「ICO」と「IPO」の違いは?

「ICO」と「IPO」の違いは?

Q 質問

違いは?

「ICO」と「IPO」の違いは何でしょうか?

仕組みは似ていると聞いたことがありますが。

A 回答

A.ICOは仮想通貨を発行して資金を調達する方法です。
株式を発行して資金を調達するIPOとやや似ていますが、別物と捉えてください。

ICOとは?

「ICO」とは、発行主体(企業や個人など)が資金を調達する為に「トークン」と呼ばれるデジタル権利証(暗号通貨)を発行し販売することです。

ICOは、イニシャル・コイン・オファリング(Initial Coin Offering)の頭文字。

株式を発行し、上場審査を経るIPOと比べて手軽に事業資金を得られるのがICOを行う発行主体側のメリットですが、一方 投資家が負うリスクはIPOより高いので注意が必要です。

世界中で売買可能

発行されたトークンは世界中の方が購入できます。

投資家は発行されたトークンをビットコインなどの仮想通貨で購入することができます。

ICOとIPOの違い

ICOとIPOの違いを表にまとめてみます。

項目 ICO IPO
資金の調達方法 トークンを発行して販売する。 株式を発行して販売する。
資金調達までの期間 数週間~3ヵ月程度。 上場審査に数年かかる。
主幹事を中心に上場準備(IPO)を進めて株式を公開。
ルール 特になし(自由) 上場審査基準に沿って進める。
上場 決まっていない。 確実に上場する。
資料 ホワイトペーパー
(事業計画書)
目論見書や決算書
株主権利 特になし。 あり。
情報開示 必要なし。 必要。
購入方法 だれでも購入可能。 証券会社を通じて購入。

基本的に「ICO」は事業資金を調達する発行主体側にとってメリットがとても大きい仕組みになります。

詐欺まがいのICOもある

上記で違いを説明したとおり、ICOは株式(IPO)と比べると かなり緩い 制度となっています。

この緩さが資金調達までの期間を短くしているメリットを生み出していますが、一方 資金を調達するだけしてホワイトペーパー(事業計画書)の内容を実施しない詐欺まがいのICOも多いのが現状です。

参考までに

2017年にConfidoというスタートアップ企業が、ICOによりトークンを発行。
仮想通貨「イーサリアム」で販売し37万4000ドル(約4200万円)の資金を調達。(11/6~11/8)
その後、11/12にWebサイトやTwitterのアカウントを削除し、行方をくらませました・・・。

会社(発行元)が消滅しているので、トークンの価値はなくなります。(0円)
つまり、トークンを購入した場合 大きな損失を被ります。

似たような事例はICOで多々ありますので、ICOを行う場合は非常に気を付けないといけません。
なお、中国と韓国ではICOが禁止されています。

こちらの記事は、IPO歴14年の運営者が執筆しています。IPOに63回当選。長年の経験と実績による内容です。
株式投資歴は15年。NISAや株主優待など投資全般に詳しいです。