。

こちらに沿って、親会社である「日本郵政」が「かんぽ生命保険」の株式を売りに出します。
今回の売出しで、出資比率は89%から65%になるようです。
また、売り出された一部はかんぽ生命が買い取るようです。

株式を売り出すのは日本郵政で、売却した資金が入るのも日本郵政になります。

  • 国内外で最大 1億5040万3300株
  • 売り出し価格は15~17日の間に決定。

売出しで得た事業資金の使い道は、日本経済新聞で紹介されています。

日本郵政の担当者は「売却益を戦略的な投資や株主還元に使う」と述べた。今年中に米保険大手のアフラック・インコーポレーテッドの発行済み株式の7%を取得すると決めており、一部はこの支払いにあてる見通し。自社株買いも検討する。

郵政、かんぽ生命株売却 出資比率65%程度に

かんぽ生命保険の売出(PO)の内容

マネックス証券で見られる、かんぽ生命保険のPO資料が見やすかったので拝借します。

かんぽ生命保険のPO資料

POは市場価格より、ディスカウント(割引)された 株価で購入することができます。

かんぽ生命保険のPOのディスカウント率は2%~4%に設定されています。

ディスカウントの基となる売出価格決定日は4/15(月)~4/17(水)のいずれかの日となっています。

4/16追記。
売出価格決定日は4/15(月)、ディスカウント率は4%に決定しました。

4/15の終値が2,474円でしたので、売出価格は2,375円に決定しました。

ディスカウントされるとお得に購入できる?

参考までに、4月のかんぽ生命保険(7181)の終値とディスカウントした際の株価を一覧にしてみました。

4/16追記。
売出価格決定日の翌日である16日の終値は2,394円。
前営業日より80円下落(-3.23%)しています。

日付 終値 2%割引 4%割引
4/15
価格決定
2,474円 2,425円 2,375円
4/11 2,585円 2,533円 2,482円
4/11 2,700円 2,646円 2,592円
4/10 2,775円 2,720円 2,664円
4/9 2,618円 2,566円 2,513円
4/8 2,614円 2,562円 2,509円
4/5 2,673円 2,620円 2,566円
4/4 2,433円 2,384円 2,336円
4/3 2,470円 2,421円 2,371円
4/2 2,488円 2,438円 2,388円
4/1 2,422円 2,374円 2,325円

売出しを発表したのは4日(木)。
翌営業日の5日(金)から株価は上がっています。

かんぽ生命保険の1ヵ月間の株価の推移

4/10の終値(2,775円)の価格から、最大のディスカウント率である4%割引した株価は2,664円になります。

続いて、かんぽ生命保険の2年間のチャートです。

かんぽ生命保険の2年間の株価の推移

2年間の最安値は2,300円、最高値は3,000円あたりになります。
4/10時点の株価で考えると、4%割引した株価(2,664円)はそれほど割安で購入できる株価ではありません。

また、売出し発表日の4/4の株価(2,433円)より高い株価での購入になります。※4/11時点での話

かんぽ生命保険のPO(売出)に申し込む?

カブスルの個人的な意見ですので、投資の判断は自己責任でお願い致します。

「PO」は、上場済みの株式をディスカウントして購入できるのが魅力です。

かんぽ生命保険のディスカウント率は2%~4%。
仮に4/10時点の株価2,775円が、4%ディスカウントされると111円の割引になります。

株式市場では常に株価が動いており、数営業日で4%動くことは それほど 珍しくありません。
つまり、ディスカウントはされますが それほど大きなメリットというわけでもありません

ちなみに、4/10のかんぽ生命保険の高値は2,783円、安値は2,576円です。
株価の差は207円になり、一日の中でもこれだけ値動きします。

  • かんぽ生命保険のPOに申し込まない方
    特に欲しいと考えていない方。
  • かんぽ生命保険を株式市場で買う方
    POで決定する株価より、株価が下落して安くなるのを待つ方。
  • かんぽ生命保険をPOで買う方
    POのメリットを感じる方。証券会社の営業マンに勧められた方。

選択肢を大きく分けると「買う」「買わない」の2つ。
買うで考えると「株式市場で買う」か「POで買う」かの2択です。

特にかんぽ生命保険に興味がないのであれば、わざわざPOで買う必要はないかと思います。

カブスルの個人的な意見ですので、投資の判断は自己責任でお願い致します。

カブスルの結論は以上ですが、かんぽ生命保険について調べた内容を紹介します。

参加、不参加のアンケート

Twitterでかんぽ生命保険のPOに参加されるか否か、アンケートをとらせて頂いています。

営業電話で勧誘されるのは悩ましいところですね。

今後のお付き合いを考えるのであれば、営業マンのいうことを少し聞いても良いと思いますし、これまで全くお付き合いがないのであれば、お断りしても良いかなぁと個人的には思います。

かんぽ生命保険は高配当?

かんぽ生命保険の配当金をチェックしてみます。

マネックス証券の銘柄分析より各指標を拝借します。

かんぽ生命保険の1ヵ月間の株価の推移

2019年に予定されている配当金は1株あたり72円で、配当利回りは2.59%となります。

100株保有でもらえる配当金は7,200円になります。

株式投資の配当利回りは、東証一部上場の全銘柄による加重平均で2.37%あります。
日経新聞社の国内の株式指標 / 2019.1.21調べ)

加重平均利回りとは、時価総額に対する配当金総額の割合を示したものです。
単純平均による東証一部上場の全銘柄の配当利回りは1.94%になります。

平均と比較すると、配当利回りは高いです。

参考までに配当利回りが高く、知名度も高い企業はこちらです。(2019.1.24 調べ)

企業名 1株あたりの配当金 配当利回り 10万円分購入した際の配当金
日本郵政(6178) 57円 4.00% 4,000円
ローソン(2651) 255円 3.64% 3,640円
キヤノン(7751) 160円 3.08% 3,080円
NTT(9432) 150円 2.90% 2,900円
トヨタ自動車(7203) 220円 2.89% 2,890円

株式投資の魅力のひとつである配当金。
そのお得度を示す配当利回りは、平均より少し高い利回りとなっています。

株式投資の最大のリスクは倒産ですので、その危険性が少ない かんぽ生命保険は長期投資には向いています。

参考までに

参考までに、ゆうちょ銀行の定期の預金金利は わずか 0.01%です。
4/10に100株の購入代金(277,500円)を銀行に預けた場合、増える資産は年間でわずか27円です。

純利益(税引後利益)の中から、配当金をどのくらい支払っているかを数値化した「配当性向」は、2018年3月実績で39%。上場会社の平均は30%になります。

かんぽ生命保険のPOに申し込める証券会社

かんぽ生命保険には下記の証券会社からPOに申し込めます。

POへの参加を希望される方は、売出価格等決定日(4/15~4/17のいずれか)までに申し込む必要があります。

POより魅力的なのはIPOになります。
一文字違いですが、全く仕組みが違います。

(売出日に追記)かんぽ生命保険POの結果は?

かんぽ生命保険の売出価格は2,375円。
受渡日は4月23日になりました。

4月23日の気配値はストップ安の気配であったものの、始値は2,204円で前日の終値と同値となりました。

売出価格より171円下がっていますので、100株あたり17,100円の損失スタートとなりました。

かんぽ生命保険の終値。

  • 4/22 2,204円(売出日の前日)
  • 4/19 2,295円
  • 4/18 2,321円
  • 4/17 2,375円
  • 4/16 2,394円
  • 4/15 2,474円(価格決定日)

かんぽ生命保険のPOは、参加してそれほどお得というわけではありません。

ただし、倒産リスクの低く配当金が安定している企業は長期投資に向いています。
わたしも億単位の資産家であったなら…保有(購入)しているかと思います。


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